この記事でわかること
フリーランスの催促メールで回収率を高める初回7日以内ルールがわかる。件名・金額・期日を書き換えるだけで即日送信できる3段階テンプレートが手に入る。クライアントとの関係を守りながら入金を促す5つの実務ルールが身につく。
入金が遅れても「関係を壊したくない」という不安から、催促メールを送れないフリーランスは少なくありません。この記事では初回から3回目まで状況別テンプレートと、クライアントを不快にさせない5つの送付ルールを解説します。
この記事の結論
フリーランスの催促メールは「丁寧な確認依頼」という姿勢を軸に、初回は期限後7日以内、2回目は件名に【再送】を追加、3回目は遅延の事実を明記する3段階で送ることが回収率を高める最短ルートです。テンプレートをそのままコピーして件名・金額・期日だけ書き換えれば、今日中に送信できます。関係を壊すのは強引な表現であり、事実を丁寧に伝える催促は関係を壊しません。
今日やるべき1つ
未入金の請求書を1枚取り出し、下記テンプレート「初回催促」の件名・金額・期日を書き換えて送信してください(所要時間:5分)。
状況別ショートカット
| 状況 | 読むべきセクション | 所要時間 |
| 初めて催促する | フリーランス催促メールは初回7日以内が回収率を左右する | 3分 |
| 2回目・3回目を送りたい | フリーランス催促メールは3段階で送付が基本 | 3分 |
| どの段階で送ればよいか診断したい | フリーランス催促メールの送付段階を3分で診断 | 3分 |
| コピペ用テンプレートが欲しい | フリーランス催促メールは3パターンで対応 | 5分 |
| 不快にさせないコツを知りたい | フリーランス催促メールは5つの仕組みで関係を守る | 5分 |
| 件名・本文の具体的書き方を知りたい | フリーランス催促メールの実例は2パターンで比較 | 3分 |
フリーランス催促メールは初回7日以内が回収率を左右する
催促メールへの心理的ハードルは、フリーランスであれば誰もが感じるものです。ただ「送るタイミングを逃した」と感じているほど、実際の入金率は下がっていきます。
催促メールを送らないと失う3つのもの
催促メールを先延ばしにすると、入金がさらに遅れるだけでなく、クライアント側で「もう少し後でよい」という認識が固まります。弥生のフリーランス向け請求管理ガイドによると、未入金メールに「行き違いかもしれない」というクッション表現を入れることで、クライアントが防御的にならずに対応しやすくなると説明されています。催促は「責める行為」ではなく「確認の連絡」として機能するため、送ること自体はリスクになりません。先延ばしで失うのは入金機会だけでなく、次の交渉力でもあります。
請求書の支払期限の60日ルールや催促のフロー全体については、別記事でも詳しく解説しています。

支払期限後の最適な初回タイミングは7日以内
支払期限から7日以内に初回催促メールを送ることが、回収率に最も影響します。orico businessの入金催促ガイドでは、期限超過から連絡までの日数が長くなるほど「担当者が変わっていた」「請求書が処理待ちになっていた」という単純なミスが発見されにくくなると説明されています。初回は「請求書が届いているか確認するための連絡」という位置づけで送ることで、クライアントが気まずさを感じずに返答できる状況を作れます。ミスを責めるのではなく、ミスが起きていた場合の解消を手伝う姿勢が初回催促の正しい設計です。
催促メールで関係が壊れるという認識は誤り
「催促すると次の仕事がもらえなくなる」という不安はフリーランスに広く見られますが、丁寧な催促メールはプロフェッショナルとしての誠実さを示す機会として機能します。
note「いつまでも言えなかった「お金ください」のひと言」では、催促に心理的抵抗があったフリーランスがテンプレートを使って乗り越えた体験が紹介されています。多くのフリーランスが最初の一歩を踏み出せないのは「メール自体の問題」ではなく「心理的ハードルの問題」です。テンプレートを使うことでそのハードルを下げられます。
CHECK
▶ 今すぐやること: 未入金請求書の支払期限から何日経過しているか確認する(1分)
よくある質問
Q: 支払期限当日に催促メールを送っても問題ありませんか?
A: 支払期限当日の催促は相手に圧迫感を与えます。翌営業日以降、7日以内に送ることが関係を保ちながら催促できるタイミングです。
Q: 口座番号の確認メールと催促メールは一緒に送っていいですか?
