Illustratorのトレースは、自動なら最短3分でパス化できます。ただし素材の種類によって自動・手動を使い分けないと、修正に数時間かかります。この記事では初心者から実務者まで使える5ステップ手順と判断基準を解説します。
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この記事でわかること
Illustratorの自動トレースは最短3分で完了する手順をそのまま使えます。素材別のプリセット4種類を知ることで、設定に迷う時間をゼロにできます。自動・手動の3条件による使い分けを習得することで、納品後の修正依頼を防げます。
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この記事の結論
イラレのトレースは「自動トレース機能」か「ペンツールによる手動トレース」の2択です。素材の種類と納品精度によって使い分けることが、品質と作業時間の両立につながります。写真や手描きイラストの下絵化には自動トレースが向き、ロゴや印刷物の版下データには手動トレースが必要です。どちらの方法も「配置→トレース→拡張→編集→確認」の5段階フローを理解することが、ミスのない仕上がりへの基本です。
今日やるべき1つ
手元にある画像1枚をIllustratorへ配置し、「オブジェクト」→「画像トレース」→「作成」を実行して自動トレースの結果を確認してください(所要時間:約5分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| 自動トレースの基本手順を知りたい | イラレトレースは5ステップで完了 | 5分 |
| 素材別のプリセット選択で迷っている | 素材別プリセットは4種で対応 | 3分 |
| 拡張後の編集や白背景除去で困っている | 拡張後の編集は3工程で整える | 5分 |
| 手動トレースの手順を知りたい | ペンツールトレースは4段階で習得 | 10分 |
| 自動と手動どちらを使うか判断したい | 自動と手動の選択は3条件で判断 | 3分 |
| 仕上がりをチェックしたい | 納品前チェックは7項目で確認 | 5分 |
イラレトレースは5ステップで完了

ステップ1:画像の配置は2つの方法から選ぶ
画像をIllustratorのアートボードへ取り込む方法は2通りあります。メニューバーの「ファイル」→「配置」から対象ファイルを選択する方法と、ファイルをアートボードへ直接ドラッグ&ドロップする方法です。
どちらも配置結果は同じですが、複数ファイルを一括で取り込む場合は「配置」メニューが管理しやすいです。配置後は画像をロック、またはテンプレートレイヤーに変換しておくと、後工程でのズレや誤操作を防げます。テンプレートレイヤーとは、レイヤーパネルで「テンプレート」に設定したレイヤーのことです。表示が半透明になり、ペンツールでのトレース時に元の線を確認しやすくなります。とくにペンツールで手動トレースする場合に有効な準備です。
この配置段階での一手間が、後の修正時間を大幅に削減します。実務上の効果が大きい工程です。また、デザイン作業全体の効率を高めるためにChromeのおすすめ拡張機能15選|仕事効率が3倍変わる厳選ツールを参考にすると、ブラウザ環境も合わせて整備できます。

