目次

この記事でわかること

Excelのセル内改行は、Ctrl+Jを使った検索と置換で数百件のデータを30秒で一括削除できます。SUBSTITUTE関数を使えば元データを残したまま整形でき、Googleスプレッドシートでも同様の手順が使えます。この記事では3つの方法を環境別に解説します。

この記事の結論

セル内改行の一括処理は、Ctrl+H(検索と置換)でCtrl+Jを入力し、置換後を空欄にして「すべて置換」を実行するだけで完了します。元データを壊したくない場合はSUBSTITUTE関数を使い、別のセルに整形結果を出力する方法が安全です。Windows・Mac・Googleスプレッドシートそれぞれで操作が微妙に異なるため、自分の環境に合った手順を選ぶことが作業ミスを防ぐ最短ルートです。

今日やるべき1つ

対象範囲を選択してCtrl+H(検索と置換)を開き、「検索する文字列」欄でCtrl+Jを押し、「置換後の文字列」を空欄のままにして「すべて置換」を実行してください(所要時間:1分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
改行を丸ごと削除したいセル内改行は検索と置換で3ステップ一括削除3分
改行をスペースや記号に変えたいセル内改行は置換後の文字を変えるだけで別文字に変換3分
元データを残して整形したいセル内改行はSUBSTITUTE関数で元データを壊さず整形5分
MacやGoogleスプレッドシートを使っているセル内改行はMacとスプレッドシートで3手順の違いあり3分
一括処理前に安全に準備したいセル内改行の一括処理を3分で診断3分

セル内改行は検索と置換で3ステップ一括削除

Excelの検索と置換機能を使えば、100件以上のデータでも30秒以内で一括処理が完了します。

セル内改行の正体はCHAR(10)という改行コード

Excelでセル内改行を入力すると、見た目には空白行のように見えますが、実際にはCHAR(10)という制御文字(改行コード)がセル内に埋め込まれています。この文字は通常の文字と同じようにExcelのデータとして保存されているため、DeleteキーだけではセルごとにしかDelできません。一括削除するには、この改行コードを「検索の対象」として指定する必要があります。CHAR(10)は画面上では何も表示されない文字ですが、後述するCtrl+Jが正しく入力できていれば問題なく動作します。

Ctrl+Jが改行コードを入力する唯一のキー操作

検索と置換の画面では、通常のキーボード操作でCHAR(10)を直接入力できません。そこで使うのがCtrl+Jです。Windowsの検索と置換ダイアログで「検索する文字列」欄にカーソルを置いた状態でCtrl+Jを押すと、改行コードが入力されます。このとき画面上には何も表示されず、点滅するカーソルだけが見える状態になります。これは仕様通りの動作です。「何も表示されないから失敗した」と判断してCtrl+Jをもう一度押すと改行コードが2つ入力されてしまうため、1回だけ押すことが重要です。

3ステップで一括削除する正確な手順

実際の操作は次の順序で行います。まず、改行を削除したいセル範囲をドラッグまたはCtrl+クリックで選択します。選択せずに操作するとシート全体が対象になるため、意図しない改行まで削除してしまうリスクがあります。次に、Ctrl+Hを押して「検索と置換」ダイアログを開き、「検索する文字列」欄をクリックしてカーソルを置いたうえでCtrl+Jを1回押します。「置換後の文字列」欄は何も入力せず完全に空欄のままにして、「すべて置換」をクリックします。これだけで選択範囲内のセル内改行がすべて削除されます。完了後はCtrl+Zで元に戻せますが、念のため置換前にシートのコピーを作成してください。

改行を削除した後のセル表示が崩れる場合の対処

改行を削除すると、「折り返して全体を表示」が有効になっていたセルの行高が変わって表示が崩れることがあります。データが消えたわけではなく、Excelが行の高さを自動調整しているためです。列番号と行番号の境界線をダブルクリックするか、「ホーム」タブの「書式」から「行の高さの自動調整」を選択することで見た目を整えられます。「折り返して全体を表示」はあくまで見た目の設定であり、改行コードそのものとは別の機能です。

CHECK

▶ 今すぐやること: 整形したいセル範囲を選択し、Ctrl+H → 「検索する文字列」でCtrl+J → 「置換後」空欄 → 「すべて置換」をクリックする(1分)

Q: Ctrl+Jを押したのに何も変化がありませんでした。失敗していますか?

