目次

この記事でわかること

フリーランスがBasicプラン(月額10ドル)で商用利用を開始できる条件を整理します。無料版画像の再生成で3つの法的リスクを回避する手順を解説します。著作権の2層構造を理解し、プロンプト設計から納品まで安全に運用する方法を紹介します。

フリーランスがMidjourneyを商用利用するには、有料プラン(Basic以上)への加入が必要条件です。無料トライアル期間中に生成した画像はCreative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License(CC BY-NC 4.0)のため商用利用不可であり、有料プランで再生成が必要です。この記事ではプラン選択から著作権リスクまで5つの条件を整理します。

この記事の結論

フリーランスがMidjourneyで生成した画像を商用利用するには、有料プラン(Basic以上)への加入が必要条件です。年間収益100万ドル未満の個人・フリーランスはBasicプラン(月額10ドル)またはStandardプラン(月額30ドル)で十分であり、Pro・Megaプランは不要です。過去の無料トライアル期間中に生成した画像は商用利用不可のため、有料プランで再生成することで法的リスクを低減できます。

今日やるべき1つ

Midjourneyの公式利用規約(Terms of Service)を開き、現在加入しているプランが有料プランかどうかを確認してください。無料版・未加入の場合はBasicプラン(月額10ドル)に即日加入することで、加入当日から商用利用が可能になります(所要時間:5分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
どのプランを選べばいいか知りたい4プランの違いと選び方3分
無料版で生成した画像を使えるか確認したい無料版の商用利用は不可2分
自分が該当プランかどうか診断したいプランを3分で診断3分
著作権侵害リスクを具体的に確認したい著作権リスクは2層構造で管理4分
実務ノウハウを今すぐ活用したい5つの仕組みで安全運用5分

Midjourney商用利用は有料プランで即解決|4プランの違いと選び方

4つのプランの違いを収益基準で整理すれば、どのプランを選ぶべきかの判断は3分で終わります。プランごとに商用利用の権利が変わるわけではなく、違いは生成枚数・速度・ステルスモードの有無という別の軸にあります。この前提を押さえれば、選択基準が明確になります。

Basicプランは月額10ドルでフリーランスの第一選択

Basicプラン(月額10ドル、年払いなら月額8ドル)は、月に生成できる画像数が約200枚(Fast GPU時間で3.3時間相当)に制限されますが、商用利用の権利は他のプランと同等に付与されます(Midjourney公式利用規約)。YouTubeサムネイルを月20〜30枚、ブログ用画像を月50枚程度生成するフリーランスであれば、Basicプランで十分まかなえます。「商用利用の権利」という観点だけであれば、最安のBasicプランと最高額のMegaプランに差はありません。プランの違いはあくまで生成枚数・速度・ステルスモード(非公開生成)の有無であり、商用利用の可否とは別の軸で選ぶ必要があります。

なお、画像フリーアイコン選びは3条件で即決|商用利用安全サイト8選でも解説しているように、商用利用可否の確認はライセンス表記・クレジット不要明示・公式商標非侵害の3条件が基本です。Midjourneyの有料プランへの加入がこの第一条件を満たすことになります。

Standardプランは月額30ドルで生成枚数を15時間に拡張

Standardプラン(月額30ドル、年払いなら月額24ドル)は、Fast GPU時間が月15時間に増加し、Relaxedモード(低速だが無制限生成)も利用可能になります。月に100〜300枚以上の画像を継続的に生成するフリーランス、たとえばECサイトの商品画像を大量生成するケースや広告クリエイティブを複数クライアント向けに量産するケースではStandardプランが適しています。BasicからStandardへのアップグレードは月内いつでも可能で、差額は日割り精算されます。

