共有スプレッドシートでも、フィルタ表示を使えば他のメンバーの画面に影響せず自分だけ表示を絞り込めます。Googleの公式機能であり、作成から保存まで5ステップで完了します。この記事では作成手順・解除方法・通常フィルタとの違いを実務目線で解説します。
この記事でわかること
フィルタ表示を使えば共有シートで他メンバーの表示を変えずに自分だけ絞り込めます。作成から保存まで5ステップ・約2分で完了します。案件管理・請求管理・タスク管理の5業務に今日から即適用できます。
この記事の結論
フィルタ表示は「自分の画面だけに適用される絞り込み条件」を名前付きで保存できる機能です。通常のフィルタを使うと共有メンバー全員の表示が変わりますが、フィルタ表示なら自分の操作が他の人に一切影響しません。案件管理や請求管理で特定の担当者・ステータスだけを確認したいフリーランスに、今日から導入できる最も効果的な方法です。
今日やるべき1つ
使っている共有スプレッドシートを開き、メニューの「データ」→「フィルタ表示」→「新しいフィルタ表示を作成」をクリックして、ビュー名を入力するだけで完了します(所要時間:2分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| 通常フィルタとの違いをまず確認したい | フィルタ表示と通常フィルタは影響範囲が違う | 3分 |
| 今すぐ作成手順を知りたい | フィルタ表示は5ステップで作成できる | 5分 |
| 自分に必要かどうか診断したい | フィルタ表示の使用判断を3分で診断 | 3分 |
| 保存・再利用・削除の方法を知りたい | フィルタ表示は保存・編集・削除が3操作で管理できる | 4分 |
| 解除して元の表示に戻したい | フィルタ表示の解除は右上の×で即完了 | 2分 |
| フリーランス業務での活用法を知りたい | フィルタ表示はフリーランスの5業務で即戦力になる | 5分 |
フィルタ表示と通常フィルタは影響範囲が違う
共有シートで絞り込みをかけるとき、「他の人の画面を変えてしまわないか」という不安を感じるケースはよくあります。通常のフィルタとフィルタ表示の違いを理解することで、この不安は完全に解消できます。
通常フィルタはシート全体に影響する
通常のフィルタ(「データ」→「フィルタを作成」)は、シートそのものに紐づく設定です。条件を設定した瞬間、そのシートにアクセスしている全メンバーの画面表示が切り替わります。チームで使っている進捗管理シートで「自分の担当分だけ」を表示しようとして通常フィルタを使うと、他のメンバーは突然データの一部が消えたように見えてしまいます。これが「通常フィルタを共有シートで使ってはいけない」と言われる根本的な理由です。
フィルタ表示は自分の画面にのみ反映される
フィルタ表示は、ユーザーごとに独立した絞り込み条件を保持する仕組みです。フィルタ表示を起動して「ステータス:完了」に絞り込んでいる間も、他のメンバーの画面はフィルタなしの全件表示のままです。Google Workspace ラーニングセンターにも、フィルタ表示は共有シートの他ユーザーに影響を与えない機能として案内されています。共有シートでの絞り込みは「フィルタ表示一択」と断言できます。
なお、Googleスプレッドシートの基本操作を初心者向けに解説した記事も参考になります。フィルタ表示の前提となるシート操作の基礎を確認したい方はこちらもあわせてご覧ください。

2つのフィルタは目的で使い分ける
実務では次のように使い分けると、チームのトラブルを防ぎながら効率よく作業できます。通常のフィルタは「一時的に全員で同じ絞り込み状態を共有したい場面」、たとえばオンラインミーティング中のスクリーンシェアに限定して使います。それ以外の日常的な絞り込みはすべてフィルタ表示を使うことを習慣にすれば、意図しない表示変更が起きるリスクはゼロになります。
CHECK
▶ 今すぐやること:自分が使っている共有シートを開き、「データ」メニューに「フィルタ」と「フィルタ表示」の2項目が存在することを確認する(1分)
Q:通常のフィルタとフィルタ表示は、見た目で区別できますか?
A:はい、区別できます。フィルタ表示が起動中はスプレッドシートの上部に黒いバー(ビュー名と「×」ボタン)が表示されます。通常のフィルタ起動中は黒いバーが表示されないため、一目で判断できます。
Q:編集権限がない「閲覧者」でもフィルタ表示を使えますか?