A: 失敗していません。検索と置換ダイアログの「検索する文字列」欄では、改行コードを入力しても画面上には何も表示されないのが正常な動作です。カーソルだけが点滅している状態であれば、正しく入力できています。そのまま「すべて置換」を実行してください。

Q: 範囲を選択せずに置換しても問題ありませんか?

A: セル範囲を選択せずに「すべて置換」を実行すると、アクティブなシート全体が対象になります。意図しない改行まで削除される可能性があるため、事前に対象範囲を選択してから操作してください。

セル内改行は置換後の文字を変えるだけで別文字に変換

改行を単純に削除すると、隣接していた文字が結合して読みにくくなることがあります。「東京都\n新宿区」から改行を消すと「東京都新宿区」になるケースは問題ありません。しかし「山田太郎\n03-XXXX-XXXX」のような名前と電話番号が改行で区切られているデータを削除すると「山田太郎03-XXXX-XXXX」となり、後でデータを扱いにくくなります。このような状況では、改行を削除ではなく別の区切り文字に置き換える方法が有効です。なお、Excelのセル内で改行を入力するショートカットはMicrosoftの公式サポートページで環境別に確認できます。

スペースや記号への置換は「置換後の文字列」欄を変えるだけ

操作手順は前述の一括削除とまったく同じです。Ctrl+H → 「検索する文字列」でCtrl+J → 「置換後の文字列」欄に置き換えたい文字を入力 → 「すべて置換」の順に進めます。置換後の文字列欄に半角スペースを入力すれば改行がスペースに変わり、「|」や「,」を入力すれば区切り文字として利用できます。CSV出力前のデータ整形や、名簿を1列にまとめる際に特に有効です。

改行とスペースが混在しているデータへの対処

実務では、同じ列内に改行が入っているセルとスペースだけのセルが混在していることがあります。この場合、改行を先に置換処理したうえで、続けてCtrl+Hで余分なスペースを削除する2段階の操作が確実です。SUBSTITUTE関数を二重にネストして一度で処理する方法もありますが、初めて操作する場合は2段階に分けた方がミスを見つけやすいです。複雑なネスト関数で一度に処理しようとして結果の確認が遅れ、誤ったデータを上書きしてしまうケースも起きています。シンプルな2段階処理の方が安全です。

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▶ 今すぐやること: Ctrl+H → 「検索する文字列」でCtrl+J → 「置換後の文字列」に半角スペースまたは好みの区切り文字を入力 → 「すべて置換」を実行する(1分)

Q: 改行をカンマに置換してCSV形式にしたいのですが可能ですか?

A: 可能です。「置換後の文字列」欄に「,」を入力して「すべて置換」を実行するだけです。ただしCSVとして保存する際、セル内にカンマが含まれているとフィールドの区切りと誤認される場合があるため、保存後にテキストエディタで確認してください。

Q: 改行を全角スペースに置換したいのですが、半角スペースと区別できますか?

A: できます。「置換後の文字列」欄に全角スペースをそのまま貼り付けて「すべて置換」を実行してください。Excelは全角スペースと半角スペースを別の文字として扱うため、意図した方の文字に置換されます。

セル内改行はSUBSTITUTE関数で元データを壊さず整形

検索と置換はデータを直接上書きするため、一度実行すると元の状態に戻すにはCtrl+Zしかありません。大量のデータを扱うとき、あるいは改行を削除した版と元の版を並べて比較したいときは、SUBSTITUTE関数を別のセルに記述する方法が安全です。元データを一切変更せず、整形済みの結果だけを別列に出力できます。なお、Excelでのスプレッドシート操作全般についての基礎知識は別記事でも詳しく解説しています。

SUBSTITUTE関数とCHAR(10)の組み合わせ

整形結果を表示したいセルに「=SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””)」と入力します。A2の部分は改行を含む元データのセル番地に置き換えてください。CHAR(10)は改行コードを表す関数であり、「””」は置換後の文字列(空欄=削除)を意味します。改行をスペースに変えたい場合は「=SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),” “)」と記述します。この数式を入力したセルをコピーし、下のセルに貼り付けることで複数行に一括適用できます。

