【営業ロードマップDL】フリーランス初めての営業活動で案件を獲得|価格設定の考え方とチャネル別営業の実践法

フリーランスになったばかりの方が最も悩むのは、「どうやって案件を獲得すればよいのだろう」という点ではないでしょうか。特にスキルやコネクション、実績がないうちは、営業が上手くいかないことも多いものです。

今回は、フリーランスの案件獲得方法について解説します。具体的なプロセスやどういった手段があるのかなど紹介するので、これから仕事をどんどん取りたい方はぜひ参考にしてください。

フリーランスの営業活動。何から始めるべき?

フリーランスになるにあたって、営業は何から始めればよいのでしょうか。結論、フリーランスの営業活動は、案件獲得ルートを整理するところから始めましょう。

ただし、やみくもに努力しても、時間ばかりが過ぎてしまい実際に仕事を得ることはできません。また、ポートフォリオをまとめる作業も必要です。

例えば、デザイナーの方が「明るくポップなデザインが得意です」と伝えても「明るくポップ」の印象は人によって異なります。

しかし、ポートフォリオがあればクライアントは、依頼した場合にどのようなアウトプットを貰うことができるか具体的に想像でき、依頼に繋がります。

フリーランス営業ロードマップ

副業としてフリーランスの案件を獲得するのか、専業の個人事業主としてフリーランスになるのかで獲得できる案件は異なりますが、いずれにせよ実績を積んでいくことは非常に重要です。

多くの案件をこなし、新しいクライアントに提示できる作品を増やしましょう。

具体的には、まず上図の「実績の積み方」にあるように、知り合いや個人での営業活動を通じて案件を獲得しましょう。

また、まずは正社員やアルバイトとして業界に入り、スキルを高めると同時に実績を作る方法もあります。ある程度の実績が生まれたら、「独立・仕事の取り方」を参考にしてください。

フリーランスの案件獲得のプロセス

フリーランスの案件獲得が、どのようなプロセスで進むか解説します。

案件獲得は直営業・直案件が理想

直案件で仕事が得られると、中抜きをされないため高い報酬を得やすくなります。また、間に人が入らずクライアントと直接やり取りができるので、「クライアントはどのような課題を抱えているのか」「どんなニーズを持っているのか」などをくみ取りやすくなります。

「フリーランスが直案件を獲得する営業手法。案件獲得のチャネルの種類や直営業までのステップを解説」にある通り、直接案件を獲得する方法は複数種類あります。

まずは実績となる場数を踏みポートフォリオの材料に

いくつかの案件をこなしたら、作品をポートフォリオの材料にしましょう。

クライアントからしても、口頭でスキルを説明されるより実際に何を作ったかを確認した方があなたの実力を判断しやすいです。

ポートフォリオには、記載するべき項目や制作にあたってのポイントなどがいくつかあるため、「フリーランスの仕事がくるポートフォリオの要点。記載する項目と守るべき権利の範囲を解説」を参考にまとめてみてください。

経験・実績を積むためにも案件マッチングサイトを活用する

駆け出しのフリーランスが案件を獲得するには、マッチングサイトが有効的です。

クライアントと直接やり取りができ、複数の企業に効率的にアプローチできます。また、間に運営が入っているので金銭トラブルを防げる点もメリットです。

「フリーランスの案件マッチングサービスの活用法。案件応募から年収を上げるための案件獲得戦略を解説」にもある通り、クラウドソーシング型やエージェント型などいくつかの種類があるので、まずは2~3個ほど登録してみましょう。

CHECK

・なるべく直営業での案件を獲得すると金銭的なメリットがある
・実績を積んだらポートフォリオにまとめる
・複数のマッチングサイトを使って案件を探すと効率的

駆け出しフリーランスはクラウドソーシング。経験者はエージェントから。

フリーランスとしてまだ実績がない方は、クラウドソーシングを使いましょう。あまり報酬額が高くないものの、未経験でも応募できる案件が多数あります。

経験者の方は、ぜひエージェントを活用してください。高いスキルや豊富なポートフォリオを求められますが、高単価の案件を見つけやすいです。

まずは、1年ほどクラウドソーシングメインで獲得し、少しずつエージェントを活用するとよいでしょう。

フリーランスの仕事が取れるポートフォリオの作り方

フリーランスとしてポートフォリオを作る時には、いくつかのポイントがあります。これから作る方は、以下の3つを抑えましょう。

ポートフォリオは商談相手に即した営業資料としてカスタマイズ

ポートフォリオは一つだけ作って使いまわすのではなく、クライアントに合わせてカスタマイズしましょう。

例えば、フォトグラファーの方が企業のWebサイトに掲載するための写真撮影の案件を獲得するため、個人用に撮影した写真をたくさん見せてもあまり意味がありません。

相手の求めているものとなるべく近い資料を提示してください。

スキルセットベースに何ができる人か汎用的な資料を用意する

ポートフォリオは毎回すべてカスタマイズして作るのではなく、汎用的な部分もあります。

例えば、エンジニアの方であれば、エンジニア歴はどのくらいか、どんな言語が使えるかといった部分はどのクライアント相手にも伝えなくてはなりません。そういった基本情報も、しっかりまとめておきましょう。

実績は定量的な情報として成果と期間を必ず盛り込む

ポートフォリオには、必ず定量的な成果を盛り込みましょう。

例えば、マーケターであれば、「SNS運用を始めて20代からの購入が30%増えた」「コンバージョンが3か月で40%増えた」といった数値が役立ちます。

他にも多数のポイントがあるので、説得力のあるポートフォリオを作るために「フリーランスの仕事がくるポートフォリオの要点。記載する項目と守るべき権利の範囲を解説」を参照してください。

CHECK

・ポートフォリオには汎用的な内容をベースにまとめる
・クライアントによってポートフォリオの内容をカスタマイズする
・定量的な数字を盛り込み説得力のあるポートフォリオにする

クライアントワークの実績の記載には許諾を必ず取る

クライアントワークの実績をポートフォリオとして掲載する場合、必ず許諾を取りましょう。勝手に使ってしまうと、契約違反になり賠償金を請求される可能性もあります。

口頭だけではなく、メールやチャットなどのテキストで許諾の証拠を残しておくとベストです。

フリーランスの最大の悩み。正しい価格設定の手法

フリーランスにとって、正しい価格設定は大きな課題です。適切な金額を受け取り、仕事を良いサイクルでまわしていきましょう。

理由のない値下げ・安売りは誰も幸せにならない

理由もなく値下げしても、仕事量と報酬が見合わなくなるだけです。

ライバルより価格優位性が持てて案件が取りやすくなるので一時的にはよいかもしれませんが、安売りは長く続きません。

相場をチェックし、著しく低い価格にするのはやめましょう。

必要な時間数×付加価値込みの時給単価から価格を設定する

まずは作業内容を確認して、どのくらいの時間がかかるのか明らかにしましょう。

その後、自分ならどんなスキルを活かしてどのような付加価値がつけられるのかを考えて時給を設定すると、時間×時給で価格を設定しやすくなります。

市場価格や案件額の平均値は参考程度で盲信しない

相場を知ることは大切ですが、盲信してはいけません。

相場はあくまで相場なので、その中で自分はどのくらいのバリューを発揮できるか考えてください。

正しい価格をつける方法としては、「フリーランスの適正価格の設定方法。正しい価格設定と交渉のポイントを解説」に詳細があります。値付けに困ったらぜひ参考にしてください。

CHECK

・理由なく安売りしても長期的にメリットがない
・納品までにかかる時間と自分の持っている付加価値から単価を設定する
・相場の確認は必要だが、こだわりすぎずに値付けする

初心者の方は、とにかく仕事を得るために時給数百円程度で請けがちですが、絶対にやめましょう。

そういった案件を得ても、フリーランスとして独立できるほどの稼ぎは得られません。そんなことをする時間があれば、スキルを磨いて適切な価格の案件を受けられる実力をつけてください。

付加価値の作り方は自分のポジションを明確にすること

付加価値をつけていくことは、フリーランスとして活躍する上で重要です。

例えば、人事の方が採用業務だけでなく、研修も担当できるようになれば、単価が上がります。

その中で「自分は採用と研修のどちらもできる」というポジションが確立することも、メリットの一つです。クライアントにとってどのようなポジションでいられるか、改めて考えてみましょう。

フリーランス営業ロードマップ

フリーランスの案件獲得チャンネル

フリーランスとして案件を獲得するには、いくつかのチャネルが活用できます。それぞれ、しっかり使い分けられるようにしましょう。

ビジネスマッチングサイトの活用は基本

ビジネスマッチングサイトには、クラウドソーシング型とエージェント型があります。

駆け出しの方はクラウドソーシング型がおすすめで、LancersやCrowdWorksなどに登録しましょうエージェント型はクロスデザイナーやレバテックフリーランスがおすすめです。

具体的な特徴については「フリーランスの案件マッチングサービスの活用法。案件応募から年収を上げるための案件獲得戦略を解説」をご覧ください。

フリーランスの情報発信にSNSを活用しきる

フリーランスはSNSを活用することで、ブランディングやDM経由の案件獲得といった成果につながります。

また、ポートフォリオを投稿することで自分の実績を多くの方に知ってもらえる点もメリットです。

一方で、注意点もあるので、しっかり準備を整えてから運用を始めましょう。「フリーランスのSNS運用。運用の目的を明確にした正しいSNSの使い方を解説」の記事をぜひ参考にしてください。

オフラインの交流会で仕事仲間から案件を獲得する

オフラインの交流会では、様々な職種のフリーランスと出会えます。

孤独になりがちな働き方をする中で仲間に出会えますし、業界の最新情報を知ることも可能です。新しい案件につながることもあるので、「フリーランスの交流会。情報収集や案件獲得に繋がる交流会の探し方や参加方法を解説」を読んでぜひ一度参加してみてください。

CHECK

・まずはビジネスマッチングサイトを使って案件を探す
・SNS経由で案件を獲得できることもある
・交流会ではフリーランス仲間や新しい案件との出会いがある

継続的な案件受注のために、スキル研鑽のためにセミナーを活用

フリーランス向けのセミナーは、案件獲得方法はもちろん、ポートフォリオの作り方やスキルの伸ばし方など様々なことを学べます。

特に、駆け出しの方は役に立つ情報が多いので、ぜひ参加してみましょう。本当に有益なセミナーを見つけてスキルアップなどにつなげるためにも、「フリーランスはセミナーに行くべき?セミナーを受講するメリット・講座の見極め方やおすすめ検索サイトを紹介」をご確認ください。

独立の成功を実感するタイミングとは?

