フリーランスの動画クリエイターの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスの動画クリエイターに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

動画クリエイターは、広告やYouTubeMVなどの動画を制作します。フリーランスの動画クリエイターの仕事は、企画から撮影、編集など担当する業務内容が比較的幅広い一方、稼働時間や出勤場所などの制限がなく自由に働くことができます。動画クリエイターには、撮影技術や編集技術はもちろん、全体を管理するプロデューサーとしてのスキルや、プロジェクトを円滑に進めるディレクターとしてのスキルも求められます。未経験から動画クリエイターとして独立するには、自分で作品を作りスキルアップする方法や、専門学校でプロに教えてもらう方法、アニメや映像の制作会社に入って独立する方法などがあります。長く活躍する動画クリエイターになるためには、映像制作の最新技術や動向などトレンド情報をキャッチアップし続け、高品質な作品を制作できるよう撮影機材などへの投資を継続的に行っていく必要があります。

フリーランスの動画クリエイターの仕事

フリーランスの動画クリエイターについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

動画コンテンツプラットフォームの発達で動画編集の需要が急速に増加

YouTubeをはじめとする動画コンテンツのプラットフォームは増加しており、最近では個人だけでなく法人でも、TikTokやInstagramなどに動画を投稿しています。こうした動きにあわせて、動画制作の需要はどんどん大きくなっています。

フリーランスの動画クリエイターの主な案件トレンドや業務内容

動画クリエイターは、広告や映画、MV、ゲーム、YouTubeなどの動画を制作します。動画の企画やスケジュール管理などの制作業務から、撮影や編集といった技術業務まで、任せられる業務の範囲は広いです。

もともとはテレビ番組や映画、テレビCMといったコンテンツを作っていましたが、近年のトレンドとしてYouTubeやSNS用コンテンツなどに広がりを見せています。

フリーランスと会社員の動画クリエイターの働き方や業務・案件の違い

フリーランスの動画クリエイターは、比較的幅広い業務を担当する傾向にあります。動画の企画を考え撮影し、編集まで一気通貫で行うことが多いです。また、働き方の自由度がは会社員よりフリーランスの方が高いです。定時がないため好きな時間に編集などの作業ができ、オフィスに出社することなく自宅などで仕事ができます。

CHECK

動画クリエイターの需要は、プラットフォームの発達にともない拡大している
動画クリエイターは、企画やスケジュール管理、撮影、編集など業務内容が多岐にわたる
フリーランスの動画クリエイターは働き方の自由度が高く、業務内容が広い点が特徴

フリーランスの動画クリエイターのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスの動画クリエイターがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

動画クリエイター案件をクラウドソーシングで獲得する場合

クラウドソーシングで動画クリエイターの仕事を探すと、YouTube動画の案件が多数見つかります。単価は長さにもよりますが、10分程度で数千円のものが多いです。YouTubeだけでなく、TikTokなどSNS投稿用の案件もよくあります。

動画クリエイター案件をエージェント経由で獲得する場合

エージェント経由で案件を探すと、広告動画やWebコンテンツ用動画など様々な案件が見つかります。数分で10万円〜80万円程度の案件があり、編集でなく企画から参画するケースが多いです。

CHECK

クラウドソーシングでは数千円の案件も多いが、エージェント経由では月10万円以上の案件が見つかる
クラウドソーシングではYouTubeやショート動画の制作案件が多い
エージェント経由では広告動画やWebコンテンツなど様々な案件が見つかる

フリーランスの動画クリエイターになる道のり

フリーランスの動画クリエイターになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

動画クリエイターになるのには特別な資格は必要はないが必要なスキルセットは多種

資格がなくとも動画クリエイターにはなれますが、収入を得るためには様々なスキルセットが必要です。動画の企画や撮影、編集技術をはじめ、全体を管理するプロデューサーとしての能力や、プロジェクトを円滑に進めるディレクターとしてのスキル、より結果の出る動画を作るためのマーケターとしての知見などが求められます。