関数処理と置換処理の使い分け

置換処理(Ctrl+H)は元のセルを直接書き換えるため、作業が完結した後のデータには置換が向いています。一方、SUBSTITUTE関数は元データを保持しながら整形結果を別セルに表示するため、比較確認や後から方針変更が必要な場合に適しています。「元データを直接変更していい場合は置換、元データを残したい場合は関数」と判断してください。ただし関数の結果をそのままCSVに書き出すと数式が保存されてしまうため、最終的に値として確定させたい場合は「コピー → 値のみ貼り付け」の操作が必要です。値のみ貼り付けをしないまま保存すると、他の環境で開いた際に数式が参照エラーになります。

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▶ 今すぐやること: 整形結果を表示したい空欄セルに「=SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””)」を入力し、Enterを押して結果を確認する(2分)

Q: SUBSTITUTE関数でも複数のセルに一括適用できますか?

A: できます。数式を入力したセルを選択してコピーし、整形したい行数分だけ下のセルに貼り付けるだけです。Excelが自動的にセル参照を調整するため、各行の元データに対して個別に処理が適用されます。

Q: SUBSTITUTE関数で削除しきれない改行が残る場合はどうすればいいですか?

A: WindowsとMacでは改行コードが異なる場合があります。Windowsでは CHAR(10)、Mac環境から持ち込んだデータでは CHAR(13) が使われているケースがあります。その場合は「=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””),CHAR(13),””)」のように2重にSUBSTITUTEを重ねることで対応できます。

セル内改行の一括処理を3分で診断

次の3つの質問に答えるだけで、最適な処理方法を判断できます。

Q1: 元データをそのまま残す必要がありますか?

Yesの場合はSUBSTITUTE関数(Result A)を選択してください。Q2には進まず Result A へ進みます。Noの場合はCtrl+Hを使った検索と置換でQ2へ進んでください。

Q2: 改行を削除したいですか?それとも別の文字に変えたいですか?

削除したい場合はResult B(「置換後の文字列」欄を空欄にして実行)、別の文字に変えたい場合はResult C(「置換後の文字列」欄に希望の文字を入力して実行)です。

Q3: MacまたはGoogleスプレッドシートを使用していますか?

Yesの場合はResult D(次のH2で操作の違いを確認してから実行)を参照してください。Noの場合はそのまま実行して問題ありません。

Result A: SUBSTITUTE関数で元データを保持

整形結果を表示したい空欄の列に「=SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””)」を入力し、下のセルへコピーして一括適用します。

Result B: 検索と置換で改行を完全削除

対象範囲を選択 → Ctrl+H → 「検索する文字列」でCtrl+J → 「置換後の文字列」は空欄 → 「すべて置換」で完了します。

Result C: 検索と置換で改行を別文字に変換

対象範囲を選択 → Ctrl+H → 「検索する文字列」でCtrl+J → 「置換後の文字列」に希望の文字を入力 → 「すべて置換」で完了します。

Result D: Mac・スプレッドシートは次のH2へ

操作手順が一部異なります。次のセクションを確認してから実行してください。

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▶ 今すぐやること: Q1〜Q3に答えて自分のResultを確認し、該当する手順を今すぐ実行する(3分)

Q: 検索と置換でCtrl+Jを押したのに「0件置換されました」と表示されます。なぜですか?

A: 主な原因は2つです。1つ目は選択範囲にセル内改行が存在しないケースです。2つ目はCtrl+Jを複数回押してしまい、改行コードが2つ以上入力されている状態で検索しているケースです。「検索する文字列」欄を一度クリアしてから、Ctrl+Jを正確に1回だけ押し直して再試行してください。

Q: 「すべて置換」ではなく「次を検索」でセルを1つずつ確認しながら削除できますか?

