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フリ転編集部

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国民年金の追納は過去10年以内の免除・猶予期間が対象で、1か月追納すると年間約1,700円の年金増額と社会保険料控除による節税効果があります。「追納すべきか」の判断軸と、損をしない手続きの実務を記録します。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の判断については、年金事務所または税理士にご相談ください。

目次

この記事の結論

国民年金の追納は、学生納付特例や納付猶予を受けた期間の保険料を後から納めて将来の年金額を増やせる制度です。追納できるのは過去10年以内の期間に限られ、この期限を過ぎると二度と追納できません。免除から3年度目以降は加算額が発生するため、早めの対応が有利です。

追納した保険料は全額が社会保険料控除の対象です。所得税率20%の人なら追納額の約20%が節税でき、40万円追納すれば約8万円が還付されます。

今日やるべき1つ

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状況別ショートカット

追納制度の基本を知りたい国民年金追納の基本は3要素で整理5分
メリット・デメリットを比較したい国民年金追納のメリットは2軸で判断5分
節税効果を計算したい国民年金追納の節税は税率で変動5分
自分が追納すべきか判断したい国民年金追納の要否を3分で診断3分
成功・失敗事例を知りたい国民年金追納の実例は2パターンで比較5分
手続き漏れを防ぎたい国民年金追納は7項目でチェック5分
効率的な追納方法を知りたい国民年金追納は5つの仕組みで管理10分
追納期限を確認したい国民年金追納はいつまでに払う3分

国民年金追納の基本は3要素で整理

「追納できるのは免除期間だけ?」「単なる未納も追納できる?」――よくある疑問です。追納制度を正しく理解するには、対象者・対象期間・加算額の3要素で整理します。

追納対象は免除・猶予・学生納付特例の3種類

追納できるのは、国民年金保険料の免除(全額免除・一部免除)、納付猶予、学生納付特例の承認を受けた期間に限られます。単なる未納期間(届出なしで保険料を払っていない期間)は追納の対象外です(日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」)。

追納対象となるかどうかの判定基準は以下のとおりです。

全額免除所得要件を満たして承認された期間
一部免除(3/4・半額・1/4)残りの保険料を納付済みの場合のみ
納付猶予50歳未満の所得要件を満たして承認された期間
学生納付特例学生で所得要件を満たして承認された期間
単なる未納不可届出なしで未払いの期間は対象外
産前産後免除不要納付済みとして扱われるため追納不要

産前産後期間の保険料免除は「保険料を納付したもの」として扱われるため、追納は不要です(生命保険文化センター)。

追納可能期間は過去10年が上限

追納できる期間は、申込み月から数えて過去10年以内に限られます。10年を超えた期間は時効により追納できなくなり、その分の年金額は減ったままです。

2026年1月に追納申込みをする場合、追納できるのは2016年2月以降の承認期間です。2016年1月以前の期間は時効で追納できません。

追納は古い月から順番に納める必要があります。「新しい期間だけ選んで払う」という選択はできません。

3年度目以降は加算額が発生する

免除・猶予を受けた年度の翌年度から数えて3年度目以降に追納する場合、当時の保険料に加算額(利息のようなもの)が上乗せされます。

加算額の目安は以下のとおりです(日本年金機構パンフレット)。

2年度目までなし当時の保険料のまま
3年度目数十円~200円程度/月年度により変動
5年度目数百円程度/月年度により変動
10年度目当時保険料の約2%程度年度により変動

加算額は毎年度見直されるため、早めに追納するほど実質負担を抑えられます。具体的な加算額は年金事務所または日本年金機構のWebサイトで確認できます。

CHECK

・追納対象は免除・猶予・学生納付特例の承認期間のみ
・追納可能期間は申込み月から過去10年以内
・3年度目以降の追納は加算額が発生

国民年金追納の基本に関するよくある質問

Q. 一部免除の期間を追納するには何が必要?

一部免除(3/4免除・半額免除・1/4免除)の期間を追納するには、免除されなかった残りの保険料をすでに納付していることが条件です。残りの保険料が未納のままだと追納できません。

