この記事でわかること
フリーランスが無料で最大300GBのファイルを送る具体的手順、送信トラブルの原因特定と対処法、そして毎回の送信作業を半分以下に短縮する5つの仕組みを解説しています。
この記事の結論
フリーランスのファイル送受信は、GigaFile便を軸に「送信前の準備」「URL通知の定型化」「受領確認の徹底」の3点を仕組み化すれば、トラブルの大半は未然に防げます。機密性が高い案件や取引先の印象を重視する場面では、月額550円からの有料サービスも選択肢に入ります。まずは今日の納品物1件で、この記事の手順を試してください。
今日やるべき1つ
次にファイルを送る案件で、GigaFile便にアップロードし、URLと保存期限をメール本文に記載して送信してください(10分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| GigaFile便の基本を知りたい | ファイル送受信の基本は3用語で整理 | 3分 |
| 送り方・受け取り方を知りたい | GigaFile便は4ステップで送受信完了 | 5分 |
| ダウンロードできないトラブルを解決したい | ファイル送受信の対応を3分で診断 | 3分 |
| 無料と有料どちらを使うべきか迷っている | ファイル送受信サービスは2パターンで比較 | 4分 |
| 業務効率を上げるハックを知りたい | ファイル送受信は5つの仕組みで効率化 | 7分 |
| セキュリティが不安 | ファイル送受信は7項目でチェック | 3分 |
ファイル送受信の基本は3用語で整理
「ファイル転送」「クラウドストレージ」「チャット添付」の3つは、それぞれ用途が異なります。違いを押さえておくと、案件ごとに最適な手段をすぐに選べるようになります。
ファイル転送サービスは「送り切り型」が特徴
ファイル転送サービスとは、アップロードしたファイルにダウンロード用URLが発行され、そのURLを相手に送る仕組みです。GigaFile便やDropbox Transferがこのタイプに該当します。
送り切り型の最大の利点は、相手にアカウント登録を求めずに大容量ファイルを渡せる点です。取引先のITリテラシーを問わず使えるため、初回取引のハードルが下がります。ただし保存期間を過ぎるとファイルが消えるため、期限管理は欠かせません。「納品物を渡したら完了」という一方向の送信に最も適しています。
クラウドストレージは「共同作業型」が特徴
GoogleドライブやDropbox、Boxは、ファイルをクラウド上に保存し、共有リンクやフォルダ共有でアクセス権を渡す仕組みです。ファイル転送サービスとの決定的な違いは、相手がファイルを編集・更新できる点にあります。
デザインの修正ラリーやドキュメントの共同編集が発生する案件では、クラウドストレージが効率的です。ただし共有範囲の設定を誤ると、意図しない第三者にファイルが見える状態になります。共有リンクの権限設定(「リンクを知っている全員」か「特定のユーザーのみ」か)を毎回確認してください。

チャット添付は「軽量ファイル限定」が前提
SlackやChatworkなどのチャットツールでファイルを送る方法は、手軽さが最大の利点です。ただし1ファイルあたりの容量上限がSlack無料プランで1GB、Chatworkで5GBと制限されています。動画や高解像度画像を扱うフリーランスにとっては、容量制限に引っかかるケースが頻繁に発生します。
チャット添付は「確認用の軽量ファイル」に限定し、納品物の本体は転送サービスかクラウドストレージで送る使い分けが実務では定着しています。数MB程度のPDFやテキストファイルをわざわざ転送サービス経由で送る必要はありません。
3つの方法を用途で選ぶ判断基準
ファイルの送り方を迷ったときは、「一方向の送信か共同作業か」「容量は大きいか小さいか」の2軸で判断すると最適な方法が決まります。
| 条件 | 最適な方法 | 向いているケース |
| 一方向の送信 + 大容量 | ファイル転送サービス | 動画・画像の納品、データ一括送付 |
| 双方向の編集 + 中容量 | クラウドストレージ | デザイン修正、ドキュメント共同編集 |
| 一方向の送信 + 軽量 | チャット添付 | 確認用PDF、テキストファイル |
フリーランスの案件では、納品時にはファイル転送サービス、制作中はクラウドストレージ、日常のやり取りはチャット添付という組み合わせが最も効率的です。
CHECK
▶ 今すぐやること: 直近の案件で送ったファイルを振り返り、上記の3分類のうちどれが最適だったかを1件確認する(3分)
Q: GigaFile便とGoogleドライブはどう使い分けるのが正解ですか?