A:閲覧者はフィルタ表示を保存できません。ただし、シートオーナーが事前に作成・保存したフィルタ表示を選択して表示することは可能です。作成・保存には「編集者」以上の権限が必要です。
フィルタ表示は5ステップで作成できる
実際の操作はメニューを3回クリックするだけです。以下に5ステップで整理します。
ステップ1〜2:フィルタ表示の新規作成を開始する
まずスプレッドシートを開き、メニューバーの「データ」をクリックします。表示されるメニューの中に「フィルタ表示」という項目があり、さらにサブメニューで「新しいフィルタ表示を作成」を選びます。選択した瞬間、シート上部に黒いバーが出現し、列ヘッダーにフィルタアイコンが表示されます。この状態になれば、フィルタ表示が起動しており、以降の操作は自分の画面にのみ反映されます。なお、この操作はPCブラウザからのみ利用できます。スマートフォンのGoogleスプレッドシートアプリではフィルタ表示の新規作成に対応していないため、作成はPCで行うことを前提としてください(参照:Google Workspace ラーニングセンター)。
ステップ3:ビュー名を設定する
黒いバーの左端に「フィルタ1」などのデフォルト名が表示されます。この名前をクリックすると直接編集できます。後から見てすぐ意味がわかるように「2026年7月_A社請求確認」「担当:山田」のように用途と対象を組み合わせた命名をおすすめします。ビュー名の設定は30秒の作業ですが、後から目的のフィルタ表示をすぐに呼び出せるため、後々の時間を大幅に節約できます。
ステップ4:絞り込み条件を設定する
各列のヘッダー右端に表示されるフィルタアイコンをクリックすると、絞り込み条件の設定パネルが開きます。「値でフィルタ」では特定のセルの値(ステータス「完了」「進行中」など)にチェックを入れて絞り込めます。「条件でフィルタ」では「空白でない」「次を含むテキスト」「日付が次より後」など、より細かい条件を設定できます。複数の列に同時に条件を設定することも可能で、「担当:自分の名前」かつ「ステータス:未完了」のように重ね合わせた絞り込みができます。フリーランスの業務では、案件ごと・期限ごとの絞り込みがこの操作で完結します。
ステップ5:ビューを保存する
条件設定が完了したら、画面右上の「ビューを保存」ボタンをクリックします。保存が完了すると、次回以降は「データ」→「フィルタ表示」から保存済みのビュー名を選ぶだけで、同じ絞り込み状態を瞬時に再現できます。Google Sheets API公式ドキュメントによると、1つのシートに複数のフィルタ表示を保存でき、同時に適用できるのは1つだけです。案件ごとに別のフィルタ表示を保存しておけば、状況に応じて切り替えるだけで作業環境を整えられます。
CHECK
▶ 今すぐやること:「データ」→「フィルタ表示」→「新しいフィルタ表示を作成」を実行し、ビュー名に「テスト_YYYYMMDD」と入力して動作を確認する(2分)
Q:フィルタ表示は何個まで保存できますか?
A:保存数に上限は設定されていません。ただし、フィルタ表示が増えすぎると選択肢が多くなりすぎて使いにくくなるため、用途ごとに整理して不要なものは適宜削除してください。
Q:フィルタ表示の対象範囲(データの範囲)を変更できますか?
A:はい、できます。フィルタ表示を起動した状態で、黒いバー上の範囲表示部分をクリックすると、適用対象の範囲を手動で変更できます。データが増えた場合にも対応できます。
フィルタ表示の使用判断を3分で診断
「自分の状況にフィルタ表示が必要か」「通常のフィルタで十分か」を以下のフローで2分以内に判断できます。
Q1:使っているスプレッドシートを、自分以外の誰かと共有していますか?
Yesの場合 → Q2へ進む。Noの場合 → Result A(通常のフィルタで十分)。
Q2:共有相手の表示に影響を与えずに、自分だけ絞り込みたいですか?
Yesの場合 → Q3へ進む。Noの場合 → Result B(一時的に全員で同じ絞り込みを使うなら通常のフィルタを使う)。
Q3:同じ絞り込み条件を繰り返し使いたい、または複数の条件パターンを切り替えたいですか?
