フリーランスの住民税は年4回、6月末・8月末・10月末・翌年1月末が納付期日です。会社員と異なり自分で納める「普通徴収」が適用されます。この記事では初回納付のタイミングから延滞防止策まで実務に即して解説します。

目次

この記事でわかること

年4回の納付期日(6月末・8月末・10月末・翌年1月末)と資金準備のタイミングを把握できます。延滞金が翌日から発生する仕組みと、口座振替による自動化で管理コストをゼロにする方法を習得できます。通知書が届かない場合や滞納しそうな場合の具体的な対処手順がわかります。

この記事の結論

フリーランスの住民税は、初めて確定申告をした翌年の6月から「普通徴収」として始まり、以降は毎年6月末・8月末・10月末・翌年1月末の年4回が納付期日です。5〜6月に届く「住民税決定通知書」が届いた時点でカレンダーに期日を登録し、各期日の1週間前には資金を確保しておくことが延滞防止の最短ルートです。前年所得が0円の場合は均等割のみ(または全額免除)になる可能性もあるため、通知書の内容を必ず確認してください。

今日やるべき1つ

住民税決定通知書(5〜6月に郵送)を手元に出し、6月末・8月末・10月末・翌年1月末の4つの期日を今すぐスマートフォンのカレンダーに登録する(所要時間:3分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
フリーランス1年目で最初の納付時期を知りたい住民税は6月末日が第1期、年4回が基本2分
納付書がまだ届いていない通知書は5〜6月に届く、未着なら市区町村へ2分
延滞しそうで対処法を知りたい延滞時は翌営業日対応で延滞税を最小化3分
分割払いと一括払いどちらか迷っている分割と一括の選択は資金繰りで決まる2分
住民税の仕組みを根本から理解したい住民税は前年所得で計算、1月1日時点が基準3分

住民税は前年所得で計算、1月1日時点が基準

住民税がなぜ「後払い」になるのか、最初にここを理解しておくと納付スケジュール全体が把握しやすくなります。

住民税の計算基準は前年1月1日〜12月31日の所得

住民税は、前年の1月1日から12月31日までの所得を基準に計算されます(長野市公式・住民税の普通徴収について)。つまり2024年分の所得に対する住民税は、2025年度に納付することになります。これは「前年課税」と呼ばれる仕組みで、フリーランスになった初年度には住民税がほぼ発生しない(または大幅に少ない)理由でもあります。フリーランス1年目に「住民税の請求が来ない」と感じるケースはこの仕組みが理由であり、翌年の6月から本格的な納付が始まると理解しておくことが大切です。個人事業主の住民税計算は3ステップ|青色申告で6.5万円節税の記事では、所得割・均等割の計算方法を詳しく解説しています。

納付先は1月1日時点の住民登録市区町村

住民税の納付先は、その年の1月1日時点に住民登録されている市区町村です(中央区公式・市民税・都民税(住民税)の普通徴収について)。引越しが多いフリーランスにとって見落としがちな点ですが、たとえば2024年12月に新しい市区町村へ引越した場合、2024年分の住民税は2025年1月1日時点の新住所の市区町村に納付します。年をまたいで住所を変更する場合は、どちらの市区町村から通知書が届くかを事前に確認しておくと混乱を防げます。

所得割と均等割の2本立てが住民税の構成

住民税は「所得割」と「均等割」の2つで構成されています。所得割は前年所得に応じて変動する部分(税率は標準で10%)で、均等割は所得にかかわらず定額で課される部分です。均等割は2024年度から森林環境税(国税・年1,000円)が加わり、従来の4,000円(道府県民税1,000円+市町村民税3,000円)と合わせて実質年5,000円相当の負担となっています(総務省・森林環境税及び森林環境譲与税)。前年所得が少なかった年や無収入の年には所得割がゼロになるケースがありますが、均等割は一定の所得基準を下回るまでは課税されます。通知書が届いた際に「所得割」と「均等割」それぞれの金額を確認しておくことで、来年の税額を大まかに予測する習慣が身につきます。

CHECK

▶ 今すぐやること:前年の確定申告書の「課税所得金額」欄を確認し、住民税の概算税額(課税所得×10%+均等割)を手計算してみる(5分)

Q:フリーランス1年目は住民税がゼロになりますか?

A:前年(会社員時代など)に所得があった場合、1年目でも住民税は発生します。完全に独立した年の所得に対する住民税は翌年6月から課税されるため、独立した年には前職分の住民税が来ることがあります。納付書が届いた場合は必ず支払ってください。

Q:前年の所得が0円だった場合、住民税はどうなりますか?