ProプランとMegaプランは年間収益100万ドル超の企業・個人が対象

Proプラン(月額60ドル)とMegaプラン(月額120ドル)は、年間収益100万ドル(約1.5億円)以上の企業・個人に対して利用規約上の義務として要求されます(Midjourney公式利用規約)。フリーランスの年間収益がこの基準に達することは現実的にほぼないため、フリーランスがProプラン以上を選択すべき理由はステルスモード(生成プロセスを非公開にしたい場合)のみです。「商用利用のために」ProやMegaを選ぶ必要はなく、Basicで十分です。まずBasicで開始し、月の生成枚数が200枚を常時超えるようになった時点でStandardへ移行する流れが一般的です。

プラン比較表|フリーランス向け選択基準

プラン月額料金Fast GPU時間ステルスモード商用利用可否フリーランス向け判定
Basic10ドル(年払い8ドル)3.3時間不可可(年収100万ドル未満)第一選択
Standard30ドル(年払い24ドル)15時間+無制限Relaxed不可可(年収100万ドル未満)枚数が多い場合
Pro60ドル(年払い48ドル)30時間可(年収100万ドル以上の企業・個人も対応)非公開生成が必要な場合のみ
Mega120ドル(年払い96ドル)60時間可(同上)大量生成が必要な場合のみ

CHECK

▶ 今すぐやること:Midjourneyの料金ページにアクセスし、現在のプラン状態を確認する(3分)

Q:フリーランスが年間収益100万ドルに近づいたら、すぐProプランに切り替える必要がありますか?

A:利用規約では「年間収益100万ドル以上の法人・個人」がPro/Mega必須と規定されています(Midjourney公式利用規約)。実際に100万ドルを超えた時点での対応が求められます。

Q:年払いと月払いで商用利用の権利に違いはありますか?

A:商用利用の権利に違いはありません。年払いは料金が約20%割安になるだけであり、利用規約上の権利内容は月払いと同一です。

無料版の商用利用は不可|再生成で3つのリスクを回避

過去の無料トライアル期間中の画像をそのまま使い続けることは、現時点で複数の法的リスクを同時に抱えることになります。「昔、無料トライアルで生成した画像をまだ使っているかもしれない」という状況は意外と多く、早期の棚卸しが必要です。

無料版画像にはCC BY-NC 4.0が適用される

Midjourneyが無料トライアルを提供していた期間中に生成された画像には、Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License(CC BY-NC 4.0)が適用されます(Midjourney公式利用規約)。CC BY-NC 4.0の「NC(Noncommercial)」は非営利目的のみを許可するライセンスであり、フリーランスが広告・商品・SNS・WebサイトのようなビジネスコンテキストでCC BY-NC 4.0の画像を使用することはライセンス違反に該当する可能性があります。「気づかずに使っていた」という状況であっても、違反の事実は消えません。

「有料会員は商用利用できる権利を持っている。無料会員はCreative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International Licenseに従うため、商用利用不可」という解説もあります(Midjourneyの利用規約について|note)。

なお、著作権侵害の損害賠償相場|3つの算定基準と5つの対策でも触れているように、著作権侵害は画像1点でも数十万円の請求リスクがあり、フリーランスは個人財産から賠償義務を負うため、事前のライセンス確認が最大の防衛策です。

無料トライアルは2025年1月時点で廃止済み

現在、Midjourneyは無料トライアルの提供を停止しています(Midjourney公式サイト)。「新規で無料版を使って商用利用する」という行為は物理的に不可能ですが、過去のトライアル期間中に生成した画像がローカルや外部ストレージに残っている場合は注意が必要です。過去の無料版画像と有料版画像が混在しているフリーランスは、生成日時とプラン契約日を照合することで各画像のライセンス状態を判別できます。Midjourneyのウェブアプリでは画像の生成日時を確認できるため、有料プラン開始日以降に生成された画像のみを商用利用フォルダに移動して管理する方法が実務上有効です。

プラン解約後の画像は引き続き商用利用可能

見落としがちな点として、プランを解約した後も契約期間中に生成した画像は引き続き商用利用が可能とされています。たとえば2024年4月から6月まで有料プランに加入していたフリーランスが、7月に解約した後も4〜6月に生成した画像を広告やWebサイトに使用し続けることは利用規約上問題ないとされています(Midjourneyの商用利用条件と実務)。この権利を正確に管理するために、プランの契約開始日・終了日を記録し、各画像の生成日時と照合できる状態にしておくことが必要です。「解約後に新たに生成した画像」は当然ながら商用利用不可であるため、解約後の生成には注意が必要です。

CHECK

▶ 今すぐやること:Midjourneyのウェブアプリで画像の生成日時を確認し、有料プラン開始日以降の画像のみを「商用利用OK」フォルダに移動する(15分)

Q:無料版で生成した画像を一部加工・編集した場合でも商用利用は不可ですか?