Yesの場合 → Result C(フィルタ表示を作成して保存する)。Noの場合 → Result D(フィルタ表示を一時的に作成して使用後に削除する)。
Result A:一人で使うシートであれば通常のフィルタが最速
「データ」→「フィルタを作成」で設定できます。共有相手がいない場合、フィルタ表示を作成するひと手間は不要です。
Result B:全員で同じ絞り込みを共有する場面は通常のフィルタを使う
ミーティング中のスクリーンシェアなど、一時的に全員の表示を揃えたい場面に限定して通常のフィルタを使います。使用後は必ず「データ」→「フィルタを削除」で解除してください。
Result C:共有シートで繰り返し使うならフィルタ表示の保存が必須
本記事の「5ステップ作成手順」に沿って、用途別に複数のフィルタ表示を作成・保存してください。案件別・担当者別・ステータス別でそれぞれ保存しておくと、1クリックで作業環境を切り替えられます。
Result D:一時的な確認だけならフィルタ表示を作成して削除
作成手順は同じですが、確認が終わったら「データ」→「フィルタ表示」→「フィルタ表示を削除」で不要なビューを残さずに終了できます。
フリーランスの作業効率を上げる方法を解説した記事では、スプレッドシートを含めたツール活用による時間削減の仕組みを紹介しています。フィルタ表示の活用も、そうした業務効率化の一環として位置づけられます。

CHECK
▶ 今すぐやること:上記フローで自分のResultを確認し、Result CまたはDなら今日中にフィルタ表示を1つ作成する(3分)
Q:フィルタ表示は閲覧専用モードでも起動しますか?
A:閲覧者権限でも、保存済みのフィルタ表示を選択して表示することは可能です。ただし、新規作成・保存・削除には編集者権限が必要です。
フィルタ表示は保存・編集・削除が3操作で管理できる
一度作ったフィルタ表示の呼び出し方・修正方法・削除方法は、それぞれ独立した3つの操作で完結します。
保存済みフィルタ表示の呼び出し方
「データ」→「フィルタ表示」を開くと、保存済みのフィルタ表示の一覧が名前付きで表示されます。使いたいビュー名をクリックするだけで、そのフィルタ表示が起動します。作業の切り替え時間は5秒以下です。「A社_未払い確認」「B社_今月請求」のように保存してあれば、案件を切り替えるたびに条件を再設定する手間がなくなります。
フリーランスが複数クライアントの案件や請求を管理する際には、売掛金管理をExcelで自動化する方法もあわせて活用すると、フィルタ表示との組み合わせでさらに管理効率が高まります。

フィルタ表示の編集方法
起動中のフィルタ表示の条件を変更したい場合、そのまま列のフィルタアイコンをクリックして条件を変更し、再度「ビューを保存」をクリックするだけで上書き保存されます。別の条件パターンとして新たに保存したい場合は、起動後に「フィルタ表示をコピー」を選択すると、既存のビューをベースにした新しいビューとして保存できます。
フィルタ表示を初めて使ったフリーランスのWebライターは「フィルタビューの保存や表示変更が直感的に操作できて助かった」と語っています(Googleスプレッドシートで「個人別フィルタビュー」を使う)。フィルタ表示は一度操作を覚えると繰り返し使いやすい設計になっており、最初の学習コストは15分以内で、それ以降は操作がほぼ習慣化できます。
フィルタ表示の削除方法
不要になったフィルタ表示は「データ」→「フィルタ表示」から対象のビュー名にカーソルを合わせ、右側のゴミ箱アイコンをクリックすることで削除できます。起動中のフィルタ表示を削除したい場合は、黒いバー右端の設定アイコン(⚙)から「削除」を選択する方法もあります。削除してもデータには一切影響しません。ビューの定義が削除されるだけです。フィルタ表示をたくさん作って試す使い方は積極的に推奨しますが、不要なビューを放置すると一覧が見づらくなるため、月に1回はまとめて削除してください。
CHECK
▶ 今すぐやること:「データ」→「フィルタ表示」を開いて保存済みビューの一覧を確認し、不要なものがあれば削除する(3分)。なければ現時点でのビュー数を把握しておく
Q:フィルタ表示を別のシートやファイルにコピーする方法はありますか?
A:フィルタ表示の設定そのものを別ファイルへ直接エクスポートする機能はありません。別ファイルで同じフィルタ表示を使いたい場合は、シートごとコピーする方法が最も現実的です。
Q:フィルタ表示を作成した人と別の人が、同じフィルタ表示を編集できますか?