ステップ2:自動トレースの実行はメニュー3回で起動
画像を選択した状態で、メニューバーの「オブジェクト」→「画像トレース」→「作成」の順にクリックすると自動トレースが始まります。
実行直後はデフォルトのプリセットでトレースされた状態になります。この時点ではまだパスに変換されていないため、編集はできません。まず結果を目視で確認し、次のステップで設定を調整します。
初めて操作すると「何も変化していない?」と感じることがありますが、画像の上にトレース結果がそのまま重なっているだけで、正常に処理されています。
ステップ3:画像トレースパネルで精度を調整
画像トレース実行後に表示される画像トレースパネルでは、プリセット・カラーモード(カラー・グレースケール・白黒)・しきい値・パス・コーナー・ノイズの各スライダーが主な調整箇所です。
しきい値は白黒画像の輪郭の読み取り精度に影響します。値を上げると暗いピクセルをより多く拾い、線が太くくっきりになります。値を下げると拾う範囲が絞られ、細い線になります。ノイズは一定サイズ以下のパスを自動で無視する設定で、不要な細かいゴミを事前に除去するために使います。
素材ごとの具体的な設定は次のセクションで解説します。まずは「プリセット」から試して、結果を見ながら微調整するのが時間効率の高いアプローチです。
ステップ4:「拡張」でパスへ変換してから編集
トレース結果を実際に編集できる状態にするには、オプションバーまたはオブジェクトメニューから「拡張」を実行します。この操作を省略するとパスの選択や色変更ができないため、必須の工程です。
拡張後のオブジェクトはグループ化されている場合があります。特定の部分だけを選択・編集したいときは、メニューバーの「オブジェクト」→「グループ解除」でグループを外してから作業します。ダイレクト選択ツール(白い矢印)を使えばアンカーポイント単位での修正も可能です。
拡張後に白い背景部分が残っている場合は、ダイレクト選択ツールでその領域を選択して削除するか、後述の「ホワイトを無視」設定を事前に有効にしておくことで対処できます。
ステップ5:パスの単純化でアンカーポイントを整理
拡張後のパスには、自動トレースの特性上、必要以上に多くのアンカーポイントが生成されることがあります。アンカーポイントが多すぎると、拡大したときにパスのがたつきが見えやすくなり、印刷データとして扱いにくくなります。
「オブジェクト」→「パス」→「単純化」を実行すると、アンカーポイントの数を減らしながら形状をできるだけ維持できます。スライダーを動かしながらプレビューで確認しつつ、形が崩れない範囲で数を絞るのが実務上の目安です。
単純化後はアウトライン表示(メニューバーの「表示」→「アウトライン」)でパスの状態を確認してください。アウトライン表示では色や塗りが消えてパスのみが見えるため、不要な線や重複パスが見つけやすくなります。
CHECK
▶ 今すぐやること:手元の画像1枚でステップ1〜5を通し実行し、拡張後のアウトライン表示でパスを確認してください(所要時間:10分)
Q:「画像トレース」メニューがグレーアウトしていて選択できません。
A:画像が選択されていない状態か、ベクター画像(AIファイルやSVG)が配置されている場合にグレーアウトします。JPEGやPNGなどのラスター画像を選択した状態でメニューを開いてください。
Q:拡張ボタンが見当たりません。
A:画像トレースを実行した直後にオプションバーに表示されます。別のオブジェクトをクリックして選択が外れると消えるため、トレース済みオブジェクトを再度クリックして選択し直してください。
素材別プリセットは4種で対応

写真はカラープリセットで6色から試す
写真のトレースには「6色」または「16色」のカラープリセットが出発点として適しています。色数を増やすほど元画像に近い色調になりますが、パス数が増えてファイルが重くなります。
写真をそのままリアルなイラストに変換する用途は限定的で、ロゴの背景に敷く簡易イラストやポスターのアクセントカラー抽出などに向いています。精緻なリアル表現が目的の場合は、Photoshopで加工したうえでIllustratorに取り込む方が現実的です。写真のトレースは「使える場面を選ぶ技術」であり、万能ではないと認識しておくことが、無駄な修正時間を防ぐ前提になります。
なお、画像トリミング無料サイト7選では、素材の下処理に活用できる無料ツールも紹介しています。

線画はホワイトを無視で白背景を透過
ペンで描いた手書き線画やスキャンした下絵は、「ホワイトを無視」の設定を有効にすることで白背景を透過状態にできます。設定場所は画像トレースパネルの詳細設定内にあります。
この設定なしでトレースすると、紙の白い部分がそのままパスとして生成され、後からの削除作業に時間がかかります。スキャン時のゴミやむらを減らすために、トレース前にPhotoshopやスキャナソフトでコントラストを上げておくとトレース精度が上がります(スキャン解像度は300dpi以上が目安です)。
カラーイラストは「16色」前後で形状を確認
手描きのカラーイラストや水彩画をトレースする場合、色数の設定次第で仕上がりの印象が変わります。16色前後を出発点に、形状が元絵に近いかどうかをプレビューで確認しながら調整してください。
色ムラが多い水彩画を自動トレースすると、輪郭が波打った不自然な形状になりやすいです。この場合、Photoshopで色の境界線をくっきりさせてからトレースするか、ペンツールで輪郭のみを手動トレースしてから塗りを別途追加すると仕上がりが安定します。
ロゴ・白黒図版はしきい値100〜150が目安
白黒のロゴや図版のトレースには「ロゴ(白黒)」プリセットか、しきい値を手動で100〜150に設定した白黒モードが適しています。しきい値の具体的な数値は元画像のコントラストによって異なるため、スライダーを動かしながらプレビューで線の状態を確認してください。
ロゴは印刷物やWebで多用されるため、アンカーポイントが整ったきれいなパスが必要です。自動トレースで仮パス化してからアンカーポイントを手動で整えるのが、品質と効率のバランスを取る方法です。また、画像フリーアイコン選びは3条件で即決の記事も、素材活用時の参考になります。

