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SUMIF 別シート 複数条件は3ステップで解決

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フリーランスの仕事術
SUMIF 別シート 複数条件は3ステップで解決
フリ転。

別シートを参照しながら複数条件で合計するには、SUMIFSを使う3ステップで解決できます。Microsoftの公式仕様でSUMIFSが複数条件に対応していることが明記されており、この記事では別シート参照の書き方からエラー対処まで実務で使える形で解説します。

目次

この記事でわかること

別シート参照を含む複数条件の集計をSUMIFSで組み立てる構文がわかります。また、エラーが出たときに5分以内で原因を特定する3パターンの診断方法がわかります。さらに、フリーランスの売上・経費管理表に即日応用できる集計シート設計の考え方がわかります。

今の仕事について、一番近いものは?

この記事の結論

複数条件で別シートを集計するなら、SUMIFSを使うことが唯一の正解です。基本形は =SUMIFS(集計シート!合計範囲, 集計シート!条件範囲1, 条件1, 集計シート!条件範囲2, 条件2) となり、シート名と範囲をセットで指定するだけで動作します。フリーランスの売上・経費・入金管理まで同じ構文で対応できるため、一度覚えると集計作業の大半が自動化されます。

今日やるべき1つ

手元のExcelで集計用シートを1枚新規作成し、=SUMIFS( と入力した後に別シートのタブをクリックして合計範囲を選択する操作を1回試してください(所要時間:5分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
まずSUMIFとSUMIFSの違いを整理したいSUMIF と SUMIFS は役割が別の関数3分
別シート参照の書き方だけ確認したい別シート参照は3パターンで完結3分
複数条件の式をすぐ使いたいSUMIF 別シート 複数条件は5つの仕組みで解決5分
式がエラーになる理由を調べたいSUMIFSのエラー原因は3パターンで診断3分
フリーランスの管理表に応用したいフリーランス実務は2ケースで比較4分

SUMIF と SUMIFS は役割が別の関数

SUMIFとSUMIFSは名前が似ていますが、対応できる条件数がまったく異なる別の関数です。この前提を最初に把握しておくと、エラーの原因調査や式の設計で大幅な回り道を防げます。

SUMIF は条件が1つの専用関数

SUMIFの構文は =SUMIF(条件を判定する範囲, 検索条件, 合計したい範囲) という3つの引数だけで構成されています(Microsoft サポート:SUMIF 関数)。引数の設計上、条件範囲と検索条件のセットを追加する仕組みがないため、複数条件への対応は構造的に不可能です。「SUMIFで2つ以上の条件を指定したい」という発想自体が、関数の設計に合っていないことになります。

SUMIFS は複数条件を何組でも追加できる

SUMIFSの構文は =SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …) となっており、条件範囲と条件のペアを必要な数だけ末尾に追加できます(Microsoft サポート:複数の条件に基づいて値を合計する)。条件が1つだけの場合でもSUMIFSは正常に動作するため、「とりあえずSUMIFSを使う」というルールを持つと関数の使い分けで迷わずに済みます。

引数の順番が逆になる点が最大の落とし穴

SUMIFとSUMIFSでは引数の並びが異なります。SUMIFは「条件範囲→条件→合計範囲」の順ですが、SUMIFSは「合計範囲→条件範囲→条件」と最初に合計範囲が来ます。この順番の違いが、SUMIFに慣れた後でSUMIFSに切り替えたときに最も多いミスの原因です。「SUMIFSは合計が先頭」と一言で記憶してください。

CHECK

▶ 今すぐやること:手元のExcelで =SUMIFS( と入力し、引数ヒントの表示順を「合計対象範囲」が先頭であることをその場で確認してください(1分)

Q:SUMIFで複数条件を強引に実現する方法はありますか?

A:配列数式を使った代替手段が存在しますが、Excelのバージョン依存があり、計算速度が低下するリスクもあります。SUMIFSが使える環境では不要な方法であるため、SUMIFSへの切り替えを先に検討してください。

Q:GoogleスプレッドシートでもSUMIFSは使えますか?