未経験から動画クリエイターになるには作品を作りながらスキルを磨く

動画の撮影や編集の方法は、書籍やYouTube動画などを通じて独学で学べます。どんな作品を作りたいのか企画し、実際に完成させるところまで経験していきましょう。座学で学ぶより、実践的に作品を作り続ける方が上達につながります。

映像系や情報系の専門学校で制作のスキルを身につけて独立するケース

独学で学ぶのが難しいと感じる方や、プロに基礎から教わりたい方は、専門学校がおすすめです。ツールの操作方法などから始まり、動画制作について体系的に学ぶことができます。自分のできていない部分をプロの視点から指摘してもらえるため、成長スピードが速いです。

また、同じ職種を志望する仲間ができるため、独立後に仕事を回し合ったり、誰かのプロジェクトに参加したりといったつながりを持てる可能性もあります。

アニメ・映像制作会社やプロダクションでのキャリアを経て独立するケース

アニメや映像制作の会社に入り、現場で学びながら独立することも可能です。お金をもらいながらスキルを身に着けることができますし、プロの仕事を間近で見られる点も大きなメリットでしょう。

また、現場の雰囲気や単価感などを感じられる点も、独学などとの違いです。クライアントとどのようなコミュニケーションを取るか、制作全体の流れがどう進むかなどをつかんでからフリーランスになることで、よりスムーズに仕事を請け負えます。

CHECK

動画クリエイターには、動画の企画や撮影、編集のほか、プロデューサーやディレクターとしてのスキルも求められる
独学でスキルを身に着けることもできるが、専門学校に行くとプロから指導がしてもらえるため成長スピードが速い
アニメや映像作品の制作会社に入り、経験を積んでからフリーランスとして独立するケースもある

フリーランス動画クリエイターの単価アップや年収を上げる方法

フリーランスの動画クリエイターとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

動画の企画・構成から撮影・編集まで一気通貫の高単価案件を受けられるようにする

動画クリエイターとして最もハードルが低い案件は、編集のみを請け負うものです。編集ツールが使えて基本的な部分をおさえていれば誰でもできるため、単価は非常に安く設定されています。

一方で、企画から撮影、公開後の分析など、一気通貫で担当できると単価が上がります。作業時間が増え必要なスキルも幅広くなりますが、しっかり年収を上げていくためには必要なことなので一つずつ学んでいきましょう。

拡大している市場の動画マーケティングを学ぶ

動画クリエイターが活躍する場は多々ありますが、拡大している市場で仕事をすることで収入を上げられます。例えば、最近では個人だけでなく法人がTikTokに進出し、新規顧客獲得やブランディングのために動画を投稿しています。

こういった時流をつかみ「今、何が流行っているのか」「どの市場が伸びているか」をキャッチして案件を探すことで、より高い単価の仕事を見つけやすいでしょう。

3DCGやアニメーションのスキルなど需要が高まるコンテンツ市場のスキルを身につける

3DCGやアニメーションの技術があると、他の動画クリエイターより優位に立ち案件を獲得しやすくなります。業界の流行や時代によって求められるスキルは変わりますが、その時必要とされているテクニックを身につけておけば、案件獲得に困ることはありません。例えば現在はYouTubeのアルゴリズムについて理解している動画クリエイターは重宝されるので、これから独立を目指す方はぜひ勉強してみてください。

CHECK

動画の編集だけでなく企画や撮影までできるようになると単価が上がる
拡大している市場を知りそこで案件を探すことで、年収アップにつながる
どのようなスキルが求められているかをリサーチし、着実に身に着けることが単価アップのポイント

動画クリエイターだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスの動画クリエイターを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

映像制作の最新技術や動向などトレンド情報のキャッチアップをする

映像制作の業界では、頻繁に最新技術が更新されます。また、トレンドも短期的に移り変わり、少しでも学びをやめると「古い技術しか知らない」「時代遅れの雰囲気の作品しか作れない」と評価されてしまうリスクがあります。

せっかく技術力を高めてもクライアントからのウケが悪くなってしまったらもったいないので、今どのような技術があるのか、どのようなテイストが流行しているかなどを常にリサーチし続けましょう。

