この記事でわかること
フリーランスの会計ソフト3製品の料金・機能・操作性の違いが分かる。月1時間で帳簿管理を完了させる5つの仕組みが手に入る。3分の診断で自分に合うソフトを1つに絞れる。
フリーランスの帳簿管理は会計ソフトを導入すると年間約12時間に短縮できます。選択肢はfreee・マネーフォワード・やよいの3つが主流で、月額約1,000円から利用できます。この記事では3ソフトの比較から導入手順、帳簿管理の実務ハックまでまとめています。
この記事の結論
フリーランスの帳簿管理は、クラウド会計ソフト3製品のうち1つを選べば月1時間程度の作業で完結します。簿記知識がなくても銀行口座やクレジットカード連携による自動仕訳で、手入力の8割以上を削減できます。迷ったら無料体験で実際の入力画面を触り、自分の取引パターンに合うソフトを選ぶのが最短ルートです。
今日やるべき1つ
freee・マネーフォワード・やよいの3社の無料体験に1つ申し込み、事業用口座を連携してください(15分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| どのソフトを選ぶか迷っている | 会計ソフトは3製品を3軸で比較 | 5分 |
| 簿記知識ゼロで不安 | 帳簿管理の基本は3用語で整理 | 3分 |
| 自分に合うソフトを診断したい | 会計ソフト選びを3分で診断 | 3分 |
| Excel管理から移行したい | 会計ソフトの成功と失敗は2事例で比較 | 4分 |
| 帳簿管理を効率化したい | 帳簿管理は5つの仕組みで月1時間 | 6分 |
| 導入前の準備を確認したい | 会計ソフト導入は7項目で準備 | 3分 |
帳簿管理の基本は3用語で整理
会計ソフトを選ぶ前に帳簿管理の全体像を押さえておくと、判断が早くなります。フリーランスの帳簿管理で最初に理解すべき用語は「仕訳」「帳簿」「決算書」の3つだけです。この3つの関係がつかめれば、会計ソフトが何を自動化してくれるのかが一気に見えてきます。
仕訳・帳簿・決算書の関係は入力→蓄積→出力
フリーランスの帳簿管理は「仕訳→帳簿→決算書」の3ステップで構成されています。仕訳とは、1件の取引を「何に使ったか(勘定科目)」と「いくらか(金額)」に分類する作業です。この仕訳が蓄積されたものが帳簿であり、帳簿を1年分まとめたものが決算書(青色申告決算書)になります。日々の仕訳さえ正確に入力すれば、帳簿と決算書は会計ソフトが自動生成してくれます。簿記の専門知識がなくても確定申告まで到達できる仕組みです。
青色申告と白色申告は控除額65万円の差
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があり、最大の違いは控除額です。青色申告は最大65万円の控除を受けられるのに対し、白色申告には特別控除がありません(国税庁:青色申告制度)。年間所得300万円のフリーランスが青色申告に切り替えた場合、所得税と住民税を合わせて年間約10万円の節税効果が見込めます。青色申告には複式簿記による記帳義務があり白色申告より手間は増えるものの、会計ソフトの自動仕訳機能を使えば複式簿記の知識がなくても対応できます。事業収入があるフリーランスは青色申告を選んでください。

会計ソフトの費用は月1,000円で経費計上が可能
会計ソフトの利用料金は月額980円〜2,980円が中心価格帯で、年間に換算すると約12,000円〜36,000円です。この費用は「通信費」または「支払手数料」として全額経費計上できます。税理士に記帳代行を依頼すると月額1万円〜3万円が相場のため、会計ソフトのみで管理すれば年間10万円以上のコスト差が生まれます。ただし取引件数が月100件を超えるような規模になった場合は、税理士費用の相場を確認した上で併用も検討してください。

CHECK
▶ 今すぐやること: 現在の申告方式(青色/白色)を確認し、白色の場合は「青色申告承認申請書」の提出期限を調べる(5分)
Q: 白色申告から青色申告への切り替えはいつまでに手続きが必要ですか?
A: 適用を受けたい年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出してください(国税庁:青色申告承認申請手続)。新規開業の場合は開業日から2か月以内です。
Q: 会計ソフトの利用料金はどの勘定科目で経費計上しますか?