A:CC BY-NC 4.0ライセンスは加工・編集後の二次著作物にも適用されます。加工の程度にかかわらず、原著作物(無料版の生成画像)がCC BY-NC 4.0の場合、商用利用は認められません。有料プランで再生成することで、同様の画像を商用利用可能な形で入手できます。

Q:過去の無料版画像を削除すれば問題は解決しますか?

A:削除によってすでに発生したライセンス違反の事実が消えるわけではありませんが、今後の継続的な違反を防ぐことはできます。過去に公開・配布した無料版画像については、可能な限り有料版で再生成した画像に差し替えることが実務上の対処策です。

Midjourney商用利用のプランを3分で診断

以下の3つの質問に答えることで、最適なプランと対応が3分で判明します。Q1から順番に回答してください。

Q1:現在、Midjourneyの有料プランに加入していますか?

Yesの場合 → Q2へ進む。Noの場合 → Result A。

Result A:今すぐBasicプラン(月額10ドル)に加入してください。

Basicプランへの加入当日から商用利用が可能になります。過去に無料トライアルで生成した画像は商用利用不可のため、有料プラン加入後に再生成してください。Midjourneyの料金ページから即日加入できます(所要時間:5分)。

Q2:現在加入しているプランはどれですか?

Basic・StandardのいずれかであればQ3へ進む。Pro・MegaであればResult B。

Result B:商用利用の条件は満たしています。

Pro・Megaプランは商用利用に加えてステルスモードも利用可能な状態です。年間収益が100万ドル未満であれば、コスト削減目的でBasicまたはStandardへのダウングレードも選択肢です。

Q3:現在の月間画像生成枚数はおおよそ何枚ですか?

200枚未満 → Result C。200枚以上 → Result D。

Result C:Basicプランで問題ありません。

現在の生成枚数であればBasicプランのFast GPU時間(3.3時間/月)で対応可能です。商用利用の権利はすでに付与されています。

Result D:Standardプラン(月額30ドル)へのアップグレードを検討してください。

月200枚以上の生成が常態化している場合、BasicプランのFast GPU時間が不足します。Standardへアップグレードすることで15時間のFast GPU時間と無制限のRelaxedモードが使用可能になり、生成効率が向上します。

CHECK

▶ 今すぐやること:上記Q1に回答し、Result Aに該当する場合はMidjourneyの料金ページでBasicプランに加入する(5分)

Q:年間収益が100万ドルを超えそうな場合、どの時点でProプランに切り替えるべきですか?

A:利用規約では「年間収益100万ドル以上の企業・個人」がProプラン以上の使用を義務付けられています(Midjourney公式利用規約)。実際に100万ドルを超えた時点での切り替えが求められます。

Q:複数のクライアントの仕事を並行するフリーランスは、プランを複数契約できますか?

A:Midjourneyの規約上、1アカウント1プランのみが基本です。複数クライアント向けの商用利用であっても、1つの有料プランで対応可能です。クライアントごとに別アカウントを作成することは規約上推奨されておらず、1アカウントで複数案件を管理することが標準的な運用とされています。

Midjourney商用利用の著作権リスクは2層構造で管理

著作権のリスクは2つの異なる層から発生します。「ライセンスがあるから大丈夫」という理解にとどまると、商業利用における最大の盲点を見落とすことになります。2層構造を理解した上で対策を講じることが、安全運用の前提です。