何をもって独立が成功したとするかは人によりますが、月収は一つの基準となります。

家賃や光熱費など一か月にかかるお金をフリーランスの稼ぎだけで得られれば、最初の成功を果たしたと言えるでしょう。

また、「20代 男性 平均年収」など検索すると目安が出てくるので、その数値を上回ったときに次の成功を納めたと言えるかもしれません。その次は、年収1,000万円を超えた段階でもう一段上の成功をしたと判断できるでしょう。

また、自由な働き方ができると成功を実感できるものです。例えば、フルリモート案件だけを獲得すれば、国内・海外問わずどこにいても仕事をすることができます。実際に、ノマドワーカーとして海外を旅しながら働く方もいます。

働く時間も自由で、「早起きが苦手だけど、無理して起きなきゃ……」「深夜まで働かないと……」と無理する必要はありません。納期さえ守れば、何時に働くかは個人の裁量で決められます。自分の生活しやすいリズムで働けるかどうかも、独立が成功したかどうかを判断できる基準の一つとなるでしょう。

フリーランス営業ロードマップ

フリーランスとして案件を獲得するのは、簡単なことではありません。
特に、駆け出しのころはスキルも実績もなく、クライアントに営業しても上手くいかないことばかりです。
しかし、そこで諦めずにマッチングサイトなどを通じて案件をとり、実績をもとにポートフォリオを作ることで次の案件を獲りやすくなります。
SNSを使ったり交流会に出たりといった方法も含めて、様々な手段で仕事を探していきましょう。

フリーランスのクラウドソーシングとエージェントの使い分け|単価・難易度別に選び方と案件獲得のコツ

フリーランスとしてデビューした方の悩みと言えば、「どうやったら仕事を獲得できるんだろう?」「思うように案件が増えない……」といったことではないでしょうか。仕事が少ないと、今後の生活が不安になってしまいますよね。

そこで今回は、フリーランスのために案件獲得サービスをどう使うべきかについてご紹介します。クラウドソーシングとエージェントのどちらがおすすめか、どのように活用すべきか具体的に解説するのでぜひご覧ください。

クラウドソーシングとエージェントどちらを使うべき?

結論から言うと、クラウドソーシングとエージェントは両方の併用をおすすめします。というのも、この2つはそれぞれメリット・デメリットが異なり、自分のスキルやステイタス、求める案件によって使い分けができるからです。

「自分はクラウドソーシングしか使わない」「エージェントだけで仕事を得たい」と決めてしまうと、案件獲得の可能性を能性を狭めてしまいかねません。案件の見つけ方にはこだわりすぎず、獲得した案件の仕事内容にこだわるようにしましょう。

とはいえ、クラウドソーシングもエージェントもサービスの種類が多く、「どれを使えばいいんだろう」と悩んでしまうかもしれません。そんな時はまずは全体的なイメージをつかむことが大切なので、カオスマップを参考にしてみてください。

フリーランスのクラウドソーシング活用

フリーランスとしてクラウドソーシングをどう活用すべきか、向いている人やおすすめのサービスなどをご紹介します。

クラウドソーシングに向いている人

クラウドソーシングに向いているのは、フリーランスとしてデビューしたばかりの方や、これからデビューするために腕試しをしたい方です。エージェントの案件と比べると初心者向けのものが非常に多く、実績がなくてもチャレンジできます。

また、報酬はそれほど高くなくてもよいのでとにかく経験を積みたい方にもおすすめです。今後、高単価案件を獲っていくにはポートフォリオを作ることが必要なので、「実績作りのためなら、安価で簡単な案件をたくさんこなしていきたい」という方はぜひ登録しましょう。

登録しておくべきクラウドソーシングサービス

まずおすすめのクラウドソーシングが、Lancersです。2008年に日本で初めてクラウドソーシングサイトを立ち上げたいわば老舗で、業界のリーディングカンパニーとして活躍しています。

案件数は19,550件と多く(2025年2月時点)、手数料は契約金額の16.5%です。実績に応じてランク制度が設けられているので、仕事をすればするほど次の案件が舞い込みやすくなります。

次におすすめなのが、CrowdWorksです。案件数は13,017件あり、672万人のワーカーが登録しています(2025年2月時点)。

手数料は10万円以下の部分が20%、10万円~20万円の部分が10%、20万円超えの部分が5%と少し複雑ですが、高い案件を獲得すればより多くの取り分を確保できます。

スキルの安売りだけは絶対にしない

初心者OKで求められるハードルが低い案件は、報酬も内容に準じて安くなります。デビューしてすぐの間は、実績作りのためにそういったものを請け負うのは良いでしょう。

しかし、「これではほとんどタダ働きになってしまう」といった案件を受けて自分のスキルを安売りすることだけは避けましょう。クラウドソーシングでは多くの案件が一覧で表示されるため、他と比較して突出して安いものには手を出さないでください。

ほかにも、クラウドソーシングを上手く活用するポイントはいくつかあります。これから登録しようと思っている方や、まだ登録したばかりの方はぜひ情報を集めてみてください。

CHECK

・クラウドソーシングはデビュー間もないフリーランスにおすすめ
・初めはLancersとCrowdWorksに登録するとよい
・簡単で低単価の案件を受けるのはよいが、スキルの安売りはしない

初めのうちは「どのサービスに登録しよう」「どこを選べばいいんだろう」と悩むかもしれませんが、とにかくまずは登録してください。

登録にお金はかかりませんし、使ってみなくては自分にどのサービスが向いているかはわかりません。ただ悩んでいるだけでは絶対に案件を獲得できないので、「まず動いてみる」というフリーランスとして必要な心構えを実行しましょう。

駆け出しフリーランスの実績作りにクラウドソーシングを積極活用

フリーランスとしてデビューしたばかりだと、実績がなく案件が獲りにくいです。そのため、クラウドソーシングを活用してまずは一つ実績を作ってください。

どんどん増えていくうちに案件が獲りやすくなりますし、より高単価なものにも挑戦できるスキルが身につきます。

フリーランスのエージェント活用

フリーランスとしてエージェントをどう活用すべきか、向いている人やおすすめのサービスなどをご紹介します。

エージェントに向いている人

エージェントに向いているのは、フリーランスとして実績を積みスキルを身につけた方です。クラウドソーシングと比べて高単価な案件が多い一方、応募ハードルが高い傾向にあります。

フリーランスとしての実績がなくても、社員時代のポートフォリオが見せられればチャンスはあります。自分のスキルに自信がある方や、1年以上フリーランスとして活動して来た方はぜひ活用してください。

登録しておくべきエージェントサービス

エージェントとして有名なのが、Lancers Agentです。ITエンジニア向けの案件がメインとなり、週4日以上稼働できる案件を紹介してもらえます。

月の報酬が100万円を超える案件もあるため、収入を一気に伸ばしたい方にもおすすめです。

次におすすめなのが、レバテックフリーランスです。

過去2年で新着案件の増加率が160%となっており、クライアント企業数は1万社を超えているため、サイトを見る度に新しい案件を見つけられます。リモート案件も多く、登録者の平均年収が881万円と高額な点もポイントです。

エンドクライアントとエージェント双方に喜ばれる仕事をする

フリーランスの仕事において、クライアントの満足度を高めることは重要です。仕事に納得してもらえればリピートに繋がり、安定した収入を得やすくなります。

加えて、エージェントサービスを利用した場合はエージェントから高評価を得ることも意識しましょう。エージェントは一人でいくつもの案件を抱えているため、「このワーカーなら信頼できる」と思ってもらえれば、新しいクライアントも紹介してもらいやすくなります。

エージェントは上手く利用すれば一気に収入があがるサービスです。ぜひ、ポイントを押さえてしっかり活用してください。

CHECK

・エージェントはクライアントに提示できる実績がある人に向いている
・エージェントサービスの中では、Lancers Agentとレバテックフリーランスがおすすめ
・エージェントとエンドクライアントの両方に喜ばれるとリピートや新しい仕事につながる

エージェントで仕事を得るには、とにかく実績が重要です。これまで参画したプロジェクトを整理し、魅力的なポートフォリオを作りましょう。

案件獲得の際はエージェントに相談し、過去の実績の中でもどういった点を特にPRすべきか確認すると、クライアントに好印象を残しやすくなります。

案件獲得のコツは何でどういう貢献ができる人材か。明確に打ち出す

クライアントには、「こういう人に来てほしい」という要望があります。あなたがその人材として適切かどうか判断できなければ、仕事は依頼されません。

自分の積み重ねてきた実績と合わせて、どんなスキルがありどのような仕事ができるかをしっかりアピールしましょう。

また、エージェントはクラウドソーシングよりも職種に特化しているサービスが多いです。自分の職種にはどんなエージェントサービスがあるのか、事前に確認することで無駄を省けます。

数あるサービスで自分に合ったサービスを選ぶには?

クラウドソーシングもエージェントも、数多くの種類があります。その中で自分にあったものをどうすれば選べるのか、どうすれば上手く活用できるのか、ポイントを解説します。

実際に案件が多くライバルが少なく、受注確率が高いサービスを選ぶ

1つ目のポイントは、案件数の多さです。案件の数が少ないと選択肢が狭まり、自分にあった仕事を見つけにくくなってしまいます。全体の案件数ではなく自分の応募したい職種の案件がどのくらいあるかチェックしましょう。

2つ目のポイントは、ライバルの少なさです。クラウドソーシングは他にどのくらいのユーザーが応募しているか見ることが多いので、なるべく応募数が少ないものを選んでください。エージェントの場合は、他に何人くらい候補者がいるか聞いてみてください。

3つ目のポイントは、受注確率の高さです。クラウドソーシングでは、過去の受注履歴を見ることができます。発注だけ出して実際にワーカーが確定しないままになっている案件が多いクライアントは、おすすめできません。

サービスの併用もOK。ただし実稼働のチャネルは絞る

4つ目のポイントは、実稼働のチャネルを絞ることです。基本的にクラウドソーシングもエージェントも登録は無料なので、たくさん見てみてください。しかし、実際に使うのは2つか3つくらいに絞るとよいでしょう。あまりに多すぎるとどのサービスのどの案件が動いているか管理しにくくなり、抜け漏れが発生しやすくなります。

サービス選びに困ったら、ぜひ以下のカオスマップを参考にしてみてください。

今回は、フリーランスの仕事探し手段について解説しました。まずはクラウドソーシングから始めて、実力と実績がついてきたらエージェントを利用しましょう。どちらを使うときも、まずは色々なところに登録してみて、自分が使いやすいと思ったサービスを2~3種類に絞りしっかりと活用していきましょう。

フリーランスのマッチングサービスの使い方|失敗しないサイト選び方と案件つなげる営業のコツ

今回は、フリーランスとして独立したい、またフリーランスの駆け出しという方向けに、フリーランスがビジネスマッチングを利用するメリットや、マッチングサービスの種類、利用する際の注意点、有効な活用方法などをお伝えします。

フリーランスがビジネスマッチングサービスを使う1番のメリットは案件獲得の工数削減です。職種や働き方など特徴を持ったサービスがたくさんあるので、自分にマッチするものをぜひ活用してください。そして安定的に案件を受注して、長く活躍できるフリーランスを目指しましょう。

フリーランス向けマッチングサービスの最大のメリットは時短

フリーランスの案件獲得の方法はいくつかありますが、その中でマッチングサービスを利用する最大のメリットは時短できることです。クライアントのサイトから直接アプローチする、SNSに自己紹介を掲載しておいてクライアントからの発注を待つ、ポートフォリオを作成して交流会で直接提案するなどと違い、マッチングサービスは、サイト上で一括で案件を検索して、まとめて応募できます。サイトごとにマイページがあり、応募している案件の進捗状況なども管理できるので、案件管理も効率化できるでしょう。

効率的に複数の企業の案件にアプローチできる

マッチングサービスを使うと、興味のある案件を一括で検索でき、その中で気になったものには複数・同時に応募できます。1件1件、自分で案件を探すのとは違い、効率的にアプローチできるでしょう。時間の面でも、アプローチできる数の面からも、マッチングサービスを使うメリットは大きいでしょう。

