TEXT関数を使えば、Excelの日付を「yyyy/mm/dd」「yyyy年m月d日(aaa)」など好みの文字列に1秒で変換できます。Microsoft公式が定義する構文は =TEXT(値,”表示形式”) の2引数のみです。この記事では7つの書式コードと、請求書・日報・案件管理表への実務応用を解説します。

目次

この記事でわかること

TEXT関数の書式コード7パターンをそのままコピーして使える。TODAY関数と組み合わせることで請求書の発行日・支払期限が自動更新され、手打ちミスがゼロになる。「yyyy」「mm」「dd」「aaa」の4記号を覚えるだけでフリーランスが使う帳票の9割をカバーできる。

この記事の結論

TEXT関数の書き方は =TEXT(値,”表示形式”) の一択で、第2引数に書式コードを入れるだけで日付を任意の文字列に変換できます。「yyyy」「mm」「dd」「aaa」の4記号を覚えれば、フリーランスが使う帳票の9割はカバーできます。TODAY関数と組み合わせると発行日・締切日が自動更新され、手打ちミスがゼロになります。

今日やるべき1つ

任意のセルに =TEXT(TODAY(),”yyyy/mm/dd”) を入力し、今日の日付が文字列で表示されることを確認してください(所要時間:1分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
書式コードの意味を知りたいTEXT関数は4記号で日付を7形式に変換3分
請求書の発行日を自動化したいTEXT関数とTODAYで請求書日付を自動化3分
曜日を表示したいTEXT関数で曜日は3パターンで表示2分
文字と日付をつなげたいTEXT関数で文字列結合は&演算子と組み合わせ2分
自分の用途に合う書式が分からないTEXT関数の日付書式を3分で診断3分
実務テンプレートをすぐ使いたいTEXT関数は5つの仕組みで実務を効率化5分

TEXT関数は4記号で日付を7形式に変換

「第2引数に何を書けばいいか分からない」という悩みは、たった4つの記号を覚えるだけで解消できます。「yyyy」「mm」「dd」「aaa」の組み合わせで、フリーランスが日常業務で必要とする表示のほぼすべてに対応できます。まずは記号の意味を整理するところから始めてください。

書式コードの4記号が日付表示を決める

TEXT関数の第2引数に入力する書式コードは、それぞれ以下の意味を持っています。「y(year)」「m(month)」「d(day)」「a(aaa=曜日)」と英語の頭文字で紐付けると記憶に定着しやすくなります。

記号意味表示例
yyyy西暦4桁2026
yy西暦下2桁26
mm月2桁(ゼロ埋め)08
m月(ゼロなし)8
dd日2桁(ゼロ埋め)04
d日(ゼロなし)4
aaa曜日省略形
aaaa曜日フル形月曜日

記号を2文字重ねると「ゼロ埋め」になる点がポイントです。請求書で「8月4日」と「08月04日」を統一したい場面では、この違いが帳票の見栄えに直結します。記号の組み合わせを間違えると表示が崩れるため、まず上の表をブックマークしておくことをおすすめします。

7つの実用書式をそのままコピーして使う

フリーランスの実務で頻出する書式コードを7パターンにまとめました。セルA1に日付が入力されている前提で、各数式をそのまま使えます(TEXT関数 – Microsoft Support)。

用途数式表示例
標準スラッシュ区切り=TEXT(A1,”yyyy/mm/dd”)2026/08/04
日本語表記=TEXT(A1,”yyyy年m月d日”)2026年8月4日
曜日付き日本語=TEXT(A1,”yyyy年m月d日(aaa)”)2026年8月4日(月)
管理番号・ファイル名用=TEXT(A1,”yyyymmdd”)20260804
月日だけ短縮=TEXT(A1,”m月d日”)8月4日
英字圏風=TEXT(A1,”mm/dd/yy”)08/04/26
年月のみ=TEXT(A1,”yyyy年m月”)2026年8月

「yyyymmdd」形式はファイル名に日付を入れるときに特に便利です。「請求書_20260804.xlsx」のようにファイル名へ日付を自動連結することで、バージョン管理の手間がゼロになります。売掛金管理をExcelで行っている方は、この形式で日付を統一すると管理効率が大幅に上がります。