第1層:Midjourneyが付与するライセンスと著作権帰属

Midjourneyの有料プランに加入したユーザーは、生成した画像に対して商用利用を含む広範なライセンスを付与されます(Midjourney公式利用規約)。ただし、この「ライセンス」は著作権の譲渡ではなく使用許諾であり、ユーザーが著作権者として著作権登録を行うことは原則として認められていません。日本においても、AIが生成した画像は著作権法上の「著作物」として保護される創作性の要件を満たさないとする見解が有力であり、著作権登録ができない状態で他者に同一・類似の画像を使われた場合、法的な排除請求が難しい状況にあります(Midjourneyの商用利用と著作権の現状)。これは「使っていいが、独占的に使える保証はない」という性質を意味します。

著作権とはわかりやすく|侵害を避ける5つの実務ルールでも解説しているように、著作権は創作と同時に自動発生しますが、AI生成画像はこの要件を満たさないため、フリーランスがMidjourney画像を独占的に保護する手段は限定的です。

第2層:第三者著作権侵害のリスク

Midjourneyのライセンスとは別に、生成された画像が学習データ中の既存著作物に酷似していた場合、第三者の著作権を侵害するリスクがあります。特定のアーティストのスタイルや既存のキャラクターを想起させるプロンプトを使用した場合、生成画像が既存著作物の複製または翻案に該当する可能性があり、その場合はMidjourneyのライセンスがあっても第三者への著作権侵害責任から保護されません。

「有料プラン(年間100万ドル以上の収入のある企業であればProプラン以上)であれば商用利用が可能」といった解説があります(Midjourneyの利用規約と著作権リスクの実務)。

第三者著作権侵害のリスクを低減する実務的な対策として、特定のアーティスト名や作品名をプロンプトに含めないこと、生成画像に独自のロゴ・テキスト・デザイン要素を加えることで差別化を図ることが有効です。また、Midjourneyで生成した画像に独自の創作的加工を加えることで、加工部分については著作権保護の対象となる可能性が高まります。

専門家への相談が必要なケース

著作権問題が訴訟リスクに発展する可能性があるのは、生成画像を商品パッケージや広告に大量使用している場合、または既存の有名キャラクター・ロゴに類似した画像を商用利用した場合です。このような高リスクな利用形態では、弁護士や知的財産の専門家への事前相談を推奨します。

CHECK

▶ 今すぐやること:使用予定の生成画像を見直し、特定のアーティストのスタイルに酷似していると感じる画像は有料プランで別プロンプトを使って再生成する(20分)

Q:Midjourneyで生成した画像をNFTとして販売することは商用利用に含まれますか?

A:有料プランへの加入を前提として、NFTとしての販売は商用利用の範囲に含まれると解釈されています。ただし、販売プラットフォームの利用規約とMidjourneyの利用規約の両方を遵守する必要があります。年間収益が100万ドルを超えた時点でProプランへの移行が必要になる点も確認してください。

Q:著作権登録ができない場合、他者に同じ画像を使われたらどうすればよいですか?

A:Midjourneyで生成した画像は著作権登録が原則不可のため、同一画像を他者が使用することを法的に排除する手段は限定的です。実務的な対処としては、画像に独自のロゴ・ブランド要素を追加して「自社ブランドとしての識別性」を高めることが有効です。完全な独占利用が必要な場合は、Midjourneyの生成画像をベースにデザイナーによる加工を加え、著作権保護対象となる二次著作物を作成することを検討してください。

Midjourney商用利用は5つの仕組みで安全運用

有料プランに加入した後、何に気をつければいいのかを整理します。以下の5つのハックを導入することで、フリーランスがMidjourneyを商用利用する際の主要なリスクを体系的に管理できます。ライセンス管理・プロンプト設計・デザイン追加の3つを組み合わせることが、安全運用の核心です。

