この記事でわかること
発注しない場合でも当日〜翌営業日中にお礼メールを送る理由と手順、「感謝・断りの意思・理由1文」の3要素でそのまま使える例文5パターン、今後の取引を残す断り方と完結させる断り方の使い分け方がわかります。
見積もりを受け取ったら、発注しない場合でも当日〜翌営業日中にお礼と辞退の意思を伝えるのがビジネスマナーの基本です。この記事では、関係を維持しながら丁寧に断れる例文5選と送り方のコツを解説します。
この記事の結論
発注しない場合でも、見積もりへのお礼メールは必ず送ります。感謝を伝えてから断る順番を守り、理由は「予算」「時期」「条件」の3つのどれかで簡潔にまとめると相手への印象が悪くなりません。今後の再依頼可能性を残したいなら、「また機会があれば」の一文を必ず末尾に添えてください。
今日やるべき1つ
この記事の例文テンプレートを1つコピーして件名・宛名・案件名を書き換え、今日中に送信してください(作業時間:5分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| すぐ使える例文が欲しい | 発注しない場合のお礼メール例文は5パターン | 3分 |
| 断り方のマナーを確認したい | 見積もりお礼メールは3要素で構成 | 3分 |
| 返信が遅れてしまった | 見積もり返信は翌営業日が目安 | 2分 |
| 今後も取引したい相手への断り方 | 見積もり断りは2ケースで対応が変わる | 3分 |
| 判断に迷っている場合の対応 | 発注可否の判断を3分で診断 | 3分 |
見積もりお礼メールは3要素で構成
見積もりを受け取った後に返信せずにいると、相手は「届いたのかどうかも分からない」という状態に置かれます。見積作成には数時間から数日の作業が発生するため、受け取ったことを伝えること自体が相手への配慮になります。
感謝・意思・フォローが3つの必須要素
発注しない場合のお礼メールは、「感謝」「断る意思」「今後へのフォロー」の3要素を必ず含めます。この順番が重要で、断りから始めると印象が悪くなります。感謝から入ることで、相手は労力を認めてもらえたと感じ、断られても不快感が残りにくくなります。文面の構造そのものが関係維持の機能を果たします。
「感謝」は「このたびはお見積もりをご提示いただきありがとうございます」のように、見積もり作業そのものへの感謝を書きます。「断る意思」は「今回は見送らせていただきます」「辞退させていただきます」と柔らかい表現で伝えます。「今後へのフォロー」は「また機会がありましたら、ぜひご相談させてください」の一文で締めます。
断る理由は3つのカテゴリで選ぶ
断る理由を詳しく書きすぎると、相手に交渉の余地があると受け取られ、値下げや条件変更の提案が届くことがあります。理由を一切書かないと誠実さに欠ける印象になります。理由は「予算の都合」「時期の見直し」「条件面の問題」の3つのカテゴリから1つを選び、1〜2文で簡潔に書くのが適切なバランスです。
「予算の都合」は、相手の見積内容や提案力を否定せずに断れる最も使いやすい理由です。「今回は弊方の予算の都合により見送りとなりました」と書けば、相手は費用面の問題と理解し、納得しやすくなります。「時期の見直し」は「社内での検討の結果、今期は見合わせることになりました」のように使います。相手の提案内容を理由にしていないため、角が立ちません。
件名には目的語を入れる
件名を「お礼」だけにすると、何の件のお礼か受信者に伝わらず、後から検索しにくくなります。「ご見積もりご提示のお礼(案件名)」のように件名に案件名を含めると、相手も自社メールを管理しやすくなります。件名が明確なメールは返信を促す効果もあり、その後のやり取りがスムーズになります。
なお、フリーランス向けの見積依頼メールの件名や本文の書き方については、相手名・案件名・依頼内容の3要素を組み合わせた構成が返信率を高めることが確認されています。

CHECK
▶ 今すぐやること:手持ちの未返信の見積もりメールを1件開き、案件名を確認してください(1分)。
Q:発注しない場合でもお礼メールは必要ですか?
