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この記事でわかること
フリーランスWebデザイナーの月額単価は50〜60万円台がボリュームゾーンで、時給換算では2,000円〜4,000円が主流です。厚生労働省のjob tagでは平均年収は約509万円とされています。この記事では経験年数・制作物・稼働形態の3軸で相場を整理し、自分の単価が適正かを判断できるようにします。
今のデザインの仕事で、一番近い悩みは?
この記事の結論
フリーランスWebデザイナーの単価相場は、月額50〜60万円台が案件市場のボリュームゾーンです。経験1年未満では25〜30万円、5年以上では55〜80万円と幅があり、制作物の種類や稼働形態によってもレンジが変わります。この記事では3軸(経験年数・制作物・稼働形態)で相場を整理しているので、自分の現在地を確認して価格設定に使ってください。
最初に確認すること
自分の単価が「相場の3軸のどこに当たるか」を先に確認します。経験年数・主に扱う制作物の種類・稼働形態(常駐/リモート/フルリモート)の3点を手元にメモしてから各セクションを読むと、該当する相場レンジをすぐに特定できます。所要時間は約3分です。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| 月額単価の全体感を把握したい | フリーランスWebデザイナーの月額単価は50〜60万円台が基準 | 3分 |
| 時給換算で案件の割安感を確かめたい | 時給単価は2,000円〜4,000円が主流の目安 | 3分 |
| バナー・LP・Webサイトの相場を確認したい | 制作物別の単価はバナーから80万円超まで開きがある | 4分 |
| 経験年数別の目安を知りたい | 経験年数と単価は3段階で変化する | 3分 |
| 自分の単価が適正かを5分で判定したい | 自分の単価が相場に合っているかを5分で確認 | 5分 |
| 単価を上げる手順を知りたい | 単価を上げるために実践できる5つの方法 | 5分 |
| まとめだけ読みたい | まとめ:フリーランスWebデザイナーの単価相場は3軸で判断する | 2分 |
フリーランスWebデザイナーの月額単価は50〜60万円台が基準
フリーランスWebデザイナーの月額単価を提示している案件メディア複数で、50〜60万円台をボリュームゾーンとして示しています(Webデザイナーの案件・報酬相場(2026年版))。自分の提示単価をここに照らし合わせると、交渉の出発点が見えてきます。
週5常駐を基準にした月額レンジは40〜70万円
週5常駐ベースの案件では40〜70万円程度の相場感が示されており、平均値のレンジは46.3万円〜51.7万円程度で確認されています(Webデザイナーの単価相場は?価格設定やフリーランスの稼ぎ方)。週4稼働や週3稼働になるにつれて月額は下がる傾向がありますが、フルリモート案件では交通費や常駐コストが不要になるため、手取りベースで逆転するケースも珍しくありません。
自分が週5を前提にしているのか、複数案件を並行させたいのかで、月額の目標設定が変わります。「常駐1本で60万円」と「リモート2本で合計60万円」では稼働密度も交渉先も異なるので、希望稼働形態を先に確定させるほうが交渉を進めやすいです。
年収換算すると稼働月数で大きく変動する
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、Webデザイナーの平均年収は約509万円とされています(job tag Webデザイナー職種情報)。フリーランス・正社員の両方を含む値であるため、フリーランス単体の数字ではない点は留意してください。
月額50万円で12か月フル稼働すれば年収600万円になりますが、案件の空白期間や確定申告の準備期間を考慮すると、実稼働は10〜11か月になることが多いです。月額50万円 × 10か月 = 500万円という計算が、フリーランスの年収の一つの目安として機能します。この「空白期間のロス」を価格設定の前提に入れておかないと、正社員時代の年収と比較したときに手元に残る額が想定を下回ります。なお、フリーランスの開業資金はいくら必要なのか、事前に把握しておくことも独立後の資金計画に役立ちます。

単価に影響する4つの変動要因
月額単価は経験・実績・対応範囲・稼働形態の4点で変動します。対応範囲が広い(デザインとコーディングの両方を担える)ほど単価が上がりやすく、稼働形態がフルリモートの場合は同等スキルでも常駐より5〜10万円程度下がる傾向が実務上見られます。実績が「単なる完成品の一覧」でなく「課題・役割・改善数値」まで記載されているかどうかも、クライアントの評価に影響します。
フリーランス/業務委託/副業のWebデザイナーの求人案件では、副業収入から高年収まで幅があり、案件単価はバナー・LPで大きく変動することが示されています。
CHECK
▶ 今すぐやること: 自分の直近3か月の月額単価の平均を計算し、50〜60万円台との差額を確認する(5分)
Q: 月額単価と案件単価、どちらで提示すべきですか?