A: できます。「すべて置換」の代わりに「次を検索」を押すと、改行を含む最初のセルが選択されます。内容を確認してから「置換」ボタンを押すことで、1件ずつ選択的に削除できます。大量データで一部だけ残したい改行がある場合に有効です。

セル内改行はMacとスプレッドシートで3手順の違いあり

WindowsのExcelで慣れた操作が、MacやGoogleスプレッドシートではそのまま使えないことがあります。環境の違いを事前に把握しておくと、作業当日に手が止まることを防げます。また、Googleスプレッドシートの基本操作と初心者向け習得ステップも参考にしてください。

Macでのセル内改行入力と置換の違い

Macでセル内改行を入力するショートカットは、Excelのバージョンや設定によって「Control + Option + Enter」または「Command + Option + Enter」が使われています。Excelのセル内で新しいテキスト行を開始する(Microsoft公式サポート)では両方のパターンが記載されており、手元の環境で試してどちらが反応するか確認することが先決です。一括削除の手順についてはCtrl+Hの操作がMacでは Command+H に相当するアプリケーション終了ショートカットと競合する場合があるため、メニューバーの「編集」→「検索」→「検索と置換」から開くと確実です。「検索する文字列」欄でのCtrl+Jの入力はMac版Excelでも有効です。

GoogleスプレッドシートでのCtrl+Jと代替手順

Googleスプレッドシートでは、Ctrl+H で検索と置換ダイアログを開けますが、Ctrl+J で改行コードを入力する方法がそのまま使えない場合があります。代わりに、検索と置換ダイアログ内の「正規表現を使用した検索」オプションにチェックを入れたうえで、「検索する文字列」欄に「\n」と入力することで改行コードを指定できます。置換後の文字列欄を空欄にして「すべて置換」を実行すると、Excel同様の一括削除が完了します。SUBSTITUTE関数とCHAR(10)の組み合わせはGoogleスプレッドシートでも同じ書き方で動作するため、関数処理を選ぶ場合は環境差を気にせず使えます。

「折り返して全体を表示」は改行コードとは無関係

Excelには「折り返して全体を表示」という書式設定があり、セルの幅に収まらない長い文字列を見た目上で折り返して表示します。この機能は改行コードを挿入しているわけではなく、あくまで表示上の設定です。「折り返して全体を表示」を解除しても、すでに入力されている改行コードは残ります。逆に改行コードをすべて削除しても、折り返し設定は有効なままです。2つの機能は独立しており、一方を操作しても他方には影響しません。見た目だけを整えたい場合は折り返し設定の変更で対応し、データそのものの改行コードを削除したい場合は前述の置換または関数処理を選んでください。

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▶ 今すぐやること: Macを使っている場合はメニューバーの「編集」→「検索と置換」を開き、スプレッドシートを使っている場合は「正規表現を使用した検索」にチェックを入れて「\n」で改行を指定して実行する(3分)

Q: MacのExcelでCtrl+Jが効きません。どうすればいいですか?

A: Mac版Excelの検索と置換ダイアログでは、Ctrl+Jの代わりに「Ctrl+Command+Enter」が改行コード入力として機能するケースがあります。試しても効かない場合は、SUBSTITUTE関数とCHAR(10)を使った関数処理に切り替えてください。MacでもWindowsでも同じ書き方で動作します。

Q: Googleスプレッドシートでもショートカットで改行を入力できますか?

A: できます。Googleスプレッドシートでセルを編集モード(F2またはダブルクリック)にしたうえで、CtrlキーとEnterキーを同時に押すことでセル内改行を入力できます。Macの場合は同様に編集モードにしてから実行してください。

セル内改行は5つの仕組みで作業を効率化

大量データの整形を繰り返し行う場合、その都度手作業で対応するより、操作の流れを仕組みとして定着させることで作業ミスと処理時間の両方を削減できます。

ハック1: 置換前に範囲選択する習慣で誤削除をゼロにする

【対象】: 複数シートや大きな表を扱うExcelユーザー

【手順】: 改行を削除したいセル範囲をドラッグまたはCtrl+クリックで選択します(30秒)。Ctrl+Hで検索と置換を開き、「検索する文字列」でCtrl+J、「置換後の文字列」は空欄にします(30秒)。「すべて置換」ではなく最初に「次を検索」を1回押して意図したセルが選択されるか確認してから「すべて置換」を実行します(30秒)。

【コツと理由】: 範囲未選択の場合、ExcelはExcelはシート全体を対象にするため意図しない改行まで削除します。大きな表では別列や別セクションに意図的に入れた改行が存在することがあり、一括で消えると気づかないまま保存してしまいます。「操作の影響範囲を事前に制限する」という考え方が、あらゆる一括処理でのミス防止の基本です。

