フリーランスの案件管理は、案件DB・タスクDB・収支DBの3本柱をNotionに集約することで、請求漏れと進捗遅延を同時に防げます。無料プランでも個人利用なら運用可能で、設計から運用定着まで最短3時間で構築できます。この記事では、データベース設計・ステータス設計・リレーション設定の順で具体的な手順を解説します。
この記事でわかること
Notionの3DB連携で請求漏れをゼロにする設計方法がわかります。ステータス7段階とフィルタービュー3本で未回収案件を即座に把握できます。週1回15分のレビューで管理が形骸化しない運用の仕組みがわかります。
この記事の結論
案件管理・タスク管理・収支管理の3つのデータベースをNotionで連携させると、案件の進捗確認・請求処理・入金確認がすべて1つの画面で完結します。特にステータスを「進捗+請求+入金」の流れで設計することが、請求漏れをゼロにする最大のポイントです。まず案件管理DBを1つ作り、運用しながら徐々に拡張する進め方が、管理が形骸化せず長続きします。
今日やるべき1つ
Notionに新しいページを作り、案件管理DBのテーブルビューを1つ追加してください。列は「案件名・クライアント名・ステータス・納期・金額」の5つだけで十分です(30分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| Notion初日、まず何を作ればよいか分からない | フリーランスのNotionは3DBで完結する | 5分 |
| ステータス設計で請求・入金まで管理したい | ステータスは7段階で請求漏れをゼロにする | 7分 |
| リレーション・ロールアップが怖くて触れていない | リレーションとロールアップは2設定で完成する | 8分 |
| 作っても使わなくなる悩みを解消したい | Notionを3年使い続けるための運用ルール | 6分 |
| 自分の状況に合うか診断したい | 案件管理の現状を3分で診断する | 3分 |
フリーランスのNotionは3DBで完結する
スプレッドシート・カレンダー・メモアプリを併用していると、確認のたびに複数ツールを開く手間が発生し、見落としの温床になります。案件・タスク・請求の3つをNotionに集約することで、確認先は1つに絞られます。
案件DBが管理の中心軸になる
案件管理DBは、すべての管理軸の起点です。1つの案件レコードに「クライアント名・納期・金額・ステータス・請求日・入金日」を集約することで、案件の全体像を1行で把握できます。タスク管理や収支管理は後から追加できるため、最初から複数のDBを構築しようとすると挫折リスクが高まります。30分で案件DBを1つ作ることが、長期運用の第一歩です。
タスクDBは案件DBと1対多でつなぐ
タスク管理DBを別ページに作り、案件DBとリレーション接続すると、1つの案件に複数のタスクを紐づけられます。たとえば「ランディングページ制作」案件に「ヒアリング・ワイヤーフレーム・デザイン・コーディング・確認修正」の5タスクを紐づけると、案件ページを開くだけでタスク進捗が見えます。タスクDBを案件DBと分離しないと、案件が増えるにつれてタスクが混在し収拾がつかなくなります。設計のポイントは「タスクのリレーション先を案件DBの1カラムに限定する」ことで、紐づけのミスを防げます。
収支DBは月次集計の自動化に使う
収支管理DBには「案件名(リレーション)・売上金額・請求日・入金日・経費」を記録します。案件DBとリレーションでつなぐと、ロールアップ機能で「案件別売上合計」「月次売上合計」を自動計算できます。Notionヘルプ「データベース入門」によると、ロールアップはリレーションが設定されたプロパティを選択するだけで機能します。毎月末に集計作業を手動でおこなう必要がなくなり、確認作業が大幅に短縮できます。経費を収支DBに記録しておくと、確定申告時に帳簿として活用できる点も実務上の大きなメリットです。

CHECK
▶ 今すぐやること: Notionに「案件管理DB」「タスク管理DB」「収支管理DB」の3ページを作成し、それぞれにテーブルビューを1つ追加してください(30分)。
Q: 無料プランで3DBを運用できますか?
A: 個人利用であれば無料プランで十分です。複数メンバーとのリアルタイム共同編集が必要になった場合のみ、有料プランへの切り替えを検討してください。
Q: DBを3つ作ると管理が複雑になりませんか?