A:必要です。見積作成には作業コストがかかっており、無返信は相手に不快感を与えます。返信することで今後の関係を維持できます。
Q:断る理由は本当のことを書かなければいけませんか?
A:正確に書く必要はありません。「予算の都合」「時期の見直し」など、相手を責めない表現であれば、詳細な理由の開示は不要です。
見積もり返信は翌営業日が目安
返信が遅れると相手は他の案件の調整ができず、業務に影響が出ることがあります。見積もり返信のタイミングに悩んでいる方は多いのですが、基本方針は一つです。当日に結論が出なくても、まず「受け取った」という事実を相手に伝えてください。
返信は受領確認と断りを分けてよい
見積もりを受け取った当日に発注するかどうか決まらない場合は、まず「受領確認メール」だけを送り、後日「結果報告メール」を送る2段階の返信で対応できます。当日に一次返信を送ることで、相手は「届いた」と確認できて安心します。二次返信で発注しない旨を伝えれば、判断に時間をかけながらも礼儀を保てます。
一次返信の例は「このたびはお見積もりをご提示いただきありがとうございます。内容を確認し、社内で検討の上、〇月〇日までにご連絡いたします」です。回答予定日を明示することで、相手への誠実さが伝わります。
3営業日以上経過した場合は謝罪を1文加える
返信が3営業日以上遅れた場合は、「ご返答が遅くなり、申し訳ございません」の一文をメール冒頭に追加します。遅延への言及がないと、自覚がないと受け取られます。謝罪を1文入れるだけで、返信が遅れた事実への誠実さが伝わり、その後の文面を読んでもらいやすくなります。遅延そのものより「遅延への自覚があるか」が相手の印象を左右します。
対応遅れのお詫びメールでは、謝罪・理由・今後の対応を3段構成で送ることが信頼回復の最短ルートとされています。返信が遅れた場合も同様の構成が有効です。

複数社比較中の場合は回答期限を伝える
相見積もりで複数社を比較している場合は、「〇月〇日までに最終判断をお伝えします」と期限を明示すると、相手の不安が減ります。返答期限がないと、相手は他の案件に集中できず、担当者側のリソースも無駄に拘束します。期限を伝えることは相手への気遣いであり、自社の意思決定プロセスを管理している印象も与えます。
CHECK
▶ 今すぐやること:未返信の見積もりがある場合、今すぐ一次返信(受領確認のみ)を送り、回答予定日を記入してください(3分)。
Q:受領確認メールを送った後、断るメールをどのタイミングで送ればよいですか?
A:社内検討が完了した時点で送ります。一次返信で伝えた回答予定日を守ることが最低条件です。遅れる場合は再度予定日を伝えるメールを送ってください。
Q:相見積もりであることを相手に伝えるべきですか?
A:伝える義務はありません。断りメールに「今回は見送り」と伝えるだけで十分です。他社比較の事実を明かすと、値下げ交渉が発生する場合があります。
発注可否の判断を3分で診断
自分の状況がどのパターンに当てはまるか、3分で確認できます。
Q1:見積もりに対してすでに「発注しない」と決まっていますか?
Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合はResult C(検討中の場合)へ進んでください。
Q2:相手との今後の取引を続ける可能性がありますか?
Yesの場合はResult A(関係維持型の断りメール)を使います。Noの場合はResult B(完結型の断りメール)を使います。
Result A:関係維持型
感謝・断りの意思・理由・今後の再依頼可能性の4要素を含めたメールを送ります。「また機会がありましたら」の一文を必ず入れてください。この記事のパターン1・2・3の例文が対応しています。
Result B:完結型
感謝・断りの意思・理由の3要素で完結させます。今後の関係を前提とした文言は不要です。この記事のパターン4の例文が対応しています。
Result C:検討中の場合
まず一次返信(受領確認+回答予定日の提示)を送ります。決定後にResult AまたはResult Bのメールを送ってください。この記事のパターン5の例文が対応しています。
CHECK
▶ 今すぐやること:上記の診断でResult A・B・Cのどれに当てはまるか確認し、対応する例文パターンを選んでください(3分)。
Q:一度「検討します」と返信した後に断るのは失礼ですか?