金銭・契約のトラブルを防ぐことにつながる

クライアントと直接契約をする場合、金額や納期、業務範囲、責任範囲などの契約はフリーランス自身が締結します。一方マッチングサービスは、マッチング会社がフリーランスとクライアントの間に入ってくれるので、万が一のトラブルが防げます。金額の交渉など特にトラブルにつながりやすい点も、マッチング会社が仲介してくれるので安心して受注できるでしょう。

CHECK

・フリーランスがマッチングサービスを使う1番のメリットは「時短」
・マッチングサービスを使えば、一括で案件検索、応募ができるので効率的
・金額面などトラブルにつながりやすい点も、マッチング会社が間に入るので安心

フリーランス向けビジネスマッチングサービス種類ごとのおすすめサービス

マッチングサービスにはさまざまな種類があります。案件数・ジャンルともに多いクラウドソーシング型、専任の担当者が自分にマッチした案件を紹介してくれるエージェント型、サイトに過去の実績を登録してオファーを待つポートフォリオ型、プラットフォーム上でクライアントと直接やり取りをするダイレクト型、フリーランス同士のつながりづくりが目的のコミュニティ型。それぞれ代表的なサービスを紹介しますので、自分に合うものを見つけてください。

案件の種類が豊富なクラウドソーシング型

クラウドソーシング型は、業界、職種、単価など案件の種類が特に豊富です。企画系の上流工程の業務から、データ入力などライトなものまで、かかわれる領域の幅の広さも特徴。まずは初心者でも取り組みやすいものから始めて、徐々にレベル感を上げていくのがおすすめです。

Lancers(ランサーズ)

日本初のクラウドソーシングサイトとして2008年にスタート。エンジニア、デザイナー、ライターなどのクリエイティブ職種、営業、企画、コンサルタント、リサーチャー、広報、経理、人事などのビジネス専門職、入力代行、アンケート回答、口コミ作成などの作業関連の職種まで、350種類以上の幅広い仕事があります。求人数が多いため、フリーランスとして駆け出しの方もチャレンジしやすい案件が見つかりやすいでしょう。また単発の案件からプロジェクト型のものまで取り扱っているので、まずは単発の業務から始めて信頼関係を作り、継続的な案件の獲得につなげていくこともできます。(出典:https://www.lancers.jp/

CrowdWorks(クラウドワークス)

480万人が登録する業界ナンバーワンのクラウドソーシングサービスです。利用企業も大企業・政府をはじめ全国78万社以上。ホームページ作成・サイト構築、ロゴ作成、記事制作・ライティング、ソフトウェア・アプリ開発、データ入力など、作業系の業務から専門スキルが必要なものまで250種類以上の仕事があります。ランサーズ同様に、取り扱っているジャンルの広さと求人数の多さが特徴です。フリーランスとして駆け出しの方は、自分が取り組みやすい案件から始めて、そこからレベルや単価を上げた求人にチャレンジしていけるでしょう。(出典: https://crowdworks.jp/

案件の紹介や面接同行などサポートが手厚いエージェント型

エージェント型は、キャリアアドバイザーなどと呼ばれる担当者が案件を紹介してくれるサービスです。スキルや希望にマッチした案件を紹介してくれるので、自分で探す必要はありません。サービスによっては面接の同席や、条件の交渉をしてくれることもあるので、特にフリーランスとして活動を始めたばかりの方は安心して利用できるでしょう。

クロスデザイナー

フリーランスデザイナーや業務委託デザイナーを中心としたクリエイティブ業界の求人を取り扱うエージェントサービスです。登録しているデザイナーは7,000人以上。フルリモート勤務や週3日など柔軟な働き方の案件や、スタートアップから大手企業の新規事業開発案件まで、幅広い案件を紹介しています。(出典:https://www.xdesigner.jp/

レバテックフリーランス

国内最大級フリーランスエージェントのレバテックフリーランスは、IT・Web系のフリーランスを支援するエージェントサービスです。取引社は10,000社以上、契約の更新率は93%と高いです。案件の多くは大手企業から直接受けているため業界トップクラスの高単価が実現されています。(出典:https://freelance.levtech.jp/

自身の作品からオファーをもらうポートフォリオ型

特にデザイナー・クリエイターにおすすめなのがポートフォリオ型。自分の作品をポートフォリオとしてまとめてサイト上に掲載しておき、それを見たクライアントからオファーが届きます。ポートフォリオの作成をサポートしてくれるサービスもあるので、作成の仕方が分からない、きれいに見せられないという方は活用してみてください。

vivivit

ポートフォリオでしごとにつながるデザイナーとして生きるすべての人のパートナー」として打ち出すマッチングサービス。ポートフォリオの作成サポートが充実しています。クリエイターがポートフォリオを作成・掲載して、クライアントからオファーが届きます。(出典:https://www.vivivit.com/

発注者との直接やり取りでミスマッチが少ないダイレクト型

ダイレクト型は、フリーランスとクライアントがプラットフォーム上で直接やり取りをします。案件の業務内容や報酬、働き方、稼働時間、応募に必要な経験・スキルなども細かく記載されていて、その内容をもとに応募できるので、ミスマッチが少ないでしょう。

SOKUDAN(ソクダン)

上場企業からスタートアップまでの、デザイナー、エンジニア、マーケティング、営業、事業企画など幅広い案件があります。案件の平均単価が32.1万円と経験値のあるフリーランス向けの案件が多いのも特徴。また、会員限定の福利厚生プログラムも用意されています。(出典:https://sokudan.work/

Wantedly(ウォンテッドリー)

企業のミッションや価値観への「共感」でマッチングするプラットフォームサービスです。350万人が利用するビジネスSNS。フリーランスのほか正社員の案件も多く取り扱われています。求人広告とは違い給与条件の記載がNGにされています。代わりに「理念や文化、考え方」で差別化が図られています。(出典:https://www.wantedly.com/

オフライン交流会や悩み相談もできるコミュニティ型

フリーランス同士のつながりづくりの場として活用されるコミュニティですが、この中で案件マッチングができるサービスもあります。フリーランスとしての活躍を支援することを目的としているコミュニティが多いので、案件獲得だけではなく、悩み相談など、フリーランスとして活動するためのさまざまなサポートが用意されているのが特徴です。

フリーランス協会

自分の名前で仕事をしたい人のためのインフラ&コミュニティ。案件獲得に加えて、メルマガでの情報収集や、スキルアップ講習、コミュニティへの参加、税務・法務関連のサポート、コワーキングスペースの優待利用などができます。有料会員になると、賠償責任や弁護士費用の保険などフリーランスとして活躍するための手厚いサポートが受けられます。(出典:https://www.freelance-jp.org/

FreelanceNow(フリーランスナウ)

5,000人以上が所属する日本最大級の実名制フリーランスコミュニティ。「仕事とつながる、仲間とつながる」というビジョンのもと運営されています。クローズドのFacebookグループにてフリーランス同士がやり取りしています。(出典:https://freelancenow.discussionpartners.net/

CHECK

・豊富な案件から探せるクラウドソーシング型。クライアントと直接やり取りできるダイレクト型
・案件マッチングや案件獲得後のサポートも受けたい人はエージェント型やコミュニティ型
・デザイナー、クリエイターに特におすすめなのがポートフォリオ型

マッチングサービスには種類は複数・サービスは1つに絞り登録する

たとえば「ITエンジニアであればエージェント型とコミュニティ型」「クリエイターであればポートフォリオ型」など、職種にもよって相性のよいマッチングサービスがあります。そのうえで、注力して使うサービスは1つに絞ることをおすすめします。フリーランスとして長く活動していくためには、目先の売上ではなく、継続的に案件を受注して長期的に単価を上げていくことが大切です。

そのためにも、マッチングサービスを1つに絞り、実績や評価を1カ所にまとめておきましょう。複数のマッチングサービスで案件を受けてしまうと、せっかくの実績が分散してしまい、クライアントから一部の成果でしか評価されなくなってしまいます。ただし、コミュニティ型だけは例外です。

コミュニティ型は案件マッチング以外にも、フリーランス同士のつながりやノウハウ共有、フリーランスとして活躍するためのさまざまなサポートなどがあるので、うまく併用していきましょう。

フリーランス向けマッチングサービスを選ぶ際の優先順位

マッチングサービスを1つに絞る際の優先順位をお伝えします。「案件が多いから」「ほかのフリーランスが使っているから」などの観点ではなく、「自分に合った」サービスを選ぶのがポイント。自分の職種やスキルのレベル、希望の働き方などがかなうサービスを選びましょう。

自身の今の職種やスキル感と合うサービスかどうかをまず確認

マッチングサービスの種類によって、取り扱いの多い職種やスキルのレベル感が異なります。たとえばデザイナーであれば、エンジニアなどの案件が多いサービスで探すのではなく、デザイナー案件が多いものを選びましょう。

またフリーランスとして駆け出しの人が、レベル感の高い案件の多いサービスをいきなり使うのもおすすめしません。自分のスキルで問題なく対応できる案件の多いマッチングサービスを活用して、確実に実績を積みレベルを上げていきましょう。

常駐やリモート・週2稼働か週5稼働など働き方と合う案件があるサービスか確認

取り扱う案件の働き方もマッチングサービスによって特徴があります。アフターコロナの中でオフィス常駐を希望する企業も増えているので、リモートを希望するのであれば、リモート案件に特化したサービスの利用をおすすめします。

また、稼働日数もさまざま。ほぼ正社員と同じように週5日フルで稼働できる人を対象にしているサービスもあります。

自分がトータルでどれぐらい稼働できるのか、また1つの案件に集中的に取り組みたいのか、複数の案件にチャレンジしたいのかによっても受けられる稼働日数が変わるので、事前に決めておきましょう。

案件数や取引先の数を登録者数で割ったサービス単位の競合性を確認

単に案件数が多いマッチングサービスを使えばいいというわけではありません。案件が多い大きなサービスほど利用者も多くなります。

公開されている案件数と利用者数を計算して、1案件あたりの倍率を出してみてください。そうすることで、ライバルがどのぐらいいるのか、案件が受注しやすいかどうかが見えてきます。

大手のサービスは外さずに登録しておくと無難

マッチングサービスはそれぞれ特徴がありますが、大手のサービスには登録しておくことをおすすめします。職種などが限定されたサービスにもメリットはありますが、求人の網羅性という点で、やはり大手のものは登録しておくのがよいでしょう。

恒常的に大手サービスを使いながら、職種や働き方に特徴があるサービスも併用してみてください。

CHECK

・利用するサービスはできる限り絞り、そこに実績を集約していく
・自分の職種やスキルレベル、希望の働き方がかなうマッチングサービスを選ぶ
・求人の網羅性の観点から大手サービスは登録するのがおすすめ

マッチングサービスを活用した年収を上げるための案件獲得戦略

フリーランスとして長く活躍するためには、徐々に年収を上げていくことも大事なポイントです。マッチングサービスを活用して年収を上げていくために戦略的に案件を獲得していきましょう。

期間が長く、かかわる範囲が広いものは単価は高い傾向です。そういった案件を受けられるフリーランスになるためには自分自身のスキルアップと売り込みが大切です。

長期案件・大規模案件にエントリーして案件の難易度を上げる

当然ながらかかわる期間が長く、規模が大きい案件ほど単価は高くなります。マッチングサービスで、できるだけ長期間・大規模の案件を見つけて応募しましょう。

すぐに受注につながらなくても、まずは積極的にエントリーするところから始めてください。そういった視点で案件を探していくと、単価の高い業務が具体的にイメージできて、そこに向けたスキルアップのモチベーションになるでしょう。