A: 可能ですが、メールの目的が混在すると相手が対応しにくくなります。催促メールには催促の件のみを記載し、口座情報は請求書を再添付して対応してください。
フリーランス催促メールは3段階で送付が基本
初回催促を送った後に返信がない、または入金がない場合は、段階を上げながら連絡を続けます。段階を上げるとは「強くなる」ことではなく「事実をより明確に示す」ことです。
第1段階:確認依頼として送る(期限後7日以内)
第1段階の催促は「確認のご連絡」です。請求書の行き違いや担当者変更など、入金が遅れた原因がクライアント側のミスである可能性を前提に、確認をお願いする文体を使います。件名に請求書番号を入れることで、担当者が社内で追跡しやすくなります。「催促状」「督促」という言葉は件名・本文ともに使わないことが、第1段階での関係維持のポイントです。
第2段階:【再送】表記で2週間後に送る
第1段階から7〜14日経過して返信も入金もない場合、件名に「【再送】」を加えて送ります。deelのフリーランス向け催促テンプレート解説では、【再送】表記は「前回のメールを見落としていた担当者に気づきを与える役割」があると説明されています。本文には「前回ご連絡の件に関して改めてご確認をお願いしたく再送いたします」という一文を加えることで、初回からの経緯が相手に伝わります。第2段階でも「責める」表現は不要であり、事実と日付を明確に記載するだけで十分です。
第3段階:遅延の事実を明記して30日後に送る
支払期限から30日以上経過した場合は、遅延の事実を明確に記載した催促に切り替えます。「〇月〇日の支払期限から〇日が経過しています」という具体的な日数の記載が、クライアントに状況の深刻さを理解させます。
フリーランス向け支払い催促メールの実務ポイントでは、丁寧な催促を3回続けたところ3回目のリマインドで入金に成功したケースが紹介されています。
この第3段階でも法的手段(内容証明など)への言及は慎重に扱うべきです。契約内容に遅延損害金の定めがある場合のみ「契約に基づき〜」という表現を使い、定めがない場合は事実の記載にとどめることが誠実な姿勢です。それでも解決しない場合は、支払督促と少額訴訟の違いと選び方を参考に次の手段を検討してください。

CHECK
▶ 今すぐやること: 現在の入金状況が第何段階に該当するか確認し、該当テンプレートを開く(2分)
よくある質問
Q: 3回送っても返信も入金もない場合、次はどうすべきですか?
A: 電話での確認、または内容証明郵便の検討段階です。内容証明は法的拘束力はありませんが、クライアントに対して正式な請求記録を残す効果があります。
Q: 2回目催促後に相手から「確認します」と返信が来たがそのまま入金されない場合は?
A: 「確認します」という返信から5営業日を目安に、「その後の状況はいかがでしょうか」という短いフォローアップメールを送ってください。穏やかな文体で送れる状況確認の連絡です。
フリーランス催促メールの送付段階を3分で診断
以下の設問に答えることで、今送るべきメールの段階が3分以内に判定できます。
Q1: 支払期限を過ぎましたか?
Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合はまだ催促メールは不要です。期限後7日をカレンダーに設定してください。
Q2: 初回催促メールを送りましたか?
Noの場合は結果A(第1段階:初回催促)です。Yesの場合はQ3へ進んでください。
Q3: 初回送信から7日以上経過していますか?
Noの場合は返信・入金を7日間待ちます。Yesの場合はQ4へ進んでください。
Q4: 入金または返信はありましたか?
返信のみある場合は結果B(フォローアップ確認)です。入金済みの場合は対応完了です。返信も入金もない場合はQ5へ進んでください。
Q5: 支払期限から30日以上経過していますか?
Yesの場合は結果D(第3段階:遅延明記催促)です。Noの場合は結果C(第2段階:【再送】催促)です。
結果A: 第1段階(初回催促)を送ってください。
件名例:「請求書 #[番号] ご確認のお願い」。本文は確認依頼の語調で、請求書を再添付します。
結果B: フォローアップ確認メールを送ってください。
件名例:「[前回件名]の進捗確認」。本文は1〜2文で「その後の状況はいかがでしょうか」のみで十分です。
結果C: 第2段階(【再送】催促)を送ってください。
件名例:「【再送】請求書 #[番号] ご確認のお願い」。前回送信日を本文で明記します。
結果D: 第3段階(遅延明記催促)を送ってください。
件名例:「請求書 #[番号](〇月〇日期限・[経過日数]日経過)について」。遅延日数を明記し、誠実な文体で対応を求めます。
CHECK
▶ 今すぐやること: Q1から順に答えて送付段階を特定し、該当テンプレートに進む(3分)
よくある質問
Q: 支払期限を設定していない請求書を送ってしまった場合はどうすればよいですか?