A:失礼ではありません。検討の結果として「今回は見送り」と伝えるのは自然なビジネス上のやり取りです。「検討した上での判断」であることが伝わるよう、一言添えると誠実さが増します。
Q:口頭で断った後にメールも送る必要がありますか?
A:送ることを推奨します。口頭のみでは記録が残らず、後日「連絡がなかった」というトラブルの原因になる場合があります。メールで断りを記録として残すことで、双方の確認が取れます。
見積もり断りは2ケースで対応が変わる
断りメールの失敗パターンと成功パターンを実際のケースで比較します。
ケース1(成功パターン):早期返信で関係を維持したケース
フリーランスのWebデザイナーが複数社から相見積もりを取った際、発注しなかった1社に対して受領当日に一次返信を送り、3営業日後に断りの二次メールを送りました。断りメールには「予算の都合」の理由と「また機会があれば」の一文を入れ、相手から「丁寧にご連絡いただきありがとうございます」という返信が届きました。6ヶ月後に別案件が発生した際に再び見積もりを依頼でき、その後発注に至りました。
「失注しても次の相談につなげることを意識した文面の工夫をしている」という実例は、失注後も次につながる断りメールの実例でも紹介されています。
無返信のままにしていれば、6ヶ月後の再依頼時に先方の印象が悪くなっており、見積もり提示を断られた可能性があります。
ケース2(失敗パターン):返信が遅れて関係が途絶えたケース
フリーランスのライターが複数社からの見積もりを受け取った後、発注しない会社への返信を「後でまとめて」と後回しにしました。2週間後に断りのメールを送ったところ、返信がなく、その後そのベンダーから新しい提案の連絡も来なくなりました。2週間の無返信の間、先方は「検討中」として待ち続けており、他のリソースを当該案件用に温存していた可能性があります。
見積依頼お礼メールの書き方と実務によると、「見積依頼へのお礼メールは当日〜翌営業日返信が基本で、受領確認・お礼・今後の予定の順で書く」ことが実務の基本とされています。
受領当日に一次返信を送り「〇日までに回答します」と伝えていれば、先方も状況を把握できており、2週間後の断りメールへの反応が変わっていた可能性があります。
CHECK
▶ 今すぐやること:過去に無返信のままになっている見積もりメールがないか受信トレイを確認してください(2分)。
Q:2週間以上返信が遅れた場合、今から送っても意味がありますか?
A:意味があります。「ご返答が遅くなり、誠に申し訳ございません」の謝罪を冒頭に入れた上で断りのメールを送ることで、無返信のまま放置するより印象が改善します。
発注しない場合のお礼メール例文は5パターン
状況に応じた例文5つをそのまま使えるテンプレートとして提供します。件名・宛名・案件名・回答期日の箇所を書き換えてそのまま送信できます。
なお、フリーランスのお礼メール全般については、当日中送信と件名への日時・内容の記載が開封率を高めるポイントです。

パターン1:基本の断りメール(関係維持型)
感謝を先に置くことで相手の作業コストを認め、断りの印象を和らげます。理由を「予算の都合」に留めることで値下げ交渉を誘発しません。
件名:ご見積もりご提示のお礼(○○案件)
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○の△△です。
このたびは、○○案件についてお見積もりをご提示いただき、誠にありがとうございます。
社内で慎重に検討した結果、今回は予算の都合により見送らせていただくこととなりました。
お見積もり作成にお時間をいただきましたにもかかわらず、このような結果となり、大変申し訳ございません。
また機会がありましたら、ぜひご相談させてください。今後ともよろしくお願いいたします。
△△(氏名)
アレンジ例:「予算の都合」の部分を「今期のスケジュールの都合」に変えると、時期の問題として断れます。
このテンプレートをコピーして使用してください。
パターン2:今後の再依頼を強調する断りメール
「今後ぜひご提案いただきたい」の一文を入れることで、相手に次のチャンスを予告します。失注ではなく「今回は縁がなかっただけ」という印象を残せます。