高品質な作品を制作のため必要な撮影機材に積極的な投資を行う

動画編集は、扱うデータも大きく非常に負荷の大きい作業です。スペックの低いPCを使うと作業が途中で止まってしまい、スムーズに仕事が進みません。また、カメラも安物を使うときれいな映像を撮影できず、全体的なクオリティが下がってしまいます。初期投資にかけられる予算をしっかり確保し、高品質な作品を制作しましょう。

ChatGPTのようなAIツールなどの活用により作業効率・生産性を高めておく

ChatGPTなどのAIを活用したツールは、あらゆる業界で業務の内容や働き方を変えています。動画クリエイターに大きな影響を受けており、これまでよりも効率的に作業を進められるようになりました。こういったツールについて知らないままだと他の動画クリエイターに差をつけられてしまうため、積極的に「どのようなAIツールがあるのか」「どんなふうに業務で活用できるか」を調べておきましょう。

CHECK

映像制作の業界で注目されえている最新技術やトレンドを常にキャッチアップする
カメラやPCなどにしっかり投資し高品質な作品を制作できるようにする
どのような業務にどのようなAIツールが活用できるかリサーチし、積極的に利用する

動画クリエイターの案件市場と生成AIによる業界の変化

動画クリエイターの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

動画クリエイターという案件市場の将来性。AIツールによる半自動化から案件数・単価の減少も

AI技術の進化により、スキルがない方でも動画制作ができるようになりました。編集などこれまで時間がかかっていた作業も半自動化できるようになり、人間が行うべきタスクの数は減っています。これにより、動画クリエイター向けの案件は減少し、単価も安くなっている傾向です。

仕事の紹介やまない動画クリエイターになるにはAIツールを活用して作業者から企画者にポジションを移す

AIツールは撮影や編集を補助する際に役立ちますが、創造性や感性を持っているわけではありません。だからこそ、人の心を動かすクリエイティビティを持った作品を制作できる動画クリエイターであれば、今後も仕事を得続けることができます。

また、編集などの作業はAIツールに任せ、企画や分析などを担当する方法もおすすめです。ターゲットに刺さる企画をゼロから作り上げる工程や、クライアントとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進められるスキルを得られると、長く仕事を続けられる動画クリエイターになることができます。

CHECK

AI技術の進化により、動画クリエイターの案件数は減り単価も減少している
AIツールは作業はできても創造性や感性は持っていないため、クリエイティビティを持つことで仕事を得続けることができる
クライアントとのスムーズなコミュニケーションやプロジェクトを進める推進力を持つことで、今後も動画クリエイターとして活躍できる

動画クリエイターの仕事は、ゲームや広告、SNS動画などを制作することです。現在、動画コンテンツのプラットフォームが増えていることから需要が拡大しており、今後も動画制作のニーズは増えていくでしょう。クラウドソーシングでは10分程度で数千円という簡単で単価の安い案件が多く、エージェント経由では広告動画など10〜80万円ほどの案件を見つけられます。単価を上げるには、拡大している市場で案件を探したり、3DCGやアニメーションスキルといった技術を身に着けることがおすすめです。AI技術の台頭により動画制作の一bが半自動化して案件数や単価が減少している一方、人間ならではの感性や創造性を活かすことで、長く活躍する動画クリエイターになることができます。

フリーランスのモーションデザイナーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのモーションデザイナーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

モーションデザイナーは、ゲームやアニメーションにおけるキャラクターの動きなどを制作する仕事です。フリーランスのモーションデザイナーになると、働く場所や時間にとらわれず自由に稼働ができます。単価の目安は、クラウドソーシングでは月に40〜50万円、エージェント経由では月に45〜75万円程度です。単価を上げるには、大規模なプロジェクトに入ったり、アートディレクターやプロダクションマネージャーとしてキャリアアップしたりといった方法があります。また、長くニーズのあるモーションデザイナーであり続けるためには、人体構造への理解を深めたり、CGプログラミングなどの関連業務について学んだりすることが大切です。

