フリーランスのプログラマーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのプログラマーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

プログラマーの仕事は、ITシステムやソフトウェアの開発です。具体的には、Web計や社内システム系など、主に6つに分類されます。独学でフリーランスにもなれますが、まずは企業で働き、自分より知識を持つ人のもとでしっかり学んだ方がよいでしょう。フリーランスとして独立した後は、仕事をこなすだけでなく新しい言語などを勉強し続けることが重要となります。

フリーランスのプログラマーの仕事

フリーランスのプログラマーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

生成AIの登場により、フリーランスプログラマーの需要の増減は先読みできない

AIが登場して以降、様々な職業がAIに取って代わられると言われています。プログラマーについても「人がプログラミングをする必要がなくなる」と話す人もおり、需要が減るのではないかと言われ始めました。事実、IT大国であるアメリカでは有効求人倍率が下がり、なかなか仕事が見つけにくい状態です。

一方で、DXの推進などITを必要とするシーンは増えています。また、AIだけで完璧なプログラミングができないことも多いです。こういった状況であるため、「フリーランスプログラマーの需要は、今後増えるのか、減るのか」については、非常に先が読みにくくなっています。

プログラマーの種類と主な業務内容

プログラマーはいくつかの種類にわかれます。それぞれ業務内容が異なるので、整理して理解しましょう。

・Web系

WebサイトやWebアプリを作るプログラマーです。ユーザーから見える画面を作成するフロントエンド、サーバーなど裏側部分を作成するバックエンド、システムの全体を開発するフルスタックといった業務があります。

・組み込み、制御系

洗濯機や炊飯器など、家電製品などを作るプログラマーです。組み込みは制御用プログラムで動作させるためのシステムを開発し、制御開発は製品の動きを制御するシステムを作ります。

・社内システム系

特定の企業で、バックオフィスを担当するプログラマーです。企業によって業務内容は変わりますが、システムの保守運用やヘルプデスク、社内インフラの整備などが挙げられます。他の種類とは異なり、プログラミングの知識が必ずしも必要とされません。

・汎用系

膨大なデータを処理できる「汎用機」におけるシステムを開発するプログラマーです。銀行や保険会社といった金融系企業の基幹システムや、国税庁や年金などの政府機関で用いられる基幹システムは、汎用系に含まれます。

・オープン、オンラインサーバー系

オープン系は、パソコンを基軸としたシステム開発です。汎用機ではなくパソコンをベースとしている点が汎用系、と異なります。オンラインサーバー系は、ネット上でユーザーと接続してサービスを提供するコンピューターで、このコンピューターのプログラミングを担当します。

・通信、インフラ系

通信系は、ネットワーク機器のアクセスプログラムを開発するプログラマーです。インフラ系は、ITインフラのプログラムを作り、システムやソフトウェアを作成します。どちらも、仕様書通りに実装を進めます。

エンジニアやSEとの業務範囲の違い

ITエンジニアのことを、略称としてエンジニアと呼ぶことが多いです。ITエンジニアには20種類以上の職種があり、プログラマーやSEもここに分類されます。SEはITエンジニアの一種で、基本的にプログラマーより上流工程を担当します。要件定義や設計などを行い、そこで出来上がった仕様書に基づいてプログラマーが実装やテストを行うという流れです。

フリーランスと企業で働くプログラマーの働き方の違い

フリーランスのプログラマーは、リモートワークができる案件が多いです。エンジニアと違い顧客とのコミュニケーションなども少ないため、自宅や旅行先などで、自分のペースで仕事を進められます。また、スキルを身につければ複数の案件を同時並行で進めることも可能です。その分スケジュール管理能力は求められますが、会社員では得られない高収入を狙えるでしょう。

技術以外のスキルとして設計などの上流工程の能力や実績が今後求められる

プログラミングに関しては、これからAIに取って代わられる可能性があります。だからこそ、SEなどにクラスアップして上流工程に携わる能力が必要です。また、新しい案件を得るためには経歴がものをいうので、クライアントに自分がどんなことをしてきたかアピールする実績が求められます。

CHECK

・プログラマーは、Web系や社内システム系などいくつかの種類にわかれる
・ITエンジニアの中にSEやプログラマーといった職種があり、プログラマーは下流工程を担当する
・フリーランスの場合、会社員に比べて働く自由度が高くより高収入を目指せる

フリーランスのプログラマーのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのプログラマーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

プログラマー案件をクラウドソーシングで獲得する場合

クラウドソーシングでプログラマーの仕事を探すと、週5日稼働で月30万~50万円ほどの案件が多く見られます。ECサイトの構築やシステム開発など、様々な種類があります。

プログラマー案件をエージェント経由で獲得する場合

エージェント経由でプログラマーの仕事を探すと、週5日稼働で月40万~100万円ほどの案件が多く見られます。ゲームプログラミングやシステムプログラミングなど、様々な種類があります。

単価が高いプログラマー案件の特徴

PythonやJavaといった需要の高い言語の案件の中には、単価の高いものもあります。また、実務経験5年以上のプログラマーしか応募できない案件も、高単価であるケースが多いです。高いセキュリティが求められる金融サービス関係の案件も、他のジャンルに比べて単価が上がります。

CHECK

・クラウドソーシングでプログラマーの仕事を探すと、相場は月30万~50万円
・エージェント経由でプログラマーの仕事を探すと、相場は月40万~100万円
・需要の高い言語を使えたり、実務経験が長かったりすると、高単価の案件に応募しやすい

フリーランスのプログラマーになる道のり

フリーランスのプログラマーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

プログラマーになるためには特別な資格は必要はなく未経験・独学からでも可能

プログラマーになるため、必須の資格はありません。もしスキルアップや勉強のために何か取りたいということであれば、PHP技術者認定試験やRuby技術者認定試験、ORACLE MASTERなどがおすすめです。

また、プログラマーは未経験から独学で学べます。プログラミング言語を一つ選び、小規模のソフトウェアを開発してみましょう。作っている過程でエラーが発生するので、それを解決していくことで実力が身につきます。1年半ほど毎日3~4時間勉強すれば、案件を受けられる程度のスキルを手に入れられます。

フリーランスとしてプログラマー案件のみで独立していくことはリスクがある

プログラマーの案件は豊富にありますが、今後はAIの影響で減ってしまう可能性があります。だからこそ、プログラマーだけで独立することはおすすめできません。他の職種と組み合わせることで、リスクヘッジになります。

フリーランプログラマーになるには事前に企業での実務経験とキャリアを伸ばすことが望ましい

プログラマーは未経験から独学で一人立ちできますが、可能であれば先に企業で会社員として働く方法をおすすめします。未経験でも採用している企業が多く、給料をもらいながら学ぶことができるからです。

また、最初のうちは「どう作ればいいのか」「なぜエラーが出るのか」など、悩むことも多いです。そんなときに一人で考え込まず知識豊富な先輩に相談できる環境にいた方が、より効率的効率的に学べるでしょう。

CHECK

・プログラマーになるため必須の資格はない
・未経験からでも独学でプログラミング知識を身に着けることができる
・フリーランスになる前に企業で働いた方がメリットがある

フリーランスのプログラマーから単価アップや年収を上げる方法

フリーランスプログラマーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

システムエンジニアなど上位キャリアの案件を受ける

前述の通り、プログラマーとしてだけ案件を探していると、「収入が上がらない」「仕事が見つからない」といったリスクがあります。そのため、ぜひSEやPL、PMなどを目指しましょう。これらはプログラマーより上流工程を扱う職種で、AIに仕事を取られにくいです。また、平均単価もプログラマーより高いため高収入を目指せます。

プログラマーとして仕様書通りに作っていくうち、全体像が見えこういった職種の方がどんな仕事をしているかもわかるようになります。だんだん自分にはどの職種が向いているか判断できるようになるため、「〇年後にはPMになろう」など目標を持ってプログラマーの仕事をしてみてください。

生成AIやRPAなど技術革新がある分野の案件に対応できるようにする

プログラミングの案件の中でも、革新技術のある分野で案件を獲得できるようにしましょう。例えば、生成AIに携わるためにはPythonやJulia、Java Scriptといった言語が役立ちます。また、RPA開発の現場ではVBScriptやVB.NETがよく使われています。

このようにこれから伸びると思われる分野の案件に備えることで、仕事がなくなるリスクにおびえず、より高単価な仕事を狙うことが可能です。常に業界のトレンドを追いかけ、「今、何が求められているか」を把握してください。