件名:ご見積もりご提示のお礼(○○案件)
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○の△△です。
このたびは、○○案件のお見積もりをお送りいただき、ありがとうございます。
内容を精査した結果、今回は条件面の都合により見送りとさせていただきます。
貴社のご提案内容は大変参考になりました。今後別の案件が発生した際には、改めてご相談させていただければ幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
△△(氏名)
アレンジ例:「条件面の都合」の部分を「社内方針の変更により」に変えると、相手の提案内容への評価を下げずに断れます。
このテンプレートをコピーして使用してください。
パターン3:返信が遅れた場合の断りメール
冒頭に遅延への謝罪を入れることで、無返信への自覚を示します。謝罪が先にあることで、その後の断りの文面が読まれやすくなります。
件名:ご見積もりご提示のお礼(○○案件)
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○の△△です。
ご返答が大変遅くなり、誠に申し訳ございません。
○○案件のお見積もりをご提示いただき、ありがとうございます。社内での検討に時間がかかってしまいましたが、今回は予算・時期ともに見送りとさせていただくことになりました。
ご対応いただいたにもかかわらず、遅れてのご連絡となりましたことを重ねてお詫び申し上げます。
また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
△△(氏名)
アレンジ例:「予算・時期ともに」の部分を「諸般の事情により」に変えると、理由を一言で簡潔にまとめられます。
このテンプレートをコピーして使用してください。
パターン4:完結型(今後の取引を想定しない断りメール)
「今後の再依頼」の一文を含めないことで、完結したやり取りとして処理できます。先方に期待を持たせない誠実さがあります。
件名:ご見積もりご提示のお礼(○○案件)
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○の△△です。
このたびは、○○案件についてお見積もりをご提示いただき、ありがとうございます。
社内での検討の結果、今回は見送りとさせていただきます。お見積もり作成のお手間をいただきましたにもかかわらず、誠に恐縮ですが、ご了承いただけますと幸いです。
以上、ご連絡申し上げます。
△△(氏名)
アレンジ例:末尾を「今後ともよろしくお願いいたします」に変えると、完結型でも礼儀を保った締め方になります(再取引を前提とはしない表現のまま維持できます)。
このテンプレートをコピーして使用してください。
パターン5:検討中の一次返信メール(受領確認)
回答予定日を明示することで、相手に「いつまで待てばよいか」が伝わります。これだけで相手の不安が大幅に減ります。
件名:ご見積もりご送付のお礼(○○案件)
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○の△△です。
このたびは、○○案件についてお見積もりをご提示いただき、ありがとうございます。
内容を確認しました。現在社内にて検討中でございます。〇月〇日(○曜日)までに結果をご連絡いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
△△(氏名)
アレンジ例:「社内にて検討中」の部分を「担当者と確認の上」に変えると、フリーランス個人での検討であっても丁寧なニュアンスになります。
このテンプレートをコピーして使用してください。
CHECK
▶ 今すぐやること:5つのパターンから自分の状況に合うものを1つ選び、件名・宛名・案件名を書き換えて送信してください(5分)。
Q:テンプレートをそのまま使っても問題ないですか?
A:問題ありません。宛名・案件名・回答予定日の3箇所を正確に書き換えてから送信してください。送信前に相手の社名と担当者名の誤記を必ず確認してください。
Q:フリーランスで会社名がない場合の書き方は?