CHECK
▶ 今すぐやること:今の素材がどの種類に該当するか確認し、対応するプリセットを選んでプレビューを確認してください(所要時間:3分)
Q:プリセットで試したが線が荒い場合はどうすればいいですか?
A:元画像の解像度が72dpi前後の場合、自動トレースの精度が下がります。300dpi以上の画像を用意するか、低解像度のままであればペンツールによる手動トレースに切り替えてください。
Q:カラープリセットで色が変わってしまいます。
A:自動トレースは元画像をベクターの色面に変換するため、グラデーションや微妙な色調は再現できません。カラー忠実度が重要な場合は、色数を増やすか、手動で色を指定し直す作業が必要です。
自動と手動の選択は3条件で判断

条件1:精度要件で判断する
ロゴ・印鑑・版下データなど輪郭の正確さが求められる素材は、手動トレースが前提です。自動トレースで仮にパス化しても、細部のアンカーポイントが乱れやすく、クライアントへの最終納品前に手動修正が必要になります。
ポスターやSNS素材の背景パーツ、参考資料の簡易イラスト化など「ある程度の形が取れればよい」用途では自動トレースで十分です。精度要件を案件受注時に確認しておくと、後から修正が膨らむリスクを防げます。
条件2:作業時間で判断する
自動トレースは設定と拡張を合わせて3〜10分で完了します。手動トレースは対象の複雑さによって異なりますが、ロゴ1点あたり30分〜2時間が目安です。
「自動トレース後の修正時間」と「最初から手動でトレースする時間」を比較して判断してください。自動トレースの修正が30分を超えそうな場合は、最初から手動に切り替えると無駄な修正ループを回避できます。作業効率上げる方法|フリーランスが5つの仕組みで時間を30%削減の考え方も、この判断に役立ちます。

条件3:納品形式で判断する
SVGでの納品や、クライアントが自社でデータを編集する前提の場合は、パスが整理されていることが求められます。自動トレースのままでは不要なパスが多く含まれるため、手動での整理が必要になります。
印刷物の版下データとして使用する場合も、不要なアンカーポイントや重複パスが出力時のエラーにつながるため、最終確認が欠かせません。
CHECK
▶ 今すぐやること:現在対応中の案件素材について、精度・作業時間・納品形式の3条件を書き出して、自動か手動かを確定してください(所要時間:5分)
Q:フリーランス案件で、自動か手動かをクライアントに確認すべきですか?
A:トレースの用途(印刷・Web・再編集の有無)と納品形式をヒアリングしたうえで判断してください。クライアントがトレース方法を指定するケースは少ないですが、用途を確認しないと後から納品形式の変更対応が発生します。
Q:自動トレース後の修正がどこまで必要か分かりません。
A:まず拡大表示(300〜500%)でパスのがたつきを確認し、曲線部分のアンカーポイントが3点以下に収まっているか目安にしてください。それ以上あれば単純化か手動修正が必要です。
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ペンツールトレースは4段階で習得

段階1:テンプレートレイヤーで元画像を半透明に設定
ペンツールでトレースする前に、元画像をテンプレートレイヤーとして設定します。レイヤーパネルで対象レイヤーをダブルクリックし、「テンプレート」にチェックを入れると画像が半透明表示になります。
この設定により、元の線を見ながらペンツールで正確にトレースできます。テンプレートレイヤーはロック状態になるため、誤って元画像を動かすミスも防げます。
段階2:ペンツールでクリックしアンカーポイントを配置
ペンツールを選択し、トレースしたい輪郭の上をクリックしてアンカーポイントを配置します。直線部分はクリックのみ、曲線部分はクリック後にドラッグして方向線(ハンドル)を引っ張ることでカーブを作れます。
アンカーポイントは少ない方が後の編集がしやすくなります。直線2点・曲線の変曲点に1点を目安にして、余分なポイントを置かないことがきれいなパスへの近道です。アンカーポイントが多すぎると編集に時間がかかり、印刷時のレンダリング負荷も増えます。
段階3:ダイレクト選択ツールで形を微調整
ペンツールで一通り輪郭をなぞったら、ダイレクト選択ツール(白い矢印)に持ち替えて、各アンカーポイントの位置とハンドルの角度を調整します。
ハンドルを動かすことでカーブのなめらかさを変えられます。元画像と比較しながら、ずれている箇所を1点ずつ修正していくのが確実です。3点で表現できる曲線を5点で作ると作業効率が下がるため、常に最小限のポイント数を意識してください。
段階4:アウトライン表示でパスの状態を最終確認
手動トレースが完了したら、アウトライン表示でパスの重複や欠損を確認します。塗りや線の色を設定する前にアウトライン確認を行うことで、意図しない隙間や交差を発見できます。
ペンツールのハンドル操作を習得したWebデザイナーからは「アンカーポイントを減らすことを意識してから、きれいなパスが引けるようになった」という報告があります。時間管理術とタスク整理メソッド完全ガイドを参考に、学習と実務を並行して進めることをおすすめします。