CHECK

・年収を上げるには、プログラマーより上位のSEやPLといった職種を並行させる
・生成AIやRPAなどに対応することで、高単価の案件を狙いやすい
・業界のトレンドを追うことで、常に「どの分野に良い案件があるか」を把握できる

プログラマーだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのプログラマーを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

学習時間を常に確保できるように自分でモチベーションを管理する

プログラマーの知識は、時が経つごとに古くなってしまいます。新しい技術を学び続けなければ、自分の対応できる仕事はどんどん減ってしまいます。そのため学習時間の確保が重要ですが、フリーランスとして働いていると「仕事をこなすだけで精一杯」となってしまう方も多いです。

だからこそ、自分で自分のやる気をキープさせるモチベーション管理が必要となります。具体的には、余った時間で勉強しようとしても上手くいかないため、「毎週〇時間は勉強にあてる」と決めてください。また、「ここまでできたら○○をする」とやる気を出すためのご褒美も考えましょう。

開発だけではなく営業や折衝といったコミュニケーションを疎かにしない

エンジニアの中には、職人気質で人とのコミュニケーションが苦手な方も少なくありません。しかし、単にコードを書くだけのプログラマーはAIに仕事を取られてしまう可能性が高いでしょう。だからこそ、営業や折衝などのスキルを身につけなければなりません。

コミュニケーション能力を高めるというと「人に対して上手く話さなくてはならない」と思う方も多いですが、自分が話すことより相手の話を聞くことに注力してください。また、身近にいる「この人と話していると楽しい」と感じる方の表情や話し方を真似してみると、自分のコミュニケーション能力も上がっていきます。

常に効率化を意識し開発時間の短縮を心掛ける

会社員であれば働く時間が決まっていますが、フリーランスの場合はいつどのくらい稼働するかは基本的に自由です。そのため、同じ案件でも短い時間でこなせれば、次の案件に取り掛かれたり勉強時間を確保できたりといったメリットがあります。また、与えられたタスクを常にスピーディに終えることでクライアントからの信頼も得やすいでしょう。

だからこそ、どうすればプログラミングを効率化できるか常に考えることが大切です。作業中に「これはもっと効率化できるのでは?」と感じたらすぐに調べ、より短い時間で終わらせられるよう心がけてください。

CHECK

・仕事をこなすだけでなく常に勉強時間を確保するよう工夫する
・営業や折衝もできるようコミュニケーション能力を磨く
・効率化を意識し、開発時間が短くなる方法を常に模索する

プログラマーの案件市場と生成AIによる業界の変化

プログラマーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

プログラマーという案件市場の将来性。AIやIoT、VR関連の案件は増加する可能性

プログラマーの案件の中でも、今後伸びると思われているのがAI、IoT、VRの分野です。IoTとは「モノのインターネット」を意味し、最近ではカメラやスピーカーなどがデジタル情報家電としてインターネットにつながることが当たり前になっています。バーチャルリアリティを指すVRは、ゲームはもちろん、医療現場や旅行業界などで活用されるようになりました。

こういったこれから伸びる業界で、何がトレンドになっているか、どんな言語が使われているのかなどを知ることで、長期的に活躍し続けられるプログラマーになれます。

仕事の紹介やまないプログラマーになるには。スキルと経験からキャリアパスを広げ案件の幅を増やす

プログラマーとして経験を積みキャリアパスを広げることが、これからも仕事を得続ける大切なポイントです。プログラマーのキャリアとしては、スペシャリストとしてSEなどを目指すか、マネジメントとしてPLやPMなどになる方向性があります。

いずれにせよ、まずはプログラマーとして実力をつけることが必須なので、仕事をしながら「自分はどちらの道に進みたいか」を考えましょう。実際にSEやPMなどの仕事をしている方に相談すると、現場のリアルな話なども聞けるためおすすめです。

プログラマーは、プログラムを書いてWebアプリや社内システムなどを開発します。必須の資格はなく、未経験から独学でスキルを身に着けられます。一定年数以上の実務経験が求められる案件は、高単価が狙いやすいです。また、SEやPLなど上位キャリアの案件を受けられるようになると、年収が上がります。フリーランスの場合はより多くの案件を受けた方が多くの報酬を得られるため、開発効率を高めることが大切です。

フリーランスのシステムエンジニアの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのシステムエンジニアに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