A: リレーションで接続すると、案件DBから他の2つのDBの情報を参照できるため、実際の操作は案件DBを開くだけで完結します。複雑さは設計時だけです。
ステータスは7段階で請求漏れをゼロにする
「納品は終わったのに請求書を送り忘れていた」という状況は、ステータスを作業進捗だけで設計しているときに起きます。請求・入金までステータスに組み込むことで、漏れを構造的に防げます。
ステータス設計の7段階
ステータスは「問い合わせ → 提案 → 受注 → 作業中 → 納品済 → 請求済 → 入金済」の7段階で設計するのが実務に最適です。「未着手・進行中・完了」の3段階で止めると、「完了」に請求済と入金済が混在し、未回収案件を見落とします。各ステータスの役割は次のとおりです。「問い合わせ〜受注」は営業フロー、「作業中〜納品済」は進捗フロー、「請求済〜入金済」は財務フローです。3つのフローをステータス1列で表現することで、案件DBを開くだけで「今どの段階か」が即座にわかります。
フィルタービューで「要対応」を瞬時に抽出する
ステータス設計が終わったら、フィルタービューを3つ作成してください。「進行中ビュー(受注〜納品済)」「請求待ちビュー(納品済のみ)」「未入金ビュー(請求済のみ)」の3つです。Notion公式「フリーランステンプレート」でも、ステータス別のビュー切り替えが標準的な設計として採用されています。請求待ちビューと未入金ビューを週1回確認するルーティンを作ると、請求漏れと入金確認漏れを構造的に防げます。ビューは閲覧専用として使い、編集はメインビューで統一するとデータの重複入力を防げます。
選択式プロパティで入力ミスを防ぐ
ステータスはテキスト入力ではなく、選択式(Select)プロパティで設定してください。テキスト入力にすると「請求ずみ」「請求済み」「請求済」のように表記ゆれが発生し、フィルタービューが正常に機能しなくなります。選択式にすると、入力者がドロップダウンから選ぶだけになるため、入力ミスが原理的に発生しません。選択式プロパティへの変換は既存DBでも後から対応可能ですが、最初から選択式で設計してください。
CHECK
▶ 今すぐやること: 案件管理DBのステータス列を選択式プロパティに変更し、7段階のステータスを追加してください。続けて「請求待ちビュー」を1つ作成します(20分)。
Q: 7段階は多すぎませんか?
A: 案件数が少ない段階では「受注・作業中・納品済・請求済・入金済」の5段階に絞ってください。営業活動が活発になった段階で「問い合わせ・提案」を追加すると管理の複雑さを段階的に上げられます。
Q: ステータスを変えるのを忘れてしまいます。どうすれば習慣化できますか?
A: 作業開始時と納品時の2タイミングだけステータスを変更するルールにしぼると、更新忘れが減ります。週1回の見直し時に一括更新する方法でも問題ありません。
リレーションとロールアップは2設定で完成する
リレーションやロールアップは、設定自体は2〜3クリックで完了します。概念さえ理解すれば初心者でも10分以内に設定できます。
リレーションは「接続先DBを選ぶだけ」
リレーションの設定手順は3ステップです。まず案件DBに新しいプロパティを追加し、タイプを「リレーション(Relation)」に選択します(2分)。次に接続先のDBとして「タスク管理DB」を選びます(30秒)。最後に「案件DBにも表示する」設定を有効にして保存します(30秒)。これだけで、案件の各レコードからタスクを紐づけられるようになります。収支DBとの接続も同じ手順で、タスク管理DBを選ぶ代わりに収支管理DBを選択するだけです。設定時に悩みがちなポイントは「双方向リレーションにするか」ですが、フリーランスの個人管理では双方向(両方のDBで紐づきが見える)で設定してください。
フリーランスが最初に整えるべきNotion環境を構築したフリーランサーは「案件管理・タスク管理・収支管理の3本柱をNotionに集約。ステータス、金額、納期、請求日などを設計し、請求漏れゼロを狙う運用を整えた」と報告しています。
ロールアップは「集計したい値を選ぶだけ」
ロールアップの設定手順も3ステップです。案件DBに新しいプロパティを追加し、タイプを「ロールアップ(Rollup)」に選択します。次に「集計元のリレーション」として「タスク管理DB」を選び、「集計するプロパティ」として「タスク名(または完了チェックボックス)」を選びます。最後に「集計方法」を「Count(件数カウント)」に設定すると、各案件に紐づいたタスク数が自動で表示されます。収支DBとのロールアップでは、集計するプロパティを「売上金額」にして集計方法を「Sum(合計)」にすると、案件別の売上合計が自動計算されます。ロールアップはリレーションが先に設定されていないと選択肢が表示されないため、リレーション設定が完了しているかを先に確認してください。
ロールアップでよくある失敗パターン
ロールアップ設定後に「0」や「空欄」が表示される場合、原因は「集計対象のプロパティが空欄のレコードがある」か「リレーションが正しく紐づいていない」のどちらかです。確認手順は、対象の収支DBレコードを開き、リレーションの欄に案件名が表示されているかを確認することです。表示されていない場合は、収支DB側からリレーションを手動で紐づけてください。「案件別タスク数」「案件別売上」の2つのロールアップだけで、実務の多くの集計ニーズはカバーできます。
CHECK
▶ 今すぐやること: 案件DBにリレーションプロパティを1つ追加し、タスク管理DBと接続してください。続けてロールアップで「タスク数カウント」を設定します(10分)。
Q: ロールアップの数値がおかしい場合はどうすれば直りますか?