フリーランスのモーションデザイナーの仕事

フリーランスのモーションデザイナーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

モーションデザイナーは求人に対して人材が不足している

現在、モーションデザイナーは求人に対して人材が不足しています。これは、ゲーム業界の盛り上がりにより需要が増えているのに対し、モーションデザイナーとして十分なスキルを持った人が少ないことが理由です。また、他の職種に比べて大量のデータを制作しなければならないことも背景にあります。

フリーランスのモーションデザイナーの主な案件トレンドや業務内容

モーションデザイナーの仕事は、ゲームやCGを使う映像作品において、キャラクターの動きを作ることです。まず、キャラクターを動かす仕組みとなるリギングを制作し、キャラクターの感情に合わせたアニメーターを作ります。作ったデータをキャラクターに実装するまでが、モーションデザイナーの業務内容です。

主に、ゲームやVR、CGを使う映画・映像といった案件があります。

フリーランスと会社員のモーションデザイナーの働き方や業務・案件の違い

フリーランスのモーションデザイナーは、働く場所がオフィスに限定されません。自宅はもちろん、遠方にいながらワーケーションを行うこともできます。また、働く時間の自由度も高いです。ミーティングの時間などに稼働していれば、あとは基本的に何時に稼働してもよいという案件もあります。

CHECK

現在、モーションデザイナーは求人に対して人材が不足している
モーションデザイナーの仕事は、キャラクターの動きを作ること
フリーランスのモーションデザイナーは会社員に比べて働く自由度が高い

フリーランスのモーションデザイナーのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのモーションデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

モーションデザイナー案件をクラウドソーシングで獲得する場合

クラウドソーシングでモーションデザイナーの案件を見てみると、月額40〜50万円の案件が見つけられます。スマホゲームやソーシャルゲームなどの案件が多く、少なくとも半年程度の経験が求められます。

モーションデザイナー案件をエージェント経由で獲得する場合

エージェント経由でモーションデザイナーの案件を見てみると、月額45〜75万円の案件がみつけられます。コンシューマーゲームやVR、広告など案件内容は多岐にわたり、豊富な経験を求められるケースも多いです。

CHECK

モーションデザイナーの案件はクラウドソーシングやエージェント経由で見つかる
クラウドソーシングでは月額40~50万円の案件がある
エージェント経由では月額45~75万円の案件がある

フリーランスのモーションデザイナーになる道のり

フリーランスのモーションデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

モーションデザイナーになるには未経験者の独学では険しい道

独学でモーションデザイナーになるのは、非常に難しいでしょう。3Dデザインソフトの操作は難しく、よりクオリティの作品を作るにはプロに教わることが必須です。ゼロから自分で勉強してモーションデザイナーを目指す道は、おすすめできません。

映像系や情報系の専門学校でグラフィック制作のスキルを身につけておく

未経験からモーションデザイナーになるなら、専門学校に通うとよいでしょう。ソフトの使い方はもちろん、奥行きのある世界観をどのように作るか、複雑なアニメーションをどう表現するかなどを学ぶことができます。

また、専門学校が就職先を探すサポートをしてくれたり、在学中に作品を作ることで就職に繋がったりするケースもあります。同じ仕事を志す友人ができる点も、専門学校に通うメリットです。

グラフィック制作や3Dモデラーなど制作会社でキャリアを経て独立する

フリーランスのモーションデザイナーになる前に、グラフィック制作や3Dモデラーの制作会社に勤めておくとよいでしょう。モーションデザイナーに近い職種の仕事を学ぶことで、次のキャリアステップとしてモーションデザイナーを目指しやすくなります。

また、実際にどのような案件があるのか、仕事をどのように進めるのかなどを学ぶことができます。先輩モーションデザイナーの仕事を間近で見て、難易度の高い仕事が進んでいく様子を見ることができる点も、大きなメリットです。

完全未経験の場合には別のグラフィック制作職種から仕事を始める

完全に未経験の場合は、まず別のグラフィック制作職種から業界に入るのも一手です。例えば、エフェクトデザイナーや3Dモデラーといった職種があります。ここで基本的な考え方を学ぶことで、モーションデザイナーの仕事がしやすくなるでしょう。