フリーランスのエンジニアは、多様な業務を行っています。要求分析や要件定義、基本設計など上流工程を担当することが多いです。プログラマーと混同されることもありますが、システムエンジニアが作った仕様書をもとにプログラマーがコードを書くという流れになっています。システムエンジニアに必須の資格はなく、実務経験の方が重要です。フリーランスとして独立する前に、企業で経験を積んでおきましょう。

フリーランスのシステムエンジニアの仕事

フリーランスのシステムエンジニアについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

生成AIの登場により、フリーランスエンジニアの需要増減は先読みできない

フリーランスのシステムエンジニアが今後も仕事を得られるのか考える上で、重要なポイントがAIです。AIはこれまで様々な職業を淘汰すると言われていますが、エンジニアもその対象として挙げられることがあります。

たしかに、プログラミングはAIの得意分野でありコードを書けない方でもプログラムが組めるようになりました。今後、AIを使えば自動でWebアプリやソフトウェアを生成できるようになるでしょう。

しかし、まだまだAIが100%完璧に仕上げることは難しく、最終的には人による確認が必須です。また、顧客の理想をくみ取ったり、メンバーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを円滑に進めたりといった部分でも、人間の必要性が残るでしょう。

システムエンジニア主な業務範囲

システムエンジニアの業務は多岐にわたります。以下、内容ごとに解説します。

・要求分析

要求分析とは、開発をスタートする段階で「この製品を使って何がしたいのか」を明らかにすることです。開発の目的やニーズを初めに整理することで、その後の開発の軸となります。ただし、あくまでもクライアントの要望や希望をまとめる作業であり、すべての内容が実現されるとは限りません。

・要件定義

要件定義とは、開発の目的を達成するためにどのような機能が必要かを明らかにし、業務要件や運用要件などを整理することです。また、予算やスケジュールもこの段階で確定します。クライアントの要望の中で、何ができて何ができないのかをわけて、要件定義書というドキュメントに記録します。

・基本設計

基本設計とは、要件定義にもとづき、どういった動きをするかを決めていく作業です。業務の流れにそって機能を洗い出し、開発範囲となる機能を決定します。また、ネットワークの構成やデータベースのテーブルの定義もこの段階で行います。

・詳細設計

詳細設計とは、基本設計で確定した動きをどう実現するか決めていく作業です。機能設計書を作って機能ごとの処理を記述したり、フローチャートを作ったりします。また、データベースの物理設計書もこの段階で作成します。基本設計はクライアントと一緒に決めていきますが、詳細設計は社内でのみ見られることが多いです。

・プログラミング

プログラミングとは、コードを書いてシステムを作ることです。設計書をもとに、プログラマーが作業を進めます。出来上がったらモジュールごとにテストを行い、次に全体を確かめる結合テストやシステムテストを実施します。

・運用・保守

運用・保守とは、ユーザーにリリース後、システムが問題なく作動するか確認し、何かあれば対応することです。定期的なチェックを行うほか、アップデートなどの変更作業も含まれます。

プログラマーとの業務範囲の違い

システムエンジニアは、クライアントとコミュニケーションを取りながら要件定義を行うなど、より上流工程を担当します。また、要件定義にもとづき仕様書を作るのも、基本的にはシステムエンジニアの仕事です。全体をまとめ、スケジュールを引いたりプロジェクトメンバーをまとめたりといった役割も果たします。

プログラマーは、仕様書をもとにコードを書いていきます。プログラミングが完成した後はテストを行い、バグの修正も担当します。

システムエンジニアは技術・以外のスキルとしてマネジメント力が必要

上記の通り、システムエンジニアの仕事は顧客とのコミュニケーションやプロジェクトの統率がメインです。そのため、プログラミング技術だけでなくマネジメント力が必要とされます。

フリーランスと企業で働くシステムエンジニアの働き方の違い

フリーランスのシステムエンジニアは、自分で仕事を選べます。複数の案件を掛け持ちすることもできるので、稼働すればした分だけ収入も上がるでしょう。会社員のシステムエンジニアは、収入が安定し、福利厚生の恩恵も受けられます。また、仕事で悩んだとき身近に相談できる人がいる点もメリットです。

システムエンジニアは「フリーランスか、会社員か」以外に、「常駐型か、在宅型か」という分類もできます。

・常駐型

開発会社の現場に常駐する働き方です。自分以外のエンジニアとコミュニケーションを取りやすく、スムーズに業務を進められます。同業との会話から最新情報を得たり、悩んでいる課題を解決するヒントを見つけられることもあるでしょう。

