narita

目次

この記事でわかること

  • 「著作権フリー」の意味を正確に把握し、利用規約の5項目を2分で確認できる
  • BGM安全度を3分で診断し、コンテンツID申請リスクをゼロに近づけられる
  • ライセンス証跡の管理テンプレートで、クライアントへの著作権説明を3分以内で完了できる

動画BGMの「著作権フリー」は無料・無条件ではなく、利用規約で用途が制限されています。文化庁の著作権制度に基づけば、商用利用・クレジット表記・配信媒体の3点を確認すれば安全に使えます。この記事ではフリーランス・個人事業主が案件でトラブルにならないBGM選定から証跡管理まで解説します。

この記事の結論

動画BGMの「著作権フリー」とは「条件付き利用許諾」であり、無条件で使えるわけではありません。商用利用可否・クレジット必要性・配信媒体の3点を利用規約で確認し、ライセンス証跡を保存する運用を整えれば、クライアント案件でも自信を持って答えられます。有名曲は原則NGですが、YouTube公式オーディオライブラリや商用向けストック音源サービスを使えば安全に代替できます。

今日やるべき1つ

現在使用中のBGMの配布元サイトを開き、利用規約の「商用利用」「クレジット表記」の2項目を確認してスクリーンショットを保存する(10分)

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
「著作権フリー」の意味を正確に知りたい動画BGM著作権フリーは3用語で整理5分
利用規約のどこを読めばいいかわからないBGM利用規約は5項目で確認5分
自分のBGM選定が安全か判断したいBGM安全度を3分で診断3分
有名曲をどうしても使いたい有名曲BGMは3つの代替手段で解決5分
フリーランス案件で証跡管理をしたい著作権フリーBGM管理は5つの仕組みで解決10分
YouTube収益化動画でのBGM運用を知りたいYouTubeの動画BGM著作権フリーは2ルートで対応5分

動画BGM著作権フリーは3用語で整理

「著作権フリー」と書かれたBGMサイトが多く、どれを信用すればよいか迷う方も少なくありません。3つの用語の違いを正確に把握することが、トラブル回避の第一歩です。

「著作権フリー」は権利消滅ではなく利用許諾

「著作権フリー」という言葉は、日本語として「著作権が存在しない」と誤解されがちです。実際には「一定条件のもとで利用を許諾しているロイヤリティフリーライセンス」を指すケースがほとんどです。著作権者は存在しており、その権利者が「この条件で使ってよい」と宣言しているに過ぎません。

この誤解が危険な理由は、「著作権フリー=何をしても大丈夫」という思い込みで利用規約を確認せず使ってしまうことにあります。著作権は創作と同時に自動的に発生し、登録手続きなしで保護されます(著作権を学ぶ(教材・講習会)|文化庁)。日本国内でBGMを動画に使う限り、著作権の枠組みから逃れることはできません。著作権法の基本ルールを押さえておくと、利用規約の読み解きが格段にスムーズになります。

「ロイヤリティフリー」は都度払い不要の許諾

「ロイヤリティフリー」とは、1回の購入または登録で都度の使用料(ロイヤリティ)を支払わずに繰り返し利用できる形態です。「無料」を意味するわけではなく、有料サービスでも「ロイヤリティフリー」と表記されます。フリーランスが案件で頻繁にBGMを使う場合、ロイヤリティフリーのサービスは1曲ごとに許諾を取る手間を省けるため、実務効率が上がります。

ただし、ロイヤリティフリーであっても「商用利用は上位プランのみ」「YouTube収益化動画では使用不可」という制限を設けているサービスは少なくありません。契約プランと利用目的が一致しているか、最初に確認してください。

「パブリックドメイン」は楽曲と録音で別々に判断

パブリックドメイン(PD)とは、著作権の保護期間が切れた作品を指します。日本では著作権法第51条に基づき、著作者の死後70年で保護期間が終了するため、ベートーヴェンの楽曲などは「楽曲の著作権」自体が消滅しています(著作権法|e-Gov法令検索)。

見落としがちな落とし穴があります。楽曲がPDでも、その演奏・録音を行ったアーティストやレコード会社には「著作隣接権」(実演家の権利・レコード製作者の権利)が存在します。「楽曲はPDだから無料で使える」と判断してCDやストリーミングから音源を取り込んで使うと、著作隣接権の侵害になります。

PD楽曲を使う場合は、「この録音自体もPDである」ことを配布元が明示しているものを選んでください。


CHECK

・使用中のBGMが「著作権フリー」「ロイヤリティフリー」「PD」のどれに該当するかをサイト上で確認した
・分類メモを作成した

よくある質問

Q: 著作権フリーBGMを使えば、クレジット表記は一切不要ですか?

