メールテンプレあり!あなたの営業メールでは案件が獲れない?クライアントに刺さる書き方教室
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フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスとして活動する上で営業活動は非常に重要ですが、具体的にどうすればよいかわからないという方は多いです。そこで今回は、フリーランスの営業メールについて解説します。営業メールには何をどのように書けばよいのか、注意点は何かなど解説するので、これから営業メールを作る方はぜひ参考にしてください。

フリーランスにとって、営業メールで案件を獲れるか否かは非常に重要です。「メールのひとつやふたつ、書けなくても問題ないだろう」と甘く見ていると、売上が伸びず生活が苦しくなってしまう可能性もあります。クライアントに刺さる営業メールを作るのは、決して難しいことではありません。今回紹介したポイントの一つひとつを丁寧におさえて、しっかり仕事を得続けられるフリーランスになりましょう。
目次
営業メールの重要性
フリーランスは、企業のように営業部や広報部があるわけではなく、自分自身で案件を見つけなくてはなりません。そのため、自分を売り込む手段を多く持ち、様々な面から営業することが重要です。営業メールは、その一つとしておすすめの手段です。
また、会話よりも文面でコミュニケーションを取った方が、自分のスキルや強みを整理して伝えられます。相手にわかりやすく情報を届けられるため、「こういう点が得意なら、この課題を解決してくれるかもしれない」と自分に対するイメージを持ってもらいやすいという点でも、営業メールは有効です。
営業メールの作り方
営業メールの送り先の選定方法
営業メールは、企業のコーポレートページにある問い合わせ先に送りましょう。メールアドレスが載っている場合はそちらに送信し、問い合わせフォームがある場合はそこから送信してください。協業案内などの問い合わせ窓口があれば、そこから問い合わせましょう。
また、Wantedlyなどの求人サイトも活用できます。どんな企業がどんな求人を出しているかチェックし、リスト化して整理しましょう。そこで、自分のスキルや強みがマッチしそうな企業を選定して、メールを送ってください。
営業メールの設計方法
メールを作る際、まず件名にこだわりましょう。ありきたりな内容では埋もれてしまいますし、件名がなければ開いてもらえることはほぼありません。誰が何の目的で送ったかが一目でわかるようにすることで、内容を見てもらえる確率が上がります。
内容で気を付けるべきポイントは、7つあります。多いと感じるかもしれませんが、案件獲得につなげるため以下に気を付けましょう。
自分のHPを添える
自分のポートフォリオやスキル一覧をまとめたHPのURLを載せましょう。メールに実績などをあまりに長々と書くと最後まで読んでもらえなくなるため、メールには一部を記載して詳しくはHPを見てもらうという方法がベターです。
相手企業にどのように役に立つかを書く
相手にとってどんなメリットがあるかを明確にしましょう。単に「SEOライティングが得意です」と書くのではなく、「御社の○○というサービスを○○の顧客層に知ってもらうため、SEO記事を作成します」といったところまで踏み込んでください。
実名と顔を出し、拠点を明らかにする
自分が営業メールを受け取る側だとした時、どこの誰だかわからない人に仕事を頼もうとは思いませんよね。営業メールでは必ず自分の名前と活動拠点を書き、写真も載せるようにしましょう。
どういったスキルがあるかを具体的に書く
「何でもできます」といった曖昧な文章は、まったくアピールになりません。例えばイラストレーターであれば、「ポップな雰囲気のイラストが得意です。特に子供向けサービスのイラストの経験が豊富で、小学生を対象とした○○という商品のイラストを制作しました」といったように、具体的に書きましょう。
料金について記載する
あなたのスキルや強みを気に入ってもらっても、料金がわからなければクライアントは検討できません。目安でよいので、だいたいの価格をメールに記載してください。
ポートフォリオを載せる
あなたの強みやスキルをわかってもらうには、ポートフォリオを見てもらうのが一番です。過去の実績の中で特に自信があるものや、相手のニーズと近そうなものをメールに添付しましょう。
週の稼働時間を記載する
具体的にどのくらい働けるのか、平日・土日の何時ごろに稼働できるかを記載しましょう。ここまで具体的に書くことで、相手は自分に仕事を任せるイメージができるようになります。連絡がつきやすい時間帯も書けるならベストでしょう。
CHECK
・まずは企業のコーポレートサイトや求人サイトを見て、営業メールの送り先を選定
・営業メールにはわかりやすい件名を付け、自分のスキルが具体的にどのように役立つか記載
・料金や稼働時間などをのせることで、相手が具体的に検討できるように
具体的な状況別の営業メールの文面例
募集がない企業への新規営業は、先ほど解説した「自分のHPを紹介する」「稼働時間や料金を明確にする」といったポイントが重要です。あなたのことを知らない方にも「仕事を頼んでみようかな」と思ってもらえるよう、丁寧に情報をのせましょう。
募集案件に対する応募・提案への営業メールは、募集している内容に対して自分が十分なスキルを持っていることを明らかにしましょう。具体的な実績をもとにアピールできるとベターです。
既存クライアントへの単価交渉については、メール一通で話しが終わるとは限りません。メールをきっかけに話し合いの場が設けられ、直接交渉するケースも多いでしょう。そのため、まずはメールで自分の意思を明確にし、ミーティングの場を設けるようにする流れがおすすめです。
募集がない企業への新規営業