A: 納品物を「渡して終わり」にしたい場合はGigaFile便、修正やフィードバックのやり取りが発生する場合はGoogleドライブです。GigaFile便は相手にGoogleアカウントを求めない点が強みで、初回取引先への納品に向いています。
Q: 無料のファイル転送サービスを仕事で使っても問題ないですか?
A: はい、一般的な納品物であれば問題ありません。個人情報や機密情報を含むファイルの場合は、パスワード設定と別経路通知を組み合わせるか、有料サービスの利用を検討してください。
GigaFile便は4ステップで送受信完了
GigaFile便はユーザー登録不要で、1ファイル最大300GBまで無料で転送できるサービスです(GigaFile便の特徴と使い方)。スマホからでもPCからでも同じ手順で使えるため、出先での緊急対応にも向いています。

ステップ1はファイルのアップロードで所要2分
GigaFile便の公式サイトにアクセスし、画面中央のアップロードエリアにファイルをドラッグ&ドロップします。スマホの場合は「ファイルを選択」ボタンからカメラロールやファイルアプリ内のデータを選択します。
アップロード完了後、画面にダウンロード用URLが自動生成されます。この時点でURLをコピーしておくと後の作業がスムーズです。アップロード前にファイル名を「案件名_納品物名_日付」の形式に整えておくと、受け取り側が内容を一目で把握でき、ダウンロード後のファイル管理も楽になります。
ステップ2は保存期間とパスワードの設定で所要1分
アップロード画面で保存期間を選択できます。GigaFile便の保存期間は3日から100日の間で設定可能で、デフォルトは7日間です。短納期の案件では3日間に設定し、相手に「3日以内にダウンロードしてください」と伝えることで、受領確認を早期に促せます。
パスワードは任意で設定できますが、業務用途では設定を推奨します。パスワードを設定しない場合、URLを知っている人なら誰でもダウンロードできる状態になるため、URLが第三者に漏れた場合のリスクが残ります。
ステップ3はURLの通知で所要2分
生成されたURLをメールやチャットで取引先に送ります。URL単体で送るのではなく、メール本文に「ファイル名」「保存期限」「パスワード(設定した場合は別メールで送付)」の3点を記載してください。納品メールの書き方を事前にテンプレート化しておくと、毎回の記載漏れを防げます。

パスワードをURLと同じメールに記載すると、メールが第三者に転送された時点でセキュリティが無意味になります。パスワードはURLとは別の経路(チャットや電話)で伝えるのが実務上の基本です。
ステップ4は受領確認で所要1分
ファイルを送ったら「受け取れましたか?」の確認を必ず取ってください。GigaFile便にはダウンロード通知機能がないため、相手が実際にダウンロードしたかどうかを送信者側から確認できません。
送信後24時間以内に受領確認が取れない場合は、リマインドメールを1通送ります。保存期限切れでダウンロードできなかったというトラブルは、この受領確認を怠った場合にほぼ集中しています。受領確認の1通が、再アップロードの手間と取引先への信頼低下を防ぐ最も費用対効果の高いアクションです。
CHECK
▶ 今すぐやること: GigaFile便で次の納品ファイルをアップロードし、URL・保存期限・パスワードの3点セットをメールで送信する(5分)
Q: スマホだけでGigaFile便を使えますか?