CHECK
▶ 今すぐやること:シンプルな円や四角形の輪郭画像を1枚用意して、ペンツールで10分以内にトレースする練習をしてください(所要時間:10分)
Q:曲線がうまく作れず、直線になってしまいます。
A:クリックした後にマウスボタンを押したままドラッグすると方向線が出てカーブになります。クリックのみ(ドラッグなし)は直線になります。ドラッグの距離でカーブの深さが変わります。
Q:パスを閉じるにはどうすればいいですか?
A:最後のアンカーポイントを置いた後、最初に置いたアンカーポイントの上にカーソルを合わせると小さな丸が表示されます。その状態でクリックするとパスが閉じます。
拡張後の編集は3工程で整える

工程1:白背景の除去は2通りの方法で対処
自動トレース後に白背景が残る場合、2通りの対処があります。1つ目は事前対処として、トレース前に画像トレースパネルで「ホワイトを無視」を有効にする方法です。2つ目は事後対処として、拡張後にダイレクト選択ツールで白色の塗りパスを選択して削除する方法です。
事前に「ホワイトを無視」を設定しておく方が手間が少ないです。ただし白に近いグレーの部分まで消えてしまう場合があるため、プレビューで確認してから適用してください。
工程2:不要なゴミパスは選択ツールで一括削除
トレース後に小さな点やゴミのようなパスが散らばることがあります。「編集」→「同じオブジェクトを選択」機能や、「選択」→「共通」→「塗りと線」機能を使うと、同じ塗り色のパスをまとめて選択して削除できます。
ノイズの設定を事前に上げておくことで、一定サイズ以下の不要パスを自動で除去できます。ノイズスライダーを適切に設定しておくと、トレース後のゴミ掃除を手動で行う手間を大幅に減らせます。
工程3:色・線幅の変更はグループ解除後に行う
拡張後にグループ解除が完了していれば、対象のパスを選択して塗りや線の色を変更できます。複数のパスに同じ色を一括で設定したい場合は、「編集」→「同じオブジェクトを選択」→「塗りのカラー」を使うと効率よく変更できます。
拡張してグループ解除してからでないとパスが選択できないことを最初に知らず、何度も操作をやり直したユーザーからの報告があります。グループ解除は忘れやすい工程ですが、拡張後の最初の確認手順として習慣化しておくと、無駄な操作の繰り返しを防げます。
CHECK
▶ 今すぐやること:拡張済みのオブジェクトを1つ選択し、グループ解除を実行してから白背景パスを削除してください(所要時間:5分)
Q:グループ解除後に選択がばらけて扱いにくくなりました。
A:グループ解除後はすべてのパスが個別オブジェクトになります。まとめて動かしたい場合はShiftクリックで複数選択するか、再度グループ化(Ctrl+G / Command+G)して管理してください。
Q:線の太さを変更したのに、印刷すると変わっていません。
A:アピアランスで線幅が設定されている場合と、パスの拡縮に合わせて線幅が変わる設定の場合で挙動が異なります。「オブジェクト」→「アピアランスを分割」を実行してから線幅を確認してください。
納品前チェックは7項目で確認