A: いいえ、必ずしも不要ではありません。「著作権フリー」でもクレジット表記を義務付けているサービスは多く、違反すると利用規約違反となります。配布元の規約で「Attribution required(クレジット必須)」の記載がないか確認してください。

Q: 無料BGMサイトと有料ストック音源の安全性に違いはありますか?

A: 安全性の本質は「利用規約の明確さ」にあります。無料サイトでも規約が明確であれば安全に使えます。有料サービスはライセンス証明書の発行に対応しているケースが多く、クライアントへの提示がしやすいという実務上のメリットがあります。


BGM利用規約は5項目で確認

規約を全文読むのは大変です。実際に確認すべき箇所は絞られており、5項目さえ押さえれば判断できます。フリーランスとして契約書や規約の読み方を身につけておくと、BGMに限らずあらゆる業務委託場面でトラブルを防げます。

商用利用可否の確認が最優先

最初に確認すべきは「Commercial use(商用利用)」の可否です。クライアントから報酬を受け取る動画制作はすべて商用利用に該当します。「個人利用に限る」と書かれているBGMをクライアント納品物に使うと利用規約違反です。

日本語サイトでは「商用利用可」「商用利用OK」と記載されていますが、英語サイトでは「Free for commercial use」「Commercial license included」などの表現を探してください。「Personal use only」や「Non-commercial」の記載がある場合は商用利用不可です。

クレジット表記の要否と記載方法

「Attribution(クレジット表記)」の要否と形式も確認してください。必要な場合は「動画の概要欄に曲名・アーティスト名・サイトURLを記載」という形式が一般的です。動画内テロップでの表示が義務付けられているケースもあります。クレジット記載漏れは規約違反とみなされ、コンテンツIDの申請対象になることがあります。

配信媒体・用途の制限

「YouTube収益化動画での使用可否」「広告動画への使用可否」「ライブ配信での使用可否」は、サービスによって制限が異なります。YouTubeへの投稿は許可されていても、収益化(マネタイズ)している動画では使用不可というサービスが存在します。テレビCMや映画など映像媒体への使用は別途ライセンスが必要なことがほとんどです。

再配布・二次利用の禁止

BGMファイルそのものを別サイトで配布したり、BGMを素材として別の楽曲を制作して公開することは、ほぼすべてのサービスで禁止されています。「動画のBGMとして使う」以外の用途は禁止事項の項目を確認してください。

英語ライセンス文言の最重要単語

海外サービスを利用する際に押さえておくべき単語は次の5つです。「Commercial use」(商用利用)、「Attribution」(クレジット表記)、「No redistribution」(再配布禁止)、「Royalty-free」(都度使用料不要)、「Perpetual license」(永続的ライセンス)。これらの意味を把握していれば、英語の利用規約でも主要事項を10分以内に確認できます。


CHECK

・利用中の全BGMサービスの利用規約を開いた
・上記5項目の確認結果を一覧表に記録した

よくある質問

Q: 利用規約が変更された場合、過去の使用は遡って違反になりますか?

A: 多くの場合、規約変更前の使用は旧規約が適用されます。今後の継続使用には新規約が適用されるため、規約変更通知が来たら速やかに内容を確認し、継続使用の可否を判断してください。

Q: 外国語の利用規約が読めない場合、どう対処すればいいですか?

A: 機械翻訳で概要を把握した上で、「Commercial use」「Attribution」「Redistribution」のキーワードを直接検索すると効率的です。判断できない場合は、規約が日本語で明記されている国内サービスに切り替えてください。


BGM安全度を3分で診断

「自分が使っているBGMは本当に大丈夫か?」という不安は、以下のフローで3分以内に解消できます。

Q1: BGMの配布元サイトに利用規約ページが存在しますか?

  • Yes → Q2へ
  • No → 使用停止(規約のないサイトはリスクが高く、権利関係が不明瞭です)

Q2: 利用規約に「商用利用可」の明示がありますか?

