Excel Onlineは無料で使えるクラウド版Excelで、インストール不要・ブラウザだけで表計算が完結します。Microsoftアカウント(無料)があれば5分で利用開始でき、複数人同時編集にも対応しています。この記事では開始から共有まで5ステップで解説します。
この記事でわかること
表作成・関数・グラフ・共有の4機能を無料で使う方法、共有リンク1本で複数人同時編集を実現する手順、VBAマクロの有無でデスクトップ版との使い分けを判断する基準を解説します。
この記事の結論
Excel Onlineは「Microsoftアカウント作成→Microsoft 365にサインイン→新規ブック作成」の3ステップで今日から無料で使えます。インストールやライセンス費用は一切不要で、OneDriveへの自動保存によりデータ消失リスクもありません。デスクトップ版と比べてマクロなど一部機能は制限されますが、日常的な表作成・データ集計・ファイル共有の用途であれば完全に代替可能です。
今日やるべき1つ
Microsoftアカウントを無料作成してMicrosoft 365(office.com)にサインインし、Excelアイコンから新規ブックを1つ開いてください。作業時間は約5分です。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| アカウントをまだ持っていない | Excel Onlineは3ステップで無料開始 | 5分 |
| ログインはできたがファイル操作がわからない | Excel Onlineは5機能で基本操作を完結 | 7分 |
| 複数人で同じファイルを編集したい | Excel Onlineは共有リンクで同時編集を実現 | 3分 |
| ネット環境がない場所でも使いたい | Excel Onlineはオフライン時もスマホアプリで継続可能 | 5分 |
| デスクトップ版と何が違うか確認したい | Excel Onlineとデスクトップ版は用途で使い分ける | 5分 |
Excel Onlineは3ステップで無料開始
手順は3ステップに整理できます。順番に進めれば、アカウント作成からファイル作成まで約5分で完了します。
Microsoftアカウントは無料で5分以内に作成
Microsoftアカウント作成ページにアクセスし、利用したいメールアドレスとパスワードを入力するだけで登録が完了します。既存のGmailやOutlookアドレスをそのまま使えるため、新しいメールアドレスを取得する手間はありません。登録後は5GBのOneDriveストレージが自動で付与されます。5GBはExcelファイル換算で数万件規模のデータを含むブックを数百本保存できる容量で、個人利用の大半の用途では追加購入なしに事足ります。
企業や学校でMicrosoft 365ライセンスをすでに保有している場合は、そのアカウントでサインインすればよく、新規作成は不要です。個人の無料アカウントと組織アカウントとでは使用できるOneDrive容量やアプリの制限が異なるため、どちらのアカウントでサインインするかを最初に確認しておくと、後から設定を変更する手間を省けます。
Microsoft 365へのサインインはブラウザで完結
Microsoft 365のWebサイト(office.com)にアクセスし、作成したアカウントでサインインします。サインイン後のホーム画面に「Excel」のアイコンが表示されるため、クリックするとExcel Onlineの起動画面に進みます。追加のダウンロードやインストールは発生しないため、ChromeやEdge、SafariなどモダンブラウザであればどのOSでも同じ操作で利用開始できます。なお、ブラウザとExcelを組み合わせた効率化を追求したい方は、Chromeのおすすめ拡張機能を活用することでさらなる時短が期待できます。
Microsoftの公式サポートでは、ブラウザ上でのExcelの基本作業として「新規ブックの作成」「既存ファイルの編集」「リアルタイム共有」がすべて対応可能であることが明記されています(Web用Excelでの基本的な作業)。
新規ブックの作成はワンクリックで起動
Excel Onlineの起動画面で「新しい空白のブック」を選択すると、ブラウザ内でスプレッドシートが即座に開きます。ファイル名はリボン上部のタイトル部分をクリックして変更でき、変更内容はOneDriveに自動保存されます。手動での「Ctrl+S」保存操作は不要で、ネット接続が維持されている限りリアルタイムで同期が行われます。つまり「保存し忘れ」によるデータ消失のリスクがデスクトップ版に比べて構造的に低い設計です。
CHECK
▶ 今すぐやること: office.comを開き、無料サインインして新規ブックを1枚作成してください(5分)
よくある質問
Q: Microsoftアカウントは本当に無料ですか?