Q. 追納申込み後に対象期間を変更できる?

追納申込み後に対象期間を変更することは原則できません。申込み時点で追納する期間を確定させ、古い月から順番に納付書が発行されます。

途中でやめることは可能です。ただし、すでに発行された納付書の期間変更はできません。


国民年金追納のメリットは2軸で判断

追納すべきか迷う方も多いでしょう。追納のメリットは「年金増額」と「節税効果」の2軸で評価できます。

年金増額は1か月追納で年間約1,700円

老齢基礎年金は480か月(40年)の納付で満額となります。2025年度の満額は年間約83.2万円(月額約6.9万円)です(厚生労働省発表)。

1か月追納すると、満額の1/480分だけ年金額が増えます。年間約1,700円の増額です。

追納月数と年金増額の目安は以下のとおりです。

12か月(1年分)約2万円約40万円
24か月(2年分)約4万円約80万円
48か月(4年分)約8万円約160万円

フリーランスの方は学生時代の納付猶予期間が4年分(48か月)残っているケースが多く見られます。追納すると年間約8万円の年金増額が見込めます。

節税効果は追納額×税率で計算

追納した保険料は全額が社会保険料控除の対象です。所得税・住民税の負担が軽減されます(マネーフォワード ビジネス)。

節税額の計算式は以下のとおりです。

節税額 = 追納額 ×(所得税率 + 住民税率10%)

所得税率別の節税効果は以下のとおりです。

195万円以下5%10%15%約1.5万円約6万円
195-330万円10%10%20%約2万円約8万円
330-695万円20%10%30%約3万円約12万円
695-900万円23%10%33%約3.3万円約13.2万円

フリーランスで課税所得400万円の場合、40万円追納すると約12万円の節税効果が期待できます。

損益分岐点は約10年で回収

追納が「得」になるかは、年金を何年受け取れるかで決まります。

2年分(約40万円)を追納した場合の損益分岐点を計算します。

  • 追納額: 約40万円
  • 年間増額: 約4万円
  • 節税効果(税率20%の場合): 約8万円
  • 実質負担: 40万円 – 8万円 = 約32万円
  • 回収年数: 32万円 ÷ 4万円 = 約8年

65歳から年金を受け取り始めた場合、73歳で元が取れます。日本人の平均寿命(男性約81歳、女性約87歳)を考えると、多くの人にとって追納は有利な選択です。

CHECK

・1か月追納で年間約1,700円の年金増額
・節税効果は追納額×(所得税率+住民税10%)で計算
・損益分岐点は約8〜10年で回収可能

国民年金追納のメリットに関するよくある質問

Q. 追納のデメリットは何?

追納のデメリットは3点です。まとまった資金が必要になること、加算額により実質負担が増えること、年金制度の将来が不確実なことです。

ただし、節税効果を考慮すると、高所得者ほど追納のメリットが大きくなります。

Q. 追納せずに自分で投資した方が良い?

追納は「確実に年金が増える」「節税効果がある」という点で投資とは性質が異なります。投資は元本割れリスクがあります。一方、追納は国が保証する制度です。

余裕資金があれば追納と投資の両方を行うのがバランスの良い選択です。


国民年金追納の節税は税率で変動

追納による節税効果を具体的にシミュレーションします。自分の所得水準に合わせて節税額を把握することで、追納の判断材料になります。

節税シミュレーションは3ステップで計算

節税額を計算する手順は以下のとおりです(KaikeiZine)。

ステップ1: 課税所得を確認する

確定申告書の「課税される所得金額」欄を確認します。フリーランスの場合、売上から経費・各種控除を引いた金額です。

ステップ2: 所得税率を特定する

課税所得に応じた所得税率は以下のとおりです。

195万円以下5%0円
195-330万円10%9.75万円
330-695万円20%42.75万円
695-900万円23%63.6万円
900-1,800万円33%153.6万円

ステップ3: 節税額を計算する

節税額 = 追納額 ×(所得税率 + 住民税10%)