・在宅型

自宅やコワーキングスペースなど、どこかに出社せず稼働する働き方です。オフィスに行く手間が省け、ミーティングなど以外は基本的に自由なスケジュールで働けます。また、複数の案件を掛け持ちしたり、エンジニア以外の仕事をしたりといったこともしやすいでしょう。

CHECK

・システムエンジニアの業務は多岐にわたるが、基本的に上流工程を担当する
・システムエンジニアはプログラミングの専門スキルだけでなく、コミュニケーション力やマネジメント力も必要
・フリーランスか会社員か、常駐型か在宅型かによってメリットが異なる

フリーランスのシステムエンジニアのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのシステムエンジニアがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

システムエンジニア案件をクラウドソーシングで獲得する場合

クラウドソーシングでシステムエンジニアの案件を探すと、30万~60万円程度が相場となります。Webシステムの開発やメディアのアプリの開発、CMS移行など内容は多岐にわたります。

システムエンジニア案件をエージェント経由で獲得する場合

エージェントでシステムエンジニアの案件を探すと、40万~80万円程度が相場となります。社内システムの移管やSAPの導入、システムの開発保守など、案件の内容は様々です。

単価が高いシステムエンジニア案件の特徴

単価が高い案件は、5年以上の実務経験を求められることが多いです。また、需要の高いプログラミング言語のスキルが必須となっていることもあります。他にも、PM業務があったりAIを用いた開発の案件は単価が高いです。

フリーランスのシステムエンジニアになる道のり

フリーランスのシステムエンジニアになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

システムエンジニアになることには特別な資格は必要はないが実務経験は必要

システムエンジニアに必須の資格はありません。もし勉強のために何か資格を取りたいという場合には、応用情報技術者試験やシステムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験などが役立つでしょう。

資格よりも重視されるのが、実務経験です。案件を獲得する際も経験年数で足切りされることが多々あります。

実務経験を積んでからフリーランスのシステムエンジニアになる

システムエンジニアとして独立するのであれば、事前に企業に勤めておく方がおすすめです。前述の通り、経験がなければそもそも案件に応募できないケースはよくあります。自分がどのような業務を担当してきたのか、ポートフォリオが作れる程度には経験を積んでおきましょう。

フリーランスとしてシステムエンジニア案件のみで独立するためには他職種の知識を持つ

システムエンジニアとして独立するには、他職種への知識も必要です。プロジェクトをマネジメントする立場になることも多いため、プログラマーやサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアなどについても勉強しておきましょう。

CHECK

・フリーランスのシステムエンジニアに必須の資格はない
・フリーランスのシステムエンジニアとして案件を獲得するには実務経験が必要
・システムエンジニア以外の職種についても知識があるとよい

フリーランスのシステムエンジニアから単価アップや年収を上げる方法

フリーランスシステムエンジニアとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

PLやPMなど上位キャリアの案件を受ける」はいかがでしょう

システムエンジニアとしての案件ではなく、PLやPMとしての案件を受けることで年収を上げやすくなります。PMはプロジェクトの責任者として全体を管理し、メンバーの調整やクライアントとのコミュニケーションを行います。PLはPMが策定した計画を進行させるため、プロジェクトの実行を推進するポジションです。

生成AIやRPAなど技術革新がある分野の案件に対応できるようにする

生成AIやRPAなどの案件は、単価が高い傾向にあります。技術革新とともに新しく生まれたものを扱う分野では、精通しているプロが少なく案件を受けられる人数が少ないため、一案件あたりの単価が上がりやすいためです。常に、どのような分野で技術革新が起きているかをリサーチしておくようにしましょう。

CHECK

・PLやPMの案件は単価が高い
・生成AIやRPAなどの案件は単価が高い
・常にどのような技術革新が起きているかをリサーチしておくことで、高単価案件を探すことができる

システムエンジニアだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのシステムエンジニアを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

学習時間を常に確保できるように自分でモチベーションを管理する

エンジニア業界では常に新しい技術が生まれており、トレンドも頻繁に移り変わります。だからこそ、いつでも最新情報を手に入れたり、新しくメジャーになった言語を学んだりすることが重要です。単に仕事を増やすだけでなく、こういった学習時間を確保できるよう自分自身のモチベーションを保ちましょう。