A:前年所得が0円であれば所得割はゼロです。均等割についても、市区町村ごとに定める非課税基準(例:扶養者なしで年間所得45万円以下など)を下回れば全額非課税になる場合があります。非課税基準は市区町村によって異なるため、通知書が届かない場合や不明な点がある場合は市区町村の税務窓口に確認してください。

住民税は6月末日が第1期、年4回が基本

「いつ払うのか」という問いへの直接の答えがここに集約されています。期日を具体的に把握することで延滞リスクを大幅に下げられます。

フリーランスの住民税は普通徴収で自分で納付

フリーランス(個人事業主)は、住民税を自分で納める「普通徴収」に区分されます。会社員は給与から毎月天引きされる「特別徴収」ですが、普通徴収は年4回まとめて自分で払う方式です(弥生・個人事業主の住民税はいつから払う?)。天引きがない分、納付忘れが起きやすいのが普通徴収の最大のデメリットです。会社員時代は気にしなかった「住民税の支払い」が突然自分のタスクになりますが、仕組みを理解すれば管理は難しくありません。なお開業届と青色申告は同時提出で65万円控除を最短取得の記事では、確定申告から住民税の普通徴収を選択する手順も解説しています。

年4回の納付期日:6月末・8月末・10月末・翌年1月末

普通徴収の具体的な納付期日は以下のとおりです(長野市公式・住民税の普通徴収について)。

納付期日(原則)
第1期6月末日
第2期8月末日
第3期10月末日
第4期翌年1月末日

年税額を4等分した金額が各期に割り当てられます。期日の末日が土曜日・日曜日・祝日に当たる場合は翌開庁日(次の平日)が納付期限になります。このルールはすべての自治体に共通しており、納付書にも通常は「休日の場合は翌開庁日」と明記されています。

初めての確定申告後の翌年6月が第1回目

フリーランスとして独立し、初めて確定申告を行った翌年の6月に最初の住民税の納付書が届きます(マネーフォワード・個人事業主の住民税の納め方と注意点)。たとえば2024年分(1月〜12月)の確定申告を2025年3月に提出すれば、2025年5〜6月に通知書と納付書が届き、2025年6月末日が最初の支払い期日になります。独立初年度に「住民税の請求がなかった」のは仕組み上正常ですが、2年目の6月に前年1年分の税額が一気に課税される点は資金面で注意が必要です。

CHECK

▶ 今すぐやること:スマートフォンのカレンダーに「住民税第1期:6月末日」「第2期:8月末日」「第3期:10月末日」「第4期:翌年1月末日」をリマインダー設定する(3分)

Q:納付書はいつ届きますか?

A:毎年5月中旬〜6月初旬に、住民登録のある市区町村から「住民税決定通知書」と「納付書(4枚または1枚)」が郵送されます(渋谷区公式・住民税の納付時期について)。6月10日を過ぎても届かない場合は、市区町村の税務課に連絡して未着の旨を伝えてください。

Q:一括払いはどのタイミングで選択できますか?

A:第1期(6月末日)の納付時に年税額の全額を一括で支払えます。一括払いの場合は4枚の納付書のうち「全期前納」に対応した1枚を使用します。通知書の記載内容をよく確認してから手続きしてください。

住民税の納付パターンを3分で自己診断

自分がどのケースに該当するかを確認しておくと、準備すべき対応が明確になります。

Q1:現在フリーランス(個人事業主)として確定申告をしていますか?

Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合(給与所得のみ)は特別徴収(天引き)のため、自分で納付する必要はありません。勤務先の給与明細で毎月の控除額を確認してください。

Q2:フリーランスとして確定申告をしたのは今年が初めてですか?

Yesの場合(初年度)は来年の5〜6月に初めての通知書が届きます。今は準備期間と考え、今年の収入・経費を正確に記録することに集中してください。Noの場合(2年目以降)はQ3へ進んでください。

Q3:今年の5〜6月に住民税の通知書・納付書は届きましたか?