年収別モデルケースで節税効果を比較

フリーランスの年収別に、2年分(約40万円)を追納した場合の節税効果を試算します。

300万円約150万円15%約6万円約34万円
500万円約300万円20%約8万円約32万円
700万円約450万円30%約12万円約28万円
1,000万円約700万円33%約13.2万円約26.8万円

高所得者ほど節税効果が大きく、実質負担が軽くなる構造です。

年末調整と確定申告での控除方法

追納保険料を控除する方法は、働き方で異なります。

フリーランス(専業)確定申告追納の領収書または納付書控え
会社員+副業年末調整または確定申告追納の領収書を会社に提出、または確定申告で追加控除
扶養内パート配偶者の確定申告で控除可能追納の領収書を配偶者に渡す

確定申告書の「社会保険料控除」欄に追納額を記載します。証明書類として、追納時の領収書または納付書控えを保管してください。

CHECK

・節税額は「追納額×(所得税率+住民税10%)」で計算
・課税所得330万円以上なら追納額の30%が節税効果に
・追納した年の確定申告で社会保険料控除として申告

国民年金追納の節税に関するよくある質問

Q. 追納保険料はいつの確定申告で控除できる?

追納保険料は、実際に納付した年の確定申告で控除できます。2026年1月に追納した場合、2026年分の確定申告(2027年2-3月に提出)で控除します。過去に遡っての控除はできません。

Q. 分割で追納した場合、毎年控除できる?

分割で追納した場合、毎年の納付額をその年の確定申告で控除できます。毎年20万円ずつ2年間追納した場合、1年目と2年目それぞれの確定申告で20万円ずつ控除します。


国民年金追納の要否を3分で診断

「自分は追納すべきか」――よくある迷いです。以下の診断で3分以内に判定できます。

Q1: 追納可能な期間(免除・猶予・学生納付特例)がありますか?

  • はい → Q2へ
  • いいえ → 【結果A】追納対象外

Q2: 現在の課税所得は195万円以上ですか?

  • はい → Q3へ
  • いいえ → 【結果B】節税効果は小さいが長期的には有利

Q3: 追納に充てられる余裕資金(10万円以上)がありますか?

  • はい → 【結果C】追納を積極的に検討
  • いいえ → 【結果D】資金確保後に追納を検討

診断結果の活用方法

結果AiDeCoや小規模企業共済など他の節税手段を検討
結果B余裕ができたら追納(年金増額メリットあり)
結果C加算額発生前の期間から優先して追納手続きを進める
結果D毎月1-2万円を追納用に積み立て、半年後に追納開始

この診断はあくまで目安です。専門家への相談も検討してください。

CHECK

・追納対象期間がない場合は他の節税手段を検討
・課税所得195万円以上なら追納の節税メリットが大きい
・資金不足の場合は積立後に追納開始

国民年金追納の診断に関するよくある質問

Q. 結果Bになったが、追納しない方が良い?

結果Bの場合でも、長期的には追納した方が有利になることが多いです。節税効果は小さくても、年金増額分を10年以上受け取れば元が取れます。余裕ができたタイミングで少額から追納を始めてください。

Q. 結果Dになったが、いつまでに資金を確保すべき?

追納可能期間(過去10年)の時効が迫っている場合は、早めに資金を確保する必要があります。ねんきんネットで最も古い追納対象期間を確認し、その期間の時効が切れる前に納付できるよう計画を立ててください。