長期案件・大規模案件で一緒に働いたメンバーのスキルセットを身につける

長期・大規模案件はプロジェクトのものが多いので、ほかのフリーランスと一緒に進めることも多いでしょう。その際は、自分よりレイヤーが上の業務を担っているメンバーのスキルを、次は自分が身に着けられるように意識してください。

たとえば最初は、いちデザイナーとしてかかわったのであれば、次はディレクター、プロデューサーの役割を担っていくイメージです。長期・大規模のプロジェクト案件は、次の目標となる人を具体的に見つけられるメリットもあるので、ぜひ積極的にチャレンジしましょう。

成果や評価・評判をポートフォリオにしてダイレクト型の案件で営業提案をする

案件の成果やクライアントからの評価は、漏れなくポートフォリオに記載してください。そしてそれをもとに、ダイレクト型のマッチングサービスで直接クライアントに営業提案していきましょう。

過去の業務経験が次の案件獲得のための材料になっていきます。エージェント型など人を介するサービスはその分、クライアントから支払われるサービス提供会社へのフィーの割合が高くなります。仲介の手間がより少ないダイレクト型のほうがフリーランスの報酬割合は高くなるので、実績ができたらどんどん自分で売り込みをしていきましょう。

CHECK

・単価の高い長期間・大規模案件にまずはエントリーするところから始める
・長期間・大規模のプロジェクト案件は、次の目標となる人を具体的に見つけられるメリットも
・実績をポートフォリオにまとめて、ダイレクト型サービスで売り込む

フリーランスがマッチングサービスを使う1番のメリットは案件獲得の「時短」です。自分にマッチするサービスに絞って利用して実績を着実に積み上げ、より高単価の案件を継続的に獲得していける状態を目指しましょう。そのためには、自分自身のスキルアップも欠かせません。プロジェクト案件にも積極的にチャレンジして、フリーランスとしての市場価値を高めていきましょう。

フリーランスの直案件の営業|価格交渉・営業時の注意点・信頼構築のコツや契約時の注意点

「フリーランスとして独立したいけど、どうやって案件獲得をすればいいか分からない」「営業経験がないので、案件獲得に自信がない」「すでにフリーランスとして活動していて、案件紹介サービス経由で業務を受けている。今後、直案件に切り替えたいけど、やり方が分からない」。こんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。今回は、フリーランスの方が案件獲得をするための方法をお伝えします。

直営業以外にもフリーランスの案件獲得の方法はさまざまありますが、中でも直案件の獲得を強くおすすめします。直案件を受け続けるためのポイントを知り、フリーランスとして継続的に活躍していきましょう。

フリーランスの案件獲得は直営業・直案件が理想的

フリーランスの案件獲得は「直営業・直案件」が理想的です。フリーランス向けの案件紹介サービスはたくさんありますが、その場合マージンを除いた分が本人の収入となります。直営業・直案件であれば、契約した金額がそのまま入ってくるので、収入面を考えると「直営業・直案件」が理想的です。

とはいえ、これまで営業経験がなく、営業が苦手な場合、自分で案件獲得をするのは難しいと考える方も多いはず。しかし直案件の獲得は、新規に営業をかけて獲得をする方法だけではありません。たとえば知人の紹介、リピートやアップセルなどもあります。これらは営業経験の豊富さや、得意・不得意にかかわらずできること。手順を踏めば案件獲得につながるので、この後お伝えする内容に沿って進めてみてくださいね。

フリーランスの案件獲得のアプローチ方法

では、ここからフリーランスの案件獲得の具体的なアプローチ方法をお伝えしていきます。自分にできそうなものからぜひ取り組んでみてくださいね。

ブログやSNSで情報発信をする

1つ目は、ブログやSNSで情報発信をする方法です。自分のアカウントで、対応可能な業務内容や得意領域、また過去の実績などをアピールしましょう。ただし、ブログやSNSは発注者から必ず見てもらえるわけではないので、こまめに更新し、検索されやすいキーワードを意識するなど、見つけてもらえるように工夫が必要です。

営業メールでアプローチする

次は、発注者に直接メールを送ってアプローチする方法です。自分が受けられそうな案件を探して、企業HPの問い合わせなどからメールを送ります。案件を探す時間がある程度かかることや、問い合わせからのメールは反応率が低いため、数をこなす必要があるでしょう。

求人サイトからアプローチをする

続いて、求人サイトに掲載している企業にアプローチする方法です。求人を掲載しているということはそのポジションの人材を探しているということ。正社員採用の求人サイトであっても、業務委託の契約が取れる可能性もあるので、企業HPなどからアプローチしてみましょう。

勤めていた会社に連絡をする

次にお伝えするのは、勤めていた会社に連絡をする方法です。勤めていた会社であれば、つながりもあるので、業務を依頼してほしいという相談もしやすいでしょう。ただし、必ずしも自分が対応できる業務があるとは限らないので、社内状況などを確認のうえ連絡してみましょう。

知人・友人に相談する

知人・友人に相談する方法もあります。現在フリーランスとしてこんな業務を受けている、というような近況報告も兼ねて、依頼してもらえそうな案件があれば連絡してほしいと伝えてみましょう。

交流会・セミナーに参加する

続いて、交流会・セミナーに参加する方法です。フリーランスの交流会や、職種ごとのセミナーなどでのつながりが案件獲得に結びつくことがあります。交流やインプットを目的としたものが多いので、必ず案件獲得できるというわけではありませんが、同じような状況の人たちとの縁が案件獲得につながることもあるので、積極的に参加してみましょう。

クラウドソーシングやエージェントを活用する

最後は、クラウドソーシングやエージェントを活用する方法です。こちらは直案件ではありませんが、これらをきっかけにリピートやアップセルが受注できる可能性もあります。次の章で具体的なサービスをいくつかご紹介しますので参考にしてみてください。

CHECK

フリーランスの案件獲得は収入面を考えると、直営業・直案件が理想的
直案件の獲得方法には、営業経験がなかったり、営業が苦手でもできるものがある
自分に合っているものから取り組んでみるのがおすすめ

経験・実績を積むためにも積極的に活用したいサービス

直案件を獲得したものの、まだ実績がないという方におすすめしたいのが、フリーランス案件のマッチングサービスです。これらは各サービス会社を経由するためマージンが発生しますが、これから直案件を獲得していくための実績づくりができます。いくつか併用するのもOKなので、各サービスの特徴を踏まえて利用してみてくださいね。ここで受けた案件をきっかけにリピートやアップセルを依頼されることもあるので、ぜひ積極的に活用してみてください。

クラウドソーシングサービスの利用

クラウドソーシングサービスについて、「単価が低い案件が多いのでは…」「案件の質があまりよくないのでは…」というような印象を持っている方もいるかもしれません。しかし、まずは経験を積んでポートフォリオに記載できる実績を増やし、スキルを磨いていくためにはおすすめのサービスです。

CrowdWorks(クラウドワークス)

クラウドワークスは、480万人が登録する業界ナンバーワンのクラウドソーシングサービスです。利用企業も大企業・政府をはじめ全国78万社以上。ホームページ作成・サイト構築、ロゴ作成、記事制作・ライティング、ソフトウェア・アプリ開発、データ入力など、作業系の業務から専門スキルが必要なものまで250種類以上の仕事があります。

Lancers(ランサーズ)

ランサーズは、日本初のクラウドソーシングサイトとして2008年にスタート。エンジニア、デザイナー、ライターなどのクリエイティブ職種、営業、企画、コンサルタント、リサーチャー、広報、経理、人事などのビジネス専門職、入力代行、アンケート回答、口コミ作成などの作業関連の職種まで、350種類以上の幅広い仕事があります。

coconala(ココナラ)

ココナラは、ビジネスからプライベート利用まで、個人のスキルを気軽に売り買いできる日本最大級のスキルマーケットです。イラスト・漫画制作や占い・悩み相談など、得意なスキルが活かせる案件が多いのも特徴です。このほか、WEBサイト制作・デザイン、マーケティングなどの案件もあります。

フリーランスエージェントサービスの活用

Workship(ワークシップ)

デザイナー案件が多いワークシップ。幅広い職種&働き方がかなう、フリーランス・副業人材専門の求人・案件検索プラットフォームです。登録者は50,900人、登録企業は1,200社、案件は2,900件にのぼります。エージェントサービスとプラットフォームサービスの両方の機能があり、デジタル領域を中心に、デザイナー、エンジニア、マーケター、編集者、人事、広報などさまざまな職種の案件があります。

Midworks

エンド/Slerのエンジニア案件が中心のMidworksは、IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。エンド/Sler直案件が全体の約70%を占めていて、利用者の平均年収は840万円以上。年収アップの事例も多いのが特徴です。公開案件は10,000件以上。また非公開の案件が全体案件数の80%を占めています。エンジニア案件のほか、WEBデザイナーやWEBディレクターの案件も紹介可能です。

ATTENTION

Midworks

レバテックフリーランス

国内最大級フリーランスエージェントのレバテックフリーランスは、IT・Web系のフリーランスエンジニアを支援するエージェントサービスです。取引社は10,000社以上、契約の更新率は93%です。案件の多くは大手企業から直接受けているため業界トップクラスの高単価が実現できています。ITコンサルタントから、インフラ、データエンジニアなど、エンジニア求人に特化しています。

ITプロパートナーズ

エンジニア職種が中心ながら、デザイナーやマーケターの案件も取り扱っているITプロパートナーズ。IT起業家・フリーランスの自立を支える仕事の紹介サービスです。利用企業数2,000社以上で、スタートアップ、ベンチャーの案件が多いのが特徴。週2~3日の案件数はフリーランスエージェントの中でも随一です。間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約しているため高単価な案件が多くなっています。

フリーランスが直案件を獲得するまでのロードマップ

前章でフリーランス案件のマッチングサービスをご紹介しましたが、ここからあらためて直案件を獲得するまでのロードマップをお伝えします。最初の1歩から、継続的に案件を受けるための方法までまとめていますので、ぜひ以下の流れに沿って直案件の獲得に向けて動き出してみてください。

自分が提供できる価値の棚卸しをする

まず初めに取り組んでいただきたいのが「自分が提供できる価値」の棚卸しです。ここが明確でないと、企業への売り込みもできませんし、自分で案件を探す際もどんな案件に応募すればいいか分からない状態になってしまいます。これまでやってきたことを振り返って身に着いたスキルを整理し、フリーランスとして活躍するために新たに学んだ知識やスキルがあればそれらを言語化しながら、自分は何が提供できるのか棚卸しをしてみましょう。

自分にとっては当たり前と思うようなスキルも、市場や企業からすると価値が高いというケースもあります。持っている知識やスキルを漏れなく、ていねいに洗い出していきましょう。

ポートフォリオを整理・作成する

次はポートフォリオの作成です。ポートフォリオとは、これまでの実績や制作物、かかわったWEBサイトなどをまとめた資料のこと。特にデザイナーなどクリエイティブ領域のフリーランスには欠かせないものです。作成のポイントは「技術力・スキルが分かる」「制作物へのこだわりが伝わる」「どんな成果が出せるか分かる」という3点。以下の動画でポートフォリオの作り方やポイントを詳しく解説していますので、こちらも参考にしながら案件獲得につながるポートフォリオを作成してください。