A: はい。個人向けのMicrosoftアカウントは無料で作成でき、OneDrive 5GBとExcel Onlineが付属します。有料のMicrosoft 365 Personalプランはデスクトップ版のフル機能が必要な場合に選択します。
Q: 会社のPCにExcelがインストールされていなくてもExcel Onlineは使えますか?
A: 使えます。インターネット接続とブラウザがあれば、ExcelのインストールやOfficeライセンスなしで利用できます。
Excel Onlineは5機能で基本操作を完結
サインイン後に実際どのような操作ができるか把握しておくと、迷わず使いこなせます。日常業務で必要な5つの操作を順に確認してください。
データ入力と数式・関数はデスクトップ版と同じ操作
セルをクリックして数値や文字を入力する操作はデスクトップ版と共通です。SUM・AVERAGE・IF・VLOOKUPなど主要関数も使用でき、数式バーへの直接入力も機能します。日常業務で使用する関数の9割以上はExcel Onlineで問題なく動作します。デスクトップ版と同じ感覚で数式を入力できるため、習得コストがほぼゼロです。たとえば売掛金管理をエクセルで自動化するような実務ユースケースでも、Excel Onlineの主要関数で十分に対応できます。
グラフ作成は「挿入」タブから3ステップ
グラフ化したいデータ範囲をドラッグで選択し、リボンの「挿入」タブから「グラフ」を選択します。棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなど主要なグラフタイプに対応しており、作成後もクリックで系列色やタイトルを変更できます。高度なグラフカスタマイズ(一部の書式設定や3Dグラフの詳細調整)はデスクトップ版に比べて項目数が少ない点は把握しておく必要がありますが、プレゼン資料や報告書に使う標準的なグラフであれば十分に作成できます。
ファイル名変更とリボン操作はブラウザ内で完結
ブラウザ上部のリボンはデスクトップ版と同様に「ホーム」「挿入」「データ」「表示」等のタブ構成になっています。ファイル名の変更はリボン上部のタイトルテキストをクリックして直接入力するだけです。ただし、リボンの表示項目はデスクトップ版より少なく、条件付き書式の高度なルール設定や一部の印刷プレビュー機能は画面レイアウトが異なります。「デスクトップ版と全く同じ操作感」を期待すると戸惑う場面が出るため、最初から「Web版特有の配置」として覚えることで習得が早くなります。
OneDriveからの既存ファイルを開く手順
OneDrive(onedrive.com)にアップロード済みのExcelファイルは、ファイル一覧からクリックするだけでExcel Onlineで開けます。PCからファイルをアップロードする場合は、OneDriveのWebサイトで「アップロード」ボタンを使うか、.xlsxファイルをOneDriveにドラッグ&ドロップします。ローカルに保存されたファイルとOneDrive上のファイルは別管理になるため、「どちらが最新か」の混乱を防ぐには、最初からOneDrive保存に統一するのが実務上の最短ルートです。OneDriveの同期設定についてはOneDrive同期設定の5ステップガイドが参考になります。
印刷は「ファイル」タブから実行
「ファイル」タブの「印刷」から印刷プレビューを表示し、PDFとして保存するか、接続プリンターに直接出力できます。用紙サイズや余白の設定はデスクトップ版と同様の手順で変更可能です。一方で、「改ページプレビュー」の操作性はデスクトップ版より限定的です。印刷レイアウトの精密な調整が必要な場合は、OneDriveで開いたファイルを「デスクトップアプリで開く」オプションに切り替えるのが確実です。
CHECK
▶ 今すぐやること: 今開いているブックにSUM関数を1つ入力し、「グラフ」を1枚挿入して保存されることを確認してください(7分)
よくある質問
Q: VLOOKUPやIFネストのような複雑な関数は使えますか?