  • Yes → Q3へ
  • No(個人利用のみ) → クライアント案件・YouTube収益化動画での使用は不可(個人の趣味動画のみ使用可)
  • 記載なし → サービス運営元に直接問い合わせてから使用

Q3: クレジット表記は不要、または表記方法が明示されていますか?

  • 不要 → Q4へ
  • 必要かつ方法が明示されている → 表記を遵守すればQ4へ
  • 必要だが方法が不明 → 運営元に確認してから使用

Q4: 使用予定の媒体(YouTube収益化・広告・配信イベント等)が利用規約の許可範囲内ですか?

  • Yes → Result A: 安全に使用可能
  • No → Result B: 使用不可、代替音源を探す
  • 記載なし → Result C: 運営元に確認または別サービスへ切り替え

Result A: 安全に使用可能 利用規約のスクリーンショットと使用日時を案件フォルダに保存してください。後日の証跡になります。

Result B: 使用不可 YouTubeオーディオライブラリ、またはライセンスが明確な有料サービスへの切り替えを検討してください。

Result C: グレーゾーン グレーゾーンのまま使い続けることは推奨しません。運営元への問い合わせ記録をメールで残すか、別サービスに切り替えてください。


CHECK

・現在使用中のすべてのBGMをQ1〜Q4で診断した
・Result B/Cに該当するものを洗い出した

よくある質問

Q: コンテンツIDの申請を受けた場合、すぐにアカウントペナルティになりますか?

A: いいえ、即座にペナルティにはなりません。まず動画の収益が権利主張者に移転するか、動画がミュート・ブロックされる措置が取られます。ライセンス証跡がある場合は異議申し立て(Dispute)の手続きで対応できます(コンテンツIDの仕組み|YouTubeヘルプ)。

Q: 無料BGMサイトのBGMをmp4ファイルに埋め込んで納品することは問題ありますか?

A: mp4という動画形式自体は著作権の制限対象ではありません。問題になるのは「そのBGMをどの媒体で公開するか」です。利用規約で許可されている用途であれば、mp4への埋め込み・納品は問題ありません。


有名曲BGMは3つの代替手段で解決

市販のJ-POPや洋楽をBGMに無断使用することは、個人の趣味動画でも原則NGです。ただし、現実的な代替手段は3つあります。

有名曲の無断使用リスクを把握

日本の主要音楽著作権管理団体であるJASRACとNexToneは、YouTubeなどの動画投稿サービスと包括的な利用許諾契約を締結しています(YouTubeなどの動画投稿(共有)サービスでの音楽利用|JASRAC)。YouTube上での個人的な投稿においては楽曲使用が許諾されている場合もありますが、収益化動画や広告動画、クライアント案件の納品物となると話が変わります。

楽曲によっては、コンテンツID機能により自動検出され、動画の収益が全額権利者に移転します。クライアントが「この動画でトラブルが起きた」となれば、フリーランスとしての信用を大きく損ないます。規約を曖昧にしたまま使用した音源でコンテンツIDの申請を受けた案件のリカバリーには、通常の3倍近い時間がかかるケースもあります。フリーランスのトラブル対処法も合わせて把握しておくと、万一の場合の初動が速くなります。

代替手段①:YouTubeオーディオライブラリ

YouTubeが公式に提供するYouTubeオーディオライブラリは、YouTube Studio内から無料でアクセスできます。収録曲はすべてYouTubeでの使用が許可されており、フィルター機能でジャンル・気分・テンポ・クレジット要否を絞り込めます。

YouTube以外の媒体(テレビ・広告・他プラットフォームへの転用)での使用はYouTubeオーディオライブラリの利用規約外となります。YouTube専用の音源として位置づけてください。

代替手段②:商用向けストック音源サービス

クライアント案件や広告動画には、商用ライセンスが明確な有料ストック音源サービスの利用が適しています。月額制・年額制が多く、ライセンス証明書の発行に対応しているものを選ぶと、クライアントへの提示も容易です。「商用利用込みのライセンス」「収益化動画に使用可」「広告動画に使用可」の3点が明記されているサービスを選定基準にしてください。

「有料のロイヤリティフリー音楽サービスに切り替えてからは、著作権関連の警告への対応コストがほぼゼロになった」という経験談があります(私が愛用するロイヤリティフリー音楽サービスおすすめ|note)。