即受注・採用 ポートフォリオ完全攻略

クラウドソーシングやエージェントを経由して案件に応募する

自分が提供できる価値が整理できて、ポートフォリオが完成したら、次は実績づくりを進めましょう。最初から直案件を獲得するのはなかなか難しいので、クラウドソーシングやエージェント経由で案件に応募してみましょう。サービスごとに、案件の多い職種や業界など特徴があるので、自分にマッチしたものを利用してみてください。また、ひとつのサービスだけではなかなか決まらないケースもあるので、複数のサービスを利用するのがおすすめです。具体的なマッチングサービスは前章(「経験・実績を積む意味でも積極的に活用したいサービス」)を参考にしてみてください。

サービス経由で多様なジャンルの企業案件で実績を積む

フリーランス案件のマッチングサービス経由では、ぜひ多様なジャンルの企業案件を受けて実績を積んでください。得意な領域はもちろん、これまで取り組んだことのない業務でも、自分の知識やスキルを活かせるものがあればぜひチャレンジしてみてください。少しずつ幅を広げて、いろんなジャンルの案件が受けられるようになると、継続的な案件獲得にもつながっていきます。また、多様な案件を経験することで、自分の得意領域も分かってきます。そこを直接営業する際の“売り”にしていくこともできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

実績をもとに直接営業をしてみる

マッチングサービス経由で実績を積んだら、それをもとに直接営業をしていきましょう。前段(「フリーランスの案件獲得のアプローチ方法」)でもご紹介したように、営業メールを送ったり、勤めていた会社に連絡をするなどの方法でアプローチしましょう。自分の得意領域が活かせそうな企業や、興味・関心のある事業を展開している企業などリサーチしてみてください。すぐにでも営業できる先があり、営業が得意という方は、マッチングサービス経由での実績づくりを待たずにぜひ営業活動を始めてみてください。

クライアントから紹介やリピートを受ける

直接営業をして、直案件をもらえるようになったら、次は継続していくことが大切です。まずは今、受けているクライアントからリピートしてもらうこと。そして、そのクライアントから別の案件や企業を紹介してもらえるようになるとベストです。リピートや紹介につながるということは、クライアントが成果を評価して、信頼してくれているということ。そういった関係性を築けるように業務に取り組むこともフリーランスとして案件獲得をし続けていくために重要です。

また、リピートや紹介の案件は、信頼関係ができた相手との仕事なのでコミュニケーションの取りやすさもありますし、こちらの得意領域を理解したうえでの発注なので、成果も出しやすくなるでしょう。こちらから営業をかけずとも、紹介がつながって安定的に案件獲得できる状態は目指すゴールのひとつです。

CHECK

直案件を受けるための第1歩は、自分が提供できる価値の棚卸し
ポートフォリオをもとにエージェント経由で案件を受けて多様なジャンルで経験を積む
実績をもとに直案件を受けていき、紹介やリピートをもらい続けられるように成果を出す

フリーランスが案件獲得で注意すべきこと

ここまで、フリーランスの案件獲得の方法についてお伝えしてきましたが、最後に案件を獲得するにあたって注意すべきことをまとめます。こんなはずではなかったという思わぬトラブルを招くことがないよう、以下の点に注意してください。

諦めずにまずは場数を踏む

1つ目は、まずはとにかく場数を踏むということです。営業をかけてもなかなか反応がなく、エージェント経由で応募しても選考が通らない、ひとつ案件を受けてもリピートや紹介につながらないというようなこともあるでしょう。でも、特にフリーランスとして活動を始めたばかりのころは、諦めずに場数を踏むことを意識してみてください。

案件獲得だけを目的に安易な安売りはしない

2つ目は、安易な安売りはしないということです。案件がなかなか獲得できないと、金額を下げてでも受注がほしいと思うこともあるでしょう。でも、そこで安易に値下げをしてしまうと、仮に継続してもらえたとしてもそのまま安い金額で受け続けることになってしまいます。また、別の案件を獲得しにいく際も、その金額が基準となってしまって単価を上げていくのが難しくなってしまうでしょう。適正な金額で受注することを心がけてください。

トラブルを避けるためにも契約書は必ず結ぶ

最後は、クライアントとは必ず契約書を結ぶということです。特に直案件の場合は、フリーランスとクライアントが直接契約を結ぶ必要があります。トラブルを避けるためにも、業務内容や期間、報酬、成果物などを、契約書としてきちんと締結しましょう。

CHECK

なかなか案件獲得ができなくても、諦めずに場数を踏む
安易な安売りはせず、適正な金額で案件を獲得する
業務内容や期間、報酬などを明記した契約書を必ず締結する

フリーランスの案件獲得は、直営業・直案件が理想的です。そのための方法やポイントをお伝えしてきました。とはいえ、直営業・直案件がすぐに取れる人はごくわずか。まずは少しずつ実績をつくることが大切です。そこから紹介につながり、直営業の武器となるポートフォリオに記載できる経験が増えていきます。実績づくりのために、クラウドソーシングなどのサービスを利用するのもおすすめです。クラウドソーシングサービスの利用に抵抗のある方もいるかもしれませんが、豊富な案件の中から自分に合ったものを選択でき、スキルのレベルに合わせた案件に取り組めるというメリットもあります。自分に合ったやり方で、できることから、ぜひ取り組んでみてくださいね。

フリーランス向けクラウドソーシング活用術|初心者から稼げる案件選びや契約リスク回避のコツ

今回は、フリーランスとして独立したい、またフリーランスの駆け出しという方向けに、クラウドソーシングをおすすめする理由や、クラウドソーシングでの案件獲得の方法と注意点などをお伝えします。

フリーランスとして独立したい、またフリーランスの駆け出しという方の案件獲得には、クラウドソーシングがおすすめです。初心者でも取り組める単発の案件も多くあるのでまずは経験を積むところから始めましょう。そしてクラウドソーシングでの実績をもとに徐々に単価を上げて、ゆくゆくはクライアントから直接案件を受けられるようなフリーランスを目指してください。

クラウドソーシングは駆け出しフリーランスが実績作りに最適な環境

「フリーランスとして活躍していくためには、単価が安いクラウドソーシングを使うメリットはない」と思っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、フリーランスの実績作りには自分がやりたい仕事を選べるクラウドソーシングが最適です。

得意な分野の案件を受けてどれぐらいのスキルが自分にあるか試したり、専門的なスキルをさらに磨いていったり、新しい領域の案件にチャレンジして実績を積むこともできるためです。

またクラウドソーシングは、案件獲得から業務のやり取り、報酬の受け取りまでオンラインで完結できるものが多いので、副業として始めたいという方には特におすすめです。

クラウドソーシングの代表的なサービス

今、日本にはさまざまなクラウドソーシングサービスがあります。扱っている求人のジャンルやレベル・単価感、サイトのユーザビリティなどが異なるので、自分に合ったものを選んで活用してください。

Lancers(ランサーズ)

日本初のクラウドソーシングサイトとして2008年にスタート。エンジニア、デザイナー、ライターなどのクリエイティブ職種、営業、企画、コンサルタント、リサーチャー、広報、経理、人事などのビジネス専門職、入力代行、アンケート回答、口コミ作成などの作業関連の職種まで、350種類以上の幅広い仕事があります。

求人数が多いため、フリーランスとして駆け出しの方もチャレンジしやすい案件が見つかりやすいでしょう。また単発の案件からプロジェクト型のものまで取り扱っているので、まずは単発の業務から始めて信頼関係を作り、継続的な案件の獲得につなげていくこともできます。

CloudWorks(クラウドワークス)

480万人が登録する業界ナンバーワンのクラウドソーシングサービスです。利用企業も大企業・政府をはじめ全国78万社以上。ホームページ作成・サイト構築、ロゴ作成、記事制作・ライティング、ソフトウェア・アプリ開発、データ入力など、作業系の業務から専門スキルが必要なものまで250種類以上の仕事があります。

ランサーズ同様に、取り扱っているジャンルの広さと求人数の多さが特徴です。フリーランスとして駆け出しの方は、自分が取り組みやすい案件から始めて、そこからレベルや単価を上げた求人にチャレンジしていけるでしょう。

coconala(ココナラ)

ビジネスからプライベート利用まで、個人のスキルを気軽に売り買いできる日本最大級のスキルマーケットです。イラスト・漫画制作や占い・悩み相談など、得意なスキルが活かせる案件が多いのも特徴です。

このほか、WEBサイト制作・デザイン、マーケティングなどの案件もあります。ランサーズとクラウドワークスとの違いは、フリーランスが求人に応募するのではなく、フリーランス自身が、自分のスキルや経験を「サービス」として出品して、クライアントに買ってもらうという点です。買い手がつかなければ案件獲得できないことになりますが、自分の得意なことやちょっとしたスキル・経験も、ニーズがあれば仕事にできるメリットがあります。

選択と集中。クライアントからの評価が分散しないようにサービスは絞る

クラウドソーシングはいくつか併用せずに1つに絞りましょう。理由は、複数のサービスを利用すると実績が分散してしまうからです。

クライアントが、クラウドソーシングサービスで業務を依頼する際、その人の実績やほかの案件の評価を参考にします。

過去に同じような業務をやったことはあるか、どれぐらいのレベルをお願いできるのか、成果に対する評価はどうなのか。発注側としてはとても気になる点です。複数のクラウドソーシングサービスを利用してしまうと、せっかく同様の業務経験があったとしても、それがほかのクラウドソーシングサービスでの受注の場合、クライアントに伝わらないことになってしまいます。実績を一括で見てもらい、クライアントにしっかりアピールできるよう、クラウドソーシングサービスは1つに絞って利用することをおすすめします。

CHECK

駆け出しのフリーランスには、やりたい仕事を選べるクラウドソーシングがおすすめ
扱うジャンルや求人数などによって自分に合うサービスを選ぶ
実績が分散しないように、クラウドソーシングの利用は1つのサービスに絞る

クラウドソーシングでの案件受注までの流れ

まだ実績のないフリーランスの方がクラウドソーシングで案件を獲得していくためには、プロフィールやポートフォリオでしっかりとアピールすることと、クラウドソーシング内で着実に実績を積み上げていく必要があります。

何ができる人材なのか。プロフィールをスキルベースで明確・簡潔に記載

プロフィール欄でいかに自分をアピールできるかがクラウドソーシングでの案件受注のポイントです。以下の項目を漏れなく記載しましょう。

受注可能な仕事内容

より具体的に、そして漏れなく、受注可能な仕事の内容を書きましょう。たとえば、ひと言で「デザイン業務」と言っても、Webなのか紙媒体なのか、Webの場合はWebサイト全体なのかSNSのバナーのみなのか、ラフの作成から対応できるのかなど、業務内容は細かく分かれます。受注できる業務をできるだけ細かく洗い出して記載しましょう。

実績・経験数

細かく洗い出した業務ごとに、実績と経験数をまとめます。実績はできるだけ具体的に書くことを意識してください。受注した事例の記載に加えて、その業務での成果がアピールできると、なおよいでしょう。たとえばWebサイトのデザインリニューアルの場合、リニューアル前後の数値の比較などがあると分かりやすいです。また、もしすでにポートフォリオがある場合は、ポートフォリオを添付してもよいでしょう。

稼働時間

フリーランスの場合、週何時間・月何時間ぐらい稼働できるかがポイントになります。副業で活動する際は、本業の合間に稼働することになるので、実際どれぐらい手を動かせるか検討のうえ記載してください。稼働可能な時間が長いほど案件獲得のチャンスは広がりますが、無理をして受注しても結果的に対応できなくなってしまうので、問題なく稼働できる時間を書きましょう。