【注意点】: 選択範囲は「Ctrl+Shift+End」で表の最終セルまで一括選択するか、列単位で選択するとより確実です。テーブル機能を使っている場合は列ヘッダーをクリックするだけで列全体が選択できます。

ハック2: SUBSTITUTE関数を別列に置いて元データを1クリックで復元可能にする

【対象】: 元データを保持したまま整形結果も使いたいフリーランスの方

【手順】: 整形結果を表示したい空欄の列(例:B列)を決め、B2に「=SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””)」を入力してEnterを押します(1分)。B2を選択して下方向にコピー(Ctrl+C → 対象範囲を選択 → Ctrl+V)し、全行に数式を適用します(1分)。B列全体をコピーしてA列に「値のみ貼り付け」する場合は、B列を選択 → コピー → A1を選択 → 右クリック → 「値の貼り付け」を選びます(2分)。

【コツと理由】: 置換は元データを即座に上書きするため、問題に気づいた時点で既に保存されている可能性があります。別列に数式を置けば「元のデータ」と「整形結果」を横に並べて比較でき、予期しない文字の結合や欠落を発見できます。「不可逆な操作の前に可逆な確認ステップを挟む」という設計が、データ整形全般でのミス率を下げる仕組みです。

【注意点】: 数式のままCSV保存すると参照エラーになるため、最終確定前に必ず「値のみ貼り付け」で数式を値に変換してください。

ハック3: 置換後の文字を変えるだけで用途に応じた区切り文字に切り替える

【対象】: 名簿や住所録など複数フィールドが改行で区切られているデータを扱う方

【手順】: Ctrl+Hで検索と置換を開き、「検索する文字列」でCtrl+Jを1回押します(30秒)。「置換後の文字列」欄に目的に応じた文字を入力します(スペース、「|」、「,」など)(30秒)。「すべて置換」を実行し、改行が指定した区切り文字に変換されていることを確認します(30秒)。

【コツと理由】: 改行を削除してしまうと「東京都新宿区」のように隣接文字が結合して後でデータを分割しにくくなります。スペースや「|」に変換しておけば、CSVやデータベースへの移行時に区切り文字として活用できます。「削除と変換は別の操作」であり、目的に合わせて選択する判断力が繰り返し使える作業スキルになります。

【注意点】: 改行をカンマに変換してCSV保存する場合、セル内にカンマが含まれているフィールドはCSVの区切りと誤認されることがあります。カンマを使う場合はCSV保存後にテキストエディタで結果を確認してください。

ハック4: 正規表現「\n」でGoogleスプレッドシートの改行を一括削除する

【対象】: Googleスプレッドシートでデータ整形を行っているフリーランスの方

【手順】: GoogleスプレッドシートでCtrl+H(Mac:Command+H)を押して検索と置換ダイアログを開きます(30秒)。ダイアログ内の「正規表現を使用した検索」にチェックを入れ、「検索する文字列」に「\n」と入力します(30秒)。「置換後の文字列」を空欄(または希望の区切り文字)にして「すべて置換」を実行します(30秒)。

【コツと理由】: Ctrl+Jがスプレッドシートで効かないケースは実務でよく起きます。正規表現モードで「\n」を指定する方法を先に覚えておくことで、環境差によるつまずきをゼロにできます。スプレッドシートのCtrl+Jは改行コードではなく別のコマンドに割り当てられていることがあり、正規表現モードでの「\n」はUnix/Webシステム標準の改行指定としてスプレッドシートに準拠しています。「ツール固有の改行指定方法」を各環境ごとに把握することが、複数ツールをまたぐデータ整形での作業効率を決定します。

【注意点】: 「正規表現を使用した検索」のチェックを外した状態で「\n」と入力しても、バックスラッシュとnという2文字として検索されてしまいます。チェックを入れてから入力する順序を守ってください。

ハック5: 処理前のシートコピーで30秒の保険をかける

【対象】: 一括処理で元に戻せなくなることを恐れているすべての方

【手順】: 置換操作を行う前に、シートタブを右クリックして「移動またはコピー」を選択し、「コピーを作成する」にチェックを入れてOKを押します(30秒)。コピーされたシートのタブ名を「元データ_YYYYMMDD」などに変更します(15秒)。元のシートに戻って置換操作を実行します(1分)。