A: 使えます。ただし、配列数式の一部やMicrosoft 365専用のダイナミック配列関数(FILTER・SORT・UNIQUE等)は動作に制限がある場合があります。主要な業務関数は問題なく動作します。
Q: Excelファイル(.xlsx)をそのままアップロードして編集できますか?
A: できます。OneDriveに.xlsxをアップロードするとExcel Online形式に変換せずそのまま編集でき、.xlsx形式でダウンロードも可能です。
Excel Onlineは共有リンクで同時編集を実現
共有リンクの発行は3クリックで完結します。操作手順を確認してから実際に試してみてください。
共有リンクの発行は「共有」ボタンから3クリック
ブラウザ画面右上の「共有」ボタンをクリックすると、共有設定パネルが開きます。「リンクのコピー」を選択し、アクセス権限(「リンクを知っている全員が編集可能」または「表示のみ」)を指定してリンクを発行します。発行したURLをメールやチャットツールで送るだけで、相手はMicrosoftアカウントなしで閲覧できます。編集権限付きリンクの場合はアカウントへのサインインが求められる場合があります。「誰でも編集可能」リンクは情報漏洩リスクがあるため、社内のみで共有する場合は「特定のユーザー」指定を推奨します。
リアルタイム同時編集は複数人が同一URLで接続
共有リンクを受け取った複数人が同一ファイルを同時に開くと、互いのセル入力がリアルタイムで反映されます。編集中のセルは色付きのカーソルで表示されるため、誰がどのセルを編集中かが画面上で確認できます。この機能により、メールでファイルを添付・回収・統合する作業が不要になり、バージョン管理のミスが発生しません。業務効率の観点では「最新版がどれかわからない」問題を構造的に解消できる点が最大のメリットです。作業効率を上げる方法を探している方にとって、この同時編集機能は即効性の高い手段の一つです。
共有の停止と権限変更は個人単位で管理
「共有」→「アクセスの管理」から、共有中のユーザーごとに権限変更(編集→表示のみ)やアクセス停止ができます。プロジェクト完了後に共有を解除し忘れると、不要な第三者が引き続きファイルを閲覧・編集できる状態が続くため、案件ごとに共有リンクを停止する運用ルールを最初に決めておいてください。
▶ 今すぐやること: 手元のExcel Onlineファイルで「共有」ボタンを押し、「表示のみ」のリンクを1つ発行して動作確認してください(3分)
Q: 共有相手にMicrosoftアカウントがなくても閲覧できますか?
A: 「リンクを知っている全員」設定であればアカウントなしで閲覧可能です。編集権限を付与する場合はサインインが必要です。
Q: 同時に何人まで編集できますか?