A: 支払期限を明記していない場合も、民法上は請求から相当期間を経過すれば支払いを請求できます。「支払期限のご確認」という件名でメールを送り、期日をこちらから提案する形を取ってください。
Q: 診断で「結果D」になったが、取引継続の予定があります。強い表現は使えますか?
A: 遅延日数と金額の事実を明記しながら「引き続きお取引いただけますと幸いです」という結び文を加える構成が関係維持に有効です。事実を明記することと丁寧な文体は両立できます。
フリーランス催促メールは3パターンで対応
以下の3つのテンプレートは件名・金額・期日・請求書番号を書き換えるだけで即日送信できます。本文の語調や構成は変えずに使用することで、実務上の効果を最大化できます。
テンプレート1:初回催促メール(期限後7日以内)
なぜこの表現か「行き違いがあったかもしれない」という表現を入れることで、入金が遅れた責任をクライアントの故意ではなく「見落とし・手続きミス」の可能性として提示します。クライアントが「責められた」と感じずに返答できる心理的余地を作ることが、初回催促で最も重要なポイントです。
件名:請求書 #[請求書番号]([プロジェクト名])ご確認のお願い
[クライアント会社名] [担当者名] 様
いつもお世話になっております。[自分の名前]でございます。
さて、[請求書発行日]付でご送付いたしました請求書 #[請求書番号](金額:[金額]円、支払期限:[支払期限日])について、まだ入金が確認できておりません。
お手続きの行き違いがあったかもしれないと思い、ご確認のためご連絡いたしました。ご確認の上、ご対応いただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
[連絡先]
添付:請求書 #[請求書番号](再添付)
アレンジ例: 関係が長い取引先に対しては「行き違いがあったかもしれない」の部分を「いつも迅速にご対応いただいているところ大変恐縮ですが」に変えると、これまでの信頼関係を前提にした柔らかい表現になります。
このテンプレートをコピーして使用してください。
なお、請求書の書き方や必須項目を事前に整えておくと、催促時の再添付もスムーズです。

テンプレート2:2回目催促メール(【再送】・期限後14〜21日)
なぜこの表現か件名に「【再送】」を入れることで、担当者が受信ボックスを検索した際に時系列が把握しやすくなります。本文に「前回送信日」を入れることで、クライアント側の経理担当者が社内確認をするための根拠として使えます。
件名:【再送】請求書 #[請求書番号]([プロジェクト名])ご確認のお願い
[クライアント会社名] [担当者名] 様
いつもお世話になっております。[自分の名前]でございます。
[前回送信日]にご送付いたしました催促メールに関しまして、まだご返信・入金確認が取れていないため、改めてご連絡いたします。
ご多忙の折、重ねてのご連絡となり大変恐縮ですが、下記の請求書についてご確認いただけますでしょうか。
請求書番号:#[請求書番号]
金額:[金額]円(税込)
支払期限:[支払期限日]
お振込先:[金融機関名] [支店名] [口座種別] [口座番号] [口座名義]
ご確認の上、[返信希望日]までにご回答いただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
[連絡先]
添付:請求書 #[請求書番号](再添付)
アレンジ例: 担当者が変わっている可能性がある場合は「担当者様がご変更になった場合は、ご転送いただけますと幸いです」を末尾に加えると、社内対応の障壁を下げられます。
このテンプレートをコピーして使用してください。
テンプレート3:3回目催促メール(遅延日数明記・期限後30日以上)
なぜこの表現か「〇日が経過しています」という事実の数字は、クライアントが状況を客観的に把握するために必要な情報です。感情的な表現を排除し、事実のみを記載することで、法的な記録としても使える文書になります。遅延損害金への言及は「契約上の定めがある場合に限る」という条件を明示することで、根拠のない脅しにならないよう設計しています。
件名:請求書 #[請求書番号]([支払期限日]期限・[経過日数]日経過)のご対応について
[クライアント会社名] [担当者名] 様
お世話になっております。[自分の名前]でございます。
[請求書発行日]付請求書 #[請求書番号](金額:[金額]円)につきまして、支払期限[支払期限日]より現在[経過日数]日が経過しております。
これまで[前回送信日1]および[前回送信日2]にご連絡を差し上げておりましたが、現時点で入金確認およびご返信をいただけておりません。
誠に恐れ入りますが、[返信希望日]までにお振込またはご連絡をいただけますでしょうか。
ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。引き続きよろしくお願いいたします。
[自分の名前]
[連絡先]
添付:請求書 #[請求書番号](再添付)
アレンジ例: 契約書に遅延損害金の定めがある場合は「なお、契約書[条項名]に基づき、〇月〇日以降は1日あたり〇円の遅延損害金が発生する旨をあわせてご確認ください」という一文を追加できます。定めがない場合はこの文は加えないでください。
このテンプレートをコピーして使用してください。
3回目以降も解決しない場合は、内容証明の出し方と費用を参考に法的手段を検討してください。

CHECK
▶ 今すぐやること: 3つのテンプレートから現在の段階に合ったものをコピーし、[括弧]内を書き換えて送信する(5分)
よくある質問
Q: メールではなくチャットツール(Slack・Chatworkなど)でやり取りしているクライアントへの催促はどうすればいいですか?