A:編集者権限があるメンバーであれば、誰でも保存済みフィルタ表示を起動・編集・削除できます。フィルタ表示は個人の作業環境として使いますが、設定自体は共有ファイル内に保存されるため、権限を持つ全員がアクセス可能です。
フィルタ表示の解除は右上の×で即完了
フィルタ表示の解除は1秒で完了します。
フィルタ表示の終了は黒いバーの×ボタンだけ
フィルタ表示が起動中は、スプレッドシート上部に黒いバーが表示されています。このバーの右端にある「×」ボタンをクリックするだけでフィルタ表示が終了し、通常の全件表示に戻ります。この操作でフィルタ表示が削除されることはなく、「ビューを終了する」だけです。次回「データ」→「フィルタ表示」から同じビュー名を選べば、また同じ絞り込み状態で起動できます。
スプレッドシートのフィルタ操作を学んだユーザーは「フィルタの解除操作がわかりやすく、ミスなく元の表示に戻せた」と語っています(スプレッドシートのフィルタ操作と解除の流れ)。
終了と削除は別の操作です。「×で終了」はビューを保持したまま画面を通常に戻す操作であり、「削除」はビューの設定ごと消去する操作です。誤削除を防ぐために「終了は×ボタン、削除は設定アイコンから」と覚えておいてください。
フィルタ表示の終了でデータは変化しない
フィルタ表示を終了しても、シートのデータは何も変わりません。絞り込み表示が解除されて全件が見えるようになるだけです。他のメンバーの画面にも影響はありません。フィルタ表示を使っている間も、他のメンバーはシートを通常通り閲覧・編集できます。自分の操作が他の人の作業を妨げているか心配する必要は一切ありません。
フィルタ表示の解除で不要な操作
フィルタ表示を終了するために、ページをリロードしたりブラウザを閉じたりする必要はありません。「×」ボタン1クリックで完全に終了するため、それ以上の操作は不要です。フィルタ表示の終了前に「保存しますか」という確認ダイアログは表示されません。起動中に条件を変更した場合で変更後のビューを保存したい場合のみ、終了前に「ビューを保存」をクリックしてください。
CHECK
▶ 今すぐやること:テスト用に作成したフィルタ表示を起動して、黒いバーの「×」ボタンで終了し、元の全件表示に戻ることを確認する(1分)
Q:フィルタ表示を起動したまま共同作業者がデータを編集したら、表示はどうなりますか?
A:フィルタ表示の起動中に他のメンバーがデータを追加・編集・削除した場合、その変更はリアルタイムで反映されます。ただしフィルタ条件に一致しないデータは引き続き非表示のままです。フィルタ表示を終了すると、変更されたデータを含む全件が表示されます。
Q:フィルタ表示の解除と、通常フィルタの削除は同じ操作ですか?
A:異なります。フィルタ表示の終了は黒いバーの「×」で行います。通常のフィルタを削除する場合は「データ」→「フィルタを削除」を選択します。操作メニューの場所が異なるため、混同しないよう注意してください。
フィルタ表示はフリーランスの5業務で即戦力になる
フリーランスとして複数の案件を同時進行していると、「今見るべきデータ」と「今は見なくていいデータ」が混在しがちです。フィルタ表示を使えば、一つの共有シートを複数の視点で即座に切り替えられます。
ハック1:案件進捗管理で「自分の担当分だけ」を1クリックで表示する
【対象】:複数の案件を共有シートで管理しているフリーランス
【手順】:案件管理シートの「担当者」列にフィルタ表示を作成し、自分の名前だけをチェックします(2分)。ビュー名を「担当:〇〇(自分の名前)」として保存します(30秒)。毎朝シートを開いたらこのビューを起動し、当日対応が必要な案件だけを確認します(30秒)。
【コツと理由】:「毎回スクロールして自分の行を探す」という方法を続けるより、フィルタ表示を保存して1クリックで起動する方が作業開始までの時間を削減できます。毎朝の作業時間短縮を積み重ねることで、提案書の改善や顧客対応に充てる時間を確保できます。
【注意点】:「担当者」列の表記が揺れている(「山田」「山田 太郎」「やまだ」など)と、フィルタ条件が正しく機能しません。フィルタ表示を設定する前に、担当者名の表記を統一するルールを決めておく必要があります。プルダウンリストを後から設定する作業はフィルタ設定そのものより時間がかかるため、最初に表記ルールを決める方が効率的です。
ハック2:請求書管理で「未払い案件だけ」を即座に抽出する
【対象】:請求管理を共有シートで行い、未払いの追跡に時間をかけているフリーランス
【手順】:請求管理シートの「入金ステータス」列に「未払い」「一部入金」「完了」などの値を設定します(初回のみ:5分)。フィルタ表示を作成し、「入金ステータス」列で「未払い」と「一部入金」にチェックを入れます(2分)。ビュー名を「未払い確認」として保存し、毎月末にこのビューを起動して請求漏れがないかを確認します(30秒)。