A: はい、使えます。iPhoneでもAndroidでも、SafariやChromeなどのブラウザからGigaFile便にアクセスし、ファイルを選択してアップロードする流れはPCと同じです。アプリのインストールは不要です。
Q: GigaFile便で送れる容量の上限はいくらですか?
A: 1ファイルあたり最大300GBまで対応しています。複数ファイルをまとめて送りたい場合は、ZIP圧縮してから1ファイルとしてアップロードする方法が効率的です。
ファイル送受信の対応を3分で診断
「ダウンロードできない」「ファイルが開けない」「送信が途中で止まる」といったファイル送受信のトラブルは、原因がいくつかに絞られます。以下の診断フローで、自分のトラブルがどのパターンに該当するかを特定してください。
Q1: 相手から「ダウンロードできない」と連絡が来た場合、URLは正しく伝わっていますか?
Yesの場合はQ2へ進みます。Noの場合はResult Aです。
Q2: 保存期限(GigaFile便は標準7日間)は過ぎていませんか?
Yesの場合(期限切れ)はResult Bです。Noの場合はQ3へ進みます。
Q3: 相手の通信環境は安定していますか?(モバイル回線ではなくWi-Fi環境か)
Yesの場合はResult Cです。Noの場合はResult Dです。
Result A: URL誤記の修正
URLをコピー&ペーストで再送してください。手入力による半角・全角の誤りや、URLの末尾が切れている(メールソフトの自動改行による分断)ケースが最も多い原因です。URLをメール本文に貼る際、前後に不要なスペースや改行が入っていないかを確認してください。
Result B: 再アップロード
保存期限が切れたファイルは復元できません。同じファイルを再度アップロードし、新しいURLを発行して送り直してください。再送時には保存期間を長めに設定し、相手に「〇日までにダウンロードしてください」と期限を明記します。
Result C: ファイル形式または端末容量の問題
通信環境に問題がないのにダウンロードできない場合は、ファイル形式が相手の端末で対応していないか、端末のストレージ容量が不足しています。相手に端末の空き容量を確認してもらい、必要に応じてファイルを分割して再送してください。
Result D: 通信環境の改善を依頼
モバイル回線では大容量ファイルのダウンロードが途中で中断されることがあります。Wi-Fi環境での再ダウンロードを依頼するか、ファイルを圧縮して容量を小さくしてから再送してください。

ダウンロードトラブルの大半はURL誤記か保存期限切れが原因であり、Q1とQ2の時点で解決するケースがほとんどです。Q3まで進んだ場合は相手側の環境確認を依頼してください。
CHECK
▶ 今すぐやること: 過去にダウンロードトラブルが発生した案件があれば、上記4パターンのどれに該当したかを振り返り、次回の再発防止策をメモする(3分)
Q: GigaFile便でパスワードを設定したのに「パスワードが違う」と言われた場合はどうすればいいですか?
A: パスワードの全角・半角が一致しているかを最初に確認してください。GigaFile便のパスワードは半角英数字で設定されるため、相手が全角で入力しているとエラーになります。パスワードを再送する際は「半角で入力してください」と一言添えると解決率が上がります。
Q: 動画ファイルが送れない場合はどうすればいいですか?