A: Microsoftの公式仕様では明確な上限人数は公開されていませんが、実務的には数十人規模の同時接続でも動作します。
Excel Onlineはオフライン時もスマホアプリで継続可能
スマホアプリを活用することで、ネット環境がない場所でも作業を継続できます。ブラウザ版のオフライン対応状況とあわせて確認してください。
ブラウザ版のオフライン対応は限定的
Excel OnlineはブラウザベースのWebアプリであるため、基本的にはインターネット接続が前提です。Chromeの「オフライン機能」を事前に有効化しておくと、接続が切れた後も閲覧・一部の編集ができる場合がありますが、動作保証はなく再接続時に同期されます。オフライン作業を本格的に行いたい場合は、後述のスマホアプリを使う方が確実です。「ブラウザ版でもオフラインに対応している」という情報を見かけることがありますが、完全なオフライン編集はブラウザ版の設計外であるため、過信しないでください。
スマホアプリ版はオフライン編集に対応
iOS・Android向けの「Microsoft Excel」アプリをApp StoreまたはGoogle Playからインストールし、Microsoftアカウントでサインインするとオフライン編集が可能になります。OneDriveに保存されているファイルはアプリが自動でキャッシュし、オフライン時に編集した内容はネット接続が回復した際に自動同期されます。スマホ画面の制約はありますが、出先でのデータ確認・修正・共有は十分に行えます。クラウドストレージの使い分けに関心がある方はクラウドストレージ比較ガイドも参照してください。
スマホアプリの無料利用範囲はデバイスサイズで決定
Microsoftのスマホアプリは、画面サイズ10.1インチ以下のデバイスであれば無料で作成・編集・保存が可能です。10.1インチを超えるタブレット(iPad Proなど)での編集機能はMicrosoft 365サブスクリプション(月額1,850円〜)が必要になります。スマホ(iPhone・Androidスマートフォン)での利用は実質的に無料と理解して問題ありません。
CHECK
▶ 今すぐやること: スマホにMicrosoft Excelアプリをインストールし、同じMicrosoftアカウントでサインインしてPC版と同じファイルが見えることを確認してください(5分)
よくある質問
Q: iPhoneとAndroidで使用感に差はありますか?
A: 基本機能はほぼ同等です。一部のUIデザインや更新タイミングに差がある場合がありますが、表作成・閲覧・共有の基本操作に差はありません。
Q: スマホアプリでもOneDriveに自動保存されますか?
A: はい。オンライン状態では編集と同時にOneDriveへ同期されます。オフライン編集した内容は接続回復後に自動でアップロードされます。
Excel Onlineとデスクトップ版は用途で使い分ける
用途を2軸で整理すると、どちらを使うべきかが明確になります。機能の差より「何をしたいか」を基準に判断してください。
機能比較は「制限の有無」ではなく「用途の合致」で判断
| 機能 | Excel Online | デスクトップ版Excel |
| 価格 | 無料 | Microsoft 365(月額1,850円〜)または買い切り版 |
| インストール | 不要 | 必要 |
| 自動保存 | 常時(OneDrive) | 手動またはOneDrive連携時 |
| 複数人同時編集 | 対応 | Microsoft 365版のみ対応 |
| マクロ(VBA) | 制限あり(実行可能だが作成は不可) | フル対応 |
| ピボットテーブル | 基本操作のみ | フル対応 |
| 高度なグラフ | 一部制限 | フル対応 |
| オフライン編集 | ブラウザ版は非対応(アプリ版は対応) | 対応 |
| 利用端末 | ブラウザがあればどのPC・スマホでも | インストール済みデバイスのみ |
日常業務の7割はExcel Onlineで対処可能
データ入力・SUM/IF等の関数・グラフ作成・ファイル共有・同時編集といった用途では、Excel Onlineはデスクトップ版の代替として十分機能します。「デスクトップ版でないと困る」のは主にVBAマクロの作成・実行、ピボットテーブルの高度な集計、1万行を超える大容量データの高速処理、印刷レイアウトの精密調整に限られます。日常的な表計算業務の大半をExcel Onlineで完結させ、マクロや大容量処理が必要な場面だけデスクトップ版を補完的に使う運用が合理的です。また、議事録テンプレートや日報の作成など、日常業務ドキュメントの整備もExcel Onlineと組み合わせて効率化できます。
VBAマクロはExcel Onlineでは作成できない
VBAマクロの「実行」は既存のマクロ付きファイルを開いた場合に限り部分的に可能ですが、VBAエディタを使った新規作成・編集はExcel Onlineでは行えません。マクロを多用する業務フローを抱えている場合は、デスクトップ版との併用が前提になります。「Excel OnlineでもマクロはOffice Scriptsで代替できる」という情報もありますが、Office ScriptsはMicrosoft 365の有料プランが前提のため、無料プランでは利用できません。
CHECK
▶ 今すぐやること: 自分の業務で使うExcel作業をリストアップし、VBAマクロ使用の有無を確認してください。マクロ不使用であればExcel Onlineへの切り替えを検討できます(5分)
よくある質問
Q: デスクトップ版で作成したファイルをExcel Onlineで開くと崩れますか?