【コツと理由】:「シートをスクロールしながら目視で未払いを探す」方法は、件数が増えると見落とし率が上がります。未払いビューを保存して毎月末に起動する習慣をつけることで、請求漏れの見落としリスクを構造的に下げられます。フィルタ表示なら条件に合わない行は表示されないため、見落としが起きにくい仕組みになっています。
フリーランスの請求書メール送付を効率化する方法とあわせて活用すると、未払い管理から請求送付までの一連の流れをスムーズに進められます。

【注意点】:入金ステータスの更新を怠ると、「未払い」ビューに支払い済みの案件が残り続けます。フィルタ表示はデータの正確性を前提とした機能です。いつ誰がステータスを更新するかを決めておかないと、フィルタ表示の精度が下がります。シートの運用ルール作成は、フィルタ表示の効果を最大化するために必要な作業です。
ハック3:タスク管理で「今日の締め切りタスク」を朝に自動表示する
【対象】:タスクと締め切り日を共有シートで管理しているフリーランス
【手順】:タスク管理シートの「締め切り日」列にフィルタ表示を作成します(1分)。「条件でフィルタ」→「日付が次に等しい」→「今日」を選択します(2分)。ビュー名を「今日の締め切り」として保存し、毎朝起動します(30秒)。
【コツと理由】:「締め切り日列を昇順で並べ替える」方法は共有シートで他のメンバーの表示に影響する可能性があります。今日の締め切りだけを抽出するフィルタ表示を保存することで、他ユーザーの表示と競合するリスクをゼロにできます。
【注意点】:「今日」という相対日付条件は、毎日起動するたびに自動的にその日の日付で絞り込みます。日付を手動で更新する必要はありません。「特定の日付」で固定したい場合は「日付が次に等しい」で具体的な日付を入力してください。
ハック4:見込み顧客管理で「フォローが必要な顧客だけ」を定期確認する
【対象】:見込み顧客リストを共有シートで管理し、フォロータイミングの管理に課題があるフリーランス
【手順】:見込み顧客シートに「最終コンタクト日」列と「フォロー要否」列を設けておきます(初回のみ)。フィルタ表示で「フォロー要否」列が「要」の行のみを表示する設定を作成します(2分)。ビュー名を「フォロー待ち顧客」として保存し、週1回起動して優先順位を確認する習慣を作ります(30秒)。
【コツと理由】:「顧客リスト全体を見ながらフォロー漏れがないか探す」という方法は、顧客数が増えるほど確認コストが増大します。フォロー要否の列を設けてフィルタ表示で絞り込むことで、顧客数が増えても確認時間を一定に保てます。
【注意点】:「フォロー要否」列の更新を忘れると、実際にはフォロー不要な顧客がリストに残り続けます。コンタクト後に必ずステータスを更新するルールを自分の中で決めておいてください。フォロータイミングの管理にカレンダーツールを別途使うことは必ずしも必要ありません。スプレッドシートのフィルタ表示だけで十分に機能します。
ハック5:複数クライアントのシートを「1ファイル複数ビュー」で運用する
【対象】:複数のクライアント情報を1つのスプレッドシートにまとめて管理しているフリーランス
【手順】:1つのシートにすべてのクライアント情報をまとめ、「クライアント名」列を設けておきます(初回のみ)。クライアントごとにフィルタ表示を作成し、「クライアント名:A社」「クライアント名:B社」などでビュー名をつけて保存します(クライアント1社あたり3分)。クライアントとの打ち合わせ前に対応するビューを起動し、そのクライアントに関するデータだけを確認してから会議に臨みます(30秒)。
【コツと理由】:「クライアントごとに別シートを作成する」という方法では、共通の集計式を各シートに複製する必要が生じます。1シートに集約して複数のフィルタ表示で切り替えることで、データの重複入力が発生しない分メンテナンスの手間を削減できます。ただし、クライアント情報の機密性が高い場合は共有範囲の管理が必要なため、1シート集約が必ずしも最適とは限りません。
フリーランスの顧客管理を効率化する方法では、スプレッドシートとCRMの使い分け基準も詳しく解説しています。フィルタ表示と組み合わせることで、クライアント管理の精度がさらに高まります。

【注意点】:1シートに全クライアントのデータを入れると、行数が増えたときの動作が重くなる可能性があります。行数が3,000行を超えてきた場合は、スプレッドシートの動作速度を確認してください。3,000行以下であれば通常のブラウザ環境でもフィルタ表示の動作に支障はありません。フィルタ表示を増やすこと自体はシートの動作に影響しないため、ビュー数を気にして作成を制限する必要はありません。
CHECK
▶ 今すぐやること:上記5つのハックのうち今の業務に最も近いものを1つ選び、フィルタ表示を作成してビュー名をつけて保存する(5分)
Q:フィルタ表示は複数のタブ(シート)にそれぞれ設定できますか?