国民年金追納の実例は2パターンで比較

実際の体験談をもとに成功パターンと注意すべきポイントを解説します。

ケース1: 計画的な追納で節税と年金増額を両立

状況: フリーランスWebデザイナー(30代)。学生納付特例で4年分(48か月)の追納対象期間があった。課税所得は約400万円。

判断: 加算額がつく前の期間を優先し、2年間で計画的に追納することを決定。ボーナス時期(6月・12月)に集中して納付する計画を立てた。

結果: 約80万円を2年間で追納完了。節税効果は約24万円(税率30%)、年金増額は年間約8万円。実質負担約56万円で、72歳で元が取れる。

「夏と冬のボーナス時に6ヶ月分ずつ支払っていった。最初を除き、1回あたり10万円弱になった」

という体験談があります(国民年金の学生納付特例の追納、完済!)。

分岐点: もし追納を先延ばしにしていたら、加算額が増えて実質負担が増加していた可能性があります。

ケース2: 追納タイミングの検討で節税効果を最大化

状況: 会社員からフリーランスに転身(30代)。学生時代の納付猶予期間が3年分あった。

判断: 追納のタイミングについて検討し、節税効果を最大化できる時期を見極めることにした。

結果: 子どもが保育園に入園するタイミングで追納した。社会保険料控除により保育料の算定基準となる所得を下げ、保育料を月額数千円軽減できた。

「社会人1年目に追納すると損する可能性が高い」「子どもを保育園に入れる予定があるなら、そのときに追納するのがもっともお得」

という分析があります(学生納付特例はいつ追納するのが一番お得?)。

分岐点: 追納のタイミングを工夫することで、年金増額と節税効果に加え、保育料軽減という副次的なメリットも得られる場合があります。

この事例は参考例です。同様の結果を保証するものではありません。

CHECK

・計画的な追納で節税効果と年金増額を両立できる
・追納タイミングの工夫で保育料軽減などの副次効果も
・ボーナス月集中型の追納で資金繰りを安定化

国民年金追納の実例に関するよくある質問

Q. 加算額が発生していても追納すべき?

加算額が発生していても、節税効果と年金増額を考慮すると追納した方が有利なケースが多いです。加算額は年利換算で約0.5-2%程度であり、追納のメリットを大きく損なうほどではありません。余裕資金があれば追納してください。

Q. 追納を途中でやめることはできる?

追納は任意の制度で、途中でやめることも可能です。ただし、一度申込みした期間の納付書は発行されます。「古い期間だけ払って新しい期間はやめる」という選択になります。資金繰りに応じて無理のない範囲で進めてください。


国民年金追納は7項目でチェック

追納手続きで漏れが発生しやすいポイントを7項目にまとめました。以下のチェックリストを印刷またはコピーして、追納手続きで活用してください。

追納前チェックリスト

  1. オフねんきんネットで追納可能期間(月数)を確認した
  2. オフ最も古い追納対象期間の時効(10年)を確認した
  3. オフ加算額が発生する期間(3年度目以降)を特定した
  4. オフ追納に充てられる余裕資金を確保した

追納手続きチェックリスト

  1. オフ国民年金保険料追納申込書を入手した(年金事務所または郵送請求)
  2. オフ追納申込書に必要事項を記入し、年金事務所に提出した
  3. オフ追納用納付書が届いたら、納付期限を確認した

追納後チェックリスト

  1. オフ追納の領収書または納付書控えを保管した
  2. オフ確定申告で社会保険料控除として申告した

追納申込書は年金事務所の窓口で提出する方が、不明点をその場で確認できるためおすすめです。

CHECK

・追納前に追納可能期間・時効・加算額を確認
・追納申込書は年金事務所窓口で提出がおすすめ
・追納後は領収書保管と確定申告での控除申告を忘れずに

国民年金追納のチェックに関するよくある質問

Q. 追納申込書はどこで入手できる?

追納申込書は、最寄りの年金事務所の窓口で入手するか、日本年金機構のWebサイトからダウンロードできます。郵送での請求も可能で、年金事務所に電話すれば送付してもらえます。

Q. 納付書の有効期限はいつまで?

追納用納付書には有効期限が記載されています。期限を過ぎると再発行が必要です。届いたら早めに納付するか、カレンダーに納付期限をメモしてください。


国民年金追納は5つの仕組みで管理

「追納したいけど、どこから手をつければいいかわからない」――よくある悩みです。以下の5つの仕組みを導入すれば、追納を計画的に進められます。

ハック1: ねんきんネットで追納可能月数を30分で特定

【対象】 追納対象期間が何か月あるか把握できていないフリーランス・個人事業主

【効果】 追納可能な月数と時効期限を30分で特定し、優先順位を明確にできる

【導入時間】 [低](30分)

【見込める効果】 [高]