A: 基本的なフォーマットは維持されますが、VBAマクロ・一部のグラフ書式・高度な条件付き書式は表示が変わる場合があります。事前に確認用コピーでテストしてください。
Q: Excel Onlineで編集したファイルをデスクトップ版Excelで開けますか?
A: 開けます。OneDriveに保存されている.xlsxファイルはデスクトップ版Excelで問題なく開けます。
Excel Onlineは5つの仕組みで効率を最大化
基本操作を覚えたあと、以下の5つのハックを実践することで、Excel Onlineの利用効率が大きく変わります。
ハック1: 自動保存をOneDrive統合で恒久化し、データ消失をゼロにする
【対象】: ファイルの保存忘れやPCクラッシュによるデータ消失を経験したことがあるすべてのユーザー
【手順】: まずOneDrive(onedrive.com)にサインインし、「同期」設定をオンにします(2分)。次にPCのExplorerまたはFinderにOneDriveフォルダが表示されることを確認します(1分)。今後Excelファイルはすべてこのフォルダ内に保存し、Excel Onlineで開く運用に切り替えてください。
【コツと理由】: 「OneDriveに保存された時点で自動同期が行われる」設計のため、保存操作そのものが不要になります。自動保存はネット接続中は数十秒間隔でバックグラウンドに送られるため、突然のブラウザ落ちやPCシャットダウンが起きても直前の状態に戻せます。Ctrl+Sを押す習慣を「なくす」ことが、むしろデータ消失ゼロを実現する本質です。
【注意点】: ローカルとOneDriveの両方にファイルを分散させる管理は逆効果です。「どちらが最新か」の混乱を生むため、OneDriveフォルダ一本化に統一し、ローカル専用の保存先は使わないでください。
ハック2: 共有リンクの権限設定を「閲覧のみ」に絞り、意図しない書き換えを防ぐ
【対象】: ファイルを複数人と共有する機会があるが、誤って上書きされた経験があるユーザー
【手順】: 共有したいファイルをExcel Onlineで開き、右上「共有」ボタンをクリックします(30秒)。「リンクの設定」で「リンクを知っている全員」→「表示のみ」を選択します(1分)。編集権限が必要な特定メンバーのみ「人を追加」欄で個別にメールアドレスを指定して「編集可能」に設定します(1分)。
【コツと理由】: 「閲覧リンクを全体に配布し、編集者だけを個別指定する」アプローチを採用します。編集リンクを広範に配布すると、意図しない書き換えや行削除が発生した際に変更者を特定しにくくなります。閲覧リンク+個別編集者指定にすることで、変更履歴と責任の所在が明確になり、トラブル時の復旧が容易になります。
【注意点】: 「誰でも編集可能」リンクを外部の取引先に送ることは情報漏洩リスクがあります。この方法は避けてください。
ハック3: 関数の入力補完機能を活用して入力時間を短縮する
【対象】: Excelの関数名を正確に覚えておらず、都度検索して入力しているユーザー
【手順】: セルを選択し「=」を入力してから関数名の先頭数文字(例:「SU」)を入力します(10秒)。表示されるサジェストリストからSUMをクリックするか矢印キーで選択してTabキーで確定します(10秒)。引数のツールチップを参照しながらセル範囲を入力して確定します(30秒)。
【コツと理由】: 「先頭数文字を入れてサジェストから選ぶ」方が入力速度が高く、スペルミスによるエラーも防げます。Excel Onlineの関数サジェストは多数の関数に対応しており、関数の正式名が思い出せなくても操作が止まりません。記憶に頼らず仕組みに頼ることで、関数習熟度に関係なく一定のスピードで入力を進められます。
【注意点】: サジェストリストが表示されない場合、セルが「文字列」書式になっている可能性があります。セルの書式を「標準」に変更してから再入力してください。書式設定を変えずに関数を入れようとし続ける操作は時間を浪費します。