TEXT関数とセルの書式設定の使い分け

「セルの書式設定でも同じことができるのでは?」という疑問はよく出ます。2つの違いを理解することで、使い分けが明確になります。

比較項目TEXT関数セルの書式設定
結果の種類文字列日付のまま(表示だけ変わる)
文字列との結合できるできない
日付計算への利用できないできる
別セルへの転記書式ごと保持書式が崩れる場合あり

TEXT関数の結果は「文字列」になるため、SUM関数やDATEDIF関数での日付計算には使えません。「見た目を固定して文字として扱いたい場面」にのみTEXT関数を使い、計算用のセルとは別に用意する運用が確実です。使い分けを間違えると計算結果が0になるケースがあります。

CHECK

▶ 今すぐやること: 上の表から自分が最もよく使う書式コードを1つ選び、実際のファイルに入力して動作確認する(2分)

Q: 書式コードに大文字・小文字の違いはありますか?

A: 基本的にどちらでも動作しますが、時刻を含む書式では「MM」(月)と「mm」(分)を区別して使う必要があります。日付のみを扱う場面では小文字に統一しておくと混乱を防げます。

Q: 書式コードを間違えた場合、どうなりますか?

A: Excelが認識できない書式コードを入力した場合、結果がシリアル値や「#VALUE!」エラーとして表示されることがあります。第1引数に日付セルが正しく参照されているかを最初に確認してください。

TEXT関数とTODAYで請求書日付を自動化

請求書や見積書を発行するたびに日付を手打ちする手間は、TODAY関数とTEXT関数を組み合わせることで撤廃できます。ファイルを開くたびに日付が自動更新されるため、打ち間違いや古い日付のまま提出するミスを防げます。個人事業主の見積書作成でも同じ考え方が活用できます。

TODAY関数との組み合わせで今日の日付を自動表示

TODAY関数は引数不要で当日の日付を返す関数です。TEXT関数の第1引数に組み込むことで、毎回日付を入力する手間がなくなります(TODAY関数との組み合わせ例 – できるネット)。

用途数式
発行日(スラッシュ)=TEXT(TODAY(),”yyyy/mm/dd”)
発行日(日本語)=TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”)
今日の曜日を添える=TEXT(TODAY(),”m月d日(aaa)”)

ただし、TODAY関数は「ファイルを開いた当日の日付」を返すため、過去に作成した請求書の発行日が更新されてしまう点に注意が必要です。発行済みの請求書は「値貼り付け」で日付を固定するか、別のセルに転記して保存するルールを設けておくと安全です。

請求書の3つの日付を同じ形式で統一する

請求書には「発行日」「納品日」「支払期限」の3つの日付が登場します。これらをバラバラな形式で記載すると、クライアントに読みにくい印象を与えます。TEXT関数で形式を統一することで、見た目の品質が向上します。

発行日のセルをC1、納品日をC2、支払期限をC3に入力する構成であれば、3つのセルにそれぞれ =TEXT(C1,”yyyy年m月d日”) の形で参照先を変えるだけで、書式が自動的に揃います。コピー&ペーストで対応できるため、テンプレート化が容易です。

TEXT関数を組み込んだ請求書テンプレートは、ファイルを複製するだけで次月分の請求書が完成するため、月次作業の時間を削減できます(TEXT関数の日付整形の学習記録 – note)。

支払期限の自動計算とTEXT関数を組み合わせる

支払期限は通常「発行日から30日後」や「翌月末」のように計算して設定します。DATE関数やEOMONTH関数で計算した結果をTEXT関数でラップすることで、計算と表示の両方を自動化できます。

発行日がA1にある場合、翌月末の支払期限を日本語で表示するには =TEXT(EOMONTH(A1,1),”yyyy年m月d日”) と記述します。EOMONTH関数が月末日のシリアル値を返し、TEXT関数がそれを文字列に変換する構造です。DATE関数・EOMONTH関数で計算したセルとTEXT関数で表示するセルを分けて管理することで、後から計算ロジックを変更しやすくなります。請求書の支払期限設定には60日ルールがあるため、設定前に確認しておくと安心です。

CHECK

▶ 今すぐやること: 請求書テンプレートの発行日セルに =TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”) を入力し、動作確認後に値貼り付けのルールをメモに残す(5分)

Q: TODAY関数の日付が更新されないようにするにはどうすればいいですか?

A: 発行後に日付セルを選択し、コピー→同じセルに「値のみ貼り付け(Ctrl+Shift+V または 形式を選択して貼り付け)」を行うと、数式が固定値に変わります。

Q: 支払期限を30日後に設定する数式はどう書きますか?