【手順】

  1. マイナポータルまたはねんきんネットにログインする(5分)
  2. 「年金記録の確認」画面で、免除・猶予・学生納付特例の期間を確認する(10分)
  3. 追納可能な月数(過去10年以内の承認期間)をメモする(5分)
  4. 最も古い追納対象期間の時効(申込み月から10年前)を確認する(5分)
  5. 加算額が発生する期間(3年度目以降)をマークする(5分)

【コツ】 「年金定期便を見ればわかる」と思われがちです。しかし、ねんきんネットなら最新の追納可能期間を即座に確認できます。年金定期便は発行時点の情報であり、リアルタイム性に欠けます。

【なぜ効くのか】 追納を先延ばしにする最大の原因は「自分の状況がわからない」ことです。追納可能月数と時効期限を可視化すれば、「いつまでに何か月分を払う必要があるか」が明確になり、行動に移しやすくなります。

【注意点】 ねんきんネットの利用にはマイナンバーカードまたはユーザーID・パスワードが必要です。初めて利用する場合は登録に時間がかかります。余裕を持って準備してください。

【最初の一歩】 今日中にねんきんネットにログインし、追納可能月数を確認してメモする(30分)。


ハック2: 加算額発生前の期間を優先し追加負担を防ぐ

【対象】 追納対象期間が複数年度にわたるフリーランス・個人事業主

【効果】 加算額が発生する前に追納することで、追加負担を防げる

【導入時間】 [低](15分)

【見込める効果】 [中]

【手順】

  1. 追納対象期間のうち、免除から2年度目までの期間をリストアップする(5分)
  2. 3年度目以降の期間と加算額の発生状況を確認する(5分)
  3. 加算額なしの期間を優先して追納申込みする(5分)

【コツ】 入門書では「古い期間から順番に払う」が推奨されています。しかし、実務では「加算額が発生する直前の期間を優先する」方がうまくいきます。すでに加算額がついた古い期間より、これから加算額がつく期間を先に払う方が損失を防げるためです。

【なぜ効くのか】 加算額は免除から3年度目以降に発生し、毎年増加します。優先順位を意識するだけで、追加負担を抑えられます。

【注意点】 追納は古い月から順番に納める必要があります。「加算額がつく期間だけ先に払う」ことはできません。ただし、追納申込みのタイミングで優先順位を意識し、資金を集中的に充てることは可能です。

【最初の一歩】 追納対象期間の一覧を作成し、加算額発生前の期間をマークする(15分)。


ハック3: 確定申告で追納額の最大33%を節税

【対象】 課税所得330万円以上のフリーランス・個人事業主

【効果】 追納額の20-33%を所得税・住民税から節税でき、実質負担を大幅に軽減できる

【導入時間】 [低](10分)

【見込める効果】 [高]

【手順】

  1. 追納した年の領収書または納付書控えを保管する(1分)
  2. 確定申告書の「社会保険料控除」欄に追納額を記載する(5分)
  3. 証拠書類として領収書のコピーを添付する(必要な場合)(2分)
  4. e-Taxで提出する場合は、社会保険料控除の合計額を入力する(2分)

【コツ】 初心者は「控除の仕組みがわからない」と感じがちです。しかし、「追納額を社会保険料控除欄に記載するだけ」から始めた方が上達が早いです。難しい計算は不要で、追納額をそのまま記載すれば自動的に控除されます。

【なぜ効くのか】 追納保険料は全額が社会保険料控除の対象となり、課税所得から差し引かれます。課税所得が減れば所得税・住民税も減るため、追納の実質負担が軽くなります。

【注意点】 追納した年の確定申告でのみ控除できます。過去に遡っての控除はできません。追納したら必ずその年の確定申告で申告してください。個別の状況については税理士への相談も検討してください。

【最初の一歩】 追納の領収書を確定申告用のフォルダに保管し、申告時に忘れないようメモする(5分)。


ハック4: ボーナス月集中で年40万円を2回払いで完了

【対象】 毎月の資金繰りに余裕がないが、ボーナスや大型案件の入金時期があるフリーランス

【効果】 年2回のボーナス月に集中して追納することで、40万円を資金繰りに影響なく完了できる

【導入時間】 [中](30分)