CHECK

モーションデザイナーは独学で学ぶことが難しいため、専門学校に通うとよい
独立する前に、グラフィック制作や3Dモデラーなど制作会社で経験を積むべき
完全に未経験の場合は、エフェクトデザイナーなど別のグラフィック制作職種から仕事を始める

フリーランスモーションデザイナーの単価アップや年収を上げる方法

フリーランスのモーションデザイナーとして単価を上げ収入を増やすには、いくつかの方法があります。

アートディレクター・プロダクションマネージャーへのキャリアアップ

モーションデザイナーとして経験を積んだ後、アートディレクターやプロダクションマネージャーにキャリアアップすると年収を上げることができます。

アートディレクターやプロダクションマネージャーは、プロジェクト全体を管理し、作品のクオリティをコントロールするポジションです。クライアントとのコミュニケーションも行うため、クリエイターとしてのスキルはもちろん、ビジネスパーソンとしての能力も伸ばしていく必要があります。

ゲーム業界・VR業界など拡大している市場の大規模プロジェクトに入る

拡大している市場にいることで、単価を上げる方法もおすすめです。現在はゲーム業界やVR業界が伸びており、プロジェクトの予算も大規模なものがあります。最規模なプロジェクトに参画することで単価の高い案件を請け負うことができ、自分のスキルアップにもつながるでしょう。

CHECK

アートディレクターやプロダクションマネージャーにキャリアアップすることで年収が上がる
クリエイターとしてだけでなく、ビジネスパーソンとしてのスキルも伸ばす必要がある
伸びている市場の大きなプロジェクトに入ることで、単価を上げられる

モーションデザイナーだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのモーションデザイナーを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。

質の高いモーション制作のため人体構造の深い理解を深めておく

キャラクターを自然に動かすためには、人体構造への理解が必要です。筋肉はどうつくのか、骨はどうなっているのかなど、書籍などを通じて学びましょう。

リギングの設定やCGのプログラミングなど関連業務の理解を深めておく

人間のキャラクターを作る際、骨や関節を設定するリギングを行います。ここがずれてしまうとキャラクターを動かしたときに違和感が生まれてしまうため、正しく設定することが重要です。

また、キャラクターの動きはプログラミングで構築されます。エンジニアほどの知識は不要ですが、基本的な部分を理解しておくとよりスムーズに業務を進められるでしょう。

ポートフォリオが物を言う職種のため自主制作にも力をいれておく

案件を獲得する際、重要なのがポートフォリオです。自分に何ができるか、どのくらいのスキルがあるかを示すため、しっかりと作り込んでおきましょう。充実したポートフォリオを作ることで、営業の際に説得力のある自己PRができるようになります。

CHECK

人体の構造を勉強してよりスムーズなモーションを表現できるようにする
リギング設定やプログラミングなどを学びより質の高い作品を作る
ポートフォリオを充実させることで案件獲得につながる

モーションデザイナーの案件市場と生成AIによる業界の変化

モーションデザイナーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

モーションデザイナーという案件市場の将来性。WebサイトのUI/UXの応用からニーズは増加

ゲーム業界はまだまだ市場が伸びていることから、今後もモーションデザイナーの需要は拡大していきます。アニメーションや映画、広告といったシーンでも使われるため、様々な案件があるでしょう。

また、Webサイトに使われることも増えてきました。動きのあるビジュアルで、サイトを訪問したユーザーを魅了しています。このように活躍の場が広がっていることから、モーションデザイナーの案件市場は将来性があると言えます。

仕事の紹介やまないモーションデザイナーになるにはトレースではなくオリジナルの作品で腕を上げる

モーションデザイナーとしてこれから活躍していくためには、オリジナル作品をどんどん作っていく必要があります。自分がその時にできるテクニックを駆使した作品を作ることで、次の案件獲得につながりやすくなります。常に最新の情報にキャッチアップし、新しいツールがでたら使えるように触っておく習慣をつけておきましょう。