返信可能な時間帯・曜日

クライアントが、実際に業務を依頼するとなった場合、フリーランスの方といつ連絡が取れるのかは気になる点です。一般的なビジネスタイムである平日日中に連絡が取れるのがベストです。副業などの場合で平日日中のやり取りが難しい場合も、たとえば「昼休みの時間は対応可能」「簡単なチャットの確認であれば平日日中も可能」など、できる限りクライアントの稼働時間に合わせることをアピールしましょう。

持っているスキル・技術、得意なテーマ・ジャンル

フリーランスとして駆け出しのころは、実績が少ないこともあるでしょう。その際は業務の実績はなくても、持っているスキルや技術を記載しましょう。さらに得意なテーマやジャンルも書いておくことで、自分のやりたい業務を受ける可能性が高まります。ニッチな分野でもニーズがあれば仕事につながりますので、「これを書いてしまっていいかな…」と迷わずに、自信を持って書きましょう。

小さな案件からコツコツと実績を積み、クライアントからの高評価を獲得

クラウドソーシングで継続的に案件を受けていくために、まずは小さな案件から受注して、着実に実績を積み上げていきましょう。最初は自分の希望に100%マッチするものではなくても、受注できた業務にていねいに取り組んで、クライアントから高い評価を得ていくことを意識してください。ひとつひとつの積み重ねで徐々に単価が上がり、自分が本当にやりた業務の受注につながっていきます。

実績をもとにしたプロフィールとポートフォリオにブラッシュアップ

案件を終えるごとに、プロフィールとポートフォリオを更新しましょう。クラウドソーシングで自分をアピールできるのがプロフィールとポートフォリオです。せっかく受けた業務を記載しないのはもったいないことです。常にブラッシュアップをして、自分のスキルや経験、実績が漏れなく記載されている状態にしておきましょう。

スキルアップしてさらに単価が高いプロジェクトに応募

クラウドソーシングの案件には、単発のものから長期的なプロジェクトまで幅広くあります。当然プロジェクト型のもののほうが単価は高くなります。単発の案件を着実にこなしてスキルアップをして、その先はプロジェクト案件の受注を目指しましょう。そのためにもまずは小さな案件でしっかりと実績を残していくことが大切です。

クラウドソーシングで実務経験・自信をつけてエージェントサービスに挑戦

フリーランスの案件獲得の方法として、クラウドソーシングのほかにエージェントサービスがあります。クラウドソーシングが、フリーランスとクライアントがプラットフォーム上で直接マッチングするサービスなのに対して、エージェントはフリーランスとクライアントを仲介するサービスです。

サイト上に公開されていない案件もあり、エージェントが該当の案件を依頼できると判断したフリーランスにのみ求人が紹介されます。クラウドソーシングに比べて難易度の高い=単価の高い案件が多いので、フリーランスとして活躍していきたい方は、まずはクラウドソーシングで経験を積んで、エージェントサービスで案件を紹介してもらえる状態を目指していきましょう。

CHECK

クラウドソーシングでの案件獲得のポイントはプロフィールでの実績のアピール
まずはクラウドソーシングで着実に実績を積んで、クライアントからの高評価を得る
単価の高い業務が多いエージェントサービスでの案件獲得を目標に自信をつけていく

クラウドソーシング活用の注意点と対策

クラウドソーシングサービスはフリーランスの案件獲得にとって欠かせないサービスです。一方で、利用にあたって注意点がいくつかあります。クライアントとの直接のやり取りのため相場よりも低い単価で受注してしまうことや、一部の悪質なクライアントとのトラブルに巻き込まれてしまうなどの事例が起きています。注意点と対策をまとめたので、しっかり対策をしたうえで安心して利用してください。

案件内容と報酬の適正価格を知り目的のない安売りを防ぐ

クラウドソーシングでの案件受注でもっとも注意したいのが、適正価格にそぐわない安売りをしないことです。フリーランスを始めたばかりのころは、自分のスキルの適正価格が分からないこともあるでしょう。そういった場合は、ほかのフリーランスがいくらぐらいで受注しているのか、いくつかのクラウドソーシングサイトを見るなどして市場の相場を把握してください。案件を受注したいばかりに安売りして低単価で受注してしまうと、その価格が自分の基準となってしまって、継続的に低い単価で受けなければならなくなってしまいます。

契約前後の事前確認で悪質なクライアントとの不要なトラブルを避ける

残念ながら、一部の悪質なクライアントによるクラウドソーシングでのトラブルは起きています。こういったトラブルに巻き込まれないように、受注側として注意すべき点をお伝えします。

契約前にクライアント情報(口コミ・登記情報)を確認する

クラウドソーシングの場合、発注者の情報が公開されていることがあります。社名などをWeb検索すれば会社の信頼性なども確認できるので、契約をする前にクライアントの情報をきちんと確認しておきましょう。

報酬なしのトライアル案件は受けない

トライアルと称して、報酬なしでデザインやライティングなどを依頼されるケースがありますが、これは受けないようにしましょう。トライアルのつもりが、単に「ただ働き」をされられたという事例もあります。実際に手を動かす場合は、きちんと報酬をもらう形で契約しましょう。

払い込み前に仕事を開始しない

クラウドソーシングサービスには、仮払いシステムを取り入れているものがあります。クラウドソーシング会社が、クライアントから報酬を受け取っておき、業務が終了した時点でクラウドソーシング会社からフリーランスに報酬が支払われる仕組みです。

この場合、仮払いの前に仕事を開始してしまうと、最悪、報酬が支払われないことも起こり得るので、仮払いがされたことを確認してから業務を開始するようにしましょう。

契約後も個人が特定できる情報を共有しない

個人情報の取り扱いについても要注意です。受注案件のやり取り以外で、また業務が終了した後などに、たとえば勧誘などの別の目的で情報が使われてしまう可能性もゼロではありません。クライアントとのコミュニケーションは、クラウドソーシング上、または先方指定のツールなどに限定しましょう。

CHECK

クラウドソーシングの案件獲得でもっとも注意したいのは、適正価格にそぐわない安売り
契約前に、クライアントが信頼できる相手なのかしっかり確認する
報酬なしのトライアルや仮払い前の仕事はしない

クラウドソーシングでの報酬は次の案件獲得の自己投資に回す

フリーランスとして仕事を受け続けていくためには、常にスキルアップしていくことが大切です。そのためには自己投資が欠かせません。クラウドソーシングを活用して報酬を得られたら、ぜひその一部を自己投資に回してください。

クラウドソーシングでも所得が20万円以上の場合は確定申告が必須

クラウドソーシングで案件を受ける際の注意点の1つが確定申告です。所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。これはフリーランスとして独立している人はもちろん、副業の人も同様です。

ただし収入が20万円を超えていても、経費を抜いた分が20万円以下になる場合の確定申告は不要です。経費にはフリーランスとして活躍するための自己投資に必要な費用を含まれます。次の案件獲得や自分自身の成長のためにも、クラウドソーシングで得た報酬を自己投資に回していきましょう。

スキルアップのための書籍や生産性を上げるデスクなど作業環境作りへの投資

自己投資にはいろいろな方法があります。書籍を購入して専門知識や市場動向を学ぶことや、生産性を上げるためにデスク回りを整えることも含まれます。仕事用のデスクや椅子、文房具類などを使いやすいものにして、成果を出せる環境作りをしましょう。

案件紹介やトレンド情報を取得するためのコミュニティー・人とのつながりへの投資

フリーランスの自己投資としてもう1つおすすめなのが、人と会うことです。インターネット上でさまざまな情報が手に入る時代ではありますが、やはり人と会って“一次情報”に触れることが大切です。自分がかかわりたい分野の専門家や、すでにフリーランスとして活躍している人、興味のある業界の人などと実際に会っていろんな話を聞いてみましょう。

市場のトレンドが分かることもありますし、そこから案件獲得につながることもあるはずです。常にアンテナを立てて、そういった人たちが集まるコミュニティーに積極的に参加してみてください。

CHECK

報酬の一部を自己投資に回すサイクルを作り、フリーランスとして成長し続ける
フリーランスとしての自己投資の費用は確定申告の際の経費に含まれる
書籍、デスク回りの環境作り、人と会うこともフリーランスにとって重要な自己投資

まだ実績の少ないフリーランスの方にぜひ利用いただきたいクラウドソーシング。まずはここで着実に実績を作り、得た報酬を自己投資に回しながらスキルアップをして、次はより難易度の高い高単価の案件を受注する、そしてさらにレベルアップして今度はクライアントから直案件を受けるという状態をつくっていきましょう。長期的にしっかり稼げるフリーランスを目指して、クラウドソーシングを活用してください。

直案件獲得を一つのゴールに。まずは登竜門としてのクラウドソーシング

フリーランスにとってクラウドソーシングはいわば登竜門です。クラウドソーシングはサービス提供会社への手数料が発生しますので、ゆくゆくはクラウドソーシングを卒業して、クライアントから直接案件を受けられるようになるのが理想です。「直案件獲得」をゴールに定めて活動していきましょう。

そして、直案件の場合、工数的に1人では受けきれない場合もあるでしょう。そういった際に活用したいのが、フリーランスが集まるコミュニティーです。多様なスキルを持ったフリーランスが集まる場でつながりをつくり、チームを組んで案件を受けることもできます。ぜひフリーランスのコミュニティーを有効活用してください。

フリーランスがエージェントを安心して使うために|初心者が直案件を取るコツと登録前に必ず知るべき注意点

今回は、フリーランスとして独立したい、またフリーランスの駆け出しという方向けに、エージェントサービスをおすすめする理由や、エージェントサービスでの案件獲得の方法と注意点などをお伝えします。

フリーランスとして独立したい、フリーランスの駆け出しという方、またより単価を高い案件に挑戦したいフリーランスの方には、エージェントサービスがおすすめです。エージェントとクライアント間での仲介手数料がある分、採用難易度の高い案件=単価の高い案件が多く扱われています。エージェントサービスを使えば自分で営業をかける必要がなくなり、業務に集中できます。有効に活用してより高単価の案件を受けられるフリーランスを目指しましょう。

スキルアップ、プロジェクト案件経験にエージェントは最適なサービス

フリーランスのエージェントサービスは、仕事を探すフリーランスと発注企業との間に介在して、案件をマッチングするサービスです。運営会社によって名称は異なりますが、キャリアカウンセラーなどと呼ばれる担当者がフリーランスとの面談を通して、スキルのレベルや希望の条件にマッチする案件を紹介します。

クライアントはその分の仲介手数料を支払って、フリーランスを探すことになるので、ほかのマッチングサービスに比べてスキルレベルの高い案件や、プロジェクト型の案件が多くなります。フリーランスとしてスキルアップしたい、より高い単価の案件を受けたい方には特におすすめです。

エージェントサービスの利用が向いている人とサービスの仕組み

「エージェントサービスは、マージンがあったり、担当者によって当たり外れがあるからあまり使わないほうがいいのでは…」と考える方もいるかもしれませんが、エージェントサービスの仕組みを正しく理解することで営業チャネルの1つとして、ぜひ有効に活用してください。

営業活動のアウトソースとして案件業務に集中したい人におすすめ

フリーランスとして独立したい方がもっとも不安を感じるのは、継続的に案件を獲得できるかという点でしょう。また、実績や人脈が少ない状態でクライアントに直接営業をして案件を受けるのはなかなか難しいことです。