【見込める効果】 [高]

【手順】

  1. 年間の大型入金時期(ボーナス月・大型案件完了月)を特定する(10分)
  2. 追納額を入金時期に合わせて分割する(例: 6月20万円、12月20万円)(10分)
  3. 追納申込書を提出し、納付書を入手する(5分)
  4. 入金時期に合わせて納付書で支払う(5分)

【コツ】  「毎月少しずつ払う」が正解とは限りません。状況次第では「ボーナス月に一括で払う」が最適です。フリーランスは収入の波があるため、資金に余裕がある時期に集中して払う方がキャッシュフローが安定します。

【なぜ効くのか】 追納は一括でも分割でも可能ですが、納付書の有効期限内に払う必要があります。ボーナス月に集中して払うことで、毎月の資金繰りを圧迫せずに追納を進められます。

【注意点】 追納用納付書には有効期限があります。ボーナス月まで待つ間に期限が切れないよう、納付書の発行時期を調整するか、期限を確認してください。

【最初の一歩】 今年の大型入金時期をカレンダーに書き出し、追納額を割り振る(15分)。


ハック5: 追納スケジュール表で時効を1年前にアラート

【対象】 追納対象期間が多く、時効管理が複雑になっているフリーランス・個人事業主

【効果】 時効切れによる追納不可を防ぎ、追納可能な期間を漏れなく活用できる

【導入時間】 [低](20分)

【見込める効果】 [高]

【手順】

  1. スプレッドシートまたはExcelで追納管理表を作成する(5分)
  2. 追納対象期間・時効期限・加算額発生日・納付状況の列を作成する(5分)
  3. 各期間の時効期限(承認月から10年後)を計算して入力する(5分)
  4. 時効の1年前にリマインダーを設定する(5分)

【コツ】 「時効が近づいたら対応する」ではなく、「1年前にアラートを設定する」を採用しましょう。時効直前では資金確保や手続きが間に合わないリスクがあるため、余裕を持って計画を立てられる1年前のアラートが有効です。

【なぜ効くのか】 追納可能期間は過去10年に限られ、時効を過ぎると二度と追納できません。スケジュール表で管理すれば、「いつまでに・いくら払う必要があるか」が一目でわかり、計画的に追納を進められます。

【注意点】 時効の起算点は「免除・猶予の承認月」で、追納申込みをした月ではありません。承認月から10年以内に追納を完了する必要があるため、時効期限を正確に把握してください。

【最初の一歩】 スプレッドシートを開き、追納対象期間と時効期限を入力する(20分)。


CHECK

・ねんきんネットで追納可能月数と時効期限を把握
・加算額発生前の期間を優先して追納
・確定申告で社会保険料控除として申告し実質負担を軽減

国民年金追納のハックに関するよくある質問

Q. 5つのハックをすべて実行する必要がある?

すべて実行する必要はありません。まずはハック1(ねんきんネットで追納可能月数を特定)から始めてください。自分の状況が把握できたら、他のハックを必要に応じて取り入れてください。

Q. 追納管理表のテンプレートはある?

特定のテンプレートを使う必要はありません。Googleスプレッドシートや Excelで「対象期間」「時効期限」「加算額発生日」「納付状況」の4列を作成すれば十分です。複雑にしすぎず、続けられるシンプルな形式がおすすめです。


国民年金追納はいつまでに払う

「いつまでに追納すればいいのか」が曖昧で、先延ばしにしてしまう方も多いでしょう。追納期限の考え方を整理します。

追納期限は免除承認月から10年が原則

追納できる期間は、免除・猶予・学生納付特例の承認月から数えて10年以内です。10年を超えた期間は時効により追納不可となります。

2016年4月に学生納付特例の承認を受けた場合、その期間を追納できるのは2026年4月までです。2026年5月以降は時効で追納できなくなります。

加算額を避けるなら3年度目までがベスト

加算額が発生するのは、免除・猶予を受けた年度の翌年度から数えて3年度目以降です。加算額を避けるには、承認から2年度以内(約2年以内)に追納するのがベストです。

承認から2年度以内なし最優先
承認から3-5年度あり(少額)
承認から6-10年度あり(増加)