A: 継続稼働を前提とした業務委託では月額提示が交渉しやすく、スポット制作ではLP・バナーなどの制作物単価が一般的です。どちらも手元に用意しておき、商談相手の発注スタイルに合わせて出し分けると交渉が進みやすくなります。
Q: フルリモートと常駐では単価に差が出ますか?
A: 同等のスキルと稼働時間を前提にした場合、フルリモートは常駐より月額で5〜10万円程度下がる傾向が実務上見られます。ただし交通費・機会コストを除いた手取りベースで比較すると、その差は縮まることが多いです。
時給単価は2,000円〜4,000円が主流の目安
時給ベースで提示される案件では2,000円〜4,000円程度が主流で、広い範囲では2,000円〜6,000円以上のレンジが示されています(Webデザイナーの相場がわかる|単価・働き方別の報酬と収入)。月額単価を稼働時間で割って「自分の時給」を計算する習慣をつけると、案件の割安感を素早く見抜けます。
月額単価を時給に換算する計算方法
週5・1日8時間稼働の場合、月の稼働時間はおおよそ160時間です。月額50万円であれば時給換算で3,125円、月額40万円であれば2,500円になります。競合から「月額35万円」という案件オファーが来たとき、時給換算で2,187円と計算できれば、同じ160時間を高単価案件に使ったときの機会損失をすぐに判断できます。
月額単価の交渉では「総額」で話が進みがちですが、稼働時間が不透明な案件は後から過剰稼働になるリスクがあります。時給を軸に持っておくと「この単価だと週に何時間まで対応できるか」を逆算でき、自分のキャパシティを守りながら交渉できます。単価交渉の実践的なメールテンプレートについては、単価交渉メール例文|フリーランスが使える5つのテンプレートも参考にしてください。

時給2,000円未満になるケースの共通点
時給2,000円を下回るケースには、見積もりに修正回数の上限を設けていないこと、デザインと細かい修正対応を同一単価で受けていること、仕様変更の追加費用を請求していないことの3点が共通して見られます。いずれも「最初から価格に盛り込む」か「契約書に明記する」ことで対応できます。初案件や継続案件の初期では言い出しにくいと感じる場合も多いため、「時間単価がいくらを下回ったら交渉する」という自分の下限を先に決めておくことが有効です。
フリーランスWebデザイナーのリアルな年収とは?単価・収入では、実績やスキルが少ない段階では低単価案件から始める現実についても触れられています。
Q: 時給単価の下限はどのくらいに設定すべきですか?
A: 時給2,000円を下回る場合は稼働時間に対して対価が見合わないケースが多く見られます。経験が浅い段階でも1,500円以上を確保することを意識しながら、実績が積めたタイミングで単価交渉に移行するのが現実的です。
Q: 時給と月額、どちらが計算しやすいですか?