エージェントサービスを使えば、自分で営業をかける必要がなくなります。そして売り込みにかける時間を、自分の本業にあてることができるほか、案件獲得の心配をせずに業務に集中することができます。

クラウドソーシングとの違いは営業サポート・マージンの有無と案件単価

もう1つの案件獲得サービスであるクラウドソーシングが、プラットフォーム上で求職者とクライアントが直接やり取りするのと違って、エージェントサービスは求人をマッチングする、キャリアカウンセラーやコンサルタントと呼ばれる人が仲介します。

一般的に求職者であるフリーランスの利用は無料で、求人を出すクライアントが案件の費用に応じたマージンを支払います。クライアントからすると、コストをかけてフリーランスを採用するので、クラウドソーシングでは見つけられないような高いスキルが必要な案件など、採用難易度の高い案件=単価の高い案件を募集することになります。

エージェントサービスのキャリアカウンセラーは、フリーランスの経験やスキル、希望に合った求人を紹介してくれるほか、クライアントへの提案も代行してくれます。

企業に応募する書類の作成や面談のアドバイスをしてくれることもあるでしょう。また単価や稼働時間など、直接伝えにくい条件についてもクライアントと交渉してくれます。エージェントサービスを利用して効率的に、高単価の案件を受けていきましょう。

CHECK

エージェントサービスはフリーランスとクライアントを仲介するサービス
エージェントサービスを使えば、自分で営業をかける必要がなくなる
クライアントはコストをかける分、採用難易度の高い案件を出すため高単価の案件が多い

職種別のフリーランス向けエージェントのおすすめサービス

フリーランス向けのエージェントサービスは幅広い領域の求人数が圧倒的に多いもの、特定の職種に特化したもの、初めてフリーランスとして受注するサポートが手厚いもの、より高いレベルの案件がそろっているものなど、特徴がそれぞれ異なります。

自分に合ったサービスを見つけて活用してください。また、エージェントはクライアントともやり取りをしているので、案件に対して求める人材の詳細を把握しています。受注後のミスマッチを防ぐためにもぜひエージェントを活用しましょう。

業界大手のフリーランス向けエージェント

幅広い業界や職種の案件の豊富さを求める場合は、業界大手のエージェントがおすすめです。運営会社が比較的大きく、エージェントサービス以外にもクラウドソーシングサービスなどほかの求人サービスを包括的に提供していることが多いため、多様な案件がそろっています。

ランサーズエージェント

クラウドソーシングサービス「ランサーズ」を提供する株式会社ランサーズが運営するエージェント。開発PM、デザイナーなどITフリーランスが週4日以上働ける案件を継続的に提案サポートするのが特徴です。「専門性を活かして興味のある案件に参画したい」「報酬を上げるために企業と交渉してほしい」という実力派ITフリーランスにおすすめです。

レバテックフリーランス

国内最大級フリーランスエージェントのレバテックフリーランスは、IT・Web系のフリーランスを支援するエージェントサービスです。取引社は10,000社以上、契約の更新率は93%と高いです。案件の多くは大手企業から直接受けているため業界トップクラスの高単価が実現されています

業界大手のエージェントで網羅的に案件を探すことはできますが、やりたい仕事が明確な場合は、職種に特化したエージェントを活用してください。

webディレクター・デザイナーにおすすめのフリーランスエージェント

webディレクター・デザイナー向けのエージェントをご紹介します。ディレクターやデザイナーは、案件レベルの幅が上流から下流まで広い職種です。求人内容だけでは分からないレベル感を、エージェントを活用して確認して、自分がやりたい案件を見つけていきましょう。

レバテッククリエイター

Web・ゲーム業界のクリエイター専門フリーランスエージェント。ディレクター、デザイナー、開発の案件が中心です。レバテックは総合型のエージェントも運営していることから契約社数は多く、レバテッククリエイターの取引企業も10,000社を超えています。プロのコーディネーターによる無料のフリーランス相談会も実施しています。初めてエージェントを使う方にもおすすめです。

Workship(ワークシップ)

デザイナー案件が多いワークシップ。幅広い職種&働き方がかなう、フリーランス・副業人材専門の求人・案件検索プラットフォームです。登録者は50,900人、登録企業は1,200社、案件は2,900件にのぼります。エージェントサービスとプラットフォームサービスの両方の機能があり、デジタル領域を中心に、デザイナー、エンジニア、マーケター、編集者、人事、広報などさまざまな職種の案件があります。

geechs job(ギークスジョブ)

大手企業との取引も多いギークスジョブ。即日で稼働したいという方にも専任の担当者がついて案件紹介やサポートをしてくれます。無料独立相談会などフリーランスを目指す人向けのイベントも開催しているほか、「初心者向け案件」というカテゴリで案件検索できるなど、これからフリーランスとして独立する方向けのサポートが用意されています。

エンジニアにおすすめのフリーランスエージェント

続けてエンジニアに特化したエージェントです。エンジニアはフリーランスの案件も多いのでその分、使える言語などより細かいスキルで案件を探すのがポイントです。検索条件で絞り込むこともできますが、いくつかのスキルをかけ合わせることで、より高い単価の案件が受けられるので、エージェントの担当者には持っているスキルを漏れなく伝えることを意識しましょう。

クラウドテック

大手クラウドソーシングサービスを提供する株式会社クラウドワークスが運営するサービスです。リモートワークの案件に注力しているのが特徴で、その数は業界トップクラス。全体の97%がリモート案件です。登録社数は91.7万社にのぼり、個人ではアプローチが難しい大手企業の案件を受けるチャンスもあります。

ITプロパートナーズ

エンジニア職種が中心ながら、デザイナーやマーケターの案件も取り扱っているITプロパートナーズ。IT起業家・フリーランスの自立を支える仕事の紹介サービスです。利用企業数2,000社以上で、スタートアップ、ベンチャーの案件が多いのが特徴。週2~3日の案件数はフリーランスエージェントの中でも随一です。間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約しているため高単価な案件が多くなっています。

Midworks

エンド/Slerのエンジニア案件が中心のMidworksは、IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。エンド/Sler直案件が全体の約70%を占めていて、利用者の平均年収は840万円以上。年収アップの事例も多いのが特徴です。公開案件は10,000件以上。また非公開の案件が全体案件数の80%を占めています。エンジニア案件のほか、WEBデザイナーやWEBディレクターの案件も紹介可能です。

テクフリ

「エンジニアファースト」のポリシーにもとづき、充実したサポートと高い還元率でフリーランスエンジニアのキャリアアップ・年収アップを支援することを謳うテクフリ。案件数は10,000件を超え、面談での情報提供や参画までのスピードとマッチングの質を意識したカウンセリングのほか、就業後の条件交渉の相談など働きやすい環境の長期サポートが特徴です。お役立ちコンテンツも充実しており、初心者にもおすすめのサービスです。

ATTENTION

テクフリ

マーケターにおすすめのフリーランスエージェント

マーケターとひと言で言っても、広告、SNS、コンテンツマーケティング、PRなど業務の幅はとても広く、さらにこの中で企画系の仕事から運用系のものまであります。だからこそ、クライアントが求めていることを把握しているエージェントを活用して、自分に合う案件をマッチングしてもらいましょう。

キャリーミー

キャリーミーは、企業の中核を担う案件を業務委託契約で紹介する、ビジネス界におけるプロ契約のマッチングサービスです。デジタルマーケティング(広告運用、SNS、SEO、ECなど)、広報、事業開発、法人営業、採用など事業のグロースを担う案件が強みです。週1日のプロジェクトからCXO案件まで幅広く取り扱っています。登録時の経歴とスキルのデータをもとに企業からスカウトや相談が届くのが特徴です。

ATTENTION

キャリーミー

ミエルカコネクト

Webマーケティング支援歴18年の株式会社Faber Companyが運営するマーケター専門の業務委託マッチングサービスです。マーケティング歴15年以上の知見のある役員クラスのスタッフが案件を紹介します。フリーランスの実績を深堀することで、新たな才能の発見や得意領域に合ったマッチングが可能です。

マーケティングプロパートナーズ

週2~3日の案件数はフリーランスエージェントの中でも随一で、リモートや時間がフレキシブルな案件など柔軟に働きやすい案件に強みを持つマーケティングプロパートナーズ。利用企業は3,000社以上、登録者は60,000人です。成長中のスタートアップの新サービスのグロース案件など高い単価の案件に注力しているのも特徴です。

ライターにおすすめのフリーランスエージェント

ライターに完全特化したエージェントはありませんが、Webディレクターなどの枠でライターの求人が出されていることがあります。全体の求人数を見て、ライターの案件があるかを実際に検索してみたうえで、利用するエージェントを選んでください。

フォスターフリーランス

1996年のサービス開始以降、22,000人を超えるフリーランスをサポートしてきた実績があります。ITエンジニア案件が多数を占めますが、ディレクションを含めたライター案件も扱っています。ライターからディレクターにスキルアップしたいと考えている方にもおすすめです。フリーランスとして独立する人向けの記事コンテンツも充実しています。

CHECK

求人が多いもの、職種に特化したものなどエージェントにはそれぞれ特徴がある
サポート体制もさまざまなので、初めて使う際はサポートが手厚いサービスを利用
ミスマッチを防ぐために、求人ニーズを把握しているエージェントを使うのがおすすめ

エージェントサービスでの案件受注までの流れ

これからフリーランスとして独立しようという方や、かけ出しのフリーランスの方が、案件を獲得し続けて、さらに単価も上げていくためには、プロフィールやポートフォリオでしっかりと自分をアピールすることと、エージェント内で実績を積み上げて業務の幅を広げていくことが大切です。

何が得意な人材か。プロフィールとこれまでの実績をポートフォリオとともに提出

エージェントサービスはキャリアカウンセラーがこれまでの経験やスキルをヒアリングしたうえで、クライアントに紹介をしてくれますが、事前にいかに自分をアピールできるかが案件受注のポイントです。基礎項目、および追加項目として以下の情報を漏れなく記載しましょう。

<基礎項目>

  • 受注可能な仕事内容

より具体的に、そして漏れなく、受注可能な仕事の内容を書きましょう。たとえば、ひと言で「デザイン業務」と言っても、Webなのか紙媒体なのか、Webの場合はWebサイト全体なのかSNSのバナーのみなのか、ラフの作成から対応できるのかなど、業務内容は細かく分かれます。受注できる業務をできるだけ細かく洗い出して記載しましょう。

  • 実績・経験数

細かく洗い出した業務ごとに、実績と経験数をまとめます。実績はできるだけ具体的に書くことを意識してください。受注した事例の記載に加えて、その業務での成果がアピールできると、なおよいでしょう。たとえばWebサイトのデザインリニューアルの場合、リニューアル前後の数値の比較などがあると分かりやすいです。また、もしすでにポートフォリオがある場合は、ポートフォリオを添付してもよいでしょう。

  • 稼働時間

フリーランスの場合、週何時間・月何時間ぐらい稼働できるかがポイントになります。副業で活動する際は、本業の合間に稼働することになるので、実際どれぐらい手を動かせるか検討のうえ記載してください。稼働可能な時間が長いほど案件獲得のチャンスは広がりますが、無理をして受注しても結果的に対応できなくなってしまうので、問題なく稼働できる時間を書きましょう。