ハック1:生成画像の「ライセンス台帳」作成で解約後トラブルを防止

【対象】:Midjourneyを複数案件で活用するフリーランスで、プランの切り替えや解約を検討している方

【手順】 スプレッドシート(GoogleスプレッドシートまたはExcel)を1枚作成します。列として「画像ファイル名」「生成日時」「プラン種別(Basic/Standard等)」「プラン契約期間(開始日〜終了日)」「使用案件名」「商用利用可否(○/×)」を設定します(15分)。次に、Midjourneyのウェブアプリにログインし、過去に生成した画像の生成日時を確認して台帳に転記します(30〜60分)。最後に、有料プラン開始日以降に生成された画像のみに「商用利用可(○)」を付与します。

【コツと理由】 記録を残さずに運用しているフリーランスは、実際には「契約期間中のどの画像が商用利用可能か」を証明できる書類がなく、解約後の権利主張時に混乱が生じます。台帳を作成することで、万が一クライアントやMidjourney側から確認を求められた際に契約期間の証拠を即座に提示できます。さらに、案件ごとの使用画像を追跡できるため、同一画像を複数案件で流用した場合のリスク管理も同時に実現できます。

【注意点】 台帳のバックアップを月1回クラウドストレージに保存してください。ローカルのみの保存では、端末故障時に証拠を失うリスクがあります。また、プラン解約後に新たに生成した画像を台帳に「商用利用可」と誤って記録しないよう、解約日を台帳の最終行に明示しておく方法が有効です。台帳を作り込むことに時間をかけすぎる必要はなく、最低限の6列で十分です。

ハック2:プロンプト設計で著作権リスクを事前に低減

【対象】:広告・商品パッケージ・SNSコンテンツなど商業価値の高い場面で生成画像を使用するフリーランス

【手順】 プロンプトを作成する前に「特定のアーティスト名」「著名なキャラクター名」「既存ブランドのロゴ」をプロンプトから除外します(1分)。代わりに「photorealistic」「abstract」「minimalist」等のスタイルワードを使い、スタイルをプロンプトで指定します(2分)。生成後、出力画像を見て既存の有名な作品・キャラクターへの強い類似性がないか目視確認します。類似が認められる場合はプロンプトを変更して再生成します(5分)。

【コツと理由】 生成後に問題があれば修正するという後工程での対処より、プロンプト設計の段階で特定固有名詞を除外することで、著作権侵害リスクの発生源を事前に断ち切る方が効率的です。Midjourneyの学習データには著作物が含まれている可能性があり、特定の固有名詞をプロンプトに含めることでその著作物に近い画像が生成されやすくなります。プロンプトの段階で固有名詞を排除しておくことで、生成後の差し替えリスクを低減でき、クライアント納品後の修正コストも回避しやすくなります。

【注意点】 「スタイルワードのみで全問題が解決する」わけではありません。プロンプトに固有名詞がなくても、学習データの影響で類似画像が生成される可能性はゼロではないため、最終的な目視確認は必ず実施してください。

ハック3:独自デザイン追加で「差別化資産」に変換し模倣リスクを低減

【対象】:Midjourneyで生成した画像を商品パッケージ・ブランドロゴ周辺・SNSアカウントのブランド素材として継続使用するフリーランス

【手順】 Midjourneyで生成した画像をCanvaまたはAdobe Expressにアップロードします(1分)。自身のブランドカラー・ロゴ・フォントを画像上に重ねてデザインを追加します(10〜20分)。加工後の画像を「加工済み」フォルダに保存し、元の生成画像と区別して管理します(2分)。

【コツと理由】 独自デザインを追加することで著作権保護の対象となる可能性のある二次著作物を作成でき、ブランドとしての識別性も同時に高められます。Midjourneyの生成画像は著作権登録が原則不可ですが、加工部分に十分な創作性がある場合は、その加工部分について著作権保護を主張できる可能性があります。また、独自ロゴ・フォント・カラーが追加された画像は視覚的にブランドと結びついているため、他者が同一ベース画像を使用しても差別化が自然に生じます。