A: 「通信費」または「支払手数料」で計上してください。クラウド型の月額料金は発生月に計上し、年払いの場合は支払時に一括計上するか期間按分するかを選べます。
会計ソフトは3製品を3軸で比較
フリーランス向けのクラウド会計ソフトはfreee・マネーフォワード・やよいの3製品が主流です。「結局どれがいいのか」と迷う方は多いですが、比較軸を「料金」「自動仕訳の精度」「操作性」の3つに絞ると判断がはっきりします。
料金は年払いで最大約1,600円の差
3製品の料金を年額ベースで比較すると、最も安いのはやよいの青色申告オンライン(セルフプラン年額11,330円、初年度無料キャンペーンあり)です。freee会計のスタータープランは年額12,936円、マネーフォワード クラウド確定申告のパーソナルミニプランは年額11,880円となっています(いずれも2025年時点の税込目安)。年額で比較すると3製品間の差は約1,600円程度で、料金だけでは大きな差がつきません。ただし上位プランに切り替えると月額2,000円〜4,000円台に上がるため、自分に必要な機能がどのプランに含まれるかを事前に確認してください。
| 製品名 | 最安プラン年額(税込目安) | 無料体験 | 初年度割引 |
| freee会計 スターター | 約12,936円 | 30日間 | 時期により有 |
| マネーフォワード パーソナルミニ | 約11,880円 | 1か月間 | 時期により有 |
| やよい青色申告オンライン セルフ | 約11,330円 | あり | 初年度無料あり |
自動仕訳の精度は連携数とAI学習で決まる
3製品とも銀行口座・クレジットカード・電子マネーとの連携機能を備えていますが、連携可能な金融機関数と仕訳学習の仕組みに差があります。freeeは連携可能サービス数が3,200件以上と公表しており、取引データの取得から仕訳候補の提示までを自動化します(freee公式サイト)。マネーフォワードも約2,400件以上のサービスと連携し、過去の仕訳パターンをAIが学習して精度を高めます(マネーフォワード公式サイト)。やよいはスマート取引取込機能で連携し、仕訳ルールを手動で設定できる自由度があります。連携設定後2〜3か月でAI学習が進むと、手動修正が必要な仕訳は全体の1〜2割程度まで減少するケースが多いです。
操作性はfreeeが初心者向き、やよいは簿記経験者向き
操作画面の設計思想は3製品で明確に異なります。freeeは「簿記を知らなくても使える」をコンセプトに、取引登録を家計簿に近い入力画面で行えるため、会計初心者に最も適しています。マネーフォワードは仕訳入力画面が簿記の標準的な形式(借方・貸方)に近く、簿記3級程度の知識があるとスムーズに操作できます。やよいの青色申告オンラインは「かんたん取引入力モード」と「振替伝票入力モード」の2種類を切り替え可能で、簿記経験の有無を問わず使える設計です。freeeとマネーフォワードの詳細な違いを確認したい方は別記事も参考にしてください。

| 比較軸 | freee | マネーフォワード | やよい | 向いているケース |
| 操作性 | 家計簿感覚 | 簿記寄り | 2モード切替 | 簿記知識ゼロならfreee |
| 自動仕訳 | AI学習+連携3,200件超 | AI学習+連携2,400件超 | ルール設定型 | 連携数重視ならfreee |
| 料金(最安年額) | 約12,936円 | 約11,880円 | 約11,330円 | コスト重視ならやよい |
| サポート | チャット・メール | チャット・メール | 電話・メール・チャット | 電話サポート必須ならやよい |
| 確定申告対応 | e-Tax連携可 | e-Tax連携可 | e-Tax連携可 | 3製品とも対応 |
インストール型は継続課金を避けたい人に限定
クラウド型3製品とは別に、パソコンにインストールして使うタイプ(やよいの青色申告デスクトップ版など)も存在します。買い切りで月額課金が発生しない点がメリットである一方、データのクラウド同期ができないため、パソコンの故障でデータを失うリスクがあります。法改正やインボイス制度への対応が遅れる場合もあるため、2025年時点ではクラウド型を第一選択とし、インストール型はオフライン環境で作業する必要がある場合に限定してください。
CHECK
▶ 今すぐやること: freee・マネーフォワード・やよいの3社の無料体験ページを開き、1社に申し込んで事業用口座を連携する(15分)
Q: 無料プランだけで確定申告まで完了できますか?
A: やよいの青色申告オンラインは初年度無料プランで確定申告書の作成まで対応しています。freeeとマネーフォワードの無料体験は期間限定のため、確定申告期まで使い続けるには有料プランへの切り替えが必要です。
Q: 途中でソフトを乗り換えるとデータはどうなりますか?