A:使えます。GoogleスプレッドシートのSUMIFSはExcelと同じ構文をサポートしており、別シート参照の書き方も シート名!範囲 という形式で共通しています(Qiita:Googleスプレッドシート SUMIFS解説)。

別シート参照は3パターンで完結

別シートの範囲を関数の引数に使う書き方は3種類だけです。表で整理しておくと迷わずに済みます。

同じブック内の別シートを参照する基本形

同じExcelファイル内の別シートを参照するには、シート名!セル範囲 という形式を使います。たとえば「売上データ」というシートのA2からA100を参照したい場合は 売上データ!A2:A100 と記述します(実務系解説:SUMIF 別シート参照)。この形式が別シート参照の9割以上のケースで使われる基本形です。式を直接キーボードで入力するより、=SUMIFS( と入力した後にシートタブをクリックして範囲をドラッグ選択する方法を使うと、書式ミスをゼロにできます。

シート名にスペースや記号がある場合はシングルクォートで囲む

「2024年 売上」や「Q1-データ」のようにシート名にスペースや記号が含まれる場合は、‘2024年 売上’!A2:A100 のようにシート名全体をシングルクォート()で囲む必要があります。シートタブをクリックして参照を作ると、Excelが自動的にシングルクォートを付けるため、タブクリック方式が安全です。

別ブックのシートを参照する場合は大括弧でブック名を指定する

別のExcelファイルを参照するには [ブック名.xlsx]シート名!セル範囲 という形式を使います。たとえば「請求書2024.xlsx」の「1月」シートにあるB2:B100を参照する場合は [請求書2024.xlsx]1月!B2:B100 と記述します。ただし別ブック参照は参照先ファイルが閉じているときに値が固定されなくなる場合があるため、フリーランスの実務では同一ブック内で複数シートを管理する方法の方が安定して動作します。なお売掛金管理をExcelで行う際も、ブックを分散させずに1ファイルで管理するほうがSUMIFS参照が安定します。

CHECK

▶ 今すぐやること:テスト用のExcelを開いてシートを2枚作り、Sheet2のA1:A5に数値を入力した後、Sheet1のセルで =SUM(Sheet2!A1:A5) を入力して参照が正常に動くことを確認してください(3分)

Q:参照先のシートをリネームすると式が壊れますか?

A:Excelはシート名を変更した場合、そのシートを参照している式のシート名部分を自動的に更新します。ただし、VBAやINDIRECT関数でシート名を文字列で管理している場合は自動更新されないため、手動での修正が必要です。

Q:参照範囲を絶対参照にした方がよいですか?

A:別シートの参照範囲を他のセルへコピーする予定がある場合は $A$2:$A$100 のように絶対参照にしてください。コピーしない場合は相対参照でも問題ありません。

SUMIFS のエラー原因は3パターンで診断

SUMIFSの式を入力したのにエラーが出る場合、原因の大半が同じパターンに集中しています。以下の順番で確認すると、5分以内に原因を特定できます。

パターン1:合計範囲と条件範囲の行数が一致していない

SUMIFSでは 合計対象範囲 と 条件範囲 の行数(または列数)が一致していないと #VALUE! エラーになります。たとえば合計範囲が A2:A100(99行)なのに条件範囲が B2:B101(100行)という1行ずれがあるだけでエラーになります。全範囲を A:A のような列全体指定に統一するか、全参照範囲の末尾行番号を揃えることでこのエラーは解消できます。

パターン2:条件の値の型が参照先データと一致していない

条件に数値 100 を指定しているのに、参照先シートのセルが文字列の “100” として保存されている場合、一致が起きず合計が0になります。参照先セルの左上に緑の三角マークが出ている場合は文字列として保存された数値の可能性が高く、「数値に変換する」を選ぶか、条件を “100” と文字列で指定し直すことで解消できます。

パターン3:別シート参照のシート名またはブック名の書式が誤っている

別シート参照で最もありがちなのは、スペースを含むシート名をシングルクォートで囲み忘れているケースです。また、別ブック参照でブック名に拡張子(.xlsx)が抜けているケースも頻繁に見られます。タブクリック方式で参照を作成する手順に切り替えるだけで、この種のタイプミスを完全に防げます。

なお、SUMIFS関数に似た複数条件カウント関数であるCOUNTIFSも同様の3パターンでエラーが発生するため、合わせて把握しておくと役立ちます。

CHECK

▶ 今すぐやること:エラーが出ている式を選択し、数式バーで 合計対象範囲 の行数と 条件範囲1 の行数を目視で比較してください(2分)

Q:合計が0になるのもエラーですか?