Yesの場合はResult A(通知書あり)に進んでください。Noの場合(6月10日以降も未着)はResult Bに進んでください。

Result A:通知書あり → 期日管理を今すぐ実行

通知書に記載の年税額を4で割り、各期日の2週間前には口座に資金を確保する習慣を作ってください。口座振替(自動引き落とし)の申込書が通知書に同封されていることが多く、初年度のみ申し込めば翌年以降は自動化できます。

Result B:通知書未着 → 市区町村へ問い合わせ

前年に確定申告を済ませていれば必ず通知書が届くはずです。問い合わせ時に「前年の確定申告を行った旨」と「住民登録の住所」を伝えると対応がスムーズです。

CHECK

▶ 今すぐやること:Q1から順に回答し、自分のResult(A/B)を確認する(3分)

Q:会社員とフリーランスを兼業している場合はどちらの納付方法になりますか?

A:原則として給与所得分は勤務先で特別徴収(天引き)、事業所得分は普通徴収(自分で納付)に分かれます。ただし市区町村の判断により全額を特別徴収にまとめる場合もあるため、確定申告書の住民税欄で「普通徴収」を選択したうえで勤務先にも確認してください。個人事業主開業届メリット5選|青色申告で最大65万円節税では、確定申告時の住民税欄の選択方法についても触れています。

Q:年度途中にフリーランスから会社員に戻った場合、住民税はどうなりますか?

A:就職先が住民税の特別徴収義務者であれば、残りの期の住民税を給与から天引きに切り替えられます。就職先の給与担当者に「普通徴収から特別徴収への切替え」を申し出てください。

延滞時は翌営業日対応で延滞税を最小化

納付期日を過ぎてしまった場合の対処法を知っておくと、焦らず対応できます。

延滞金は期日翌日から日割りで発生

住民税を期日までに納付しなかった場合、翌日から「延滞金」が加算されます。税率は納付期限の翌日から1ヶ月以内が年2.4%、1ヶ月経過後は年8.7%です(2025年時点の特例基準割合による概算値であり、年度によって変動します。最新の延滞金割合は国税庁・延滞税の計算方法または各市区町村にご確認ください)。年税額が20万円で1ヶ月延滞した場合、延滞金は約400円(20万円×2.4%÷12)になります。金額としては小さく見えますが、延滞が重なるほど信用面への影響も懸念されるため、気づいた翌営業日に納付することが最善策です。延滞税の仕組みをさらに詳しく知りたい場合は、延滞税の計算は2段階の利率で決まる|5つの管理術も参考にしてください。

延滞が避けられない場合は「換価の猶予」を活用

資金繰りの悪化で期日までに支払えない場合、市区町村の税務課に「換価の猶予」の相談ができます(国税庁・換価の猶予制度について)。猶予が認められれば最大1年間の分割納付が認められ、延滞金の一部が軽減される場合があります(軽減の内容・割合は自治体によって異なります)。申請には収支の状況を示す書類(帳簿・通帳のコピー等)が必要です。黙って放置するより早期に相談する方が、延滞金の総額を抑えられます。支払いが困難と感じたら、期日前に市区町村の税務課へ早めに連絡してください。

延滞防止は「資金のゾーニング」が最も効果的

延滞を防ぐ実務的な方法として最も効果的なのは、住民税分を別口座に先取りしておく「資金のゾーニング」です。年税額が24万円であれば、毎月2万円を「税金専用口座」に移しておくと、各期日(6万円×4回)に確実に対応できます。売上が入金されたタイミングで税金分を移動させることを習慣にすると、資金の混在による払い忘れを防げます。住民税の資金が生活費と混在していると期日直前に「足りない」という状況に陥りやすく、この管理方法は避けてください。フリーランスの口座を分ける5つの仕組みで経理を効率化では、税金専用口座の設定方法を具体的に解説しています。

CHECK

▶ 今すぐやること:年間の住民税概算額を12で割り、毎月の「税金積立額」を計算して別口座への自動振込設定を行う(10分)

Q:住民税を滞納すると、クレジットカードの審査や融資に影響しますか?

A:住民税の滞納は信用情報機関(CIC等)への直接の登録対象ではありませんが、自治体から財産差押えに至った場合や、融資審査での「納税証明書の提出」が求められた際に延滞の事実が判明します。住宅ローンや事業融資を検討している場合は特に、滞納なく納付を継続してください。

Q:納付書を紛失した場合はどうすればよいですか?