A: 3製品ともCSVやデータエクスポート機能を備えているため、年度の区切りでデータ移行ができます。年度途中の移行は仕訳の二重管理が発生するため、期首(1月1日)のタイミングで切り替えてください。
会計ソフト選びを3分で診断
自分にどのソフトが合うのか、3つの質問で判定できます。順番に回答してください。
Q1: 簿記の知識はありますか?(簿記3級以上、または仕訳の借方・貸方が分かる)
Yesの場合はQ2へ。Noの場合はタイプAに該当します。
Q2: 月間の取引件数は50件を超えますか?
Yesの場合はQ3へ。Noの場合はタイプBに該当します。
Q3: 見積書・請求書・経費精算も1つのソフトで管理したいですか?
Yesの場合はタイプCに該当します。Noの場合はタイプDに該当します。
タイプA: freee会計スタータープラン
簿記知識がなくても家計簿感覚で入力でき、自動仕訳のAI学習精度が高いfreeeが最も導入しやすいです。30日間の無料体験で操作感を確認してください。
タイプB: やよいの青色申告オンライン
簿記知識があり取引件数が少ないなら、初年度無料で電話サポートも使えるやよいがコスト面で有利です。セルフプランで十分対応できます。
タイプC: マネーフォワード クラウド確定申告
取引件数が多く請求書や経費精算も一元管理したい場合、マネーフォワードの連携サービス群(クラウド請求書・クラウド経費)との統合運用が効率的です。
タイプD: やよいまたはマネーフォワードを比較
簿記知識があり取引件数が多いが請求書管理は別ツールで問題ないなら、やよいとマネーフォワードの操作画面を無料体験で比較して決めてください。
CHECK
▶ 今すぐやること: 診断結果に該当するソフトの無料体験に申し込み、事業用口座を1つ連携する(15分)
Q: 診断結果と違うソフトを選んでも問題ありませんか?
A: はい、問題ありません。操作画面の好みや周囲の利用者からのアドバイスも判断材料になります。迷ったら2社の無料体験を並行して試し、入力しやすい方を選んでください。
Q: クラウド型とインストール型で迷っています。どちらがよいですか?
A: クラウド型です。法改正への自動対応やデータバックアップの面でクラウド型が優れています。インストール型はオフライン環境が必須の場合に限定してください。
会計ソフトの成功と失敗は2事例で比較
会計ソフトの導入効果は、事前準備と初期設定の進め方で大きく変わります。開業初月に導入したケースと、1年間Excel管理を続けた後に移行したケースを比較すると、その差が明確に見えます。
事例1(成功): 開業初月にクラウド会計を導入し月1時間で帳簿完了
デザイナーとして開業したCさんは、開業届の提出と同時にfreee会計の無料体験を開始しました。事業用口座とクレジットカードを初日に連携し、最初の1か月は取引が発生するたびに仕訳内容を確認して修正。2か月目以降はAI学習が進み、手動修正が必要な仕訳は月2〜3件に減少しました。確定申告時には帳簿と決算書が自動生成されており、e-Tax送信まで含めて約2時間で完了しています。
開業と同時にfreeeを導入したフリーランスは「口座連携した瞬間に取引が自動で取り込まれて驚いた」と語っています(フリーランスの会計ソフト利用・比較記事)。
開業から数か月後に導入していれば、過去の取引を手動で入力し直す作業が発生し、この効率化効果は得られませんでした。
事例2(失敗): Excel管理を1年続けた後に移行し3日間を浪費
ライターとして活動するDさんは、1年間Excelで収支を記録していました。確定申告の直前に青色申告の複式簿記要件を満たしていないことに気づき、急いで会計ソフトを導入。1年分の取引データ約200件を手動で入力し直す作業に3日間を費やし、仕訳ミスも複数発生しました。
Excel管理から会計ソフトに移行したフリーランスは「もっと早く導入しておけばよかった」と振り返っています(税理士による会計ソフト比較解説)。
取引件数が少ないうちに導入するからこそ学習コストも低く済みます。「取引件数が少ないから不要」と判断して先延ばしにするのは避けてください。会計ソフトとExcelの具体的な効率差を知りたい方は別記事も参考になります。

CHECK
▶ 今すぐやること: 現在Excelや手書きで帳簿管理をしている場合は、今月中にクラウド会計ソフトの無料体験を開始する(15分)
Q: 年の途中からでも会計ソフトに切り替えられますか?