  • 返信可能な時間帯・曜日

クライアントが、実際に業務を依頼するとなった場合、フリーランスの方といつ連絡が取れるのかは気になる点です。一般的なビジネスタイムである平日日中に連絡が取れるのがベストです。副業などの場合で平日日中のやり取りが難しい場合も、たとえば「昼休みの時間は対応可能」「簡単なチャットの確認であれば平日日中も可能」など、できる限りクライアントの稼働時間に合わせることをアピールしましょう。

  • 持っているスキル・技術、得意なテーマ・ジャンル

フリーランスとして駆け出しのころは、実績が少ないこともあるでしょう。その際は業務の実績はなくても、持っているスキルや技術を記載しましょう。さらに得意なテーマやジャンルも書いておくことで、自分のやりたい業務を受ける可能性が高まります。ニッチな分野でもニーズがあれば仕事につながりますので、「これを書いてしまっていいかな…」と迷わずに、自信を持って書きましょう。

ポートフォリオポイント

  • これまでの実績

ポートフォリオにはまず、これまでの実績を書きましょう。どんなクライアントのどんなジャンルの案件を受けたのか、取り組んだ実績はもちろん、できる限り数値面での成果もあわせて記載しましょう。クライアントが業務を依頼するか判断するポイントは、「この人に依頼した場合、どれぐらいの成果を出してくれるか」また「成果を意識しながら仕事をしてくれるか」という点です。実績はしっかりとアピールしましょう。

  • 得意な業界、ジャンル、テーマ

エージェントサービスは自分で案件を探すのではなく、キャリアカウンセラーが求人を探して紹介してくれます。そのため、得意でやってみたい業界やジャンル、テーマがあるなら、ここをしっかり記載しておきましょう。経験はない分野であっても紹介してもらえる可能性が広がります。

  • 案件に対する自分の費用感

希望の費用感をエージェントに伝えておくことは、単価を上げていくためにも重要です。市場の相場や過去の実績から算出しましょう。ただし当然ながらクライアントとしてはできるだけコストを押さえて依頼したいのが本音です。独りよがりの価格設定にはせずに、自分のスキルレベルに合った費用を設定しましょう。

  • 成果に対してこだわった自分なりの工夫

クラウドソーシングよりもレベルの高い業務が多いエージェントサービス。ルーティンの作業的な業務よりも、より上流の企画系のものや、自分で考えながら取り組む案件が多くなります。そのため成果を出すために自分なりにどんな工夫をしたか、その工夫が再現性のあるものなのか、という点が案件を紹介してもらうための重要な視点です。数値面での成果に加えて、仮説立てしたことや思考錯誤したこと、施策を決めた背景など、工夫した点をしっかりアピールしましょう。

  • 仕事上の進め方(コミュニティケーションやタスク管理などの基礎)の工夫、心がけ

フリーランスとしてクライアントワークをしていく際の基本的なところでもありますが、コミュニケーションの取り方やタスク管理も発注側としては気になるポイントです。過去に取り組んだ事例をもとに、たとえば、判断に迷うような際はなるべく早く連絡を入れるようにしている、タスク管理はツールを使って漏れがないようにしている、など工夫していることや心がけていることを記載しましょう。この情報があるとクライアントは安心して業務を任せることができます。

小さな案件から実績を重ね、まずはエージェントからの信頼を獲得

エージェントサービスで継続的に案件を受けていくために、まずは小さな案件から受注して、着実に実績を積み上げていきましょう。最初は自分の希望に100%マッチするものではなくても、受注できた業務にていねいに取り組んでください。そしてまずはエージェントから信頼を獲得することを意識しましょう。しっかり成果を出すことで、キャリアカウンセラーは「この方にまた業務をお願いしたい。より難易度の高い案件を任せたい」と思ってくれます。単価アップもスキルアップもかなうようになっていくでしょう。

プロジェクト実績をもとにポートフォリオをブラッシュアップしていく

案件を終えるごとに、プロフィールとポートフォリオを更新しましょう。エージェントサービスで自分をアピールできるのがプロフィールとポートフォリオです。せっかく受けた業務を記載しないのはもったいないことです。常にブラッシュアップをして、自分のスキルや経験、実績が漏れなく見栄え良く記載されている状態にしておきましょう。

スキルアップしてさらに提案・受注が可能な業務の幅を増やしていく

エージェントを活用する目的は単発の案件を受けることではありません。案件を受けることでスキルアップして、エージェントとの信頼関係を構築して、次の案件につなげていくというサイクルが重要です。案件を受けるたびに自分の“武器”を増やしていくようなイメージで、業務の幅を広げていきましょう。

CHECK

エージェントでの案件獲得のポイントはプロフィールでの実績のアピール
実績はもちろん得意なジャンルなどをアピールすることで希望の案件獲得につなげる
小さな案件の経験を積み重ねてエージェントと信頼関係を築くことが大切

エージェントではエンドクライアントとエージェント双方が喜ぶ仕事を意識

これまでお伝えしてきたように、エージェントはクライアントが採用コストをかけて、フリーランスに案件を発注するサービスです。

エージェントにとっては、クライアントから案件をもらい続けることが事業継続に欠かせません。そして当然ながら単価の高い案件のほうがエージェントの収益も上がります。単価アップや業務範囲を広げて報酬を増やすことがエージェントのマージンアップにつながるのです。これは案件単価に関係なくプラットフォームの利用料でなり立っているクラウドソーシングサービスとの大きな違いです。

また、エージェントのキャリアカウンセラーや、クライアントとやり取りする法人担当は、受注案件数や単価などが実績となります。

エージェントを使うフリーランスは、サービスの仕組みを理解して、エンドクライアントである発注企業からだけでなく、エージェントからも「業務を依頼したい」と思ってもらえる信頼関係を築くことが重要です。そのためには、足元の仕事を着実に完遂することはもちろん、できることを増やして受注金額のアップを意識し、万一トラブルが起きた際にはすぐにエージェントに「報・連・相」するなど、「エージェントから仕事を受けている」という意識での行動も必要です。

エージェントサービス登録時の注意点と良いエージェントの見極め方

エージェントを選ぶ際の1番のポイントは自分にマッチする案件があるかどうかです。加えて担当者との相性やマッチング精度なども大切なポイントです。実際に利用する際の留意点や良いエージェントサービスの見極め方をお伝えします。

複数のエージェントサービスに登録をしつつコミットは絞る

総合型で求人が多いものから特定の職種に特化したものなど、それぞれ特徴があるため、複数のサービスを利用しましょう。選べる案件の選択肢が広がります。また複数利用することで、業務ごとの相場や市場価値の高いスキルが分かってきます。そのため、紹介された案件の単価が相場よりも安い場合は、根拠を持って交渉できるでしょう。

一方で、案件を探す時にはいくつかのエージェントの利用がおすすめですが、実際に案件を受けるのは1つに絞りましょう。複数利用すると事務手続きなどが増えるというデメリットもありますが、1番の懸念は実績が分散してしまうことです。

受注するサービスを1つにしておけば、過去の案件もひと目で分かる状態になり、エージェントの担当者もそれを踏まえて、次のステップの案件を紹介してくれる上に、クライアントにも実績をベースにアピールしてくれます。案件を探す際は複数のエージェントを使い、受注はできるだけ1つに絞るようにしましょう。

キャリアを踏まえた案件があるサービスかどうかを確認する

利用するエージェントを決める1番のポイントは、やりたい案件があるかどうかです。案件を選ぶ際は、今のスキルでできるものだけでなく、これからのキャリアを広げていくためにチャレンジできるものがあるかどうかも大切な判断軸です。

フリーランスとしてスキルアップして、継続的に案件を受け、単価を上げていくために、今すぐに取り組めるものだけでなく、よりレベルの高い案件があるかどうかもしっかり見極めてください。

また働き方も大事なポイントです。エージェントによって、週1日からの案件が多い、リモートワークが多い、など働き方の特徴もあります。希望の働き方がかなう案件があるかどうかもチェックしましょう。

営業・サポート担当との相性を確認する

キャリアカウンセラーなどと呼ばれるサポート担当者との相性も重要です。案件をただ紹介するばかりだったり、経験やスキル、希望にマッチしない案件を紹介してきたり、専門的なスキルの理解が乏しかったり―。

逆に良い担当者は、フリーランスの経験やニーズをしっかりヒアリングしたうえで、キャリアの幅を広げられるような案件を紹介してくれます。

相性を確認するためにも、実稼働は別としてまずは複数のエージェントに登録して、いろんなキャリアカウンセラーと話してみてください。

マージン相場・サービスのマージンについて事前確認する

エージェントサービスは、案件の単価に応じたマージンをクライアントが支払う仕組みです。マージンの比率はサービスごとに異なります。そのため、同じ業務であっても使うエージェントによって、フリーランスが受け取る報酬は変わります。サービスのマージン比率についても確認して、利用するエージェントを決めていきましょう。

支払いサイクルやインボイス請求の対応について事前に確認する

支払いの仕組みもエージェントによって違います。たとえば数カ月のプロジェクト案件の場合、月ごとに支払いがあるのか、プロジェクト完了したタイミングで支払われるのか。また請求についても、エージェントのシステムを介して送付することもあります。また、直接クライアントに請求するケースもあります。請求の際に注意しなければならないのがインボイス制度です。エージェントによってはインボイス対応でないと請求できない場合もあるので事前に確認しましょう。

<<内部リンク インボイス>>

エージェントサービスの最大の報酬は信頼・実績による仕事の継続

フリーランスとして活躍するためには、途切れることなく仕事を受け続ける必要があります。エージェントから継続的に仕事をもらえる状態を目指しましょう。ひとつひとつの仕事を着実にこなして信頼関係を築いていけば、次の案件を紹介してもらえるようになります。

1度仕事を依頼して、高いクオリティで取り組んでもらえる人にまたお願いしたいと思う心理はエンドクライアントもちろん、エージェントも同じです。エージェントにもファンをつくり、次もお願いしたいと思ってもらえるようにしましょう。

目の前の報酬も大切ですが、長期的な関係構築のためには実績による信頼が何より大切です。「仕事の報酬は仕事」ととらえて、ひとつの仕事を通して次の仕事を得る、というスタンスでエージェントを活用していきましょう。

CHECK

求人を探す際は複数のエージェントを利用して、案件を受けるのは1つに絞る
・働き方も含めたやりたい案件があるか、それを紹介してくれるかが見極めのポイント
・エンドクライアントだけではなく、エージェントからも信頼を得ることが大切

より高単価の案件を受注したいと考えるフリーランスの方にぜひ利用いただきたいエージェントサービス。クライアントとエージェントとの間でマージンが発生するからこそ、高いレベルの案件が受けられる仕組みです。キャリアカウンセラーがていねいにマッチングしてくれる点を活かして、キャリアの幅を広げられる案件にチャレンジしていきましょう。

エージェントサービスで活躍をした後、人脈から直案件に挑戦

まずはエージェントを活用して、さまざまな案件にチャレンジしてみましょう。そして次のステップとして、エージェントでの案件を通して培った人脈をもとに直案件にぜひ挑戦してください。マージンや業務の自由度などを考えた際には直案件に勝るものはありません。

エージェントにはチームで取り組む案件も多数あります。直案件の場合、工数的に1人では受けきれない場合もあるでしょう。そういった際に活用したいのが、フリーランスが集まるコミュニティです。多様なスキルを持ったフリーランスが集まる場でつながりをつくり、チームを組んで案件を受けることもできます。ぜひフリーランスのコミュニティを有効活用してください。

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