A: 稼働時間が一定な継続案件では月額のほうがシンプルです。稼働時間が読めない短期・スポット案件では時給のほうが後でずれが生じにくくなります。
制作物別の単価はバナーから80万円超まで開きがある
バナー制作は数千円〜3万円、LP制作は5万〜50万円以上、Webサイトデザインは10万〜80万円以上という幅があります(フリーランスデザイナーの単価相場はどれくらい?考え方や注意点)。制作物ごとに「自分はいくらもらうか」を整理せずに営業すると、交渉のたびに場当たり的な価格を出すことになります。
バナー制作は数千円〜3万円が実務的な目安
バナーは制作ボリュームが小さいぶん単価も低く、1枚あたり数千円〜3万円が実務上の目安です(BRIK|クリエイター支援メディア)。「1枚3,000円 × 30枚/月」のようにまとめて発注される場合は月額9万円相当になるため、ボリュームと納期のセットで考える必要があります。
バナーのみで生計を立てようとすると単価の低さが課題になりますが、バナー実績を積み上げてからLPやWebサイト制作に移行するルートは珍しくありません。クライアントが「バナーの仕上がりを見てLPも依頼する」という意思決定をしやすいため、「バナーで実績を作り、LPで単価を上げる」という段階的な戦略が機能しやすいです。
LP制作の相場は5万〜50万円以上で規模が影響
LP制作の価格帯は5万円〜50万円以上と幅が広く、ページ規模・デザインの複雑さ・コーディング込みか否かで変動します。コーディング込みでアニメーションや細かいインタラクションを含む場合は50万円を超えるケースもあります。デザインのみの受け渡し(コーディングはクライアント側が行う)では、ページ規模にもよりますが10万〜30万円台が実務の目線として出てきます。
採用サイトの1〜2ページについては5万〜10万円という価格感が示されており、ページ単位で積み上げる見積もりが現実的です(Webデザイナーの案件・報酬相場(2026年版))。見積書の書き方や諸経費の設定方法については、見積書諸経費の書き方は4項目で完結|フリーランス向け内訳と例文も参考になります。

Webサイト制作は10万〜80万円以上で企業規模が分岐点
小規模企業サイトは40万円〜が一つの目安となっており、ページ数・機能要件・デザインのオリジナリティによって上に伸びます(フリーランスWebデザイナーのリアルな年収とは?単価・収入)。10万円台は静的ページ数枚の最小構成が中心で、80万円以上になると多ページ・UI/UX設計・デザインシステム構築を含む中〜大規模案件が該当します。
BRIK|クリエイター支援メディアでは、トップページ・下層ページ・LPなどで報酬が変わる実務的な相場感が詳しく説明されています。
CHECK
▶ 今すぐやること: バナー・LP・Webサイトの3種について自分の現在の提示単価を書き出し、上記レンジと比較する(5分)
Q: デザインのみとコーディング込みで単価はどれくらい違いますか?
A: 同じLPでもコーディング込みの場合は1.5〜2倍程度の単価になるケースが多く見られます。コーディングを担当できる場合は、見積書に「デザイン費」と「コーディング費」を分けて記載すると内訳が明確になり、クライアントも納得しやすくなります。
Q: LP制作で修正費用はどう設定すればよいですか?
A: 修正回数を「〇回まで込み」と契約書または見積書に明記するのが実務的です。2〜3回を込み、それ以上は1回あたり〇円と設定すると過剰な修正対応を防げます。
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経験年数と単価は3段階で変化する
経験年数別の相場は、1年未満で25〜30万円、3年で40〜50万円、5年以上で55〜80万円という目安が示されています(Webデザイナーの単価相場は?価格設定やフリーランスの稼ぎ方)。同じ経験年数でも実績の質・対応範囲・得意領域によって大きく変わります。
段階1: 経験1年未満は25〜30万円から出発
経験1年未満の段階では25〜30万円が現実的な出発点です。この段階で重要なのは「単価の高さ」よりも「受注できる実績を作ること」であり、低単価案件でも制作の流れを体験する価値があります。低単価を長く続けすぎると、後から「自分はこの単価で受けてきた実績がある」という先入観がクライアント側にも自分にも生まれます。半年から1年を目安に、ポートフォリオを整備したうえで交渉へ移行する計画を最初から持っておくほうが現実的です。フリーランスの仕事につながるポートフォリオの作り方も参考にしながら、実績を効果的に見せる準備を進めてください。

段階2: 経験3年で40〜50万円が現実的な目線
3年の経験があれば、複数の制作物を一通り担当した実績が積み上がっているはずです。この段階では「自分が得意とする案件タイプ」が見えてきており、バナーよりLPやWebサイト制作にシフトすることで単価帯が上がりやすくなります。40〜50万円のレンジで交渉する際には、過去の実績を「課題・制作内容・成果」の3点で提示できるかどうかが差を生みます。単なる完成品一覧よりも、改善数値(CVR向上・離脱率改善など)を添えたポートフォリオのほうが交渉の根拠として機能します。
段階3: 経験5年以上は55〜80万円を狙えるレンジ
5年以上になると、デザイン単体の制作者という立ち位置から「要件整理・提案・制作・フィードバック対応まで一貫して担える人材」として評価される余地が出てきます。55〜80万円のレンジは、コーディングや簡単なアニメーション実装・UI/UXの知見を合わせて対応できる場合に見えてくる水準です。この段階で単価が伸び悩んでいる場合は、スキルセットより「提案力と交渉慣れ」が課題になっているケースが多くあります。
Q: 経験3年でも月額30万円台にとどまる場合はどうすればよいですか?