A: =TEXT(A1+30,”yyyy年m月d日”) で発行日から30日後の日付を文字列で表示できます。計算用と表示用を分けたい場合は、計算結果のセルをTEXT関数で参照する形が管理しやすいです。

TEXT関数で曜日は3パターンで表示

日報・スケジュール表・週次報告書など、曜日が必要な帳票は意外と多くあります。TEXT関数を使えば、曜日は3つのパターンで自動表示でき、手打ちによるミスがゼロになります。

曜日表示の3パターンと使い分け

パターン書式コード表示例向いているケース
省略形(1文字)“aaa”日報・スケジュール表のヘッダー
フル形(3文字)“aaaa”月曜日議事録・週次報告書の本文
日付と合体“m月d日(aaa)”8月4日(月)請求書・見積書の日付欄

「aaa」はExcelが日本語の曜日を表示するために割り当てた書式文字です。「aaa」で曜日の省略形(月)、「aaaa」でフル形(月曜日)が出力される点は「aがひとつ増えると文字が増える」と覚えておくと混乱しません(日付や数値の表示形式解説 – スペースグループ)。なお、「aaa」「aaaa」は日本語環境のExcelで使用できる書式コードであり、英語環境では「ddd」「dddd」が曜日の略称・フル形に対応します。

日付と曜日をセットで表示する実用例

曜日だけを単独で表示するより、日付と組み合わせることで実務での活用範囲が広がります。セルA1に「2026/8/4」が入っている場合、=TEXT(A1,”yyyy年m月d日(aaa)”) と入力すると「2026年8月4日(月)」が表示されます。

括弧内に曜日を添えるスタイルは、日本のビジネス文書で広く使われる標準的な表記です。これをテンプレートに組み込んでおけば、週や月をまたいで請求書を量産するときでも、曜日の確認作業が不要になります。日報の書き方テンプレートと組み合わせると、見出し自動生成が一層スムーズになります。

「日付に表示形式を適用して文字列として出力する基本と、yyyy年mm月dd日(aaa)のような具体例が示されています」と報告しているWebデザイナーもいます(TEXT関数の活用事例 – スペースグループ)。

CHECK

▶ 今すぐやること: セルに =TEXT(TODAY(),”m月d日(aaa)”) を入力し、今日の曜日が正しく表示されるかを確認する(1分)

Q: 英語で「Monday」のように曜日を表示する方法はありますか?

A: ExcelのTEXT関数で英語曜日を表示したい場合は、WEEKDAY関数とCHOOSE関数を組み合わせる方法が一般的です。英語環境のExcelでは「ddd」で省略形(Mon)、「dddd」でフル形(Monday)を表示できます。

Q: 土日だけ色を変えることはできますか?

A: TEXT関数単体では文字色の制御はできません。条件付き書式とWEEKDAY関数を組み合わせることで、土曜・日曜のセルに自動的に色を付けられます。

TEXT関数で文字列結合は&演算子と組み合わせ

日付をそのまま文字列と結合すると、「2026/8/4」ではなく「46047」のようなシリアル値が表示されます。ExcelがExcel内部で日付を整数(シリアル値)として管理しているためです。TEXT関数でいったん文字列に変換してから結合することで、この問題を解消できます。

シリアル値問題が起きる理由と解決策

日付を直接「&」で結合すると、Excelが日付の見た目ではなく内部の数値(シリアル値)を使って文字列化します。「2026年8月4日現在」と表示させたい場合は、以下の手順で記述します(テキストを日付または時刻と結合する – Microsoft Support)。

NG(シリアル値が表示される): =A1&”現在” → 「46047現在」

OK(正しく表示される): =TEXT(A1,”yyyy年m月d日”)&”現在” → 「2026年8月4日現在」

「&」の左側にTEXT関数を置き、右側に結合したい文字列を置く構造です。左右を逆にしても動作しますが、文頭に日付を置く日本語の文書構造に合わせてTEXT関数を先に書く習慣を持つと読みやすくなります。

実務でよく使う結合パターン4選

用途数式表示例
〇〇年〇月現在=TEXT(TODAY(),”yyyy年m月”)&”現在”2026年8月現在
〇日締め=TEXT(A1,”d”)&”日締め”4日締め
案件名+日付=”請求書_”&TEXT(TODAY(),”yyyymmdd”)請求書_20260804
更新日を本文に埋め込む=”最終更新:”&TEXT(TODAY(),”yyyy/mm/dd”)最終更新:2026/08/04