【注意点】 加工を加えることで著作権保護の範囲が広がる可能性がありますが、「加工さえすれば第三者著作権侵害のリスクも解消される」わけではありません。プロンプト設計の段階で既存著作物に類似した画像が生成された場合、加工の有無にかかわらず侵害リスクは残ります。プロンプト設計との組み合わせが最も効果的です。

ハック4:コミュニティガイドライン確認で広告・SNS掲載前の差し戻しをゼロに

【対象】:生成画像を広告・SNS・YouTubeサムネイルとして定期的に使用するフリーランス

【手順】 Midjourneyのコミュニティガイドラインを一度通読し、禁止されているコンテンツのカテゴリ(成人向けコンテンツ・暴力的表現・誤解を招く政治コンテンツ等)を把握します(15分)。制作した画像が禁止カテゴリに該当しないかをチェックするための確認リストを作成します(10分)。各制作物の納品前に確認リストを使ってセルフチェックを実施します(各画像につき2分)。

【コツと理由】 利用規約だけ確認してコミュニティガイドラインを見ていないケースは珍しくありません。コミュニティガイドラインは利用規約とは別に存在し、禁止されているコンテンツを生成・使用した場合はアカウント停止のリスクがあります。アカウント停止が発生した場合、有料プランで生成した全画像のアクセスが制限される可能性があり、クライアント案件への影響が深刻になります。確認リストは一度作成すれば継続して使い回せるため、長期的には毎回の確認時間が2分以内に短縮できます。

【注意点】 確認リストは作成したら終わりではなく、Midjourneyのガイドラインが更新された場合(概ね半年〜1年に1回程度)に見直しが必要です。古いリストをそのまま使い続けることで新しい禁止カテゴリを見落とすリスクがあるため、ガイドラインの更新通知をブックマークしてください。毎回ガイドラインを全文再読する必要はなく、更新差分のみを確認する方法が効率的です。

ハック5:Basicプランの「Fast GPU時間」を月末に使い切る運用で生成効率を最大化

【対象】:Basicプラン(月額10ドル)で月間の画像生成枚数を最大化したいフリーランス

【手順】 月の前半(1〜15日)は必要最小限のプロンプトで生成し、クライアント案件の優先度が高い画像を先に消化します(Fast GPU時間の50%を目安に使用)。月の後半(16〜31日)で残りのFast GPU時間を使い、ストック画像・SNS素材・将来案件用の画像をまとめて生成します(Fast GPU時間の残り50%を使い切る)。Fast GPU時間が不足した月のみ、その月だけStandardプランへの一時的なアップグレードを検討します(差額は日割り精算されるため、月末5日前のアップグレードでも最大限活用可能)。

【コツと理由】 Relaxedモードはリクエストが混雑時に数分〜数十分の待機が発生するため、商業案件の納期に間に合わないリスクがあります。Fast GPU時間を計画的に配分することで、クライアント向け画像を確実にFast(即時生成)で処理し、ストック画像をRelaxedで補う形が費用対効果の高い運用です。

【注意点】 月末のFast GPU時間は翌月に繰り越されません。また、Fast GPU時間の確認はMidjourneyのウェブアプリの「Manage Subscription」画面でリアルタイムに確認できるため、月2〜3回程度チェックする習慣を持つことで過不足を事前に把握できます。Relaxedモードに依存しすぎる必要はなく、Fast GPU時間の計画的配分を最優先してください。

CHECK

▶ 今すぐやること:Googleスプレッドシートを開き、「画像ファイル名」「生成日時」「プラン種別」「プラン契約期間」「使用案件名」「商用利用可否」の6列からなるライセンス台帳を作成する(15分)

Q:Midjourneyで生成した画像を使ったデザイン制作物を、クライアントに納品して報酬を受け取ることはできますか?

A:有料プランへの加入を前提として、Midjourneyで生成した画像を使ったデザイン制作物をクライアントに納品し、報酬を受け取ることは商用利用の範囲内で認められています。クライアントへの納品時にMidjourneyの利用規約の制約(著作権登録が不可、第三者著作権侵害のリスク等)について事前に説明しておくことが、後のトラブル防止につながります。

Q:Midjourneyで生成した画像をストックフォトサイト(AdobeStock・Shutterstockなど)で販売できますか?