A: スキルより「提示の仕方」に課題があるケースが多く見られます。実績の見せ方(課題・成果を明記したポートフォリオ)と、価格の内訳を丁寧に説明する提案資料を整備すると交渉が動きやすくなります。
Q: 未経験からフリーランスになる場合、最初の単価はいくらが現実的ですか?
A: 実績がほぼない状態では時給換算で1,000〜1,500円相当からスタートするケースが多く見られます。この段階ではスクール課題やボランティア制作でポートフォリオを整備しながら、徐々に有償案件に移行するのが現実的です。
自分の単価が相場に合っているかを5分で確認
「自分の単価が相場より安いのか高いのか」が判断できない悩みは多くあります。以下のフローで3点を確認すると、現在地が見えてきます。
Q1: 自分の主な稼働形態はどれですか?
週5常駐が中心の場合はQ2へ進みます。リモート・フルリモートが中心の場合もQ2へ進みますが、同等スキルで5〜10万円程度低い水準を参照してください。
Q2: 自分の経験年数はどの段階ですか?
1年未満の場合はResult A(月額25〜30万円が基準)、1〜3年の場合はResult B(月額40〜50万円が基準)、3年以上の場合はResult C(月額50〜80万円が基準)に該当します。
Q3: 自分の対応範囲はどれですか?
デザインのみであれば上記基準値の下限〜中央が目安です。デザイン+コーディングであれば上記基準値の中央〜上限が目安です。デザイン+コーディング+提案・要件整理まで対応できる場合は上記基準値の上限、またはそれ以上を交渉できます。
Result A: 月額25〜30万円が基準(経験1年未満)
現在の提示単価がこのレンジであれば相場と概ね合致しています。6か月を目安にポートフォリオを整備し、次の交渉で30〜40万円台を提示できる準備をしておいてください。
Result B: 月額40〜50万円が基準(経験1〜3年)
制作物の種類と実績の質が単価に直結するフェーズです。LPやWebサイトの実績に成果数値を添えて、次の商談から提示額を見直すと交渉が進みやすくなります。
Result C: 月額50〜80万円が基準(経験3年以上)
スキルセットと実績の組み合わせで上限が変わります。55万円以上を目指す場合は、デザインとコーディングの両方、またはUI/UXの知見が交渉材料になります。
Q: デザインのみでも月額60万円以上を狙えますか?
A: デザイン特化でも、ブランディング・UI/UX・プロダクトデザインの領域に対応できる場合は60万円以上の案件は存在します。一般的なWebデザイン制作の相場としては、コーディング込みのほうが高単価になりやすい傾向があります。
Q: 単価が相場より低いと判明した場合、すぐに値上げを要求すべきですか?
A: 継続中の案件で急な値上げ要求は関係を壊すリスクがあります。新規案件から新しい単価で提示し、継続案件は次の更新タイミングで「稼働範囲の見直しとあわせて価格を調整したい」と話し合うのが実務的です。
単価を上げるために実践できる5つの方法

ハック1: ポートフォリオに成果数値を入れて交渉根拠を作る
【対象】: 実績はあるが単価交渉で断られることが多いフリーランスWebデザイナー
【手順】:
過去3〜5案件について「課題・自分の役割・制作物・成果」の4点を1案件1枚でまとめます(所要時間30分)。成果は可能な範囲で数値化します(CVR向上率・問い合わせ数の増加・ページ完成後の反応など、所要時間20分)。PDF・Notionページ・専用サイトのいずれかに整理し、商談前に送れる状態にしておきます(所要時間20分)。
【コツと理由】: 「完成品の画像を並べるだけ」をポートフォリオとしている場合、「課題・役割・改善数値を記載した提案資料型のポートフォリオ」のほうが単価交渉の場で有効です。クライアントは完成品の美しさと同時に「この人に依頼すると何が改善できるか」を見ているため、数値が入ることで依頼する根拠が具体化します。「見た目がよい」だけでは価格の妥当性を説明できませんが、「この施策でCVRが1.5倍になった実績がある」という事実が入ると、提示単価への納得感が変わります。
【注意点】: 成果数値を作るために実際の数値を盛ったり、クライアントとの守秘義務の範囲を超えて公開したりするのは避けてください。数値が開示できない案件は「施策の方向性と制作内容」の説明のみに留め、「開示可能な別案件の実績」を補足で示す方法が有効です。制作直後に成果が出ていない場合でも、3か月後に数値が動いていれば後から追記できます。
ハック2: 見積書の内訳でデザイン費・コーディング費・修正費を分ける
【対象】: 一括で見積もりを出しており、修正対応で赤字になった経験のあるWebデザイナー
【手順】:
次の案件から見積書に「企画・要件確認費」「デザイン費(初稿+修正〇回分)」「コーディング費」「追加修正単価(1回あたり〇円)」の4行を設けます(所要時間15分)。各費目の単価設定は時給2,500〜3,500円を基準に必要時間から逆算します(所要時間10分)。見積書送付時に「追加修正は〇円/回です」と一言添えて認識を共有します(所要時間5分)。
【コツと理由】: 「内訳が見えない見積もり」は交渉時に値引きの標的になりやすいです。内訳を出すことで「この費用はこの作業に対応している」という説明ができ、削ろうとする動きを「では仕様を削りましょう」という議論に変えやすくなります。修正費を独立させるだけで、過剰修正の予防線になります。
【注意点】: 内訳を細かく出しすぎると「この行だけ削れないか」と各行の値引き交渉が始まる場合があります。費目は4〜5行に絞るのが実務上のバランスです。1行目の「企画・要件確認費」は削除を求められることがありますが、ここを削ると後工程の仕様変更リスクが上がることを説明できると交渉が進みます。
ハック3: 高単価になりやすい制作物へ主力を移す
【対象】: バナー制作を中心に受注しているが月額収入が伸び悩んでいるWebデザイナー
【手順】:
現在の受注案件をバナー・LP・Webサイト・その他に分類し、制作物別の月額売上を計算します(所要時間20分)。LP制作またはWebサイト制作の実績が1件でもある場合、その案件をポートフォリオの最上部に移動します(所要時間10分)。営業文・プロフィール文を「LP制作が得意なデザイナー」にリライトして、次の問い合わせの軸を変えます(所要時間30分)。
【コツと理由】: バナーを大量受注して月収を増やすルートは稼働時間が増えやすく、単価も上がりにくい傾向があります。LPは1案件あたり5万〜50万円の幅があり、制作の総量が同じでも単価の高い案件に移行するだけで月収のレンジが変わります。「今のバナー実績を捨てる」のではなく「LP実績を前面に出す」だけでよいため、営業の軸を変えるコストは小さいです。
【注意点】: LP制作の実績がまだ1件もない場合、いきなり「LP専門」と名乗るのは避けてください。まず1案件を低単価でも受けて実績を作り、それを公開できる状態にしてから営業の軸を変えるほうが説得力があります。「LP制作経験あり」と「LP専門」では受け取られ方が大きく異なります。
ハック4: 稼働形態の条件を価格に織り込む
【対象】: 常駐とリモートの両方のオファーが来るが、単価を同一にしている状態のデザイナー
【手順】:
常駐・週4〜5稼働の場合の希望単価(基準値)を先に設定します(所要時間10分)。フルリモートの場合は基準値を維持、常駐の場合は交通費・移動時間の負担を加味して基準値 + 5〜10万円を提示します(所要時間5分)。商談の場で「稼働形態によって単価が変わる」と最初に説明し、双方が条件を確認できる状態にします(所要時間5分)。
【コツと理由】: 常駐の場合は移動時間・交通費・現地での拘束時間が発生するため、実質的な時間コストが高くなります。稼働形態別に価格を変えることは珍しくなく、「条件によって変わる」という説明をすることで透明性が出ます。この仕組みを持っていると、クライアントが稼働形態を選ぶ際に「フルリモートで継続する」という選択を誘導しやすくなり、移動コストの少ない形で契約が進みやすくなります。
【注意点】: フルリモートで意思疎通のコストが上がった場合の対応費用は見積もりに含めておくとよいです。週1の定例ミーティングの工数が想定外に増えたケースは珍しくありません。
ハック5: 継続改善案件を1本入れてスポット依存を減らす
【対象】: 単発案件のみで受注しており、毎月の売上が安定しないフリーランスWebデザイナー
【手順】:
現在の取引先リストを見て、LP制作やWebサイト制作の完了後も改善を続けられそうなクライアントを1〜2社選びます(所要時間15分)。「月次の改善提案・修正・レポート作成を含む月額〇万円のサポートプラン」を提案資料1枚で作成します(所要時間30分)。納品のタイミングまたは納品後1か月のフォローアップの際に提案します(所要時間10分)。
【コツと理由】: スポット受注だけに頼ると毎月の案件獲得に時間を使うことになり、稼働時間が「制作」より「営業」に偏るリスクがあります。継続改善案件は月額で安定収入になるため、スポット案件の件数が少ない月でも収入の底が保たれます。「月に1本だけ継続案件を持つ」というシンプルな変化で、毎月の収入の予測可能性が変わります。フリーランスのお金が貯まらない状況を改善する方法でも、収入の安定化が手取りの改善に直結することが解説されています。

【注意点】: 継続案件は月の稼働の50〜60%を上限の目安にし、残りをスポットと自分のスキルアップに使う配分が実務上バランスが取りやすいです。継続案件を増やしすぎると、スポット案件を受けるキャパシティが失われます。
CHECK
▶ 今すぐやること: 自分の現在の案件リストを開き、継続改善の提案ができそうなクライアントを1社特定する(5分)
Q: 継続改善案件の月額はいくらに設定すべきですか?