開発だけではなく営業や折衝といったコミュニケーション・マネジメントも疎かにしない

システムエンジニアとして仕事を得続けるためには、営業力が必要です。自分のスキルをアピールし、プロジェクトに参画するチャンスを広げなくてはなりません。また、マネジメント力も求められます。チームを引っ張る存在としてメンバーや全体スケジュールなどに気を配れるようにしましょう。

システムエンジニアの案件市場と生成AIによる業界の変化

システムエンジニアの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

システムエンジニアという案件市場の将来性。AIやIoT、VR関連の案件は増加する可能性

今後、AIやIoTの分野では案件が増加すると考えられています。AIは文章作成や画像生成だけでなく、様々なシーンで活用されています。IoTもデジタル化に伴い進んでいるため、この分野を担当できるようになると、今後も仕事を得やすいでしょう。また、VRもエンターテインメント業界だけでなく、医療業界や不動産、旅行業などで活用されており、案件が増加すると考えられます。

仕事の紹介やまないシステムエンジニアになるには。特定の業界にこだわらない柔軟性を持つ

今後もフリーランスのシステムエンジニアとして活躍するためには、特定の業界にこだわらない姿勢が必要です。時とともにトレンドとなる業界は移り変わり、一つに固執していると時代遅れになってしまう可能性が高いです。

CHECK

・AIやIoT関連の案件はこれから増加する可能性が高い
・VRは様々な業界で活用されており、今後も伸びると考えられる
・特定の業界にこだわらず、トレンドにあわせ柔軟に業界を変えていくとよい

システムエンジニアは、プログラミングスキルだけではなく、コミュニケーション力やマネジメント力が必要です。1案件30~80万円程度が相場となり、5年以上の実務経験が求められる案件は単価が高い傾向です。常に学習時間を確保し、営業力やコミュニケーション力を高めましょう。

フリーランスが所属しておくべきコミュニティをフリ転編集部が徹底調査。駆け出しフリーランスにもオススメなコミュニティを厳選して発表!

※この記事はプロモーションを含みます。

これからフリーランスを目指す方の中には、「フリーランスに憧れるけど、どんな風に仕事を獲得できるのだろう」「周りに仲間がいないなかで、本当にやっていけるのかな?」と不安を抱えることもあるかと思います。会社員と違い、フリーランスは基本的には一人で活動することが多く、孤独を感じる方も一定数います。

だからこそ、コミュニティへの所属がおすすめです。たくさんの仲間に囲まれ、モチベーションアップやスキルアップの機会を持ちやすくなります。とはいえ、どんなコミュニティに入ればいいのかよくわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、コミュニティの選び方や駆け出しの方にもおすすめのコミュニティをご紹介します。

駆け出しフリーランスにもオススメなコミュニティの選び方

フリーランスはどんなコミュニティに所属するとよいのでしょうか?フリーランスとして独立する方が増える今、コミュニティの数も増えています。そんな中、いくつものコミュニティを様々な観点からチェックしました。その結果わかった、駆け出しの方にもぴったりのコミュニティを詳しく解説します。

コミュニティ選びに悩んだら、まずはイベントに参加してみることがおすすめです。どんな人がいるのか、どんな雰囲気なのか、ネットで調べるだけよりもたくさんのことがわかります。職種や年齢だけでなく、どんなスキルセットを持った方がいるのか、将来についてどんなふうに考えている方が多いのかなどもつかめると、ミスマッチを防げます。イベントは、1つだけに参加するのではなく、複数に顔を出してみましょう。いくつかを比較することで、「自分にはここがあっていそう」とわかります。

どのような形態で運営されているかも重要なポイントです。オンラインだけで開催しているのか、オフラインでも交流があるのか、しっかり事前に確認してください。もちろん、活動内容のチェックも欠かせません。食事会などの交流会をしているのか、セミナーや勉強会なども開いているのかなど、コミュニティによって異なるので自分が求めているタイプのものを探しましょう。

最近では、自由な働き方を求めて独立を目指す方が増えています。フリーランスになると仕事をする時間や場所にとらわれず、たしかに自由度が上がります。その一方で、「具体的にどうやってフリーランスになったらいいの?」「案件はどうしたら獲得できる?」と不安に思う方も多いです。また、独立したものの「年収が半分になった」「孤独で寂しい」とフリーランスになったことを後悔する方も珍しくありません。