追納スケジュールの立て方は3パターン

資金状況に応じた追納スケジュールのパターンは以下のとおりです。

一括追納全額を一度に納付余裕資金がある、早く完了させたい
年2回集中ボーナス月に集中納付毎月の資金繰りに余裕がない
毎月分割毎月1-2か月分ずつ納付計画的に少額ずつ進めたい

いずれのパターンでも、時効と加算額発生日を意識して優先順位を決めることがポイントです。

CHECK

・追納期限は免除承認月から10年以内
・加算額を避けるなら承認から2年度以内に追納
・資金状況に応じて一括・年2回集中・毎月分割から選択

国民年金追納の期限に関するよくある質問

Q. 時効が迫っている場合、どうすればいい?

時効が1年以内に迫っている場合は、すぐに年金事務所に追納申込書を提出してください。納付書が届くまで2-3週間かかるため、時効直前では間に合わないリスクがあります。資金が足りない場合でも、まず申込みだけは済ませてください。

Q. 一部の期間だけ追納することはできる?

一部の期間だけ追納することは可能です。ただし、追納は古い月から順番に納める必要があります。「新しい期間だけ選んで払う」という選択はできません。古い期間から順番に、納付できる範囲で追納を進めてください。


まとめ:国民年金追納は早期対応で有利

国民年金の追納は、免除・猶予・学生納付特例を受けた期間の保険料を後から納めて将来の年金額を増やせる制度です。追納できる期間は過去10年以内に限られ、この期限を過ぎると二度と追納できません。3年度目以降は加算額が発生するため、早めの対応が有利です。

追納のメリットは「年金増額」と「節税効果」の2軸で評価できます。1か月追納すると年間約1,700円の年金増額があり、追納額の15-33%が所得税・住民税から節税できます。課税所得330万円以上のフリーランスなら、40万円追納で約12万円が節税できます。

追納手続きは、ねんきんネットで追納可能期間を確認し、年金事務所に追納申込書を提出、届いた納付書で支払うという流れです。時効と加算額を意識して優先順位を決め、計画的に進めることが成功の鍵です。


追納は「将来の自分への仕送り」ともいえます。今の出費は負担に感じるかもしれません。しかし、節税効果で実質負担は軽くなり、65歳以降は毎年確実に年金が増えます。まずはねんきんネットで自分の追納可能期間を確認してください。

状況別/次の一歩

追納可能期間を把握していないねんきんネットにログインして追納可能月数を確認する15分
追納すべきか迷っている課税所得と所得税率を確認し、節税額を計算する10分
追納を決めたが手続きがわからない年金事務所に追納申込書を郵送または窓口で提出する30分
時効が迫っている期間がある今週中に追納申込書を提出し、納付書を入手する30分

国民年金追納に関するよくある質問

Q. 追納と任意加入の違いは何?

追納は「過去の免除・猶予期間の保険料を後から納める」制度です。任意加入は「60歳以降も国民年金に加入して保険料を納める」制度です。

追納は過去10年以内の承認期間が対象、任意加入は60-65歳の期間が対象という違いがあります。

Q. 配偶者が追納した場合、誰の控除になる?

追納保険料を誰の社会保険料控除にするかは、実際に保険料を負担した人で判断されます。配偶者が追納保険料を支払った場合、その配偶者の確定申告で控除できます(日本年金機構)。

Q. 追納しても年金が減額されることはある?

追納した保険料が減額されることはありません。追納した月数分は「保険料を納めた月」として老齢基礎年金額に反映されます。ただし、年金制度自体の将来的な改正リスクはゼロではありません。


【出典・参照元】

本記事は以下の情報源をもとに作成されています。

公的機関

民間調査/企業

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※記事内容は2026年1月15日時点の税制・法令に基づいています。税制改正等により内容が変更される場合がありますので、最新情報は国税庁または税理士にご確認ください。

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