A: はい、切り替えできます。切り替え前の取引データは手動入力が必要になるため、できるだけ早いタイミングで導入してください。期首(1月1日)からの導入が最も負担が少ないです。
Q: Excelと会計ソフトの併用は可能ですか?
A: 可能ですが、二重管理になるため仕訳漏れのリスクが上がります。会計ソフト導入後はExcelでの収支管理を停止し、会計ソフトに一本化してください。
帳簿管理は5つの仕組みで月1時間
日々の帳簿管理を効率化するには、仕組みで手作業を減らすことがポイントです。毎月の経理作業が面倒だと感じているフリーランスは多いですが、以下の5つのハックを取り入れれば月1時間程度まで短縮できます。
ハック1: 事業用口座の分離で仕訳ミスをゼロにする
【導入時間】低(15分)
事業用の銀行口座を1つ新規開設し(ネット銀行なら最短3営業日)、事業用クレジットカードを1枚発行して事業経費はすべてこのカードで決済してください(申込10分)。会計ソフトに事業用口座とカードのみを連携し、翌日から事業用カードで最初の経費を決済します(設定15分)。
口座を物理的に分けると、毎月の仕訳作業で「これは事業用か私用か」を1件ずつ判断する手間がなくなります。私用と事業用が混在した口座では月15〜30分の追加作業が発生しますが、口座分離による仕訳効率化の具体的な方法を実践すれば判断コスト自体がゼロになり、仕訳精度が上がると同時に作業時間も短縮できます。

口座分離後も、家賃や通信費など事業と私用で按分が必要な経費は残ります。按分比率を最初に決めておけば毎月同じルールで処理できるため、按分のたびに比率を計算し直す手間は発生しません。
ハック2: 週1回10分の仕訳確認で年末の修正作業を95%削減
⏱約10分/週
毎週月曜日の朝に10分間、会計ソフトの未確定仕訳一覧を開く習慣をカレンダーに登録してください(2分)。自動仕訳された内容を確認し、勘定科目の誤りがあれば修正します(5〜8分)。修正した仕訳パターンをAI学習に反映させ、翌週以降の自動仕訳精度を確認してください(1分)。
月末まとめ方式では1か月分の未確定仕訳が30〜50件溜まり、記憶が曖昧な取引の確認に時間がかかります。週1回なら未確定仕訳は5〜10件程度のため、1件あたりの確認時間が短く済みます。週1確認を続けているフリーランスの中には、確定申告前の修正仕訳が全体の5%以下で収まっているケースもあります。
週1確認で「完璧な仕訳」を目指す必要はありません。明らかに間違っている科目を修正するだけで十分です。按分比率の微調整や端数処理は年末にまとめて行ってください。
ハック3: レシート撮影の即時処理で経費漏れを防止
所要時間:1件30秒
会計ソフトのスマートフォンアプリをインストールし、カメラ読み取り機能を有効にしてください(5分)。レシートを受け取ったその場でアプリのカメラで撮影し、仕訳候補を確認します(1件30秒)。月末に撮影済みレシートの一覧を確認し、未処理がないことを確かめた上でレシート原本をファイリングしてください(月1回10分)。
レシートを受け取った直後に撮影すると、紛失リスクがゼロになります。OCR(文字認識)の精度もレシートが新しいうちが高いため、修正の手間も減ります。月末にまとめて入力する方式ではレシートの紛失や印字の劣化が起きやすく、経費計上漏れにつながります。
レシートの写真保存だけでは電子帳簿保存法の要件を満たさない場合があります。freeeとマネーフォワードは電子帳簿保存法対応機能を備えているため、ソフトの指示に従って撮影すれば個別にタイムスタンプを手配する必要はありません。

ハック4: 仕訳ルールの事前登録で毎月の定型取引を自動化
効果:大(月あたりの手動仕訳を10件以上削減)
過去3か月の仕訳一覧から、毎月繰り返す取引(家賃・通信費・サブスク等)をリストアップしてください(10分)。会計ソフトの「自動仕訳ルール」機能で、取引先名・金額・勘定科目を事前登録します(1件2分、5件で10分)。翌月の口座明細が取り込まれた際に、登録ルールが正しく適用されているかを確認してください(3分)。
定型取引はAI学習に任せるよりルールで固定する方が精度は安定します。AI学習は取引先名の表記揺れ(「株式会社○○」と「カ)○○」など)で誤認識する場合があり、定型取引こそ手動ルールで固定した方が月次の修正作業が減ります。定型取引5件をルール化するだけで、年間2時間以上の短縮効果が見込めます。
ルール登録後に取引金額が変わった場合(料金改定など)は、ルールが古い金額のまま適用されることがあります。四半期に1回はルール一覧を見直してください。金額が毎回変動する取引(売上入金など)にルールを適用すると誤仕訳の原因になるため、変動取引はAI学習に任せてください。
ハック5: 月末5分の残高チェックで申告ミスを事前発見