そんな失敗を避けるためには、コミュニティへの所属がおすすめです。同じくフリーランスを目指す仲間ができたり、フリーランスの先輩からアドバイスをもらったり、運営の方に独立をサポートしてもらえたりと、たくさんのメリットがあります。

とはいえ、「コミュニティの数が多すぎて、どこに所属したらいいかわからない」と悩んでしまいますよね。そこでフリ転編集部が、国内のあらゆるコミュニティを調査。その結果、「ここは駆け出しの方にもおすすめできる」と自信を持って紹介できるコミュニティを9つ厳選しました。これから独立を目指す方や、フリーランスになったばかりの方はぜひ参考にしてみてください。

フリ転は、2024年に運営が開始されたばかりのフリーランスコミュニティです。デザイナーやライター、エンジニア、マーケターなどを中心に、様々なクリエイターが集まっています。コンセプトは「クリエイターRPGギルド」。

他のコミュニティに比べて、ゆるいつながりを持てることが特徴です。入会の厳しい条件や、メンバーとして課されたタスクはなく、一人で仕事をする傍ら気軽にフリーランス同士のネットワークを持つことができます。

オンラインマガジンには、フリーランスとして働くうえで役立つ情報が盛りだくさん。オンライン、オフラインどちらもイベントを開催しているので、新しい人脈を作りたい方にもぴったりです。セミナーや勉強会では、仕事の進め方やクライアントとのコミュニケーションの取り方、確定申告についてなど、様々なジャンルの勉強ができます。入会方法も簡単で、LINEの友達登録をするだけです。

年会費無料
コミュニティの機能<実施中>オンラインマガジンポートフォリオ掲載交流イベント(オフライン・オンライン)セミナー・勉強会開催<準備中>分科会・イベント企画メンター紹介オンライン学習キャリア支援
運営会社株式会社日本デザイン

今回ピックアップしたコミュニティの中でも、特におすすめできるのは以下の3つです。

フリーランス協会

フリーランス協会は、会員数10万人という国内最大レベルのコミュニティです。サポートの幅も広く、弁護士費用の保険など、これからフリーランスになる方も安心できる充実となっています。キャリアについて個別に相談できる仕組みもあるため、「これからどう案件を獲得していくか」「どのようにスキルアップしていくか」といったことも、プロに直接話せます。

Workship

Workshipは、フリーランスが案件を獲得するためのプラットフォームです。様々な案件が紹介されており、自分の気になるものがあればすぐに応募できます。そこから発展して、Workship LABというコミュニティが生まれました。交流会を通じてメンバーがつながりを持てたり、ウェブマガジンでフリーランスにとって有益な情報を得られたりと、多数のメリットがあります。

新しい働き方LAB

新しい働き方LABは、イベントやセミナーの機会が豊富なコミュニティです。コワーキングスペースの利用もできるので、「フリーランスになったけど、どこで仕事をしよう」「家ではなかなか集中できない」という方にもおすすめできます。また、自分のチャレンジしたいことに取り組める「実験プロジェクト」という仕組みもあるため、能動的に動きたい方にとってはぴったりのコミュニティでしょう。

フリーランスの独立にコミュニティは必要?

フリーランスを目指している方は、「わざわざ独立するのに、コミュニティが必要?」「また会社にいるような気持になるのでは?」と懸念しているかもしれません。しかし、実際にフリーランスになった先輩の話を聞いてみると、様々な観点からコミュニティの必要性を感じられます。

横のつながりがフリーランスとしての成功の明暗を決める

フリーランスの方には様々な悩みがありますが、中でも多いのが「案件が獲得できない」というものです。会社員であれば営業部の方が仕事を取ってきてくれるので制作に集中できたり、自分にスキルや実績がなくとも会社の名前で仕事を得られたりするものです。

しかし、フリーランスになると自分の実力だけで仕事を見つけなくてはなりません。また、案件がなければそのまま収入減になる点も会社員との大きな違いです。多少の蓄えを準備してから独立したとしても、日に日にお金が減っていく恐怖は耐え難いものです。

だからこそ、フリーランスの方には多くの人とのつながりが必要です。昔からの知り合いが仕事を紹介してくれたり、一度仕事をしたクライアントが「あなたの仕事のクオリティが高かったから、知り合いにも紹介したい」と提案してくれたり、つながりをベースに仕事が舞い込むことは珍しくありません。