A:#VALUE! などの記号ではなく0が返る場合は、条件の値が参照先のデータと一致していない可能性があります。条件に指定している文字列の半角・全角の違いや、スペースの有無を確認してください。

Q:INDIRECT関数を組み合わせる方法も見かけますが、初心者には難しいですか?

A:INDIRECTはシート名を文字列で動的に切り替えられる関数ですが、式が複雑になりデバッグが困難です。通常のSUMIFS別シート参照で解決できる場合はINDIRECTを使わない方が管理しやすいでしょう。

SUMIFS の対応を3分で診断

以下の質問に順番に答えるだけで、自分のケースに最適な構文を特定できます。

Q1:集計したいデータは現在のシートにありますか?

Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合(別シートにある)はQ3へ進んでください。

Q2:条件は1つですか、2つ以上ですか?

条件が1つの場合は =SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲) を使います。条件が2つ以上の場合は =SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2) を使います。

Q3:別シートのデータに対して条件は1つですか、2つ以上ですか?

条件が1つの場合は =SUMIF(別シート!条件範囲, 条件, 別シート!合計範囲) を使います。条件が2つ以上の場合は =SUMIFS(別シート!合計範囲, 別シート!条件範囲1, 条件1, 別シート!条件範囲2, 条件2) を使います。

Q4:データが複数のシートに分散していますか?

1シートにまとまっている場合はQ2またはQ3の式で対応できます。月別シートや担当者別シートに分かれている場合は、まず集計用シートを1枚作り、各シートのSUMIFSの結果を集計シートで合計する方法を選ぶか、上級者向けのSUMPRODUCT+INDIRECT構文を検討してください。

CHECK

▶ 今すぐやること:上記Q1から順番に答え、自分が使うべき構文を1つ特定してください(3分)

Q:複数シートを一度に集計するシンプルな方法はありますか?

A:「1月」「2月」「3月」のように同じ構造のシートが複数ある場合、集計シートで各シートのSUMIFSを + でつなぐ方法が最もシンプルで管理しやすいです。=SUMIFS(1月!A:A,…)+SUMIFS(2月!A:A,…)+SUMIFS(3月!A:A,…) のように記述します。

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SUMIF 別シート 複数条件は5つの仕組みで解決

複数条件の集計をどう組み立てればいいかは、5つのパターンを知っておくだけで大半が解決できます。フリーランスの実務で頻繁に登場する場面を想定して整理しています。

ハック1:合計範囲を列全体指定にして範囲ズレを予防

【対象】 条件範囲と合計範囲のサイズ不一致でエラーが頻発している方

【手順】

ステップ1:合計範囲の指定を A2:A100 ではなく A:A のように列全体指定に変更します(1分)。

ステップ2:条件範囲も同様に B:BC:C のように列全体に統一します(1分)。

ステップ3:=SUMIFS(売上データ!A:A, 売上データ!B:B, “東京”, 売上データ!C:C, “完了”) のように式を組み立てて動作を確認します(2分)。

【コツと理由】 列全体指定に統一すると、行数の不一致によるエラーをゼロにできます。行数を手動で揃える管理コストがなくなるため、データが増減しても式を修正する必要がなくなります。計算速度はExcel 2010以降では最適化されており、列全体指定でも実用上の遅延は発生しません。

【注意点】 行1に見出しが含まれている場合、列全体指定では見出し行もデータとして評価されます。見出しが数値でなければ無視されますが、見出しに数値が入っているシートでは A2:A1048576 のように1行目を除く指定に切り替えてください。見出しが文字列のシートであれば列全体指定のままで問題ありません。