A: 月に対応する作業内容(修正件数・提案回数・レポート作成など)を時給換算で試算するのが基本です。月10時間程度の稼働であれば時給2,500円換算で2.5万円、月20時間であれば5万円が一つの目安になります。
Q: 継続案件の提案タイミングはいつがよいですか?
A: 納品直後か、納品後1か月のフォローアップ時が最も自然なタイミングです。「制作が完了した状態から数値がどう動くかを一緒に見ませんか」という切り口で提案すると、クライアントにとっても次のアクションとして受け入れやすくなります。
フリーランスWebデザイナー単価は3軸で判断する
フリーランスWebデザイナーの単価相場は月額50〜60万円台がボリュームゾーンですが、経験年数・制作物の種類・稼働形態の3軸で見ないと、自分の現在地との比較が機能しません。経験1年未満は25〜30万円、3年で40〜50万円、5年以上で55〜80万円という段階があり、デザインのみかコーディング込みかで同じ経験年数でも単価レンジが変わります。
単価交渉に自信が持てない背景には「自分の相場がわからない」よりも「提示の根拠が曖昧」というケースが多く見られます。ポートフォリオに成果数値を入れること、見積書に内訳を出すこと、制作物の種類をLPやWebサイトに寄せることの3点の変化で交渉の通りやすさが変わります。今の単価に納得していない場合は、次の新規案件から一つずつ試してください。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| 自分の単価が相場より低いと判明した | 新規案件から段階的に提示単価を上げる準備をする | 30分 |
| ポートフォリオに成果数値がない | 過去3案件の課題・成果を1枚ずつ整理する | 60分 |
| 見積書が一括まとめになっている | 4費目(デザイン・コーディング・修正・追加修正単価)に分けてテンプレートを作る | 20分 |
| 継続案件がなく毎月収入が不安定 | 取引先リストから継続提案できる1社を特定する | 15分 |
フリーランスWebデザイナー単価に関するよくある質問
Q: 月額単価と年収はどう換算すればよいですか?
A: 月額単価 × 実稼働月数で計算します。案件の空白期間を見込んで実稼働10〜11か月で試算しておくと現実に近い数字になります。月額50万円 × 10か月 = 年収500万円が一つの基準です。
Q: リモート案件と常駐案件、どちらの単価が高い傾向がありますか?
A: 同等スキルの前提では常駐案件のほうが高い傾向があります。移動時間・交通費を差し引いた実質時給で比較すると差が縮まるため、手取りベースで計算して比較してください。
Q: UI/UXデザインができる場合、単価はどのくらい上がりますか?
A: Webデザイン単体より上位のポジションとして評価される傾向があり、月額60〜80万円以上の案件に接触できる可能性が広がります。「UI/UX対応可能」と謳うだけでなく、実際に要件整理から設計まで担った実績を提示できることが前提になります。
Q: 価格交渉で断られた場合、どう対応すればよいですか?
A: 「では下げます」と応じるのではなく、「下げるなら対応範囲も調整します」と仕様を削る提案をするほうが長期的に適正単価を維持しやすくなります。価格を下げた理由が「交渉力の差」であれば次の案件でも同じことが繰り返されます。
【出典・参照元】
Webデザイナーの単価相場は?価格設定やフリーランスの稼ぎ方