件名:HP制作におけるライティング協力のご提案/山田太郎 本文 初めまして、東京を拠点にフリーランスライターとして活動している山田太郎と申します。突然のメール失礼いたします。 今回、貴社のHP制作事業において、ライティング面でぜひお手伝いさせていただきたくご連絡いたしました。 私はこれまで30社以上の企業HP制作に携わっており、キャッチコピーの制作やクライアントへのインタビューをもとにしたライティングなどを担当してきました。 具体的には、下記の私のHPに実績を記載しております。(URL) 現在、最大で週4日・8時間での稼働が可能です。 ボリュームや期日、担当範囲にもよりますが、1サイトあたり5万円から承っております。 もしお時間がございましたら、ぜひ一度対面やオンラインでのお打ち合わせをさせていただけませんでしょうか。 以下の日程などご都合いかがでしょうか? ◯月◯日(月)◯時~◯時 ◯月◯日(火)◯時~◯時 ◯月◯日(水)◯時~◯時 ◯月◯日(木)◯時~◯時 ◯月◯日(金)◯時~◯時 ご多用な恐れ入りますが、どうぞ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。 ーーーーーーー 山田太郎 mail:~~~@~~~ tel:080~~~~ HP:URLーーーーーーー ーーーーーーー |
募集案件に対する応募・提案
件名:HPイラスト案件への応募/山田太郎 本文 初めまして、関西を中心にイラストレーターとして活動している山田太郎と申します。 求人サイト○○にて、HPに掲載するイラストの募集を拝見し、メールさせていただきました。 私は2020年からイラストレーターとして活動しており、これまで50社以上の案件に携わってまいりました。 一例として、下記のサイトに掲載されているイラストを制作しています。 ・(URL) ・(URL) ・(URL) 今回の募集にあった「~~~」「~~~」という条件について、すぐにお役立ちできるスキルを持っております。 稼働時間や料金につきましても、募集案内にあった通りの条件で承れます。 一度詳しいお話を伺う機会をいただけませんでしょうか。 もしお時間がございましたら、ぜひ一度対面やオンラインでのお打ち合わせをさせていただけませんでしょうか。 以下の日程などご都合いかがでしょうか? ◯月◯日(月)◯時~◯時 ◯月◯日(火)◯時~◯時 ◯月◯日(水)◯時~◯時 ◯月◯日(木)◯時~◯時 ◯月◯日(金)◯時~◯時 ご多用な恐れ入りますが、どうぞ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。 ーーーーーーー 山田太郎 mail:~~~@~~~ tel:080~~~~ HP:URL ーーーーーーー |
既存クライアントへの単価交渉
件名:業務内容増加に伴う単価についてのご相談/山田太郎 本文 〇〇株式会社○○様 お世話になっております。山田太郎です。 いつもご依頼をいただき、誠にありがとうございます。 先日、追加の業務内容につきまして伺いました。 本件、ぜひ尽力させていただければと考えています。 一方で、業務内容の変更により、稼働時間が増加が見込まれ、また求められるスキルも高度化することから、 大変恐れ入りますが、単価の見直しをご検討いただけないかと思いメールをさせていただきました。 これまで同様、品質を担保するためにもご検討いただけますと幸いです。 詳しいご提案内容について、ぜひミーティングのお時間を頂ければ嬉しく存じます。 もしお時間がございましたら、ぜひ一度対面やオンラインでのお打ち合わせをさせていただけませんでしょうか。 以下の日程などご都合いかがでしょうか? ◯月◯日(月)◯時~◯時 ◯月◯日(火)◯時~◯時 ◯月◯日(水)◯時~◯時 ◯月◯日(木)◯時~◯時 ◯月◯日(金)◯時~◯時 ご多用な恐れ入りますが、どうぞ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。 ーーーーーーー 山田太郎 mail:~~~@~~~ tel:080~~~~ HP:URL ーーーーーーー |
CHECK
・自分のスキルや実績のわかるポートフォリオをのせる
・稼働時間や料金について明確にする
・対面やオンラインミーティングなどを提案する
営業メールの注意点とマナー
営業メールを送信する時間帯を考える
営業メールは、中旬の火曜から木曜の営業時間内がおすすめです。月初や月末は〆作業などで忙しいことが多く、月曜と金曜もあわただしくしているケースが少なくありません。
また、土日に送ってしまうと週明けには他のメールに埋もれてしまうこともあるので、気を付けましょう。
結論から伝える
丁寧なメールにしようと思い、挨拶などが長くなってしまうミスはよくあります。それでは本題に入る前に削除されてしまうので、結論から入るようにしましょう。相手がメールを読み始めて10秒以内に要件がわかることがベストです。
フリーメールは避ける
フリーメールは自動的に迷惑メールに振り分けられる可能性があります。わざわざ迷惑メールをチェックする方はほとんどおらず、どんなに良いメールを送っても、読んでもらえなければ意味がありません。しっかりと、独自ドメインを利用しましょう。
レイアウトに気を付ける
ぱっと見て読みにくいメールは、読んでもらえないと考えてください。適切な場所で改行を入れること、行間が広すぎず狭すぎないことなど、レイアウトに気を付けるだけで読んでもらえる可能性は高まります。
また、長すぎるメールも相手に悪印象なので気を付けましょう。
テンプレの一斉送信は避ける
どの企業にも対応できる、テンプレ的なメールは送らないでください。読んだ方も「一斉送信しているだろう」とわかってしまいますし、具体的なことが書けないので相手に刺さることはありません。
面倒でも、1社ごとに分析して「どんな内容が魅力的に見えるか」を考えてください。
CHECK
・中旬の火曜から木曜の営業時間に送る
・結論から書き、何のメールかわかりやすくする
・改行などレイアウトに気を付ける
営業メールは、書いていくうちに磨かれていくものです。完璧なメールを作ろうと思っているといつまでも送れないので、「とにかく動く」を意識しましょう。
まずは送信してみて、どんな反応が返ってくるかを確かめてください。
「この内容は入れた方がいい」「こういうポートフォリオは見てもらいやすい」など、送付数や成果をメモしておくと、より効率的に改善ができるためおすすめです。