ハック2:シートタブクリック入力で参照ミスをゼロにする

【対象】 シート名や範囲を手入力していてタイプミスでエラーになる方

【手順】

ステップ1:集計先のセルで =SUMIFS( と入力して括弧を開けたまま止めます(30秒)。

ステップ2:別シートのタブをクリックし、合計対象の列または範囲をドラッグ選択します(30秒)。

ステップ3:カンマを入力し、続けて条件範囲1をドラッグ選択、カンマを入力、条件を入力するという操作を繰り返してEnterで確定します(1〜2分)。

【コツと理由】 タブクリックで範囲を選択するとExcelがシート名と範囲を自動的に正しい書式で挿入するため、スペースや記号が含まれるシート名のクォーテーション忘れというミスが構造的に発生しなくなります。

【注意点】 タブクリック入力中は数式バーの式が途中の状態になります。別のセルを誤ってクリックすると意図しない参照が挿入されるため、範囲選択以外のクリック操作は行わないでください。Escキーで操作をキャンセルしてやり直せます。

ハック3:条件に比較演算子を文字列で指定して日付・数値の絞り込みを実現

【対象】 「2024年以降」や「金額が10万円超」のような範囲条件を指定したい方

【手順】

ステップ1:日付条件の場合は “>=”&DATE(2024,1,1) のように、比較演算子を文字列で記述しアンパサンドで日付関数と連結します(1分)。

ステップ2:数値条件の場合は “>100000” のように比較演算子と数値を文字列でダブルクォートに入れて指定します(30秒)。

ステップ3:=SUMIFS(売上!A:A, 売上!B:B, “>=”&DATE(2024,1,1), 売上!C:C, “>100000”) のように組み合わせて動作を確認します(2分)。

【コツと理由】“>=”&DATE(2024,1,1) と演算子を文字列で前置きすると日付のシリアル値との比較が正確に機能します。この書き方は年度集計や四半期集計、入金期限の管理などフリーランスの実務で直接応用できます。フリーランスの売上管理表でも、入金予定日の期間絞り込みにこの構文が役立ちます。

【注意点】“>=”&”2024/1/1” のように日付を文字列で連結すると正しく比較されません。必ず DATE() 関数または日付が入っているセル参照(“>=”&E1 のように)と組み合わせてください。参照先の日付セルが文字列として入力されている場合は使えないため、セルの書式を確認することが先決です。

ハック4:単一シートで動作確認してから別シート参照に拡張する

【対象】 式を別シート参照で組み立てたがエラーの原因が分からない方

【手順】

ステップ1:同じシート内でSUMIFS式を作り、正しく合計が返ることを確認します(2分)。

ステップ2:動作が確認できたら、範囲部分の前にシート名を追加して データシート! を付け足します(1分)。

ステップ3:結果が変わらないことを確認し、問題なければ元の確認用式を削除します(1分)。

【コツと理由】 まず同一シートで式を完成させてからシート参照を追加すると、別シート参照とSUMIFS構文の2つの問題が同時に起きた場合でも、どちらが原因かを切り分けられます。動作確認のステップを分けることで、エラー発生時の原因特定が速くなります。

【注意点】 同一シートで動作した式をコピーして別シート参照に変更する際に、一部の範囲だけシート名を付けて他を付け忘れる不完全な修正は避けてください。SUMIFS内の全範囲に同じシート名を付けることを1段落のルールにしてください。

ハック5:集計用シートを1枚作って複数シートを一元管理

【対象】 月別や担当者別に分かれたシートを横断してサマリーを作りたい方

【手順】

ステップ1:新しいシートを1枚作成し、「集計」「サマリー」などの名前をつけます(1分)。

ステップ2:集計シートのA列に月名や担当者名などのラベルを入力し、B列に各シートへのSUMIFS式を記述します(5分)。

ステップ3:各行の式が正しいシートを参照しているかを確認し、全行の合計が手動集計と一致するかチェックします(3分)。

【コツと理由】 集計シートで各シートのSUMIFSを行単位で並べる方法が最も管理しやすいです。INDIRECTを使った動的参照は式の可読性が低く、シート名変更時にメンテナンスコストが高くなります。集計シート方式はすべての式が目視できるため、ミスの発見が速く他人が引き継いでも理解できます。この集計シートの構造は、個人事業主の勘定科目一覧を整理したExcel管理表にそのまま応用できます。

【注意点】 参照先シートを削除したり名前を変更したりすると集計シートの式が #REF! エラーになるため、シートの追加・削除をした後は集計シートのエラー確認を必ず行ってください。

CHECK

▶ 今すぐやること:集計用シートを1枚新規作成し、=SUMIFS(1月売上!A:A, 1月売上!B:B, “東京”) のようにダミーの式を1行入力して参照が動作することを確認してください(5分)

Q:SUMPRODUCTとSUMIFSはどちらが速いですか?