A: チャットでのやり取りが主な場合も、金額・期日が記載された正式な催促は「メールで改めてお送りします」と一言添えてからメールに切り替えてください。チャットは記録として残りにくく、後から「言った言わない」になりやすいためです。
Q: テンプレートの会社名・氏名の欄が不明(個人との取引)の場合はどうすればいいですか?
A: 個人取引の場合は「[相手の名前] 様」の敬称のみで問題ありません。会社名の欄は省略し、本文は変えずに送れます。
フリーランス催促メールは5つの仕組みで関係を守る
催促メールで大切なのは「送る」ことよりも「どう送るか」です。関係を壊さずに入金を促す5つの実務ハックを解説します。
ハック1:件名に請求書番号を入れて検索ヒット率を上げる
【対象】: 件名を工夫せず「請求書のご確認」だけで送っていたフリーランス
【手順】件名を「請求書 #[番号](プロジェクト名)ご確認のお願い」の形式に変更します(1分)。過去に送った請求書のファイル名も同じ番号で統一します(5分)。送信前にクライアントが使うキーワードで自分のメールが検索されるか確認します(1分)。
【ポイントと理由】「請求書番号+プロジェクト名」を入れた件名は担当者の受信ボックスで検索されやすく、経理担当者への社内転送もスムーズになります。番号がない件名は担当者が見落としても「どのメールか特定できなかった」という逃げ道を与えてしまいます。検索性を高めることで対応漏れのリスクを下げられます。件名に「催促」「督促」という言葉は不要です。番号と期日を入れるだけで用件が正確に伝わります。請求書番号の付け方の5ルールも参考に、番号管理を仕組み化しておくと催促時の参照がスムーズです。

【注意点】: 件名に「重要」「至急」「緊急」などの強調語を入れる必要はありません。こうした言葉は相手に威圧感を与え、開封率が上がっても返信率が下がるという逆効果が起きます。
ハック2:「行き違い前提」のクッション表現で相手の防御を解く
【対象】: 催促メールで相手を責めているように感じさせてしまったことがあるフリーランス
【手順】本文の最初に「お手続きの行き違いがあったかもしれないと思い」という一文を追加します(2分)。「ご多忙の折、重ねてのご連絡となり大変恐縮ですが」という第2段階用の表現を準備します(1分)。自分が書いた本文を読み返し「責めている表現がないか」を確認してから送信します(2分)。
【ポイントと理由】「行き違いがあったかもしれない」という前提を入れると、相手が「ミスを追及された」と感じた瞬間に返ってきやすい防御的な返信を避けられます。防御的な返信は問題解決を遅らせます。クッション表現は「相手を責めない」だけでなく「相手が行動しやすい心理状態を作る」機能を持っています。
【注意点】: クッション表現を入れすぎると本題が埋もれます。クッション表現は冒頭の1文のみにとどめ、金額・期日・振込先は必ず明確に記載してください。クッション表現と明確な情報記載はセットで機能します。
ハック3:本文の末尾に振込先を毎回記載して「確認作業」をゼロにする
【対象】: 催促メールを送ったが「振込先を確認中」という返信で入金が止まったフリーランス
【手順】催促メールのテンプレートに振込先(金融機関名・支店名・口座種別・口座番号・口座名義)を定型文として追加します(3分)。送信前に振込先情報を最新のものと照合します(1分)。請求書ファイル本体にも振込先を記載していることを確認します(1分)。