「案件名+日付」のパターンは、ファイル名生成にも応用できます。VBAやPower Automateと組み合わせることで、出力ファイルに日付入りのファイル名を自動付与する仕組みに発展させることも可能です。請求書番号の付け方にもこの考え方が活かせます。

結合した結果は必ず文字列として扱われる

TEXT関数で変換した日付と文字列を「&」で結合した結果は、常に文字列です。このセルをSUM関数やIF関数の条件として参照すると、期待通りに動作しない場合があります。表示用のセルと計算用のセルを列を分けて管理し、表示用のみTEXT関数を使う運用がトラブルを防ぎます。

CHECK

▶ 今すぐやること: セルに =”発行日:”&TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”) を入力し、文字列として表示されることを確認する(2分)

Q: CONCATENATE関数でも同じことはできますか?

A: はい、=CONCATENATE(TEXT(A1,”yyyy年m月d日”),”現在”) のように記述することで同様の結果が得られます。Excel 2019以降ではCONCAT関数も使用可能です。「&」演算子の方がシンプルで記述量が少ないためおすすめです。

Q: 日付の前に「令和」などの元号を表示する方法はありますか?

A: “gge年m月d日” の書式コードで元号表示が可能です。「gg」で元号の省略形(R)、「ggg」でフル形(令和)、「e」で元号の年数が表示されます。

TEXT関数の日付書式を3分で診断

7つの書式パターンのどれを使えばいいか判断できない場面は実務でよく起きます。以下のフローで目的の書式コードを特定してください。

Q1: 日付を別の文字列と結合して使いますか?

Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合はQ3へ進んでください。

Q2: ファイル名や管理番号に使いますか(区切り文字不要)?

Yesの場合はResult A: “yyyymmdd” を使用してください。区切り文字なしで数字8桁に収まるため、ファイル名生成に最適です。Noの場合はResult B: “yyyy年m月d日”&”任意のテキスト” の形で結合してください。日本語文書に自然に馴染む形式です。

Q3: 曜日も一緒に表示したいですか?

Yesの場合はResult C: “yyyy年m月d日(aaa)” を使用してください。括弧付き曜日は日本のビジネス文書の標準スタイルです。Noの場合はQ4へ進んでください。

Q4: 相手(クライアント・取引先)が日付を読む文書ですか?

Yesの場合はResult D: “yyyy年m月d日” または “yyyy/mm/dd” を使用してください。前者は正式な日本語文書向け、後者はシステム・英語混在の文書向けです。Noの場合はResult E: “m月d日” を使用してください。社内用の短縮表記で十分な場面ではこれが最もコンパクトです。

CHECK

▶ 今すぐやること: 上記フローで自分の書式を特定し、実際の帳票ファイルのセルに入力して動作確認する(3分)

Q: 診断結果の書式コードをどこに保存しておくといいですか?

A: Excelファイル内の「メモ」シートや「設定」シートに書式コード一覧を貼り付けておくと、次回作業時に検索不要で参照できます。コメント機能でセルに直接メモする方法も手軽です。

Q: 複数の帳票で書式をバラバラにしてしまった場合、統一するにはどうすればいいですか?

A: まず「置換(Ctrl+H)」または「数式の検索」でTEXT関数を使っているセルを洗い出します。その後、第2引数の書式コードを一括で修正する方法が効率的です。帳票ごとにシートを分けている場合は、シート間で書式コードを統一したテンプレートセルを参照先に設定する方法もあります。

TEXT関数は5つの仕組みで実務を効率化

TEXT関数は「日付の見た目を変えるだけの関数」ではなく、「帳票の自動化・ミス防止・ファイル管理の効率化」に使える実務インフラです。以下の5つのハックで、フリーランスの帳票作業を仕組み化できます。

ハック1: 請求書テンプレートの日付を1秒で自動生成

【対象】: 毎月請求書を手作業で修正しているフリーランス

【手順】: 請求書テンプレートの発行日セルに =TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”) を入力します(1分)。支払期限セルに =TEXT(EOMONTH(TODAY(),1),”yyyy年m月d日”) を入力し翌月末を自動計算します(2分)。発行後はそれぞれのセルをコピーして「値貼り付け」で日付を固定し、ファイルを保存します(1分)。