A: GigaFile便は1ファイル300GBまで対応しているため、容量自体が原因になるケースは稀です。送信が途中で止まる場合は通信環境の不安定さが原因です。Wi-Fi環境でアップロードし直すか、動画を圧縮ソフト(HandBrakeなど)で容量を小さくしてから再送してください。
ファイル送受信サービスは2パターンで比較
無料のGigaFile便で十分なケースと、有料サービスを検討すべきケースがあります。判断基準は「セキュリティ要件」と「取引先への印象」の2軸で整理すると明確になります。
無料サービスは「手軽さ重視」の案件に最適
GigaFile便に代表される無料ファイル転送サービスは、登録不要で即座に使える点が最大の強みです。保存期間が限定される点と、URLが自動生成される(ブランド名を反映できない)点がデメリットになります。フリーランスが通常の納品物を送る分には、GigaFile便で十分に対応できます。
無料サービスを「セキュリティが低い」と一括りにする声もありますが、パスワード設定と別経路通知を組み合わせれば、一般的な業務用途では問題ないレベルのセキュリティを確保できます。セキュリティの実質的な分かれ目は「無料か有料か」ではなく、「運用ルールを決めているかどうか」です。
有料サービスは「信頼性重視」の案件に最適
Transfer Centerは月額550円からURLに屋号や個人名を反映できる機能があり、保存期間が無期限のプランも選べます。Dropbox Transferは一度に最大100GBまで送信可能で、Dropboxアカウントと連携した管理ができます。
有料サービスの投資判断は「月に何回ファイルを送るか」で考えるとシンプルです。月5回以上の納品がある場合、1回あたり110円以下のコストで取引先への印象向上とセキュリティ強化が得られるため、費用対効果は十分に合います。月1〜2回しかファイルを送らない場合は、GigaFile便+パスワード運用で事足ります。
クラウドストレージとの使い分けは「編集の有無」で判断
Googleドライブ、Dropbox、Boxは「共有後に編集が発生するか」で採用を判断してください。Boxの特徴と活用方法によると、BusinessプランではストレージAが無制限となり、大容量動画の保管にも対応しやすい設計です。
「送って終わり」の納品にはファイル転送サービス、「送った後にフィードバックが返ってくる」案件にはクラウドストレージ、という判断基準が最もシンプルです。両方を同時に使い分ける必要はなく、案件の性質に応じて都度選択すれば混乱しません。
| サービス | 容量上限 | 保存期間 | 費用 | 向いているケース |
| GigaFile便 | 300GB/ファイル | 3〜100日間 | 無料 | 一般的な納品、初回取引先 |
| Transfer Center | プランにより異なる | 無期限プランあり | 月額550円〜 | ブランド重視、長期保存 |
| Dropbox Transfer | 100GB/回 | 7日間(無料) | 無料〜月額1,500円程度 | Dropboxユーザー同士 |
| Googleドライブ | 15GB(無料) | 無期限 | 無料〜月額250円 | 共同編集、ドキュメント共有 |
| Box | 無制限(Business以上) | 無期限 | 月額1,800円程度 | 大容量動画、チーム管理 |
フリーランスが最初に整えるべきは「GigaFile便+Googleドライブ」の2本立てです。この組み合わせで納品の大部分はカバーでき、有料サービスは取引先の要件や案件の機密性に応じて後から追加すれば十分です。フリーランスの業務に役立つ便利ツールの選定と同様に、まず無料で始めて必要に応じてアップグレードする考え方が合理的です。

CHECK
▶ 今すぐやること: 直近3件の案件で送ったファイルを振り返り、無料サービスと有料サービスのどちらが適切だったかを判断する(5分)
Q: 有料サービスに切り替えるタイミングの目安はありますか?
A: 月5回以上のファイル送信がある、機密情報を扱う案件が増えた、取引先から「もう少し安全な方法で送ってほしい」と要望があった、のいずれかに該当したら検討のタイミングです。いきなり年間契約する必要はなく、月額プランで1ヶ月試してから判断すれば失敗のリスクは最小限に抑えられます。
Q: Googleドライブで大容量ファイルを送るのは非効率ですか?