A:データ件数が1万行以下の通常の業務ファイルではどちらも体感差はほぼありません。10万行を超えるような大量データの場合はSUMIFSの方が高速に動作するケースが多いため、大規模ファイルではSUMIFSを優先してください。

フリーランス実務は2ケースで比較

実際のフリーランスの管理表にどのように応用するかを2つのケースで整理します。

ケース1(成功パターン):月別シートから顧客別の売上を集計

Webデザインのフリーランスとして活動するAさんは、月別に「1月」「2月」…とシートを分けて売上を管理していました。得意先ごとの年間売上を確認したいという要件に対し、集計シートを1枚作り各月のシートから顧客名と完了ステータスを条件にSUMIFSで合計を引っ張る方式を採用しました。式は =SUMIFS(1月!C:C, 1月!A:A, “株式会社〇〇”, 1月!B:B, “完了”)+SUMIFS(2月!C:C, …) という形で月数分を連結したものです。得意先1社あたりの年間売上が自動集計されるようになり、請求漏れを月次で検出できるようになりました。

集計シートを月次で確認する習慣を取り入れたWebデザイナーは「シート別に管理していたデータをまとめて集計できるようになって、確定申告の準備が格段に楽になった」と語っています(Reddit:SUMIF across multiple sheets)。

集計シートを作らずに各月を個別に確認する方法を続けていれば、12シートを手動で確認する作業が毎月発生し、確認コストが積み重なっていた可能性があります。

ケース2(失敗パターン):別ブック参照で式が頻繁に壊れる

経費管理と売上管理を別々のExcelファイルで管理していたBさんは、経費ファイルから売上ファイルへの別ブック参照でSUMIFSを組みました。しかしファイルの保存場所を変更したり、ファイル名に年度を追加したりするたびに参照が切れて式が #REF! エラーになり、その都度手動で修正する作業が発生しました。

複数ファイルにわたって参照を組んでいたWebデザイナーは「ファイルを移動するたびにリンクが壊れて修正が大変だった」と振り返っています(Microsoft Answers:別ブック参照の相談)。

最初から1つのブック内に全シートをまとめる設計を採用していれば、別ブック参照によるリンク切れが構造的に発生しない環境を作れていたことになります。なおフリーランスの確定申告に必要な書類整理を行う際も、帳簿データを1ブックに集約しておくと申告時のデータ確認が大幅に楽になります。

CHECK

▶ 今すぐやること:現在複数のファイルに分散している管理データを1つのブックに統合できるかを検討し、統合が可能であれば新ブックを作成してシートをコピーしてください(10分)

Q:別ブック参照はどうしても必要な場合はどう安定させますか?

A:別ブック参照を使う場合は参照先ファイルを固定のフォルダに置き、ファイル名を変更しないルールを徹底することが安定運用の前提です。OneDriveやSharePointで共有している場合はリンクが自動更新される設定も利用できます。

SUMIFS のチェックリストは7項目で確認

式を入力する前に以下の項目を確認することで、エラーの大半を未然に防止できます。対象のSUMIFS式または入力予定の構成を手元に用意してから確認してください。

最初に確認するのは、合計対象範囲と全条件範囲の行数が一致しているかどうかです。次に、条件の値のデータ型(数値・文字列・日付)が参照先セルと一致しているかを確認します。3番目として、別シート参照を使う場合にシート名の書式(スペース含むならクォート、別ブックなら大括弧)が正しいかをチェックします。4番目に、比較演算子(>>=など)を使う場合にダブルクォートとアンパサンドの組み合わせが正しいかを確認します。5番目として、式を入力した後に合計が0になっていないか、条件と一致するデータが実際に存在するかをフィルタで確認します。6番目に、複数シート参照の場合に全引数のシート名が統一されているかを確認します。最後に、列全体指定を使っている場合に1行目の見出しが数値でないことを確認します。