A:住民登録のある市区町村の税務窓口または電話で「納付書の再発行」を依頼してください。本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)を持参または準備しておくとスムーズです。再発行には通常1〜2週間かかる場合があるため、期日が迫っている場合はコンビニ収納や自治体のキャッシュレス納付(PayPay・LINEPay等対応の市区町村)を活用できるか同時に確認してください。

分割と一括の選択は資金繰りで決まる

一括払いと分割払いのどちらを選ぶべきか、資金の流れで判断すると明確になります。

分割払い(4回):キャッシュフローを守りやすい

分割払いは年税額を4等分して各期に納付する方法です。年税額が24万円であれば、各期6万円を4回に分けて納付します。1回あたりの金額が抑えられるため、売上が月ごとに変動しやすいフリーランスにとってキャッシュフローを守りやすい点がメリットです。デメリットとしては、年4回のリマインダー管理が必要で、1回でも忘れると延滞金が発生するリスクがあります。月次の資金管理を細かく行っているフリーランスには分割払いが合っています。

一括払い(全期前納):管理コストをゼロにできる

一括払いは第1期(6月末日)のタイミングで年税額の全額を支払う方法です。その後の3回分の納付を管理する手間がなくなるため、「期日管理が面倒」「忘れそうで不安」という方には実務上の管理コストをゼロにできる点が大きなメリットです。一方で、6月に大きな資金が一時的に必要になるため、6月の入金状況が不安定なフリーランスには向きません。一括払いによる割引制度は設けられていない自治体が大半で、金額的なメリットはほぼありません。年収が安定して6月に資金余力がある場合は一括払いを、不安定な場合は分割払いを選ぶのが合理的な判断です。

口座振替(自動引き落とし):最も延滞リスクが低い

口座振替を登録しておくと、各期の納付期日に指定口座から自動引き落としされます。納付書を持参する手間も、リマインダーを設定する手間もなくなるため、延滞リスクを最小化できる方法です。申込書は通知書に同封されていることが多く、金融機関窓口または市区町村の窓口に提出します。申込から引き落とし開始まで1〜2ヶ月かかるため、今年の第1期に間に合わない場合は第2期(8月末)以降から適用になります。口座振替の唯一の注意点は、引き落とし日に残高不足だと自動的に延滞扱いになる点です。引き落とし日前日に口座残高を確認する習慣を作っておくことをおすすめします。

CHECK

▶ 今すぐやること:年税額通知書に同封の口座振替申込書に記入し、最寄りの金融機関または市区町村窓口に提出する(15分)

Q:クレジットカードで住民税を支払えますか?

A:自治体によって対応状況が異なりますが、多くの自治体でYahoo!公金支払いやeLTAX経由のクレジットカード納付に対応しています。ただし収納手数料(税額の約1%)が別途かかるため、ポイント還元率が手数料を上回るカードでなければ実質的なメリットはありません。住んでいる市区町村の公式サイトで「住民税 クレジット納付」と検索して対応状況を確認してください。

Q:口座振替の申込は毎年必要ですか?

A:一度申し込めば翌年以降も継続されます。ただし引越しで市区町村が変わった場合は新しい市区町村で再度申し込みが必要です。

住民税管理は5つの仕組みで延滞ゼロを実現

以下のハックは、実務で効果が高いものを優先順位順に並べています。最初の2つを実行するだけで住民税の延滞リスクを大幅に下げられます。

ハック1:税金専用口座の設定で資金の取り違えをゼロにする

【対象】:売上と生活費が同じ口座に混在しているフリーランス全員

【手順】:ネット銀行(住信SBIネット銀行の「目的別口座」機能やPayPay銀行の「口座追加」機能等)で税金専用の口座または振分口座を無料で開設します(30分)。売上が入金されるたびに、概算税率(住民税約10%+所得税概算分)を計算し、その金額を税金専用口座へ移動する設定を自動化またはルール化します(15分)。住民税の各期日(6・8・10・翌年1月末)の2週間前に、専用口座の残高が足りているかを確認し、不足があれば補充します(毎回5分)。

【コツと理由】:「売上入金時に税金分を即分離する」方が期日前の資金不足を防止できます。税金分が生活費口座に混在していると「あるお金」として使ってしまい、期日直前に不足することが構造的に起きやすいためです。分離することで、日常の支出判断が「税金を除いた可処分所得」ベースになり、過剰支出の抑止力になります。

【注意点】:住民税の概算額は通知書が届くまで確定しません。概算で積み立てた金額が実際の税額より多かった場合、余剰分は次の確定申告後の所得税や他の費用に充当すれば問題ありません。