A:会社名の欄は省略し、自分の屋号または氏名のみで記載してください。「○○(氏名)」だけでも十分です。署名欄に連絡先を加えると相手が対応しやすくなります。
見積もりお礼メールは5つの仕組みで管理
発注しない場合のお礼メールを毎回スムーズに送るための実務ノウハウです。1つ実践するだけでも返信の質と速度が改善します。
ハック1:受領確認テンプレを登録して返信を3分以内に完了
【対象】:見積もりの受領返信に時間がかかっていると感じているフリーランス
【手順】:この記事のパターン5(一次返信テンプレート)をコピーし、メールソフトの定型文・テンプレート機能に登録します(所要時間:5分)。見積もりメールが届いたら、定型文を呼び出して宛名・案件名・回答期日のみを書き換えます(所要時間:2分)。送信前に宛名と案件名の誤記がないかを確認してから送信します(所要時間:1分)。
【コツと理由】:定型文への登録は一度5分で完了し、件名・宛名・期日の3箇所を書き換えるだけで返信が完結する仕組みになります。定型文の登録後は年間で換算すると数十件分の作業時間が短縮されます。一次返信の速さは相手への信頼感に直結するため、内容より速度を優先できる設計がポイントです。
【注意点】:宛名・社名・案件名の書き換え忘れは、相手に「他社と混同されている」という印象を与え、信頼を一気に失います。送信前の3点確認(宛名・社名・案件名)を必ず習慣にしてください。
ハック2:断りの理由は3カテゴリから選んで1文に収める
【対象】:断る理由をどこまで書けばよいか毎回迷っているフリーランス
【手順】:断る理由を「予算」「時期」「条件」の3カテゴリのどれに当てはまるか判断します(所要時間:1分)。選んだカテゴリに対応する定型フレーズを1文で書きます(例:「今回は予算の都合により見送りとさせていただきます」)(所要時間:1分)。その理由文をメール本文の断り意思の直後に1文だけ追加します(所要時間:1分)。
【コツと理由】:理由は1文の概括にとどめることで、交渉を発生させずにスムーズに断れます。詳細な理由を書くと相手に「条件を変えれば受注できるかもしれない」という余地を与えます。1文に収めることで、完結させる意図が伝わります。「予算の都合」は相手の提案内容への評価とは無関係な理由であるため、今後の関係を損なわずに断れる最適な表現です。
【注意点】:「金額が高い」「他社の方が安かった」のような理由は書かないでください。相手の提案を否定する表現は不要な対立を生みます。理由を一切書かないと誠実さが伝わらないため、必ず1文は添えてください。
ハック3:「また機会があれば」の一文で次の依頼率を高める
【対象】:今後も取引する可能性がある相手に断りメールを送るフリーランス
【手順】:断りメールの結びの直前に「また機会がありましたら、ぜひご相談させてください」の一文を追加します(所要時間:30秒)。相手からの返信が来た場合は「ご理解いただきありがとうございます」と一言返します(所要時間:1分)。半年〜1年以内に再依頼の機会が生じた場合は、前回のメールの件名を引用する形でメールを送ります(所要時間:3分)。
【コツと理由】:「また機会があれば」の1文は、次の依頼への布石を打てる表現です。先方も次の案件が生じた際に連絡しやすくなるため、コスト0で次の案件への扉を開いたままにする機能を持ちます。
【注意点】:今後の取引を想定していない相手に「ぜひご相談させてください」と書くことはやめてください。後日再連絡が来た際に断りにくくなります。関係維持が不要な場合はパターン4(完結型)を使ってください。
ハック4:送信前チェックを3項目に絞って確認漏れをゼロにする
【対象】:送信後に宛名ミスや案件名の誤記に気づいた経験があるフリーランス
【手順】:送信前に「宛名(相手の氏名・役職)」「社名(正式名称)」「案件名(見積もりに記載された案件名と一致しているか)」の3項目のみを確認します(所要時間:1分)。3項目すべてに問題がなければ送信します。送信したメールはフォルダに保存し、後日再見積もり時の参照に使います(所要時間:1分)。
なお、金額間違いお詫びメールの事例でも示されているように、送信前の内容確認が信頼維持の基本です。

【コツと理由】:宛名・社名・案件名の3点のみを確認することで、見落としを防ぎながら作業時間を短縮できます。全文確認は時間がかかる割に誤記の検出率が3点確認と大差ありません。宛名ミスは発生した場合の印象へのダメージが大きく、社名の誤字は信頼を瞬時に損ないます。チェック対象を絞ることで確認の集中度が上がり、ミスの発生率が下がります。