【コツと理由】: TODAY関数で自動生成してから値貼り付けで固定すると、誤記ゼロで作業時間を抑えられます。手打ちは月をまたぐときに年を更新し忘れるリスクがありますが、この仕組みでは発生しません。値貼り付けを忘れると翌月以降に日付が更新されてしまうため、貼り付けを作業フローの最終ステップに固定することが前提条件です。

【注意点】: TODAY関数を値貼り付けせずに保存してしまうことは避けてください。ファイルを開くたびに発行日が書き変わるため、保存前の値貼り付けを習慣化することが必須です。

ハック2: 案件管理表のファイル名を日付連番で自動生成

【対象】: 案件ごとにExcelファイルを複製して管理しているフリーランス

【手順】: 管理表のA1セルに =”請求書_”&TEXT(TODAY(),”yyyymmdd”) を入力し、ファイル名候補を自動生成します(1分)。A1の表示文字列をコピーし、ファイルを「名前を付けて保存」する際のファイル名として貼り付けます(1分)。管理表のA列に案件名・クライアント名をB列に追加し、=”案件名_”&TEXT(A2,”yyyymmdd”) の形で件名列を作ります(3分)。

【コツと理由】: 「yyyymmdd」形式をTEXT関数で自動生成してからコピーすると、命名のブレがゼロになります。「20260804」形式はファイルの更新日順・作成日順の並び替えと完全に一致するため、Windowsのエクスプローラーでも正確な時系列管理ができます。表記を統一しないと検索時にヒットしないケースが生じますが、TEXT関数での生成では常に同一形式が保証されます。

【注意点】: ファイル名に使えない文字(/「:」「*」「?」「”」「<」「>」「|」)は書式コードに含めないようにします。スラッシュ入りの「yyyy/mm/dd」形式はファイル名には使えません。「yyyymmdd」か「yyyy-mm-dd」に限定するのが安全です。

ハック3: 日報・週報の見出しを関数で自動生成して手打ちゼロに

【対象】: 毎日または毎週、日報・週報の日付見出しを手で修正しているフリーランス

【手順】: 日報テンプレートのA1セルに =TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日(aaa)”) を入力し、曜日付きの日付を自動生成します(1分)。週報の場合はA1に当週の月曜日を参照し、=TEXT(A1,”m月d日(aaa)”)&”〜”&TEXT(A1+6,”m月d日(aaa)”) で週の期間を1行で表示します(3分)。テンプレートを複製するだけで次回以降の日報が完成する状態にし、日付の手直し作業を撤廃します(2分)。

【コツと理由】: TODAY関数とTEXT関数の組み合わせで見出しを完全自動化すると、曜日の確認漏れによる誤記が発生しません。手打ちでは「月曜日」を「火曜日」と間違えるミスが生じますが、関数生成ではゼロになります。提出先の書式に「コピー文書を提出すること」という制約がある場合は値貼り付けを行ってから提出してください。

【注意点】: 週報の終了日が翌月をまたぐ場合(8月28日〜9月3日など)でも、上記数式は正しく月を跨いだ表示ができます。月末処理の特別対応は不要です。

ハック4: 入力規則と組み合わせて日付書式のブレをチームで防止

【対象】: 複数人でExcelを共有管理しているフリーランス・小規模チーム

【手順】: 日付入力列を選択し「データ」→「データの入力規則」→「日付」で入力を日付型に制限します(2分)。隣の列にTEXT関数を置き、=TEXT(A2,”yyyy/mm/dd”) で表示用の文字列を生成する列を追加します(2分)。入力列(A列)を「非表示」にして表示列(B列)だけを見えるようにし、統一された書式が常に表示される状態にします(1分)。

【コツと理由】: 入力規則で日付型を強制し、表示列はTEXT関数で固定すると、別のPCで開いたときの書式崩れを防止できます。セルの書式設定はOSや地域設定によって表示が変わる場合がありますが、TEXT関数の出力は設定に依存しない文字列のため、環境差異の影響を受けません。

【注意点】: TEXT関数で生成した表示列には数式が入るため、誤って上書きしないよう「シートの保護」を設定してロックしておくことをおすすめします。

ハック5: 関数一覧を「設定シート」に集約してメンテナンスコストを削減

【対象】: 複数の帳票ファイルで書式コードが統一されておらず、修正が発生するたびに全ファイルを開き直しているフリーランス

【手順】: 新しいシート「設定」を作り、A列に書式コードの名称、B列に書式コード文字列(”yyyy/mm/dd”など)を一覧化します(10分)。各帳票シートのTEXT関数の第2引数を =TEXT(A1,設定!B1) のように設定シートのセル参照に変更します(5分/帳票1つ)。以後は「設定」シートのB列を修正するだけで、参照しているすべての帳票の書式が一括変更される状態になります(設定変更は1分)。