CHECK

ゲーム業界は市場が伸びており、モーションデザイナーの仕事も増えている
アニメーションや広告、Webサイトなど、モーションデザイナーの活躍の場は広がっているオリジナル作品でスキルアップすることで、今後も需要のあるモーションデザイナーになれる

モーションデザイナーは、ゲームやVRなどのキャラクターの動きを作る仕事です。現在伸びている市場で、求人に対して人材が不足しています。未経験から独学でモーションデザイナーを目指すのは難しいため、専門学校でスキルを身に着ける方法がおすすめです。また、別のグラフィック制作からスタートし、モーションデザイナーにキャリアアップする方法もあります。案件を獲得するためには、ポートフォリオを充実させることが重要です。モーションデザイナーが活躍するゲーム業界が伸びており、Webサイトなど活躍の場も広がっていることから、今後もニーズのある職種だといえるでしょう。

フリーランスのキャリアプラン。理想の働き方を叶えるキャリアプラン・キャリアパスの言語化と達成手法を解説

フリーランスとして独立したいと思っていても、「自分のスキルで食べていけるのか」「この先ずっとフリーランスとしてやっていけるのか」「何から始めればいいか分からない」「そもそも自分の強みやスキルが分からない」などの不安を抱えている方は多いでしょう。今回は、そんな方たちのために、具体的なキャリアプランの立て方をまとめていますので、ぜひ実際に考えてみて、キャリアに対する長期的な不安の解消にお役立てください。

キャリアプランはフリーランスとして長く活躍していくために必要なものです。キャリアプランとは、どんな案件を受けていくかということだけではなく、フリーランスとしてどんな生活をしていきたいかを考えること。ほかの人と比べずに、自分のやりたいことやありたい姿を言語化して、あなただけのキャリアプランを実現しましょう。

フリーランスのキャリアプランは自分自身がどう生きていくかを考えること

キャリア=仕事や職歴とイメージすることが多いと思いますが、実はキャリアという言葉には、仕事や働き方にとどまらない、その人がたどる道や生き方、人生そのものという意味も含まれているのです。

フリーランスにとってのキャリアプランとはどのようなものでしょうか。会社員の人が会社の中でどんな仕事をしていきたいか、どんなポジションに就きたいかなどを考えるのと違って、組織に属さないフリーランスのキャリアプランは、まさに自分自身がどう生きていくかを考えることです。

フリーランスとして活躍していけるか不安な方も、将来のプランを立てることで目指す方向が見えて、安心して活動していけるようになるでしょう。

キャリアパスは特定の職種や職位になるためのロードマップ

キャリアプランができたら、次はそれをより具体化したキャリアパスを考えていきます。キャリアパスとは、かなえたいキャリアに向けたプロセスを示したもの、言い換えると、キャリアプランというゴールに向けたロードマップです。

たとえば、社内で到達したい役職がある会社員の場合、そこに向けた昇進の計画や、昇進のために必要なステップなどがキャリアパスとなります。会社員であれば、会社側からキャリアパスが示されるケースもあり、キャリアのステップは比較的分かりやすいでしょう。

一方、フリーランスのキャリアパスは、誰かが示してくれるものではありません。自分自身で、かなえたいキャリアプランから逆算して考える必要があります。

たとえば、ゆくゆくはクライアントの事業そのものに貢献できるフリーランスになりたいというキャリアプランの場合、「今回の案件はメンバーレベルの業務なので、次はマネジメントレベルの業務を受けよう」など、案件によって身につく経験やスキルからステップを踏んでいくという形です。

フリーランスのキャリアパスは、ひとつひとつの案件の内容やレベルを職位と置き換えて、たどり着きたいゴールから逆算して受注していくこととも言えます。

キャリアプランとキャリアパスは別物です。フリーランスとして理想のキャリアをかなえていくためにはどちらも必要なもの。長期的な目標であるキャリアプランと、それを達成するためにキャリアパスの両方を考えることが大切です。