A: 収支DBの該当レコードを開き、リレーション欄に案件名が入力されているかを確認してください。リレーションが空欄の場合、ロールアップは集計対象がないと判断して0を表示します。
Q: リレーションとロールアップなしで運用できますか?
A: 案件数が月5件以下であれば、リレーション・ロールアップなしのシンプルな1DBでも管理できます。案件数が10件を超えてきたタイミングで導入を検討してください。
案件管理の現状を3分で診断する
以下の診断フローで現状を把握し、次のアクションを決めてください。
Q1: 現在、案件の進捗とステータスを1つのツールで管理していますか?
YesならQ2へ、NoならResult Aへ。
Q2: 請求済・入金済を別ステータスで区別して管理していますか?
YesならQ3へ、NoならResult Bへ。
Q3: 案件とタスクをリレーションで紐づけていますか?
YesならResult D、NoならResult Cへ。
Result A: 管理基盤ゼロ段階
今すぐNotionに案件管理DBを作るフェーズです。「案件名・クライアント名・ステータス・納期・金額」の5列を追加し、現在進行中の案件を入力してください。所要時間は30分です。
Result B: 進捗管理はできているが財務管理が欠落している段階
ステータスに「請求済・入金済」を追加し、「請求待ちビュー(納品済フィルター)」を作成してください。これで請求漏れを構造的に防げます。所要時間は20分です。
Result C: 財務管理はできているがタスク連携が未設定の段階
タスク管理DBを新規作成し、案件DBとリレーションで接続してください。ロールアップで「案件別タスク数」を自動集計できるようになります。所要時間は30分です。
Result D: 3DB連携が完成している段階
週1回の見直しルーティンと月次集計ビューを整備するフェーズです。ダッシュボードページを1枚作り、「進行中案件」「未入金案件」「今月売上」の3ビューを1ページに集約してください。所要時間は45分です。
CHECK
▶ 今すぐやること: 診断結果に対応するアクションを1つ実行してください。Result Aの方は案件DBの作成から始めます(30分)。
Q: 診断でResult Dになりましたが、もっと高度な管理はできますか?
A: クライアントDBを追加して案件・クライアントを3層でリレーション管理する方法があります。クライアント別の案件履歴・売上累計が自動で集計でき、次回提案の際に活用できます。
Q: Notionではなく他のツールで現在管理していますが、乗り換えは大変ですか?