代替手段③:「雰囲気が似た」著作権フリー曲を探す

有名曲の雰囲気を再現した著作権フリー音源を探す方法が最もコストのかからない選択肢です。配布サイトの検索機能でジャンル・テンポ・楽器編成を絞り込み、「この曲の雰囲気に近いもの」を10〜20曲試聴して選ぶプロセスを確立してください。所要時間の目安は1案件30分程度で、慣れれば15分以内で選定できます。


CHECK

・使用予定の有名曲を3手段のどれで代替するか決定した
・YouTubeオーディオライブラリを開いて試聴した

よくある質問

Q: カバー曲(弾き語り・演奏)をBGMに使う場合、権利関係はどうなりますか?

A: カバー曲を自分で演奏・録音した場合、「楽曲の著作権」はJASRAC等が管理していますが、自分の演奏・録音には自分が著作隣接権を持ちます。YouTubeにJASRACが包括契約している場合は投稿自体は許容されますが、商用利用・クライアント納品には別途ライセンスが必要です。

Q: AIが生成したBGMは著作権フリーですか?

A: 現時点では、AIが単独で生成した楽曲に著作権は発生しないと解釈されるケースが多いですが、人間のクリエイターが著作権を主張しているAI生成音源サービスも存在します。使用するサービスの利用規約で「著作権の帰属」と「商用利用可否」を確認してください。著作権法の解釈は今後変わる余地があるため、最新情報は文化庁の公式見解をご参照ください(AIと著作権について|文化庁)。


著作権フリーBGM管理は5つの仕組みで解決

「いつ警告が来るかわからない」という不安は、管理の仕組みを整えることで解消できます。フリーランス・個人事業主がクライアント案件でBGMを安全に運用するための5つの方法を紹介します。

方法1: 案件フォルダにライセンス証跡を保存して後日確認を3分に短縮

  • 【対象】: クライアント案件で動画制作をするフリーランス・個人事業主
  • 【効果】: 著作権トラブル発生時の証跡確認を3分以内で完了、クライアントへの説明コストを大幅に削減
  • 【導入時間】: 低(初回設定15分、以降は案件ごと2分)
  • 【見込める効果】: 高
  • 【手順】:
    1. 案件フォルダ内に「BGM_license」サブフォルダを作成する(2分)
    2. BGM配布元サイトの利用規約ページをスクリーンショットで保存する(2分)
    3. ダウンロード時のページURL・日時・曲名をテキストファイルに記録する(1分)
    4. 有料サービスの場合はライセンス証明書PDFを同フォルダに保存する(1分)
    5. 納品時に「使用BGMリスト+ライセンス種別」を添付資料として渡す(5分)
  • 【ポイント】: 使用時点の利用規約を証跡として保存することが後日のトラブル対応を格段に速くします。規約はサービス側が変更することがあるため、使用時点の記録が唯一の証拠になります。
  • 【なぜ効くのか】: 著作権トラブルは「使った事実」ではなく「許諾を得た証拠があるか」で判断が分かれます。スクリーンショットという形式で使用時点の許諾状態を記録することで、後から利用規約が変更された場合でも旧規約での許諾を証明できます。クライアントが「この音楽は大丈夫か」と確認を求めてきた際も、即時に証跡を提示できる体制が信頼構築に直結します。
  • 【注意点】: トップページのスクリーンショットではなく、必ず「利用規約ページ」そのものを保存してください。トップページだけでは許諾条件の証明にはなりません。プリントアウト(紙)での保存は検索性が低いため避けてください。
  • 【最初の一歩】: 次の案件フォルダを開き、「BGM_license」フォルダを今すぐ作成する(2分)