【ポイントと理由】催促メール本文にも振込先を記載すると、クライアントの担当者が請求書ファイルを別途開く手間が不要になります。担当者が「メールだけ見れば必要な情報がすべて揃っている」状態を作ることで、振込処理が当日中に完了しやすくなります。確認作業のコストを下げることが入金速度の向上に直結します。
【注意点】: 振込先の変更直後は「先日ご連絡いたしました口座情報の変更に合わせ、本メールでも最新情報を記載しています」という一文を加えてください。振込先は省略ではなく必ず記載する対象です。
ハック4:返信がない場合はメール送信後7日で電話を1本入れる
【対象】: メールで催促しても返信が来ず、次の手段に迷っているフリーランス
【手順】催促メール送信日をカレンダーに記録し、7日後に「電話フォロー」のアラートを設定します(2分)。電話時の冒頭トークを「先日メールをお送りしたのですが、念のご確認のお電話をいたしました」と準備します(1分)。電話後に「先ほどお電話でお話しした件のご確認です」という短いメールを送り、記録として残します(2分)。
【ポイントと理由】催促メールはクライアントの受信ボックスで埋もれることがありますが、電話は担当者と直接話せる機会です。メール後7日以内に電話を1本入れると返事を得られる確率が上がります。「念のご確認のため」という言い回しを冒頭に置くことで、メール同様の丁寧な印象を維持できます。
【注意点】: 電話後にメールを送ることをやめないでください。電話は「意思確認」のツールで、メールは「記録」のツールです。電話したからメールは不要という判断は避けてください。
ハック5:予防策として契約時に支払条件を書面で残す
【対象】: 催促メールを繰り返し送る状況になってしまうフリーランス全員
【手順】既存の契約書または発注確認メールに「支払期限:納品後[〇]日以内」「支払方法:銀行振込」の記載があるかを確認します(5分)。記載がない場合は「お取引条件確認メール」として支払条件を書面で送り、返信をもらいます(10分)。次回の新規契約から、支払条件を記載した発注確認テンプレートを使用します(初回30分でテンプレート作成)。
【ポイントと理由】催促メールの根本的な発生を減らすには「支払条件を事前に書面で合意しておく」ことが最も効果的です。書面に支払期日が明記されていれば、催促の際に「〇月〇日にご合意いただいた支払期限」として事実を示せます。クライアント側も「忘れていた」という対応が取りにくくなり、入金が遅れにくい環境が整います。外注契約書の必須項目と書き方を参照して、支払条件を盛り込んだ契約書テンプレートを整備することをおすすめします。

【注意点】: 口頭で支払条件を確認した場合は、その後すぐに「本日ご確認いただきました支払条件を念のためメールでもお伝えします」として書面化してください。口頭確認だけで書面化しないことは、後で条件が曖昧になる原因になります。
CHECK
▶ 今すぐやること: 現在進行中の取引先に支払条件の書面確認が取れているか確認し、取れていない場合は今日中に確認メールを送る(10分)
よくある質問
Q: 催促メールの後に「確認中」という返信が来た場合、次のフォローはいつ送ればよいですか?
A: 「確認中」という返信があった場合は、5営業日を目安にフォローアップを送ります。「先日ご確認中とのご連絡をいただきましたが、その後いかがでしょうか」という短い一文で十分です。
Q: フリーランス新法によって催促メールの書き方に変化はありますか?