A: スプレッドシートからの移行であれば、CSVインポート機能でデータを一括取り込みできます。手入力が必要な項目は「ステータス・リレーション」の2つだけで、移行時間は50件以下のデータであれば2時間程度です。
Notionで案件管理する実践ケース2件を比較する
フリーランスWebデザイナー向け案件管理の実体験を公開したWebデザイナーは「ヒアリングを定型化し、回答内容をそのまま案件管理データベースに反映。案件進行、売上、月別一覧、完了案件、年間売上までビュー分けして管理している」と報告しています。
ケース1(成功パターン): ヒアリング定型化で入力工数を削減
フリーランスWebデザイナーのAさんは、クライアントとのヒアリング内容をフォームで収集し、回答をそのまま案件DBに転記する仕組みを構築しました。案件名・クライアント名・納期・金額・要件の5項目をフォームで取得するため、DB入力は1件あたり3分以内で完了します。ビューを「案件進行・月別一覧・完了案件・年間売上」の4つに分けることで、日次の進捗確認から年間の業績振り返りまで1つのNotionで完結させています。手入力での管理を続けていた場合、案件数が増加した時点で入力工数が大幅に増え、管理そのものが業務の足かせになっていたことが予想されます。フリーランスの時間管理を仕組み化することが、長期的な生産性向上につながります。

ケース2(段階的拡張パターン): 複数DB構成で全工程を可視化
フリーランスの案件管理を全部Notionでやる方法を実践したフリーランサーは「案件・クライアント・タスク・納品物・収支など6つのデータベースを連携し、ダッシュボードで全体を俯瞰できるようにしている」と報告しています。SOPチェックリストを各案件に紐づけることで、対応漏れを工程単位で防いでいます。ただし、DB数が多い構成は初期設定に時間がかかるため、Notion初心者が最初から目指すと途中で断念するリスクがあります。最初は3DB(案件・タスク・収支)で運用を開始し、半年後に拡張する進め方が現実的です。最初から複雑なDB構成を目指して挫折した場合、管理ツール自体を使わなくなり、スプレッドシートへの逆戻りが起きるケースが報告されています。
CHECK
▶ 今すぐやること: 自分の現状(DB数と管理項目)を確認し、次のフェーズで追加すべきDBを1つ決定してください(10分)。
Q: 多数のDB構成は個人では複雑すぎますか?
A: 案件数が月15件以上になると、DB数を増やした構成の恩恵が大きくなります。月10件未満であれば、3DB構成で十分対応できます。
Notionで案件管理は5つの仕組みで完成する
管理ツールを作ることが目的化して、実際の仕事が楽にならない経験は珍しくありません。以下の5つのハックは、「作って終わり」にならないための実務ノウハウです。
ハック1: 納期順ビューで当週対応を3分で把握する
【対象】: 複数案件を同時進行していて、優先順位の整理が追いついていないフリーランス
【手順】: まず案件DBのビューを新規追加し、「テーブルビュー」を選択します(2分)。次にフィルターを「ステータス: 受注・作業中・納品済」に設定し、ソートを「納期: 昇順」にします(3分)。最後にビュー名を「今週の対応」に変更して、Notionのサイドバーからすぐアクセスできる場所にページをピン留めします(1分)。
【コツと理由】: カレンダービューより「テーブルビューを納期昇順に並べる」方が視認性が高く、漏れも減ります。カレンダービューは1件ずつしか見えないため、複数案件の相対的な優先順位を判断できません。テーブルビューなら全案件の納期・ステータス・金額を1画面で比較でき、判断速度の向上が期待できます。
【重要ポイント】: ビューを増やしすぎる必要はありません。「今週の対応」「請求待ち」「未入金」の3ビューだけで、フリーランスの日常業務の多くはカバーできます。4つ以上のビューを作ると、どれを見ればよいか迷い始めるため逆効果です。
ハック2: 請求日プロパティで請求漏れを構造的にゼロにする
【対象】: 納品後の請求送付を忘れて、月末に慌てて請求書を探した経験があるフリーランス
【手順】: 案件DBに「請求日(Date型)」プロパティを追加します(2分)。次に「請求日が空欄 かつ ステータスが納品済」のフィルタービューを作り「請求漏れチェック」と命名します(5分)。最後に毎週月曜日にこのビューを開き、表示された案件の請求書を当日中に送付するルールを決めます(設定1分、以降は週1分)。
【コツと理由】: 「タスクDBに請求タスクを追加する」アプローチよりも「案件DBに請求日プロパティを追加してフィルターを使う」方がうまくいきます。タスクとして管理すると、タスクの完了チェックを忘れたままにするケースが多く、請求漏れが発生します。案件DB直接管理では、請求日が空欄のレコードが「未請求」を意味するため、フィルタービューを開けば即座に請求漏れが視覚化されます。