チェック1:アウトライン表示で不要パスと重複を確認
「表示」→「アウトライン」でパスのみの状態を確認します。重複したパスや意図しない隙間が見つかった場合は、この段階で修正します。
チェック2:300〜500%拡大で曲線の乱れを確認
印刷物に使用するデータは300〜500%拡大表示でパスのがたつきを確認します。Web専用の場合は150%程度でも十分ですが、ロゴや版下データは必ず拡大確認してください。
チェック3:パス数は単純化で適切な量に絞る
パス数が多すぎるとファイルの動作が重くなり、印刷時のエラーにもつながります。「オブジェクト」→「パス」→「単純化」で形状を維持しながらアンカーポイントを減らしてください。
チェック4:フォントと画像のアウトライン化を確認
テキストが含まれている場合は「書式」→「アウトラインを作成」でアウトライン化します。リンク配置の画像がある場合は埋め込みへ変換するか、画像ファイルを一緒に納品します。アウトライン化を忘れたデータを納品すると、相手の環境でフォントが表示されないトラブルが発生します。
チェック5:不使用カラーとスウォッチの整理
スウォッチパネルに不要なカラーが残っていると、データ管理の混乱を招きます。「ウィンドウ」→「スウォッチ」から使用されていないスウォッチを削除してください。
チェック6:納品形式と解像度の確認
クライアントから指定された納品形式(AI・SVG・PDF・EPS等)で保存します。AI形式で納品する場合はバージョンを確認し、相手の環境に合わせた互換性を選択します。画像圧縮で画質落とさない方法も、ファイルサイズ管理の参考になります。

チェック7:素材の著作権と使用許諾の確認
トレースの元データがクライアントから提供されたものであれば問題ありません。Web上から取得した画像を無断でトレースすることは著作権侵害にあたります。フリーランスとして受注する場合は、素材の出所とトレース許可の有無を必ず案件開始前にヒアリングしてください。後から問題になるリスクを防ぐ重要な確認事項です。著作権とはわかりやすく|侵害を避ける5つの実務ルールで、著作権の基本を押さえておくことをおすすめします。

CHECK
▶ 今すぐやること:完成データを上記7項目の順番で確認し、アウトライン表示と拡大表示を必ず実施してください(所要時間:10〜15分)
Q:納品後にクライアントからパスの編集依頼が来た場合、どのデータを渡せばいいですか?
A:編集可能なAI形式かSVG形式を渡すのが一般的です。事前に「納品後の編集対応範囲」と「データ形式」を確認しておくと、後からの対応が明確になります。
Q:データを開いたらリンク切れのアラートが出ました。
A:「配置」した画像が埋め込まれておらず、元ファイルの参照が切れています。「リンクパネル」からリンク先を再指定するか、埋め込みに変換してから保存してください。
イラレトレースは素材と精度で手法が変わる:5ステップと3条件の実践

どの方法を選ぶかより、「今の素材に合った手順を選べているか」を毎回確認することが、フリーランスとして長く仕事を続けるうえでの実務力につながります。自動トレースで時間を節約し、手動トレースで品質を担保する使い分けを積み重ねることで、クライアントへの信頼も積み上がります。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| 自動トレースを初めて使う | 「オブジェクト」→「画像トレース」→「作成」を実行して拡張まで完了する | 10分 |
| プリセット選択で迷っている | 素材の種類を4分類から特定し、対応プリセットを1つ試す | 3分 |
| 手動トレースを練習したい | シンプルな輪郭の画像でペンツールトレースを1周する | 15分 |
| 納品前に品質確認したい | アウトライン表示と300%拡大確認の2工程を実施する | 10分 |
イラレトレースに関するよくある質問
Q:Illustratorで画像トレースができない場合の原因は何ですか?
A:主な原因は3つあります。ラスター画像ではなくベクター画像が配置されている場合、画像が選択されていない場合、そして画像がリンク配置のままで埋め込みに変換されていない場合です。JPEG・PNGのラスター画像を選択した状態でメニューを試してください。
Q:自動トレースすると線がガタガタになります。どうすればいいですか?
A:元画像の解像度が低いとトレース精度が下がります。300dpi以上の画像を準備するか、パスの単純化でアンカーポイントを整理してから曲線が乱れている箇所を手動で修正してください。「パス」スライダーをやや下げるとパスが少なくなり、曲線がなめらかになります。
Q:トレース後の白背景を一括で消す方法はありますか?
A:拡張前であれば「ホワイトを無視」設定を有効にしてトレースをやり直すのが最も効率的です。拡張後であれば、ダイレクト選択ツールで白いパスを選択して削除するか、「選択」→「共通」→「塗りのカラー」で白色パスをまとめて選択し削除します。