ハック4: 「バージョン履歴」で誰がいつ変更したかを30秒で確認する
【対象】: 共有ファイルの内容が気づいたら変わっていて、誰が変更したかわからなくなった経験があるユーザー
【手順】: Excel Onlineでファイルを開き、「ファイル」タブ→「バージョン履歴」をクリックします(30秒)。右側に表示される履歴リストから確認したい日時のバージョンを選択します(1分)。内容を確認後、問題なければ現在のバージョンに戻るか、必要であれば「このバージョンを復元」を選択します(1分)。
【コツと理由】: 「バージョン履歴を直接確認して事実を把握する」アプローチを取ります。OneDriveは自動保存のたびにスナップショットを記録しており、一定期間遡って確認・復元できます。この仕組みにより、「削除してしまったデータを回収できない」という最悪ケースをかなりの確率で回避できます。
【注意点】: バージョン履歴は「誰が変更したか」を特定できますが、変更した「理由」は記録されません。重要な変更を行う際はセルにコメントを残す運用を別途組み合わせてください。コメントなしで後から意図を確認しようとする作業は非効率です。
ハック5: OneDriveの容量不足は「ファイル管理の整理」で解消する
【対象】: OneDrive 5GBの無料容量が残り少なくなり、有料プランへの移行を検討しているユーザー
【手順】: まずOneDriveの設定(設定→ストレージ)で現在の使用容量の内訳をカテゴリ別に確認します(2分)。不要なファイルや重複ファイルを「ごみ箱」に移動し、ごみ箱を空にします(3分)。容量の大半を占める動画・写真ファイルがあれば別のクラウドストレージ(Google Drive等)に移行し、OneDriveはOfficeファイル専用にします(5分)。
【コツと理由】: 5GBという容量はExcelファイル専用として使う場合、数百本以上のブックを保存しても枯渇しない量です。容量不足の主因は大半の場合、写真・動画ファイルの混在にあります。OneDriveをOfficeファイル専用に整理するだけで、無料5GBの実質的な利用可能量が大きく増え、有料プランなしで長期利用できます。複数のクラウドサービスを使い分けたい場合はクラウドストレージ比較ガイドも参照してください。
【注意点】: 有料プランへのアップグレードは容量不足が解消しない場合の最終手段として位置づけてください。Microsoft 365 Personal(月額1,850円〜)には1TB(テラバイト)のOneDriveが含まれますが、Excelファイルのみを保存する用途であれば無料5GBで事実上十分です。
CHECK
▶ 今すぐやること: OneDriveの現在の使用容量を確認し、Excelファイル以外の不要ファイルを1つ削除してください(3分)
よくある質問
Q: OneDriveの5GB容量を超えたらファイルはどうなりますか?
A: 容量超過後は新しいファイルの保存ができなくなりますが、既存ファイルの閲覧と削除は引き続き行えます。不要ファイルを削除して容量を確保するか、有料プランに移行することで解消できます。
Q: 無料でOneDriveの容量を増やす方法はありますか?
A: 現在Microsoftが提供する無料の容量増加キャンペーンは終了しており、基本的には5GBが上限です。増やしたい場合はMicrosoft 365プラン(1TB付き)への移行が必要です。
Excel Onlineの利用を3分で自己診断
「Excel Onlineで今すぐ解決できるかどうか」を3分で判定できます。Q1から順に答えてください。
Q1: Microsoftアカウントをすでに持っていますか?
Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合はまずMicrosoftアカウントを無料作成してください。所要時間は約5分です(アカウント作成ページ)。
Q2: 業務でVBAマクロを使用していますか?