【重要ポイント】: 請求日を入力するだけで請求書の自動送付はされません。請求書の作成・送付は別途おこなう必要があります。Notionはあくまで「管理・記録」ツールとして使い、請求書の発行は会計ソフト(freee・マネーフォワード等)と並行して運用してください。売掛金の管理と組み合わせると、入金状況の全体把握が格段に楽になります。

ハック3: 月次集計ビューで年間売上を毎月5分で把握する
【対象】: 自分の年間売上が即答できず、確定申告時に初めて集計作業をしているフリーランス
【手順】: 収支DBに「入金日(Date型)」「売上金額(Number型)」プロパティが設定されているかを確認します(2分)。次にカレンダービューを追加し、日付プロパティを「入金日」に設定します(3分)。テーブルビューでは「グループ化」を「入金日の月」に設定し、各月の売上合計をグループごとに確認します(5分)。
【コツと理由】: 「グラフで売上推移を可視化」するよりも「テーブルビューの月別グループ化」の方が設定が速く、数値も正確です。Notionの無料プランではグラフ機能が限定的なため、グループ化テーブルで十分な情報が得られます。月次集計ビューを毎月末に5分確認するだけで、年間の売上推移が把握でき、翌年の見積金額設定に活かせます。
【重要ポイント】: 経費の記録を収支DBに入れる場合、「売上」と「経費」を同一DBで管理するとロールアップの集計が複雑になります。収支DBには売上のみを記録し、経費は別DBまたは会計ソフトで管理してください。個人事業主の勘定科目を正しく把握しておくと、Notionの収支DBと会計ソフトの連携がスムーズになります。

ハック4: テンプレートボタンで案件登録を2分で完了する
【対象】: 新規案件を受注するたびにプロパティを1つずつ手入力していて、入力漏れが発生しているフリーランス
【手順】: 案件DBのページを開き、「新規テンプレート」ボタンを追加します(3分)。テンプレートページ内に「ヒアリング項目・要件定義・納品物リスト・メモ欄」の見出しを設定します(5分)。テンプレートのプロパティに「ステータス: 問い合わせ」「請求日: 空欄」「入金日: 空欄」を初期値として設定します(3分)。以降は新規案件追加時にこのテンプレートを使うだけで、入力すべき項目が自動で並んだ状態でレコードが作成されます。
【コツと理由】: 毎回ゼロから新規レコードを作ると、ある案件には「ヒアリングメモ欄」があり、別の案件にはないという不統一が生まれます。テンプレートボタンを使って標準項目を自動展開すると、すべての案件で同じ項目が揃った状態になるため、後から見返したときの検索性と一貫性が大幅に向上します。
【重要ポイント】: テンプレートを作り込みすぎる必要はありません。最初は「ヒアリングメモ・要件・納品物」の3見出しだけで十分です。使いながら必要な項目が分かってきたタイミングで追加する進め方が、テンプレートが形骸化しない最大のポイントです。
ハック5: 週次レビューで管理漏れを翌週に持ち越さない
【対象】: Notionを作ったが更新が止まり、気づいたら数週間放置していた経験があるフリーランス
【手順】: 毎週月曜の朝15分をNotionレビューの時間として確保します(カレンダーに固定予定を入れる、1分)。レビュー内容は「進行中案件のステータス更新」「請求漏れチェックビューの確認と送付」「未入金ビューの確認と入金確認」の3点のみです(10分)。レビュー完了後に今週の案件状況に変化があったレコードを更新して完了です(4分)。
【コツと理由】: 「毎日Notionを更新する」目標より「週1回だけ更新する」方が長続きします。毎日更新を目標にすると、1日忘れた時点で「もうめんどくさい」という心理が働き、習慣が途切れます。週1回の15分レビューであれば、忙しい週でも1コマとして確保できます。習慣化のコツを押さえることで、Notionの運用が自然と生活に組み込まれていきます。

【重要ポイント】: レビューの範囲をむやみに広げる必要はありません。「ステータス更新・請求確認・入金確認」の3点だけに絞り、プロパティの整備や新機能の設定はレビュー外の別時間でおこなってください。レビュー中に設定変更を始めると時間が際限なく伸び、レビューそのものが嫌になります。
CHECK
▶ 今すぐやること: 毎週月曜の朝に「Notionレビュー(15分)」の固定予定をカレンダーに追加してください。今週中に1回だけ実行することが定着の第一歩です(1分)。
Q: ハック5つを全部同時に実装するのは大変ですか?