【コツと理由】: 設定シートに書式コードを集約して各帳票から参照すると、複数帳票を管理している場合のメンテナンス作業を大幅に削減できます。書式変更の依頼が1回発生するたびに複数ファイルを開いて修正する時間が、設定シート方式では1分で完了します。帳票数が増える前(3ファイル以下のうち)に整備することが効果を最大化する前提条件です。勘定科目の管理でも同様に、設定を一元化しておくと後々の修正コストが大幅に下がります。

【注意点】: 設定シートを別ファイルに分離する必要はありません。同一ファイル内のシート参照で十分管理できます。別ファイル参照にするとファイルを移動したときにリンク切れが発生するリスクがあります。

CHECK

▶ 今すぐやること: 現在使っている帳票ファイルのTEXT関数を1つ特定し、上記5つのハックのうち最も当てはまるものを選んで適用する(5〜10分)

Q: TEXT関数を大量に入れたらファイルが重くなりますか?

A: TEXT関数は計算負荷が低い関数のため、数百セル程度では体感できる速度低下はほぼ発生しません。数千行を超える場合は、VLOOKUP・SUMIF等の重い関数との組み合わせを見直す方が効果的です。

Q: TEXT関数で対応できない書式はありますか?

A: 色の変化(赤字・青字)、フォントサイズの変更はTEXT関数では制御できません。見た目の装飾は「条件付き書式」を使い、値の文字列変換はTEXT関数に役割を分担させることで、シンプルな設計が保てます。

TEXT関数で帳票を自動化:4記号で始める実務効率化

TEXT関数の本質は =TEXT(値,”表示形式”) の2引数構造で、「yyyy」「mm」「dd」「aaa」の4記号を覚えるだけでフリーランスの帳票作業を大幅に効率化できます。セルの書式設定と違い、TEXT関数の出力は文字列として結合や固定ができるため、請求書・日報・管理表への実務応用範囲が広い点が最大の特徴です。TODAY関数と組み合わせると日付の手打ち作業がゼロになり、設定シートに書式コードを集約すると複数帳票のメンテナンスが短時間で完了します。

TEXT関数を1つのテンプレートに組み込むだけで、その月から帳票作業の手間が減り始めます。まず今日の請求書か日報ファイルを開いて、発行日セルに =TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”) を入力するところから始めてください。

状況次の一歩所要時間
まず試したい=TEXT(TODAY(),”yyyy/mm/dd”) を空きセルに入力1分
請求書に適用したい発行日セルにTODAY関数を組み込み値貼り付けで固定5分
曜日も表示したい=TEXT(TODAY(),”m月d日(aaa)”) を入力して確認1分
文字列と結合したい=”発行日:”&TEXT(TODAY(),”yyyy年m月d日”) を試す2分
複数帳票を一括管理したい設定シートを作成して書式コードを集約15分

TEXT関数 日付に関するよくある質問

Q: TEXT関数を使うと日付の計算ができなくなりますか?

A: TEXT関数の結果は文字列になるため、そのセルでは日付計算(加算・DATEDIF等)は行えません。計算用のセルと表示用のセルを別々に用意し、TEXT関数は表示専用として使うことをおすすめします。

Q: yyyy/mm/ddとYYYY/MM/DDは違いがありますか?

A: 日付の書式コードに限れば、大文字・小文字の区別は通常ありません。ただし時刻を含む書式では「M」(月)と「m」(分)を正確に区別して使う必要があります。日付のみの用途では小文字に統一しておくと安全です。

Q: 書式コードを忘れたときにすぐ調べる方法はありますか?

A: Excelの「セルの書式設定(Ctrl+1)」→「ユーザー定義」で、既存の書式コードを確認できます。そこに表示されているコードをそのままTEXT関数の第2引数にコピーして使う方法が最も確実です(TEXT関数の公式解説 – Microsoft Support)。

【出典・参照元】

TEXT関数 – Microsoft Support

テキストを日付または時刻と結合する – Microsoft Support

TEXT関数の日付整形の学習記録 – note

TEXT関数の活用事例 – スペースグループ

TODAY関数との組み合わせ例 – できるネット