帳簿・証跡の保存期間ルールも合わせて把握しておくと、ライセンス証跡をいつまで保管すべきかの基準が明確になります。


方法2: BGM選定フローを定型化して案件ごとの選定時間を30分から10分に削減

  • 【対象】: 複数案件を同時進行しており、毎回BGM選定に時間がかかっているフリーランス
  • 【効果】: BGM選定時間を案件あたり30分から10分に短縮(月10案件なら月20時間の削減)
  • 【導入時間】: 低(テンプレート作成30分、以降は使い回し)
  • 【見込める効果】: 中
  • 【手順】:
  1. 用途別(YouTube収益化用・広告用・LP動画用・社内動画用)にBGMサービスを事前に選定・固定する(30分)
  2. 各用途の「OK条件」(商用可・クレジット不要・収益化OK等)をチェックリスト化する(15分)
  3. 新案件ではまず固定サービスを検索し、条件が合わない場合のみ追加調査する
  4. 「このジャンル・テンポは過去案件で使った」という使用履歴ファイルを蓄積する
  5. 使用履歴ファイルからの流用で同条件案件なら5分以内で選定完了
  • 【ポイント】: 「用途別に信頼できるサービス1〜2本を固定し、その中で探す」と選定時間を3分の1以下に削減します。
  • 【なぜ効くのか】: BGM選定に時間がかかる根本原因は「安全性の確認をゼロから始めていること」にあります。用途別にサービスを固定することで、「このサービスの商用利用は確認済み」という前提が成立し、確認コストが実質ゼロになります。
  • 【注意点】: 固定サービスの利用規約が変更されていないか、月に1回程度確認してください。固定しているからといって放置すると、変更後の規約違反に気づかないリスクがあります。利用規約の変更通知メールが届くよう設定してください。
  • 【最初の一歩】: 自分が最もよく受ける案件タイプ1種類について、今日中にBGMサービスを1本固定して利用規約をスクリーンショット保存する(15分)

複数案件を並行管理する際は、フリーランスの受発注管理の仕組みと組み合わせると、BGM選定フローの定型化がさらに効率的になります。


方法3: 利用規約の5項目チェックを2分で完了するテンプレートで確認漏れをゼロに

  • 【対象】: 利用規約の読み込みが苦手で確認を省略しがちな動画制作者
  • 【効果】: 規約確認時間を10分から2分に短縮し、確認漏れによるトラブルリスクを低減
  • 【導入時間】: 低(テンプレート作成5分)
  • 【見込める効果】: 中
  • 【手順】:
  1. 以下のチェックテンプレートをコピーし、Notionや作業メモに貼り付ける(2分)
  2. BGMサービスの利用規約ページでCtrl+F(検索)で各キーワードを検索する(2分)
  3. 5項目すべてOKなら使用可能と判断する
  4. NG・不明があれば運営元に問い合わせてから使用する
  5. 結果をBGM_licenseフォルダのテキストファイルに記録する(1分)

チェックテンプレート(コピーして使用してください)

BGMサービス名:

確認日:

  1. 商用利用:可 / 不可 / 要確認
  2. クレジット表記:不要 / 必要(方法:    )
  3. YouTube収益化動画:可 / 不可 / 要確認
  4. 広告動画・クライアント納品:可 / 不可 / 要確認
  5. 再配布・BGM単体配布:禁止確認済
  6. 判定:使用可 / 使用不可 / 要確認
  • 【ポイント】: 5項目のキーワード検索で主要リスクを2分で確認する方法が、全文読解よりも抜け漏れを防ぎます。
  • 【なぜ効くのか】: 利用規約の確認を省略してしまう最大の理由は「時間と認知コストがかかること」です。チェックリスト形式にすることで「確認した・していない」の状態が明確になり、確認の抜け漏れを防ぎます。確認を「習慣」に変えることが、トラブル防止の根本です。
  • 【注意点】: このチェックで「使用可」と判断しても、用途変更(例:当初非収益化→後で収益化)が発生した場合は再確認してください。最初に一度確認したからといって永久に有効ではありません。
  • 【最初の一歩】: 上記テンプレートをコピーし、現在使用中のBGMサービス1件に今すぐ適用する(5分)

方法4: クライアントへの著作権説明を定型文化して問い合わせ対応を3分以内に完了

  • 【対象】: クライアントから「著作権的に大丈夫ですか?」と聞かれると自信を持って答えられないフリーランス
  • 【効果】: 著作権問い合わせへの回答時間を30分から3分以内に短縮、クライアント満足度向上
  • 【導入時間】: 低(定型文作成20分)
  • 【見込める効果】: 高
  • 【手順】:
  1. 使用BGMサービスごとに「ライセンスの根拠」を1〜2文でまとめる
  2. 「商用ライセンス適用範囲」「クレジット表記の有無」「証跡の在処」を含む説明文テンプレートを作成する
  3. 案件納品時に使用BGMリストとライセンス種別を添付する習慣をつける
  4. クライアントから問い合わせが来たらテンプレートを即時展開する
  5. 必要に応じてライセンス証明書やスクリーンショットを添付する