CHECK

フリーランスのキャリアパスは誰かが示してくれるものではない
案件によって身につく経験やスキルから、ステップを踏んでいくことがキャリアパス
長期的なキャリアプランと、それを達成するためにキャリアパスを考えることが大切

フリーランスにとってのキャリアプランの立て方

「こうなれたらいいな」などと、闇雲に将来をイメージするのではなく、まずはこれまでの経験を洗い出して、そこから自分のやりたいことやありたい姿を考える。それをかなえるために必要なものを整理して、そして実行のスケジュールに落とし込む。

ひとつひとつていねいに掘り下げていけば、あなただけのキャリアプランが描けます。

過去の仕事を棚卸し、得意なこと、やりがいを感じたこと、自分のスキルを書き出す

まずは、これまでやってきた仕事をていねいに振り返ってみましょう。その際のポイントは、得意なこと、やりがいを感じたこと、身についたスキルを漏れなく洗い出す点です。過去を振り返ることで、この先も継続してやっていきたい仕事や、かかわりたい分野、活かしたいスキルなどが見えてくるでしょう。

現在の「理想としている働き方」を具体化する

続いて今現在、理想だと思う働き方を明確にしていきます。受注したい案件の内容や、案件の数、稼ぎたい収入、働く時間や場所、仕事とプライベートのバランスなどをできる限り具体的に考えましょう。

将来の「理想としている働き方」を想像する

目の前の理想が見えてきたら、次は将来的にかなえたい働き方をイメージしていきます。1つ前のステップでは、現状のスキルレベルで現実的な働き方を具体化しましたが、ここでは自分が本当に理想とする状態を想像します。フリーランスとして日々どんな生活を送っていたいか、仕事とプライベートを満足に過ごしている姿を思い描いてみてください。

「理想としている働き方」に対して不足している能力を書き出す

将来の理想が描けたら、それに対する現状とのギャップ、主に「不足しているスキル」を書き出していきます。

たとえば、より上流のデザイン提案業務を受注して、案件単価を上げていき、必要な収入を十分に確保しながら、家族との時間も大切に過ごしていきたい、という将来の理想に対して、まだまだデザインの提案スキルが足りないというような形です。理想の働き方を手にするために必要なものを明確にしましょう。

「能力」と「収益」を両立させる短期・中期・長期の計画に落とす

理想の働き方をかなえるために、身につけなければならないスキルが分かったら、それをスケジュールに落としていきます。その場合も、いきなりすべてを身につけるのは難しいので、「数ヶ月~1年以内の短期目標」「1~3年の中期目標」そして「3年以上の長期目標」と、3段階に分けるのがおすすめです。

先ほどの例の場合、以下のようなイメージです。

  • 短期目標:まずはデザイン案件をたくさん受けて経験を積む
  • 中期目標:自分にとってチャレンジングな案件を受けて業務の幅を広げていく
  • 長期目標:自信を持って提案領域の案件を受けられるようになる

このように、目指す姿に近づくために、スキルのレベルに合わせて期間を区切りながらプランニングしてみましょう。

CHECK

まずは、得意なこと、やりがいを感じたこと、身についたスキルを漏れなく洗い出す
次に、現在と将来の理想の働き方を具体化する
理想に近づくために必要なスキルを整理して、スケジュールに落とし込む

フリーランスがキャリアプランを考える際のポイント・注意点

キャリアプランを考える際のポイントと注意点をまとめます。活用したいフレームワークや、やりたいことがまだ明確ではない方におすすめの方法、自分だけのキャリアプランを考えるヒントなどをお伝えします。これらのポイントを押さえて検討を進めてくださいね。

生活も含めた「Will・Can・Must」で考える

キャリアプランを考える際に活用したいのが「Will・Can・Must」というフレームワーク。ビジネスにおいてモチベーションを保ち、成果を出しやすくするためのものです。

  • Will=ありたい姿、やりたいこと
  • Can=できること、強み
  • Must=やらなければならないこと、求められる役割

この3つの観点で整理します。

そして「Will・Can・Must」の3つが重なり合う部分が、自分の満足度も高く、周りからの評価も高い状態ということになります。この部分の仕事をいかに増やしていくかが、満足できるキャリアをかなえるポイントです。