A: 2024年11月施行のフリーランス・事業者間取引適正化等法では、発注事業者に対して書面による取引条件の明示義務が課されています。この法律により「支払期日は納品後60日以内」という条件提示が発注者側の義務になったため、条件が示されていない場合にこちらから確認を求めることに法的根拠が生まれています。詳細はフリーランス・事業者間取引適正化等法(厚生労働省)をご参照ください。
フリーランス催促メールの実例は2パターンで比較
催促メールの効果を左右する「件名」と「クッション表現」について、うまくいく例とうまくいかない例を具体的に比較します。
件名は「数値・番号あり」が読まれる確率を高める
「請求書のご確認」という件名と「請求書 #1234(〇月〇日期限)ご確認のお願い」という件名では、後者の方がクライアント担当者の受信ボックスで処理される速度が速くなります。前者は件名だけでは「どの請求書か」「期限はいつか」が不明なため、担当者が処理を先送りする余地が生まれます。後者は番号と期限が件名に含まれているため、担当者が開封する前に「何の件か」を把握でき、処理の優先度を判断しやすくなります。paid.jpの督促メール書き方ガイドでも、件名に請求番号を含めることが読まれる催促メールの基本条件として挙げられています。
また、入金確認メールを当日中に送ることの重要性を解説した記事も、請求管理の流れを整える上で参考になります。

本文の語調は「確認型」が返信率を高める
| 比較項目 | 責める型(NG) | 確認型(OK) |
| 冒頭表現 | 「支払期限を過ぎておりますが」 | 「行き違いがあったかもしれないと思い」 |
| 本文の依頼 | 「早急にご対応ください」 | 「ご確認いただけますでしょうか」 |
| 期限の記載 | 「〇月〇日が期限です(過去)」 | 「〇月〇日の期限より〇日経過しています」 |
| 結び | 「ご対応のほどよろしく」 | 「引き続きよろしくお願いいたします」 |
| 振込先 | 省略 | 毎回記載 |
「責める型」の文体を使うと、入金は得られても次の発注機会を失うリスクがあります。「確認型」は事実を明確に伝えながら相手が行動しやすい状況を作るため、入金と関係維持の両方を達成できます。
催促後の返信率を下げる3つの表現
「至急ご対応ください」は相手に威圧感を与えます。「ご連絡がなければ法的手段を検討します」は契約外の法的根拠がない場合に使うと信頼を失います。「何度もご連絡して申し訳ありません」という謝罪表現は、正当な請求を「迷惑行為」として自己定義してしまう効果があり、相手に「催促を断りやすい」印象を与えます。正当な請求に謝罪は不要であり、「重ねてのご連絡となり恐縮ですが」という表現で十分です。
CHECK
▶ 今すぐやること: 自分が使う催促メールの件名に請求書番号が入っているか確認し、入っていない場合は今すぐ修正する(2分)
よくある質問
Q: 催促メールを送ったら関係が悪くなった経験があります。どうすれば防げますか?
A: 関係が悪化するのは催促メール自体ではなく「責める表現」が原因であることがほとんどです。事実(金額・期日・経過日数)を丁寧な語調で伝えるだけの催促メールは、プロフェッショナルな対応として受け取られます。本記事のテンプレートは「確認型」の語調で設計しているため、そのまま使うことで関係悪化のリスクを最小化できます。
Q: 個人クライアントと法人クライアントでテンプレートを使い分けるべきですか?
A: 基本的な構成は同じで問題ありません。個人クライアントの場合は「ご担当者様」を「〇〇様」に変更し、振込先の確認方法を柔軟に記載するだけで対応できます。法人との取引で経理担当者と連絡先担当者が異なる場合は、件名に「[担当者名] ご確認いただけますでしょうか」と追加することで転送をスムーズにできます。
まとめ:催促メールは3段階と5ルールで今日から動く
フリーランスの催促メールは「丁寧な確認依頼」を軸に、初回7日以内・2回目【再送】・3回目遅延明記の3段階で送ることが入金と関係維持を両立する最短ルートです。件名に請求書番号を入れる、クッション表現で相手の防御を解く、振込先を毎回記載するという3つの実務ルールを守るだけで、テンプレートの効果は大幅に高まります。今日中に未入金の請求書を1枚確認し、段階診断を経て該当テンプレートを送信することが、この記事で実行すべき唯一の行動です。
催促メールを送るのは「関係を守りたいからこそ」であり、入金を求めることは正当なプロとしての権利です。テンプレートをそのまま使うことで今日から動けます。
| 状況 | 次の一歩 | 所要時間 |
| 初回催促を送っていない | テンプレート1をコピーして送信 | 5分 |
| 2回目を送る必要がある | テンプレート2に前回送信日を追記して送信 | 5分 |
| 30日以上経過している | テンプレート3に経過日数を入れて送信、電話フォローを翌日設定 | 10分 |
| 返信がない | 催促メール送信日から7日後に電話1本 | 5分 |
| 今後の予防策を整えたい | 新規取引前に支払条件確認メールのテンプレートを作成 | 30分 |