【注意点】:「返信済み」のラベル管理だけに頼ることはやめてください。メールソフトのラベルは人的ミスで外れる場合があります。送信済みフォルダへの保存と案件名でのフォルダ整理を合わせて運用してください。
ハック5:断りログを残して再見積もりをスムーズにする
【対象】:一度断った取引先に数ヶ月後に再依頼する可能性があるフリーランス
【手順】:断りメールを送った後、案件名・取引先名・断った理由・送信日をスプレッドシートまたはテキストに1行で記録します(所要時間:2分)。再依頼時にそのログを参照し、「前回はご迷惑をおかけしました」の一文と共に再見積もりの依頼メールを送ります(所要時間:3分)。前回の断りメールの件名を引用することで、相手も「あの時の件」として文脈を把握できます。
【コツと理由】:断りのログを資産として管理することで、再依頼時に「前回お断りした件ですが」と書くだけで先方との記憶の共有ができます。断りの記録がない場合は再連絡時の文脈作りが難しくなり、先方も「どの案件の話か」と混乱します。記録は2分の作業ですが、再依頼時のやり取りのスムーズさに大きく影響します。
【注意点】:ログをクラウドに保存する場合、個人名・社名・案件内容が含まれるため、取り扱いに注意が必要です。外部共有の設定になっていないか確認してください。また、断った理由が「相手への不満」に起因する場合は再依頼自体を見直すことが先決です。
CHECK
▶ 今すぐやること:メールソフトにパターン5の一次返信テンプレートを定型文として登録してください(5分)。
Q:ハック1〜5をすべて同時に実践する必要がありますか?
A:必要はありません。まず「ハック1(定型文登録)」だけ実践してください。一次返信の速度が上がれば、その後の断りメールに使える時間が生まれ、ハック2以降を取り入れやすくなります。
Q:フリーランスで取引先が少ない場合も断りログは必要ですか?
A:取引先が少ないほど1件の関係の重みが大きくなるため、ログ管理の効果が出やすい状況です。スプレッドシート1枚に記録するだけで十分ですので、取引件数に関わらず習慣化してください。
見積もり断りメールを完結させる3要素
発注しない場合でも、見積もりのお礼メールは必ず送ります。「感謝」「断りの意思」「理由1文」の3要素を当日〜翌営業日中に伝えることで、相手への印象を損なわずに断れます。
今後の取引可能性がある相手には「また機会があれば」の一文を添えるだけで、次の案件への扉が開いたままになります。難しい表現は一切不要です。この記事の5つのパターンのどれか1つを今日コピーして、件名・宛名・案件名を書き換えて送信してください。返信が遅れていてもゼロよりは一言送る方が必ず良い結果につながります。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| すぐ断りメールを送りたい | パターン1〜4の例文をコピーして宛名・案件名を書き換える | 5分 |
| まだ検討中で返信したい | パターン5をコピーして回答予定日を記入して送信 | 3分 |
| 返信が2週間以上遅れた | パターン3の冒頭謝罪文を入れてから送信 | 5分 |
| 定型文を登録したい | メールソフトの定型文機能にパターン5を貼り付ける | 5分 |
見積もりお礼メールに関するよくある質問
Q:見積もりを受け取って発注しない場合、お礼メールを送らなくてもマナー違反にはなりませんか?
A:送らない場合、ビジネスマナーとして不十分と受け取られます。見積作成には相手の時間と労力がかかっており、結果の報告は受け取った側の最低限の義務です。無返信が続くと次回以降の見積もりを断られるリスクもあります。
Q:断りメールに「他社に決めました」という理由を書いてもよいですか?
A:書かないことを推奨します。他社比較の事実を明かすと、「価格を下げるので再検討してほしい」という返信が届く場合があります。「予算の都合」「時期の都合」など、比較を匂わせない理由の方が双方にとってスムーズです。
Q:見積もりへのお礼メールに返信が来た場合、さらに返信する必要がありますか?
A:相手から「承知しました」「またよろしくお願いします」などの返信が来た場合は、短く「ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします」と返すのが丁寧です。無視すると最後の印象が良くなりません。
【出典・参照元】
失注後も次につながる断りメールの実例 – 失注後に次の相談につなげるメール文面の試行錯誤と実例
見積依頼お礼メールの書き方と実務 – 見積依頼お礼メールの構成と返信タイミングの実務解説