A: 一度に実装する必要はありません。ハック1(納期順ビュー)から順番に1週間ごとに1つずつ導入してください。5週間で全ハックが揃います。
Notionのテンプレートを自分用に6項目でカスタマイズする
Notion公式「副業・案件管理シート」テンプレートは、案件獲得から売上管理まで一通りの機能を備えたベースとして活用できます。ただし、公式テンプレートをそのまま使い続けると、自分の仕事フローに合わない箇所が出てきます。
テンプレートに追加すべき6項目
公式テンプレートに追加することで実務適合度が上がる項目を紹介します。「請求日(Date)」は請求漏れチェックビューに必要なため最優先で追加してください。「入金日(Date)」は未入金ビューの設定に必要です。「請求金額(Number)」と「売上金額(Number)」を分けて設定すると、消費税の端数処理に対応できます。

「クライアント担当者名(Text)」はクライアントDBを後から作成する際のリレーション元として機能します。「案件ソース(Select: 紹介・クラウドソーシング・SNS・直接)」を追加すると、月次レビュー時に「どの流入経路からの案件が最も利益率が高いか」を分析できます。
テンプレートをカスタマイズする際にやらなくていいこと
Notionテンプレートのカスタマイズでよくある失敗は、「見た目の美しさを優先して装飾に時間をかけること」です。アイコン・カバー画像・カラーテーマに1時間以上かけるケースが散見されますが、これらは管理効率に直結しません。最初の2週間はプロパティの設計と入力の習慣化だけに集中し、見た目のカスタマイズは運用が安定してから着手してください。
公式テンプレートが合わない場合の代替設計
公式テンプレートのプロパティ構成が自分の仕事形態に合わない場合は、ゼロから作成してください。その際は「案件名・クライアント名・ステータス(Select)・納期(Date)・金額(Number)・請求日(Date)・入金日(Date)」の7プロパティだけを持つシンプルなDBを作り、使いながら項目を増やす進め方が最も定着しやすいです。
CHECK
▶ 今すぐやること: 公式テンプレートを開き、「請求日」プロパティが存在するかを確認してください。存在しない場合はDate型で追加します(5分)。
Q: 公式テンプレートは有料プランが必要ですか?
A: 無料プランでも取得・使用できます。テンプレートページにアクセスして「このテンプレートを入手」ボタンをクリックするだけで自分のワークスペースにコピーされます。
Q: 自分でゼロから作るのと公式テンプレートを使うのはどちらがよいですか?
A: Notion初日であれば公式テンプレートから始めてください。プロパティの種類や設計の考え方を実物で学べるため、その後のカスタマイズの理解が速まります。
案件管理は3DBで完成する:請求漏れゼロへの3週間プラン
フリーランスのNotionによる案件管理は、案件DB・タスクDB・収支DBの3本柱を順番に構築することで、請求漏れと進捗遅延を同時に解消できます。
今日30分で案件DBを1つ作り、来週にステータス設計を整え、翌週にリレーションを追加するという3週間の段階的な構築が、管理が形骸化しない最も現実的な進め方です。週1回15分のレビューを継続すると、請求漏れと進捗遅延の発生頻度が減り、その分の時間を実際の仕事に使えるようになります。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| 今日からNotionを始める | 案件DBを作り5プロパティを追加 | 30分 |
| ステータス管理を改善したい | 請求済・入金済を追加してフィルタービューを作成 | 20分 |
| リレーションを初めて設定する | タスクDBを作り案件DBとリレーション接続 | 30分 |
| 運用が止まっている | 週次レビューの固定予定をカレンダーに追加 | 1分 |
フリーランスのNotionで案件管理する方法に関するよくある質問
Q: Notionの無料プランと有料プランの違いは案件管理に影響しますか?
A: 個人での案件管理であれば、無料プランで全機能を使えます。リレーション・ロールアップ・フィルタービューはすべて無料プランで利用可能です。有料プランが必要になるのは、クライアントなど外部メンバーとリアルタイムで共同編集する場合です。
Q: NotionとExcelやスプレッドシートはどちらが案件管理に向いていますか?
A: 案件数が月5件以下で、管理項目が「案件名・納期・金額」の3つだけであればExcelで十分です。案件数が月10件を超え、タスク・請求・入金を連携管理したい場合はNotionのリレーション機能が大幅に効率化します。
Q: Notionに入力したデータはバックアップできますか?
A: Notionはページ単位またはワークスペース全体をCSVやMarkdown形式でエクスポートできます。月1回のエクスポートを習慣にしてください。エクスポート手順はワークスペースの設定画面から「エクスポート」を選択するだけです。