A: はい、非効率です。無料プランでは15GBの容量制限があるため、動画など数GB単位のファイルを頻繁にアップロードするとすぐに上限に達します。大容量ファイルを送る無料の方法としてはGigaFile便やDropbox Transferを使ってください。Googleドライブは「共有後に編集するファイル」に限定するのがベストです。

ファイル送受信は7項目でチェック
ファイル送信前に7項目を確認すれば、トラブルと信頼低下を事前に防げます。送信のたびにこのチェックリストを確認する習慣をつけると、「送り直し」の手間がほぼゼロになります。
送信前チェック4項目で未然防止
送信前に確認すべき4項目は、ファイル名が「案件名_納品物名_日付」の形式になっているか、ファイルの中身が最新版か(古いバージョンを送っていないか)、パスワードを設定したか(機密性の高い案件の場合)、保存期間を案件のスケジュールに合わせて設定したか、の4つです。
この4項目のうち最も見落としがちなのは「ファイルの中身が最新版か」です。フリーランスは一人で複数案件を並行するため、別案件の修正版と取り違えるケースが実務では発生しています。送信前に必ずファイルを開いて内容を目視確認してください。これが誤送信を防ぐ最も確実な方法です。
送信時チェック2項目で確実に届ける
送信時に確認すべきは、URLの貼り付けが正しいか(前後に余計なスペースや改行がないか)と、メール本文にファイル名・保存期限・パスワードの有無を記載したか、の2項目です。
URLをメール本文にコピー&ペーストする際、メールソフトによってはURLの自動改行が入り、URLが途中で切れて無効になることがあります。URLを貼った後に自分でクリックしてダウンロードページが開くかを確認する1ステップを入れるだけで、この問題は完全に防げます。
送信後チェック1項目で完了を確認
送信後に確認すべきは「24時間以内に受領確認が取れたか」の1項目だけです。受領確認が取れていない場合はリマインドメールを1通送ります。
「お忙しいところ恐れ入りますが、先日お送りしたファイルのダウンロードはお済みでしょうか。保存期限が〇月〇日までとなっておりますのでご確認ください。」という定型文で十分です。催促するのは気まずいという気持ちはわかりますが、期限切れで再送する方がお互いにとって手間が大きくなります。丁寧な文面であれば問題ありません。
CHECK
▶ 今すぐやること: この7項目チェックリストをスマホのメモアプリにコピーし、次のファイル送信時に確認する(3分)
Q: チェックリストを毎回確認するのは面倒ではないですか?
A: 最初の5回ほどは意識的に確認する必要がありますが、7項目すべてを確認しても所要時間は2分程度です。5回を超えると自然に確認できるようになります。チェックリストを使わずにトラブルが発生した場合の対応時間(再アップロード+謝罪メール+再送で30分以上)と比較すれば、2分の投資は十分に合理的です。
Q: 機密性の低いファイルでもパスワードは毎回設定すべきですか?
A: いいえ、必須ではありません。一般的な納品物(デザインカンプ、記事原稿など)であれば、パスワードなしでも実務上のリスクは低いです。パスワード設定が必要なのは、個人情報、契約書、未公開情報を含むファイルに限定して問題ありません。
ファイル送受信は5つの仕組みで効率化
ここからは、GigaFile便を軸にファイル送受信の業務効率を上げる5つの実務ハックを紹介します。いずれも初期設定10分以内で完了し、毎回の送信作業を半分以下の時間に短縮できる仕組みです。
ハック1: 送信メールの定型化で1通あたり3分を1分に短縮
【対象】
ファイル送信のたびにメール本文をゼロから書いているフリーランスの方。
【手順】
メールソフトのテンプレート機能で送信用定型文を作成します(5分)。定型文に「ファイル名」「ダウンロードURL」「保存期限」「パスワードの有無」の4項目を変数として埋め込みます(3分)。次回の送信時にテンプレートを呼び出し、4項目を埋めて送信します(1分)。Gmailのテンプレート機能を使えば、この設定は5分で完了します。

【ポイント】
テンプレートの4箇所を埋めるだけの運用にすると、記載漏れを防止しつつ送信速度が3倍になります。文章を「考える」作業は認知負荷が高く、疲れている夕方ほど記載漏れが発生しやすいためです。テンプレート化は「考える」を「埋める」に変換する仕組みであり、認知負荷そのものを排除できます。
テンプレートを作った後に「案件ごとにカスタマイズ」を加えすぎると、結局毎回書き直す状態に戻ります。4項目の変数部分だけを変える運用に徹し、案件固有の補足は「追伸」として末尾に1〜2行添える程度にとどめてください。