回答テンプレート例:

使用BGMは「〇〇(サービス名)」の商用ライセンスを適用しており、
クライアント納品物・YouTube収益化動画への使用が許可されています。
ライセンスの根拠資料(規約スクリーンショット)を添付いたします。

  • 【ポイント】: 「ライセンスの根拠を提示できること」が求められているだけで、著作権を完全に理解している必要はありません。
  • 【なぜ効くのか】: クライアントが著作権確認を求める理由は「リスクを自社が被りたくない」という防衛本能です。フリーランス側が証跡を先回りして提示することで、クライアントの不安を取り除き、確認作業そのものを不要にします。これが信頼構築と単価向上につながるメカニズムです。
  • 【注意点】: ライセンス証跡の提示は「自分はルールに従って使用した」という証明です。「完全に安全と保証します」という言い方は避けてください。「許諾条件を確認・遵守した旨」として伝えることが誠実な対応です。
  • 【最初の一歩】: 上記テンプレートを自分の使用サービス名に書き換えて、メモアプリに保存する(5分)

入金確認・催促メールの書き方と同様に、クライアントへの連絡は定型文を持つことで対応速度と品質が上がります。


方法5: 権利トラブル発生時の初動対応を3ステップで完了してアカウントペナルティを回避

  • 【対象】: コンテンツID申請や著作権警告を受けたことがある、または受けることを不安に思っている動画制作者
  • 【効果】: 初動対応を24時間以内に完了し、アカウントへの影響を最小限に抑える
  • 【導入時間】: 低(対応フロー作成10分)
  • 【見込める効果】: 中
  • 【手順】:
  1. コンテンツID申請を受けたらまず動画を非公開にし、使用したBGMのライセンス証跡を確認する(10分)
  2. 証跡がある場合:プラットフォームの「異議申し立て(Dispute)」機能で、ライセンス証跡を提示して申立てる(30分)
  3. 証跡がない場合:BGMを差し替えた新バージョンをアップロードし、旧動画を削除する(対応時間は編集作業による)
  4. クライアント案件の場合:クライアントに状況と対応方針を同日中に報告する(10分)
  5. 再発防止のため、使用中の全BGMの証跡をこの機会に整備する(30分〜)
  • 【ポイント】: 「こうなったら即座にこう動く」というフローを事前に書いておくことで、緊急時に冷静に動けます。
  • 【なぜ効くのか】: YouTubeのコンテンツIDシステムは自動処理であり、申請イコール違法ではありません。ライセンスが適切であれば異議申し立てで解決できます。問題を大きくするのは「対応が遅れること」と「証跡がないこと」であり、この2点を解決する事前準備が最も効果的です。
  • 【注意点】: 異議申し立ては根拠なしに行うと、逆に著作権侵害の認定が確定するリスクがあります。証跡がある場合のみ異議申し立てを行い、証跡がない場合は素直にBGMを差し替えてください。
  • 【最初の一歩】: 上記3ステップの対応フローをテキストファイルに書き出し、デスクトップに保存する(10分)

未払い・クレームなどのトラブル全般に備えるため、フリーランストラブルの対処法も確認しておくと、対応力がさらに高まります。


CHECK

・「BGM_licenseフォルダ作成」と「利用規約チェックテンプレート適用」を今日中に実行した
・権利トラブル発生時の初動対応フローを書き出した

よくある質問

Q: 過去に使用したBGMの権利状況が不明な場合、どうすればいいですか?

A: まず配布元サイトで当時の利用規約を確認してください(Internet Archiveで過去の規約を参照できる場合もあります)。確認できない場合は、対象動画のBGMを差し替えてください。リスクが不明な状態のまま放置するよりも、差し替えた方が対応コストが低くなります。

Q: フリーランスとして活動しているが、個人アカウントで案件動画を公開している場合も商用利用になりますか?