A:各ストックフォトサイトの規約によって異なります。現時点では、Adobe StockやShutterstockを含む主要なストックフォトサイトの多くがAI生成画像の投稿に独自の制限を設けており、Midjourneyの利用規約上の商用利用権があっても、ストックサイト側の規約で拒否される場合があります。各プラットフォームの最新の投稿規約を個別に確認してください。

Midjourney商用利用を安全に続ける:今日から始める3つの行動

Midjourneyの商用利用はBasicプラン(月額10ドル)以上への加入という条件を満たすことで開始できます。年間収益100万ドル未満のフリーランスにはBasicまたはStandardプランで十分であり、Pro・Megaプランへの加入義務はありません。過去の無料トライアル期間中の画像は商用利用不可のため有料プランで再生成し、生成日時とプラン契約期間を台帳で管理することで、解約後も含めたすべての権利関係を明確に維持できます。

ライセンス管理・プロンプト設計・独自デザイン追加の3つの習慣を導入することで、著作権リスクを体系的に管理できます。「有料プランに入ったから安心」と記録管理を省略することが、フリーランスにとって最大の落とし穴です。今日から台帳作成とプロンプト設計の見直しを始めることで、商用利用に伴うリスクを最小化しながらMidjourneyを継続的な収益源として活用できます。

なお、著作権譲渡契約書テンプレート5選|無償・デザイン対応の雛形も参考に、クライアントとの著作権の扱いについて事前に書面で確認しておくことで、納品後のトラブルをさらに防ぎやすくなります。

状況次の一歩所要時間
まだ有料プランに加入していないMidjourneyの料金ページからBasicプランに加入5分
過去の無料版画像が残っている生成日時を確認し、有料プラン開始前の画像を「商用利用不可」フォルダに移動15分
著作権リスクが気になるプロンプトから固有名詞を排除し、生成後に目視確認を実施各画像3分
将来的に年収が増加しそう年収が100万ドルに近づいた時点でProプランへの移行を計画30分(計画のみ)

Midjourney商用利用に関するよくある質問

Q:Midjourney以外の画像生成AIと並行して使う場合、利用規約はどうなりますか?

A:Midjourneyの利用規約はMidjourneyで生成した画像にのみ適用されます。他の画像生成AI(Stable DiffusionやDALL-Eなど)との並行利用は問題なく、各ツールの利用規約をそれぞれ遵守することが求められます。ツールごとに利用規約の内容が異なるため、商用利用前に各ツールの規約を個別に確認してください。

Q:有料プランに加入してから商用利用を開始するまでの待機期間はありますか?

A:加入当日から商用利用が可能です。プラン加入直後に生成した画像は、即座に商用利用の対象となります。プラン加入前に生成した画像(無料トライアルを含む)は遡って商用利用可能になるわけではないため、有料プラン加入後に改めて再生成することが必要です。

Q:法人名義でMidjourneyを使う場合と個人事業主(フリーランス)の名義で使う場合で、商用利用の条件は変わりますか?

A:年間収益100万ドルの基準は法人・個人を問わず適用されます。個人事業主として年間収益が100万ドルを超えた場合は、法人と同様にProプラン以上への加入が必要です。収益100万ドル未満の個人事業主・フリーランスはBasicまたはStandardプランで商用利用条件を満たします。

【出典・参照元】

Midjourneyの商用利用条件と著作権の実務 – 商用利用の条件と著作権の実務を解説

Midjourneyの商用利用と著作権の現状 – 利用規約に基づく商用利用・著作権登録の現状

Midjourney公式利用規約(Terms of Service) – Midjourneyの公式利用規約

Midjourneyの利用規約について(note) – 有料・無料会員の商用利用権の違いに関する解説

Midjourneyの利用規約と著作権リスクの実務 – 利用規約と著作権リスクに関する実務解説