A:はい、タブ(シート)ごとに独立してフィルタ表示を設定・保存できます。「シート1」に作成したフィルタ表示は「シート2」には適用されません。
Q:フィルタ表示の条件として「空白のセルを除外する」設定はできますか?
A:できます。「条件でフィルタ」→「空白でない」を選択することで、入力済みの行だけを表示できます。未入力行が多いシートの整理に有効です。
フィルタ表示を即運用する:今日から始める5業務への適用
フィルタ表示は「データ」→「フィルタ表示」→「新しいフィルタ表示を作成」の3クリックで起動でき、ビュー名をつけて保存すれば以降は1クリックで呼び出せます。共有シートでの通常フィルタの使用が他のメンバーに影響するリスクを根本的に排除できる方法であり、フリーランスの案件管理・請求管理・タスク管理に今日から導入できます。複数のフィルタ表示を用途別に保存しておけば、クライアントや案件を切り替えるたびに条件を再設定する手間がなくなります。
フィルタ表示を1つ作成した瞬間から、共有シートの使い方が変わります。最初の1ビューを今日中に保存してください。明日からの作業開始が確実にスムーズになります。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| まだフィルタ表示を作ったことがない | 「データ」→「フィルタ表示」→「新しいフィルタ表示を作成」を実行してビュー名をつける | 2分 |
| フィルタ表示は知っているが保存していない | 今使っているビューに用途がわかるビュー名をつけて「ビューを保存」をクリックする | 1分 |
| 保存済みのビューがあるが活用できていない | 「データ」→「フィルタ表示」から保存済みビューを選んで起動し、実際の業務で使ってみる | 30秒 |
| 複数の案件やクライアントを管理している | ハック5の手順で案件またはクライアント別のビューを作成して保存する | 10分 |
スプレッドシート フィルタ表示に関するよくある質問
Q:フィルタ表示を使うと、他のメンバーから「あなたが絞り込んでいる」ということがわかりますか?
A:他のメンバーの画面上では、フィルタ表示を起動しているかどうかはわかりません。他のメンバーから見えるのは通常の全件表示のままです。フィルタ表示はあくまで自分の画面にのみ反映されるため、他のメンバーに操作を知られる心配は不要です。
Q:フィルタ表示は印刷やエクスポートにも反映されますか?
A:はい、フィルタ表示が起動中の状態で印刷または「ファイル」→「ダウンロード」を実行すると、絞り込まれた表示状態がそのまま反映されます。特定の担当者分や特定期間の請求データだけを印刷・エクスポートしたい場合にも活用できます。
Q:スプレッドシートのフィルタ表示とExcelのフィルター機能は同じですか?
A:概念は近いですが、Googleスプレッドシートのフィルタ表示には「個人ごとに独立した条件を保存して共有シートに影響しない」という特性があります。ExcelのオートフィルターはExcelを開いている全員に同じ絞り込み状態が適用されるため、共有時の挙動が異なります。Googleスプレッドシートでリアルタイム共同編集をする場合は、フィルタ表示の方が優れた選択肢です。なお、ExcelとGoogleスプレッドシートの違いを詳しく解説した記事も参考にしてください。

【出典・参照元】
Google Workspace ラーニングセンター – フィルタビューの作成・保存
Google Sheets API公式 – フィルタとフィルタ表示の仕様