【見込める効果】高
毎月末に会計ソフトの「残高試算表」画面を開いてください(1分)。会計ソフト上の預金残高と実際の銀行口座残高を照合し、差額がないか確認します(3分)。差額がある場合は未処理の仕訳(入金漏れ・経費漏れ)がないかを当月の取引一覧で確認し、見つけたら即時修正してください(1分)。
年末に12か月分の差額を追跡すると、どの月で仕訳漏れが発生したかを特定する作業だけで数時間かかります。月次で確認すれば差額の原因が当月の取引に限定されるため、特定と修正が5分で完了します。月末チェックを習慣化すると、確定申告時の修正仕訳が大幅に減ります。
残高が一致しない原因の多くはタイムラグです。月末に決済した取引が翌月の口座明細に反映されるケースがあるため、1〜2日の差額は翌月初に再確認すれば解消します。翌月初の再確認で解消しない差額のみを調査対象にしてください。
CHECK
▶ 今すぐやること: 会計ソフトに事業用口座を連携し、未確定仕訳の確認カレンダーを毎週月曜朝に設定する(10分)
Q: 5つのハックを全部同時に始めるべきですか?
A: いいえ、同時に始める必要はありません。ハック1(口座分離)とハック2(週1確認)から始めて、1か月後にハック3〜5を追加するのが無理のないペースです。
Q: 取引件数が月10件以下でもこれらのハックは必要ですか?
A: 口座分離(ハック1)と月末残高チェック(ハック5)は取引件数に関係なく有効です。仕組みを作っておけば取引が増えたときにもそのまま対応できます。
会計ソフト導入は7項目で準備
会計ソフトを導入する前に確認しておくべき項目を7つに整理します。「導入後に設定漏れに気づいた」という失敗を防ぐために、順番に確認してください。
開業届と青色申告の申請状況を確認
会計ソフトの設定で最初に入力を求められるのが「申告方式(青色/白色)」です。開業届を提出済みで青色申告承認申請書も提出済みであれば青色申告を選択します。未提出の場合は白色申告で設定し、翌年から青色申告に切り替える手続きを進めてください。青色申告の65万円控除を受けるにはe-Taxでの電子申告が必要なため(国税庁:青色申告特別控除)、マイナンバーカードの取得状況も合わせて確認してください。開業届と青色申告を同時に提出する方法を知っておくと手続きが効率的に進みます。

事業用口座とカードの準備状況を確認
会計ソフトの自動仕訳を最大限に活用するには、事業用の銀行口座とクレジットカードが必要です。ネット銀行(住信SBIネット銀行、楽天銀行など)は会計ソフトとの連携がスムーズで、口座開設もオンラインで完結します。事業用カードは年会費無料のビジネスカードで十分です。
過去の取引データの有無を確認
年の途中から会計ソフトを導入する場合、1月1日から導入日までの取引データを手動入力する必要があります。Excelや紙の帳簿に記録がある場合は、会計ソフトのCSVインポート機能で一括取り込みができます。記録がない場合は銀行の取引明細をダウンロードし、そこから仕訳を起こしてください。
インボイス制度の登録状況を確認
2023年10月に開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)に登録済みの場合、消費税の申告義務が発生します(国税庁:インボイス制度の概要)。会計ソフトの初期設定で「課税事業者」を選択し、消費税の処理方式(本則課税/簡易課税)を設定してください。未登録の場合は「免税事業者」を選択します。
見積書・請求書の管理方法を確認
会計ソフトの多くは見積書・請求書の作成機能を備えています。現在別のツール(Excel、Misocaなど)で作成している場合、会計ソフトの請求書機能に一本化すると売上計上の自動仕訳が可能になります。既存ツールの使い勝手に満足しているなら、無理に統合する必要はありません。
電子帳簿保存法への対応を確認
2024年1月から電子取引データの電子保存が義務化されています(国税庁:電子帳簿保存法の概要)。メールで受け取った請求書やPDF領収書は、紙に印刷して保存するだけでは要件を満たしません。会計ソフトの電子帳簿保存機能を有効にし、電子データをソフト内に保管する設定を行ってください。
税理士への相談タイミングを確認
会計ソフトで日々の記帳は自力で行いつつ、確定申告の最終チェックだけ税理士に依頼するスポット利用(1回3〜5万円が相場)も選択肢です。年間売上が500万円を超える場合や消費税の申告が必要な場合は、確定申告の税理士費用の相場と依頼範囲を確認した上で定期相談(月額1〜3万円)を検討してください。

CHECK
▶ 今すぐやること: 上記7項目を1つずつ確認し、未対応の項目にチェックを入れて今週中に対応する(確認15分)
Q: 7項目すべてを完了してからソフトを導入すべきですか?