ハック2: ファイル名の命名規則で検索時間を月30分削減
【対象】
送信済みファイルを後から探すのに毎回時間がかかっているフリーランスの方。
【手順】
ファイル名の命名規則を「案件名_納品物種別_バージョン_日付」に統一します(2分)。既存の主要ファイル10件を新しい命名規則にリネームします(5分)。次回の納品物から命名規則を適用し、フォルダ内の一覧で内容が一目で分かる状態にします(1分/回)。
【ポイント】
実務では「日付を末尾に入れる」だけで十分なケースがほとんどです。命名規則を複雑にすると運用が続かないため、最低限「案件名」と「日付」の2要素だけを必ず含めるルールにし、慣れてから「納品物種別」「バージョン」を追加するのが定着率を上げるポイントです。
命名規則にスペースや日本語を多用すると、OS間(Windows/Mac)でのファイル名文字化けが発生することがあります。半角英数字とアンダースコアを基本にしてください。
ハック3: 受領確認の自動リマインドで再送率を大幅削減
【対象】
送信後に受領確認を忘れがちで、期限切れによる再送が月1回以上発生しているフリーランスの方。
【手順】
ファイル送信時にGoogleカレンダーで翌日に「受領確認リマインド」を登録します(1分)。リマインド時点で受領確認が取れていなければ、定型文で確認メールを送ります(2分)。確認が取れたらカレンダーのイベントを完了にし、送信ログとして記録します(1分)。

【ポイント】
「送信と同時にリマインドを設定する」をワンセットにすると、トラブル率が大きく下がります。送信作業が完了した瞬間に「もう終わった」と脳が判断するため、意志力に頼った確認は漏れが生じやすくなります。カレンダーに外部化すれば、脳の記憶容量を消費せずに受領確認が仕組みとして回ります。
リマインドは送信翌日の1回だけで十分です。2日後、3日後と追加すると通知疲れが発生し、結果的にすべてのリマインドを無視するようになるケースがあります。
ハック4: パスワード運用の2経路ルールで情報漏洩リスクを最小化
【対象】
パスワードの付け方や伝え方に迷いがあり、セキュリティ対策を体系化できていないフリーランスの方。
【手順】
GigaFile便でパスワードを設定し、URLを含むメールを送信します(2分)。パスワードを別経路(チャットツールまたは電話)で取引先に伝えます(1分)。取引先がダウンロード完了したことを確認後、チャットのパスワード送信メッセージを削除します(1分)。
【ポイント】
パスワードを設定しても、URLと同じメールに記載すると、そのメールが第三者に転送された時点でセキュリティは破綻します。パスワードの強度よりも「URLとパスワードを別経路で伝える」という運用ルールが、実質的な防御力を高めます。
パスワードに複雑な記号を含める必要はありません。8文字以上の英数字で業務用途としては十分です。「案件コード+送信日」のような覚えやすいルールで運用すると、取引先とのコミュニケーションコストが下がります。
ハック5: Google検索の4演算子で調査時間を半分に短縮
【対象】
ファイル送受信のトラブル時に「GigaFile便 ダウンロードできない」と検索しても解決策が見つからないフリーランスの方。
【手順】
まず症状を具体的なキーワードに変換します(例:「GigaFile便 ダウンロードできない スマホ Safari」)。次に site: 演算子で信頼できるサイトに絞ります(例: site:gigafile.nu FAQ)。続いて – 演算子で不要な結果を除外します(例: GigaFile便 使い方 -広告 -PR)。最後に “完全一致” で特定のエラーメッセージを検索します(例: “アップロードに失敗しました” GigaFile)。各ステップ1分程度です。
【ポイント】
「GigaFile便 受け取り方 スマホ Safari」のように具体語3つ以上から始めると、目的の情報に到達するまでのクリック数が少なくなります。検索はキーワードが具体的であるほど精度が上がるため、「まず広く検索して絞る」よりも「最初から狭く検索する」方が結果的に速いです。
検索演算子は万能ではなく、対象サイトのインデックス状況によっては site: で絞っても目的のページが表示されないことがあります。30秒で見つからなければ公式FAQに直接アクセスする判断が大切です。
CHECK
▶ 今すぐやること: ハック1の送信メールテンプレートを作成し、次のファイル送信で使ってみる(5分)
Q: 5つのハックのうち、最初に取り組むべきはどれですか?