Yesの場合はExcel Onlineとデスクトップ版の併用が必要です。マクロ実行ファイルはデスクトップ版で管理し、共有・閲覧用途にExcel Onlineを活用する「分業運用」を検討してください。Noの場合はQ3へ進んでください。
Q3: 複数人でリアルタイムに同じファイルを編集する必要がありますか?
Yesの場合はExcel Onlineの共有機能を今すぐ活用できます。「共有リンク(編集権限付き)」を発行して試してください。Noの場合はResult Aへ進んでください。**
Result A: Excel Onlineをメイン環境として使えますデータ入力・関数・グラフ・ファイル共有のすべてをExcel Onlineで完結できます。今すぐoffice.comにサインインして新規ブックを作成してください。
Result B(VBAマクロあり): 分業運用を設計してくださいマクロ処理はデスクトップ版、共有・閲覧・報告書配布はExcel Onlineという役割分担で、両者の長所を活かした運用が最適です。
CHECK
▶ 今すぐやること: Q1から順に答え、自分の利用シナリオを確定してください(3分)
よくある質問
Q: VBAマクロを使いたいがExcel Onlineしか使えない環境の場合、代替手段はありますか?
A: Microsoft 365の有料プランに含まれる「Office Scripts」が代替手段として存在します。ただし、VBAとは記述言語(TypeScript)が異なるため、既存のVBAコードをそのまま移行することはできません。
Excel Onlineを活用する:無料で今日から始める次の一歩
Excel Onlineは無料・インストール不要・5分で開始できるクラウド版Excelです。Microsoftアカウントを作成してoffice.comにサインインするだけで、表計算・関数・グラフ・リアルタイム共有のすべてが今日から使えます。VBAマクロの作成や大容量データの高速処理を除けば、日常業務の大半をExcel Onlineで完結できるため、まずは1週間試用してデスクトップ版との使い分けを検討してください。
メールでファイルを行き来させてバージョン管理に手間をかけていた状況があるなら、Excel Onlineへの移行は作業時間の削減に直結します。「office.comを開いて新規ブックを1枚作成する」だけを今日の行動にしてください。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| まだアカウントを持っていない | Microsoftアカウント作成ページで無料登録 | 5分 |
| ログインはできたが何も試していない | office.comで新規ブックを作成してSUMを入力 | 5分 |
| 共有機能を試したい | 「共有」ボタンから閲覧リンクを発行して動作確認 | 3分 |
| スマホでも使いたい | Microsoft ExcelアプリをインストールしてサインIn | 5分 |
| VBAが必要な業務がある | デスクトップ版との分業運用方針を決める | 10分 |
※本記事で紹介した情報は2025年7月時点のものです。
Excel Onlineに関するよくある質問
Q: Excel OnlineはGoogle スプレッドシートと何が違いますか?
A: 主な違いは3点です。第一に、既存の.xlsxファイルとの互換性はExcel Onlineが優れており、デスクトップ版Excelで作成した書式や関数がほぼそのまま維持されます。第二に、Googleスプレッドシートは無料で15GBのストレージが付与されるため、容量面ではGoogleが有利です。第三に、インターフェースはExcel Onlineがデスクトップ版Excelに近いため、既存のExcelユーザーは学習コストが低くなります。
Q: Excel Onlineで作成したファイルは他のPCから見られますか?
A: はい。OneDriveに保存されているため、Microsoftアカウントでサインインできる端末であれば、どのブラウザからも同じファイルにアクセスできます。
Q: 無料プランの制限事項は何ですか?
A: VBAマクロの作成、Office Scriptsの利用、一部の高度なグラフ設定、大容量ファイルの高速処理が制限されます。また、OneDriveストレージは5GBが上限です。日常的な表計算・データ集計・ファイル共有の用途ではこれらの制限が問題になる場面は少ないです。
【出典・参照元】
Web用Excelでの基本的な作業 – Microsoft公式サポート