A: はい、商用利用に該当します。「誰が公開するか」ではなく「報酬の有無・営利目的かどうか」が判断基準です。


YouTubeの動画BGM著作権フリーは2ルートで対応

YouTube収益化を考えているクリエイターにとって、BGMの著作権問題は特に慎重に扱う領域です。安全なルートを知っておくことで、選定時の迷いがなくなります。

YouTubeコンテンツIDの仕組みを把握

YouTubeはコンテンツID(Content ID)という自動権利管理システムを運用しており、動画投稿時に音声・映像を権利者の登録データと自動照合します(コンテンツIDの仕組み|YouTubeヘルプ)。権利者がコンテンツIDに楽曲を登録している場合、その楽曲を使用した動画は自動的に「申請(Claim)」状態になります。

申請の結果は権利者の設定によって異なり、「動画を収益化して収益を権利者が受け取る」「動画を特定の国でブロックする」「動画のデータを追跡する」の3種類があります。コンテンツIDの申請を受けても即アカウント停止にはなりませんが、収益化チャンネルでは収益が奪われる直接的なデメリットが発生します。

2ルートの使い分け基準

ルート1:YouTubeオーディオライブラリ YouTube Studio内のYouTubeオーディオライブラリを使用する場合、コンテンツIDの申請を受けるリスクは実質ゼロです。「✓」マークが付いた楽曲はコンテンツIDも登録されておらず、収益化動画で安全に使用できます。無料で利用できますが、YouTube以外への転用は規約外です。

ルート2:コンテンツID申請除外を明示した外部サービス 一部の商用BGMサービスは「YouTube収益化OK・コンテンツID申請なし」を明示しています。このようなサービスを使用する場合は、規約の該当箇所のスクリーンショットを保存し、万一申請を受けた場合の異議申し立て根拠として保管してください。

「著作権フリーと記載されていたBGMを使ったにもかかわらず、YouTubeでコンテンツIDの申し立てを受けた。申し立て元が権利者ではない第三者だったため対処に苦慮した」という体験談があります(ちょっとアンフェアだよね…YouTube著作権に関する申し立てを受けた話|note)。

この体験談から学べることは、「著作権フリーという表記だけでなく、コンテンツID登録の有無まで確認する」という点です。表記と実態が一致しないケースが存在するため、選定時の確認を徹底してください。

ショート動画・広告・LP動画の媒体別注意点

YouTubeショート動画は通常の動画と同じYouTubeの利用規約が適用されるため、オーディオライブラリの利用が最も安全です。広告動画(Google広告、SNS広告等)はYouTubeオーディオライブラリでは使用不可のケースが多く、商用広告での使用を明示した有料ライセンスが必要です。LP動画(ウェブサイト埋め込み)も同様に、「ウェブサイトでの使用可」が規約に明記されているサービスを選んでください。

フリーランスの便利ツール活用術も参照すると、BGM管理を含む動画制作業務全体の効率化に役立ちます。


CHECK

・YouTubeオーディオライブラリをYouTube Studioで開いた
・「フィルタ」機能でジャンル・気分・クレジット不要の条件で検索した

よくある質問

Q: YouTubeオーディオライブラリの楽曲を、インスタグラムリールやTikTokにも転用できますか?

A: いいえ、転用できません。YouTubeオーディオライブラリの利用規約はYouTubeプラットフォームでの使用を前提としており、他プラットフォームへの転用は許諾範囲外となります。インスタグラムやTikTokで使用する場合は、各プラットフォームのライセンス楽曲機能か、マルチプラットフォーム対応を明示した外部BGMサービスを使用してください。

Q: 動画BGMにmp3形式で配布されている楽曲をダウンロードし、動画編集ソフトでmp4に組み込む際に、特別な設定は必要ですか?

A: 技術的な設定よりも「ライセンスの確認」が優先です。mp3からmp4への組み込み自体は著作権上の問題ではなく、「そのBGMをその媒体で公開することが許諾されているか」が唯一のチェックポイントです。編集ソフト側の設定としては、BGMの音量を映像音声の30〜40%程度に調整し、音割れが発生しないように注意してください。


動画BGM著作権フリーで安全運用するためのチェックリスト(公開前7項目)

クライアントに「著作権的に大丈夫ですか?」と聞かれてもすぐ答えられるよう、公開前に以下を確認してください。

BGM公開前チェックリスト(コピーして使用してください)