A: いいえ、すべて完了する必要はありません。「申告方式の確認」と「事業用口座の準備」の2項目が済んでいれば導入できます。残りの項目は使いながら対応してください。
Q: 顧問税理士がいる場合、会計ソフトの選び方は変わりますか?
A: はい、変わります。税理士が特定のソフト(特にやよいやマネーフォワード)を使っている場合、同じソフトを選ぶとデータ共有がスムーズです。導入前に税理士に推奨ソフトを確認してください。
会計ソフトは3択で即決:帳簿管理を月1時間に変える行動リスト
フリーランスの帳簿管理は、freee・マネーフォワード・やよいの3製品から1つを選び、事業用口座を連携すれば月1時間で完結します。簿記知識ゼロならfreee、コスト重視ならやよい、請求書まで一元管理したいならマネーフォワードが第一候補です。迷って導入を先延ばしにするほど、過去データの手動入力という「負債」が積み上がります。今日中に無料体験を開始してください。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| まだ会計ソフトを使っていない | freeeの30日間無料体験に申し込み、事業用口座を連携する | 15分 |
| Excel管理から移行したい | 今月分の取引からクラウド会計ソフトに入力を切り替える | 30分 |
| すでにソフトを使っているが活用できていない | 自動仕訳ルールを定型取引5件分登録する | 20分 |
| 確定申告の準備を始めたい | 会計ソフトの残高試算表と実際の口座残高を照合する | 5分 |
フリーランスの会計ソフトと帳簿管理に関するよくある質問
Q: 会計ソフトを使えば税理士は不要ですか?
A: 年間売上が300万円以下で取引がシンプルな場合は、会計ソフトのみで確定申告まで対応できます。売上500万円超や消費税申告が必要な場合は、確定申告前のスポット相談(1回3〜5万円)で税理士にチェックしてもらうのが現実的です。事業規模に応じて使い分けてください。
Q: 白色申告でも会計ソフトは必要ですか?
A: はい、白色申告でも収支内訳書の作成が必要なため、会計ソフトを使うと作成が効率化されます。ただし白色申告を続けるよりも青色申告に切り替えて65万円控除を受ける方が節税効果は大きいため、会計ソフト導入と同時に青色申告への切り替え手続きも進めてください。

Q: スマートフォンだけで帳簿管理は完結しますか?
A: 日々のレシート撮影や仕訳確認はスマートフォンアプリで対応できますが、確定申告書の最終確認やe-Tax送信はパソコンの方が操作しやすいです。日常の記帳はスマートフォン、申告作業はパソコンと使い分けてください。
【出典・参照元】
国税庁:青色申告制度 – 青色申告の要件と控除額に関する公式情報
国税庁:青色申告承認申請手続 – 青色申告承認申請書の提出手続きに関する公式情報
国税庁:青色申告特別控除 – 青色申告特別控除の適用要件に関する公式情報
国税庁:インボイス制度の概要 – インボイス制度(適格請求書等保存方式)の公式解説
国税庁:電子帳簿保存法の概要 – 電子帳簿保存法の制度概要と要件
freee公式サイト – freee会計の機能・料金・連携サービス情報
マネーフォワード クラウド確定申告 – マネーフォワードの機能・料金情報
個人事業主向け会計ソフトの選び方 – マネーフォワードによる会計ソフト選定ガイド
フリーランスの会計ソフト利用・比較記事 – フリーランスの会計ソフト選定に関する実体験と比較情報
税理士による会計ソフト比較解説 – 税理士視点でのクラウド会計ソフト比較と導入アドバイス
フリーランス向け会計ソフト比較 – フリーランスの確定申告向けソフト比較
会計ソフトの比較ポイント – 初心者向け会計ソフト比較のポイント解説