ハック2:リマインダーを2段階で設定し納付忘れをゼロにする

【対象】:口座振替を使わず納付書で毎回納付しているフリーランス

【手順】:住民税決定通知書が届いたら、6月末・8月末・10月末・翌年1月末の各期日をスマートフォンのカレンダーに登録します(3分)。各期日の「1週間前」と「前日」に通知が来るようにリマインダーを2つ設定します(各2分×4期分=16分)。1週間前のリマインダーが届いたら口座残高を確認し、不足していれば入金を手配します。前日リマインダーが届いたら翌日の納付場所(コンビニ・金融機関)または電子納付を確定させます。

【コツと理由】:「前日だけのリマインダー」では残高不足が発覚しても間に合わないケースがほとんどです。1週間前のリマインダーを追加することで、資金手配のバッファが確保でき、延滞税の発生率を実質ゼロにできます。確定申告直前の1月末が第4期と重なる繁忙期には特に有効です。

【注意点】:リマインダーを設定しても、スマートフォンの通知設定がオフになっていると機能しません。リマインダーアプリの通知許可設定を確認してから使用してください。GoogleカレンダーやiCloudカレンダーのような複数デバイス同期型のアプリを使う方が、スマートフォン機種変更時にデータが消えるリスクを防げます。

ハック3:口座振替登録で管理コストをゼロにする

【対象】:毎期の納付書管理を手間に感じているフリーランス

【手順】:住民税決定通知書に同封されている「口座振替依頼書(申込書)」を取り出し、金融機関名・口座番号・名義人を記入します(5分)。記入した申込書を金融機関の窓口(または市区町村窓口)に提出します(窓口往復を含め30〜60分)。申込から引き落とし開始まで1〜2ヶ月かかるため、今年の適用開始期を確認し、適用前の期は従来どおり納付書で納付します。

【コツと理由】:口座振替を一度登録しておけば翌年以降も自動継続されるため、引越しがない限り再申込は不要です。年4回×「気づいて行動する」というオペレーションコストを完全に排除でき、確定申告期の繁忙時期(1月末第4期)に納付を忘れるリスクがなくなります。

【注意点】:引き落とし前日に口座残高が不足していると、自動引き落としが失敗して延滞扱いになります。口座振替を登録していても「残高ゼロ注意」の通知をスマートフォンに設定しておいてください。

ハック4:休日ルールを事前確認して期日を1日間違えない

【対象】:納付期日が月末の土日祝に当たるかどうか毎回確認している方

【手順】:各期の末日(6月30日・8月31日・10月31日・1月31日)をカレンダーアプリで確認し、土曜・日曜・祝日かどうかを確認します(2分)。末日が休日の場合は「翌開庁日(次の平日)」が実際の納付期限になるため、翌平日の日付でリマインダーを修正します(2分)。翌開庁日のリマインダーを確認した時点で、期日当日の朝に納付できる方法(コンビニ・オンライン)を選択します(当日5分)。

【コツと理由】:「末日が日曜なら前日の土曜に払えばよい」という判断は、土曜も多くの金融機関が休業しているため通用しないケースがあります。翌開庁日まで猶予があることを理解しておけば、末日が休日でも焦らず対応できます。コンビニ・オンライン納付は休日でも24時間利用可能なため、末日が休日でも実質的に期日内に納付できます。

【注意点】:コンビニ収納は納付書のバーコードを読み取る方式のため、バーコードが汚れていたり折れていたりすると読み取れないことがあります。納付書は折り曲げずに保管してください。

ハック5:前年所得の仮計算で翌年の住民税を先読みする

【対象】:住民税の金額が通知書が届くまでわからないと感じているフリーランス

【手順】:毎年12月に年間売上と経費の合計を集計し、概算の課税所得(収入−経費−各種控除)を算出します(30分)。概算課税所得に10%を乗じ、均等割を加算して翌年の住民税概算額を計算します(5分)。概算額を12で割った金額を「月次税金積立額」として設定し、翌年1月から税金専用口座への積み立てを開始します(設定10分、以降毎月自動)。フリーランスの所得税計算は5ステップで完了|控除で年20万円超の節税もでは、課税所得の計算方法を詳しく解説しているため、仮計算時の参考にしてください。

【コツと理由】:通知書が届く6月は第1期の支払いが即迫るため、準備期間がほぼゼロです。12月時点で概算を計算しておくことで、1〜5月の5ヶ月間で積み立てを行え、6月の資金負担を平準化できます。前年所得が増えた年ほど翌年の住民税が増えるため、好調な年こそ12月の仮計算が必要です。

【注意点】:概算計算はあくまで目安であり、実際の住民税額は通知書が届くまで確定しません。概算より実際が高かった場合に備えて、概算額の10〜20%増しで積み立てておくと安全です。計算に不安がある場合は確定申告を依頼している税理士に12月の概算額の確認を依頼してください。

CHECK

▶ 今すぐやること:ハック1〜2のうち実行していないものを1つ選んで今日中に設定を完了させる(最短15分)

Q:住民税の通知書に記載の税額が思ったより多い場合、修正できますか?