チェック項目確認方法よくある問題
合計範囲と条件範囲の行数範囲末尾の行番号を目視比較1行ずれで #VALUE!
条件値のデータ型参照先セルの左上の緑三角を確認文字列数値で合計0
シート名の書式タブクリック入力で自動生成クォート漏れでエラー
比較演算子の書き方“>=”&DATE() の形式を確認文字列連結ミス
合計結果が0でないかフィルタで条件一致データを目視確認条件のスペース混入
全引数のシート名統一数式バーで全シート名を目視確認一部だけシート名抜け
見出し行が数値でない1行目の内容を確認見出し数値が合計に加算

CHECK

▶ 今すぐやること:上記チェックリストをスクリーンショットで保存し、次回SUMIFS式を作成するときの手順書として使ってください(2分)

Q:チェックリストを確認したのに合計がおかしい場合は何を見ればよいですか?

A:条件に全角・半角の混在や、末尾の不可視スペースが含まれているケースが見落としやすいです。条件に使っている文字列を TRIM() 関数で空白を除去したものと比較するか、=EXACT(参照先セル, “比較したい条件”) でTRUE/FALSEを確認すると原因を特定しやすくなります。

SUMIF 別シート複数条件をSUMIFSで解決する:3つのポイント

別シートを参照しながら複数条件で集計するなら、SUMIFSを使うことが唯一の正解です。構文と別シート参照の書き方という2つの知識を組み合わせるだけで実現できます。

SUMIFSの引数は「合計範囲→条件範囲→条件」の順に覚え、別シート参照は シート名!範囲 という形式をタブクリック入力で作ることで、タイプミスによるエラーを構造的に排除できます。エラーが出た場合は合計範囲と条件範囲の行数一致・データ型一致・シート名書式の3点を順番に確認することで、大半の問題は5分以内に解決できます。

一度SUMIFSの別シート参照を使いこなせるようになると、フリーランスの売上・経費管理の集計がExcelの中で完結し、毎月の確認作業を大幅に短縮できます。タブクリック入力と列全体指定という2つの習慣を身につけることで、誰でも安定して動作させることができます。

状況次の一歩所要時間
まずSUMIFSを試したい同一シートでSUMIFS式を1つ作成して動作確認5分
別シート参照に進みたいタブクリック入力で別シート参照式を1つ作成5分
管理表に応用したい集計シートを1枚新規作成してラベルを入力10分
エラーが出ている合計範囲と条件範囲の行数をまず比較2分

SUMIF 別シート 複数条件に関するよくある質問

Q:SUMIFとSUMIFSはどちらを覚えれば十分ですか?

A:SUMIFSだけ覚えれば十分です。条件が1つの場合でもSUMIFSは正常に動作するため、SUMIFを別途習得する必要はありません。SUMIFが登場する他の人の式を読む場合に備えて構文を把握しておく程度で問題ありません。

Q:SUMIFS で別シートの参照範囲を自動で広げることはできますか?

A:テーブル機能(Ctrl+T)を使って参照先のデータをテーブルに変換すると、データが追加されるたびに範囲が自動で拡張されます。テーブル参照では 売上テーブル[金額] のような書き方になり、行数管理が不要になります。

Q:GoogleスプレッドシートのSUMIFSで別シートを参照する書き方はExcelと同じですか?

A:基本的に同じです。Googleスプレッドシートでは ‘シート名’!A:A のようにシングルクォートが自動で付く場合がありますが、構文の考え方はExcelと共通しています(Qiita:Googleスプレッドシート SUMIFS解説)。またGoogleスプレッドシートの基本操作と合わせて習得すると、SUMIFSの別シート参照をより素早く使いこなせるようになります。

【出典・参照元】

Microsoft サポート:SUMIF 関数

Microsoft サポート:複数の条件に基づいて値を合計する

実務系解説:SUMIF 別シート参照

Qiita:Googleスプレッドシート SUMIFS解説

Yahoo知恵袋:SUMIF別シート参照の相談

Reddit:SUMIF across multiple sheets

Microsoft Answers:別ブック参照の相談

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