このうちCanについては、自分1人ではなかなか言語化が難しい場合もあるでしょう。そんな時は、家族や友だち、仕事仲間、またはプロのキャリアカウンセラーなどと対話をしてみてください。自分では見えなかった強みに気づくこともあるでしょう。

また、Mustについては、フリーランスの場合、会社員と違って自分がやるべきことや役割は比較的自由に選べる状態です。WillとMustの重なりができるだけ大きくなるような案件を選ぶことも、理想のキャリアプランをかなえるポイントです。

フリーランスにとってのキャリアプランは生き方そのものを考えることです。

そのため、「Will・Can・Must」を整理する時には、仕事だけではなく、生活も含めて考えましょう。

たとえば、Willの場合は仕事としてやっていきたいことだけではなく、仕事とプライベートの理想的なバランスから、Mustの場合も仕事上で求められる役割だけではなく、家庭で担う役割も含めて考えましょう。

「やりたくない」ことから考え始めるのも一手

やりたいことがある方は、先ほどの「Will」をベースにしたキャリアプランをおすすめしますが、まだやりたいことが明確ではないという方もいるでしょう。そういう場合は、「やりたくない」ことを軸にキャリアプランを考えてみてください。

やりがいを感じないことや苦手なことを避けるのは決して悪いことではありません。フリーランスとして長期的に活躍していくためにも、「やりたくない」ことも整理してみてください。

自分の願望ありきで、市場ニーズを考慮しないのはNG

フリーランスとして特に考慮したいのが市場のニーズです。かなえたいキャリアばかりが先行して、需要のない分野だった場合、案件がなく収入も得られない状態になってしまいます。こうなると、フリーランスとして活動を続けられず、せっかくのキャリアプランも意味のないものになってしまいます。先ほどの「Will・Can・Must」のうちの「Must」に近い話ですが、市場視点からも自分が必要とされているのはどこなのかを把握することが大切です。

あくまでも自分の意見を大事にして、他人と比べ過ぎない

キャリアプランは人それぞれ違うものです。たとえば同じ職種のフリーランスでも、理想の働き方や得意な領域などはそれぞれです。

どれぐらい稼ぎたいのか、仕事に使える時間がどれぐらいあるか、プライベートとのバランスはどれぐらいかなど、その人の希望や状況によって異なります。だからこそ、キャリアプランは周りのフリーランスの人など誰かと比べるものではありません。あなただけのキャリアプランを描いていってください。

CHECK

キャリアプランを考える際に活用したい「Will・Can・Must」のフレームワーク
やりたくないことを軸に考えるのも方法の1つ
「市場ニーズを考慮しない」「周りと比べる」のは要注意

独立した後のスキル・キャリアアップにもキャリアプランは有効

キャリアプランは、フリーランスとしての独立する前にだけ使うものではありません。独立後のフリーランスのスキルアップやキャリアアップにも有効です。

会社員であれば昇進・昇格など、スキル・キャリアアップの分かりやすい指標がありますが、フリーランスは組織内での目標というのはありません。また、日々案件を獲得しなければならないため、確実に収入が得られる「今できること」に業務がかたよりがちです。

しかし同じような案件ばかり受けていては、スキル・キャリアアップはできません。そしてそれは収入アップつながらないということにもなってしまいます。

だからこそフリーランスは、自分で経験の幅を広げ、スキルを磨いていかなければなりません。その時の指針になるのがキャリアプランです。自分がどうしたいか、どこを目指したいのかを明確にしておくことで、次にチャレンジすべき案件が見えてくるでしょう。

キャリアプランはその時々で変化するものです。フリーランスとして活動していく中で、強みとなるスキルが身についたり、やりたいことが見えてきたり、プライベートの変化など、状況によって将来のプランは変わるでしょう。

キャリアプランは1度つくったら終わり、ではありません。フリーランスとしてのありたい姿に近づけるように、常にブラッシュアップを続けていきましょう。

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