A:税額の計算根拠(前年の確定申告内容)に誤りがあれば、確定申告の修正申告または更正の請求によって税額を修正できる場合があります。まず通知書に記載の「所得金額」と前年の確定申告書の数字が一致しているかを確認し、不一致があれば市区町村の税務課に相談してください。

Q:住民税の上限・下限はありますか?

A:均等割は所得の有無にかかわらず一定額(自治体によって異なりますが年5,000円前後)が課されます。所得割は課税所得が低ければ低く(またはゼロに)なるため、実質的な下限は均等割のみとなります。上限については制度上の上限額は設けられていません。

住民税は6月末が第1期:年4回の納付を自動化して管理コストをゼロにする

フリーランスの住民税は、初めて確定申告をした翌年の6月から「普通徴収」として始まり、6月末・8月末・10月末・翌年1月末の年4回が納付期日です。5〜6月に届く通知書を受け取ったら期日をカレンダーに登録し、各期日の2週間前に口座残高を確認するだけで、延滞リスクをほぼゼロにできます。口座振替の一度きりの登録が最も確実な延滞防止策であり、年4回の管理コストを完全に排除できます。

住民税の納付管理は「仕組みを一度作れば終わり」という性格の作業です。今日カレンダー登録と口座振替申込の2つを実行しておけば、来年以降の住民税は自動的に対処できる体制が整います。フリーランスとして長期的に活動を続けるうえで、税の期日管理は信用と資金繰り双方を守る基盤です。フリーランスの納税資金の貯め方|売上30%先取りで税金不足を防ぐ5つの管理術も合わせて参照することで、住民税を含む税金全般の資金計画が整います。

状況次の一歩所要時間
通知書がすでに届いている4期分の期日をカレンダーに登録する3分
口座振替をまだ登録していない通知書同封の申込書に記入して窓口提出30〜60分
通知書が未着(6月10日以降)市区町村税務課に電話して再送依頼5〜10分
延滞が発生してしまった市区町村税務課に相談し換価猶予を申請30分
翌年の税額を先読みしたい12月に課税所得概算×10%+均等割で計算30分

住民税 いつ払うに関するよくある質問

Q:住民税はいつから払い始めるのですか?

A:フリーランスとして初めて確定申告をした翌年の6月末日が最初の納付期日です。それまでに5〜6月に届く通知書で税額を確認してください(弥生・個人事業主の住民税はいつから払う?)。

Q:住民税の期日に遅れると何が起きますか?

A:翌日から延滞金が発生します。期日翌日〜1ヶ月以内は年2.4%、1ヶ月超は年8.7%の割合で計算されます(2025年時点の概算値。最新割合は各市区町村にご確認ください)。気づいた時点でできるだけ早く納付し、支払いが困難な場合は市区町村の税務課に相談してください。

Q:住民税の納付書を再発行してもらえますか?

A:市区町村の税務課に電話または窓口で依頼すれば再発行できます(中央区公式・市民税・都民税(住民税)の普通徴収について)。期日が迫っている場合はコンビニ収納や電子納付の可否も同時に確認してください。

【出典・参照元】

弥生・個人事業主の住民税はいつから払う? – 個人事業主の住民税納付開始時期と年4回の期日を解説

マネーフォワード・個人事業主の住民税の納め方と注意点 – 個人事業主の納付期日・前年所得との関係を解説

長野市公式・住民税の普通徴収について – 普通徴収の4期分割・納付期限と休日の扱いを公式記載

中央区公式・市民税・都民税(住民税)の普通徴収について – 4期分割の納付期日と未着納付書の対応を記載

渋谷区公式・住民税の納付時期について – 住民税通知書の発送時期と納付時期を公式記載

総務省・森林環境税及び森林環境譲与税 – 均等割への森林環境税上乗せ(2024年度〜)を解説

国税庁・換価の猶予制度について – 換価の猶予制度の申請要件・効果を解説