【コツと理由】: Ctrl+Zの取り消し履歴はExcelを一度閉じると消えます。大量の一括置換を実行した後に別の操作を続けると、Ctrl+Zでは置換まで遡れなくなります。「操作の取り消し可能性は揮発性の記憶に依存している」という前提を認識することが、不可逆な操作を伴うデータ整形での安全設計の出発点です。シートコピーなら30秒の追加作業で無制限に元の状態に戻せます。作業効率化の全体像については作業効率を上げる方法も参考になります。

【注意点】: バックアップシートは処理完了後に削除するか、別ファイルに移動して整理してください。シートを増やしすぎるとファイルサイズが増大し、動作が遅くなる場合があります。

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▶ 今すぐやること: シートタブを右クリック → 「コピーを作成する」でバックアップを作成し、元のシートで置換操作を実行する(2分)

Q: ハック1〜5のうち、初めて操作する場合はどれから試せばよいですか?

A: ハック5(シートのコピー)を先に行ってからハック1(範囲選択してCtrl+H置換)を試してください。バックアップを作ってから置換を実行する手順を習慣にすることで、操作ミスがあっても元に戻せる安心感を持って作業できます。

Q: SUBSTITUTE関数とCtrl+H置換を同じシートで両方使っても問題ありませんか?

A: 問題ありません。ただし順序に注意してください。先にSUBSTITUTE関数で別列に結果を出力して確認したうえで、その結果を「値のみ貼り付け」で確定させてから、元のデータ列に置換処理を行うと二重処理を防げます。

セル内改行は3手順で一括処理

セル内改行の一括削除は、範囲選択 → Ctrl+H → Ctrl+Jの3手順で30秒以内に完了します。元データを残したい場合はSUBSTITUTE関数を別列に記述し、確認してから値として確定させる手順が安全です。MacやGoogleスプレッドシートでは操作が一部異なりますが、SUBSTITUTE関数とCHAR(10)の組み合わせはすべての環境で共通して使えます。

いずれの方法でも「処理前にシートをコピーする30秒の習慣」を加えるだけで、やり直しができない状況を防げます。大量データを扱う作業では、操作の確実さより操作の取り消し可能性を設計に組み込む考え方が長期的な効率を高めます。Excelのパフォーマンス全般が気になる場合はExcel動作速度を改善する手順も合わせて確認してください。

状況次の一歩所要時間
今すぐ改行を削除したいシートをコピーしてからCtrl+H → Ctrl+Jで一括削除2分
元データを残して整形したい空欄列にSUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””)を入力3分
スプレッドシートで作業しているCtrl+H → 正規表現モードで「\n」を入力して置換2分

セル内改行 一括に関するよくある質問

Q: Ctrl+Jを押しても「0件置換されました」と表示されます。なぜですか?

A: 主な原因は2つあります。1つ目は選択範囲のセルにそもそもセル内改行が存在していないケースです。2つ目はCtrl+Jを複数回押してしまい、改行コードが2つ以上入力されているケースです。「検索する文字列」欄をBackspaceまたはDeleteで完全にクリアしてから、Ctrl+Jを正確に1回だけ押し直して再試行してください。

Q: 一括削除した後に改行コードが一部残っています。どうすればいいですか?

A: WindowsとMacの環境混在データでは、CHAR(10)とCHAR(13)の両方が使われている場合があります。「=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A2,CHAR(10),””),CHAR(13),””)」のように2重のSUBSTITUTEで両方を削除してください。置換操作でも、Ctrl+Jを使った後に別の改行コード(CHAR(13)に対応するCtrl+M)を試すことで対応できる場合があります。

Q: 「折り返して全体を表示」を解除したら改行がなくなりますか?

A: なりません。「折り返して全体を表示」はあくまでセルの見た目の設定であり、セル内の改行コードとは独立した機能です。折り返し設定を解除してもセル内のデータ(改行コードを含む)は一切変更されません。改行コードを削除するには、前述のCtrl+H置換またはSUBSTITUTE関数を使う必要があります。

【出典・参照元】

Excelのセル内で新しいテキスト行を開始する – Microsoft公式サポート、Excelセル内改行のショートカットと手順

Excelセル内改行の手順メモ – Windows・Mac別のショートカット手順を整理した体験記

一括改行の手順紹介 – 置換でCtrl+Jを使う実務的な手順解説