案件名:
BGM曲名・サービス名:
確認日:
1. 商用利用が規約で明示されている
2. クレジット表記の要否を確認し、必要な場合は動画説明欄に記載した
3. 使用媒体(YouTube収益化・広告・配信等)が規約の許可範囲内
4. コンテンツID申請なしが明示されているか、YouTubeオーディオライブラリを使用
5. 規約ページのスクリーンショットをBGM_licenseフォルダに保存した
6. 有料サービスの場合はライセンス証明書を保存した
7. mp4への組み込み後、音声が適切な音量に調整されている

判定:□ 全項目OK → 公開可 □ 未確認項目あり → 確認後に公開


CHECK

・次に公開する動画に上記チェックリストを適用した
・クライアント案件向けに項目8を追加した

よくある質問

Q: 複数のBGMを1本の動画で使用する場合、それぞれ別々に確認が必要ですか?

A: はい、BGMごとに個別の確認が必要です。同じサービスの楽曲でも、曲ごとにライセンス条件が異なるケースがあります。チェックリストは曲単位で記録してください。

Q: BGMとして使用した楽曲が途中でサービス終了した場合、既存動画への影響はありますか?

A: サービス終了後のライセンスの扱いはサービスの終了条件によります。多くの場合、ダウンロード済みの楽曲については既存の許諾が継続するとされていますが、サービス終了時の通知内容を確認してください。スクリーンショットとダウンロード履歴を保存しておくことが、こうした事態への唯一の対策です。


動画BGM著作権フリーは5項目確認で安全運用:今日から始める証跡管理

動画BGMの著作権フリーは「条件付き許諾」であり、商用利用・クレジット・配信媒体の3点確認と証跡保存が安全運用の柱です。フリーランス・個人事業主にとって、この仕組みを習慣化することはトラブル回避だけでなく、クライアントへの信頼提示として単価交渉にも活きます。有名曲はYouTubeオーディオライブラリか商用ストック音源で代替し、過去の曖昧な使用履歴も今日から整備を始めてください。

BGMの著作権対応は「難しい法律の話」ではなく、「5項目確認と証跡保存」というシンプルな習慣の問題です。今日1つでも行動できれば、1か月後には自信を持ってクライアントの質問に答えられる状態になれます。

状況次の一歩所要時間
まず何をすべきかわからない現在使用中BGMの規約を開いて商用利用可否を確認5分
証跡管理を整えたい案件フォルダにBGM_licenseサブフォルダを作成2分
有名曲の代替を探したいYouTubeオーディオライブラリをYouTube Studioで開く5分
クライアント対応を整えたい方法4の回答テンプレートを自分用に書き換えて保存10分
YouTube収益化のBGMを見直したい使用中BGMのコンテンツID登録有無を配布元で確認10分

※本記事で紹介した情報は2025年8月時点のものです。

動画BGM著作権フリーに関するよくある質問

Q: 「著作権フリー」と「ロイヤリティフリー」は同じ意味ですか?

A: いいえ、厳密には異なります。「著作権フリー」は日本語として「著作権が存在しない」と誤解されがちですが、多くの場合「ロイヤリティフリー(都度使用料が不要な許諾形式)」を指しています。パブリックドメイン(著作権保護期間切れ)のみが厳密な意味での「著作権フリー」に近い状態ですが、演奏・録音の著作隣接権は別途存在します。詳細は著作権を学ぶ(教材・講習会)|文化庁をご参照ください。

Q: 無料BGMを商用動画に使ったら著作権侵害になりますか?

A: 「無料」と「商用利用可」は別の概念です。無料のBGMサービスでも「個人利用のみ」「商用利用は有料プランのみ」という条件が設定されているケースがあります。商用動画に使用する場合は、利用規約で「商用利用可」の明示を確認してください。

Q: コンテンツIDの申請を受けた場合、即アカウント削除になりますか?

A: いいえ、即削除にはなりません。コンテンツID申請は自動処理であり、申請を受けた動画の収益が権利者に移転する、または動画がブロック・ミュートされる措置が取られるものです。ライセンス証跡がある場合は異議申し立てで対応できます。ただし、著作権侵害警告(Copyright Strike)が3回蓄積するとアカウント停止のリスクがあるため、コンテンツID申請と著作権警告は区別して対応してください(著作権侵害の警告について|YouTubeヘルプ)。

【出典・参照元】

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