A: ハック1の送信メールテンプレート化です。初期設定5分で完了し、毎回の送信で2分ずつ短縮できるため、月10回の送信で月20分の時間削減になります。他のハックはテンプレート化が定着してから順に導入してください。
Q: Googleドライブで共有する場合もこれらのハックは使えますか?
A: はい。ハック1(定型文)、ハック2(命名規則)、ハック3(受領確認)はGoogleドライブでの共有にもそのまま適用できます。ハック4(パスワード2経路)はGoogleドライブの場合、「共有リンクの権限設定」に置き換えて、「リンクを知っている全員」ではなく「特定のユーザーのみ」に設定する運用が該当します。
ファイル送受信を仕組み化して納品をスムーズに:今日からできる3つの行動
フリーランスのファイル送受信は、GigaFile便を軸に5つの仕組みを整えれば、トラブルの大半を未然に防ぎながら毎回の送信時間を半分以下に短縮できます。「無料か有料か」で迷うよりも、「送信テンプレート」「命名規則」「受領確認リマインド」の3点を今日から始めることが、業務効率の改善に直結します。
1つずつ完璧に整える必要はありません。今日の次の納品で、テンプレートを1つ使ってみてください。それだけで「仕組みで送る」感覚が身につき、2つ目、3つ目のハックも自然に導入できるようになります。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| ファイル送信が初めて | GigaFile便で1件テスト送信する | 10分 |
| 送信頻度が月5回以上 | 送信メールテンプレートを作成する | 5分 |
| セキュリティが気になる | パスワード2経路ルールを1件で試す | 5分 |
| 有料サービスを検討中 | Transfer CenterまたはDropbox Transferの無料トライアルに登録する | 10分 |
フリーランスのファイル送受信に関するよくある質問
Q: GigaFile便は本当に安全ですか?仕事で使って問題ないですか?
A: はい、GigaFile便自体はSSL通信に対応しており、一般的な納品物の送信であれば問題なく使用できます。ただしURLを知っている人なら誰でもダウンロードできるため、個人情報や未公開情報を含むファイルにはパスワード設定と別経路通知を組み合わせてください。セキュリティは「サービスの安全性」だけでなく「運用ルール」で担保するものです。
Q: 取引先がGigaFile便を知らない場合、どう説明すればいいですか?
A: 「ユーザー登録不要で、URLをクリックするだけでダウンロードできます」と伝えれば十分です。初めて受け取る取引先には、URLと一緒に「URLをクリック → ダウンロードボタンを押す → 保存先を指定」の3ステップを添えると問い合わせが減ります。
Q: フリーランスが最低限揃えるべきファイル送受信環境は何ですか?
A: GigaFile便(無料、大容量納品用)とGoogleドライブ(無料、共同編集用)の2つです。この2つを整えれば、フリーランスの一般的な案件の大部分はカバーできます。案件の要件に応じて有料サービスを追加するのが最も合理的な順番です。
【出典・参照元】
GigaFile便のサービス比較と特徴 – ファイル転送サービス25選の比較記事。GigaFile便の容量・保存期間・料金の概要を参照
Transfer Center公式 – フリーランス向け有料ファイル転送サービス。URLへの屋号反映機能、保存期間無期限プランの情報を参照
個人事業主向けセキュアなファイル転送のコツ – Dropbox Transferの容量上限、個人事業主向けの転送方法を参照
テレワーク向けファイル共有方法 – Boxの容量無制限プラン、法人向けファイル共有の選定基準を参照