仕事を得てフリーランスとして活躍し続けるか、案件がなくまた会社員に戻るか。その明暗は、いかにつながりを作れるかにかかっています。

コミュニティが必要な理由

フリーランスにとってなぜコミュニティが重要なのか、その理由はいくつもあります。今回は、特に3つに絞ってご紹介します。

情報や案件の共有による仕事の獲得

最も重要なポイントは、情報共有や案件の共有ができることです。コミュニティには複数のフリーランスがおり、それぞれ人脈を持っています。例えば同じ職種であれば、「今、あの業界で人手が足りてないから案件を獲得しやすい」「このスキルがこれから重要になりそう」「トレンドとしてこれは押さえておきたい」といった話ができます。

フリーランスは、自ら学びの機会を作らなければ、業界の最新情報からすぐに置いて行かれてしまいがちです。だからこそ、常にアンテナを張ってコミュニティ仲間から情報を得ることが重要になります。

また、締め切りが重なり手が回らないタイミングで「この仕事、手伝ってくれない?」という話が回ってくることも珍しくありません。特に、一度仕事をして「この人は信用できる」と思ってもらえれば、それ以降に何度も「また一緒にやらない?」と声をかけてもらえるようになります。

悩み事やトラブルの解決策の共有による心配事の解決

フリーランスのデメリットは、「困った時に気軽に相談できる人がいない」ことです。会社員であれば上司や先輩に相談できますし、同期に愚痴をこぼすこともできるでしょう。しかし、フリーランスは個人で活動しているため、基本的には人に相談することへのハードルが高いです。

しかしコミュニティに入っていれば、同職種のメンバーに「実は最近、こんなことがあって……」と話すことができます。また、フリーランスとして似たような悩みを抱えている人も多いので、一緒に解決に向けた取り組みを実施することができるかもしれません。

大きなトラブルに見舞われても、横のつながりをきっかけに弁護士などを紹介してもらえるケースもあります。何事も一人で抱え込みがちなフリーランスにとって、こういった仲間がいるのは非常に心強いでしょう。

孤独の解消やモチベーションの維持

多くのフリーランスが、「会社にいたころより孤独を感じる」と話します。オフィスに行けば見知った人がいる環境から、完全に一人で仕事をしなくてはならなくなると、孤独感を持つのも無理はありません。客先に出社する働き方もありますが、そこにいるのはあくまでクライアントです。仕事の愚痴を話したり、気軽に仕事後の食事に誘ったりといったことは、なかなかできません。

しかしコミュニティに参加することで、フラットな人間関係を簡単に作ることができます。フリーランスという同じ立場で話も合いますし、「自分は一人ではない」と感じることで孤独感が解消されるでしょう。

また、自分より多くの仕事をこなしていたり、より高単価な案件を獲得している人を見ると、モチベーションにつながります。「あの人も頑張っているから自分も頑張ろう」「いつかあの人のようになりたい」と思える仲間ができるのは、長いキャリアの中でも大きなメリットです。

実際にフリーランスのコミュニティが必要だと思う人は多い

様々な調査の結果、フリーランスにはコミュニティが必要であると考える人が多いことがわかりました。「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、全体の半数を超える52%が、「フリーランス同士が交流できるコミュニティが必要だと思う」と回答しています。その理由として、「仕事の情報交換をしたい」「仕事上の人脈を広げたい」「仕事を増やしたい」といったものが挙げられています。

しかし、実際に「情報交換や問題点の共有のために集まり・ネットワークに参加している」と回答した方は、19.3%にとどまります。ここから、「コミュニティに参加はしたいと思っているが、実際に行動には踏み出せていない人が多い」という状況がうかがえます。

また、「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2024」では「フリーランスとして仕事上でトラブルの経験がある」と答えた人が46.6%を占めました。およそ半数の方が、何らかの問題を抱えた経験があるのは、意外かもしれません。

トラブルの内容としては、「不当に低い報酬額の決定」という回答が最も多く、そのほか「報酬の支払いの遅延」「一方的な仕事の取消し」「報酬の不払い・過少払い」なども挙げられています。

こうしたトラブルに、個人で立ち向かうことは非常に大変です。コミュニティにいる先輩フリーランスに相談することで、より効率的に解決することができるようになります。

現役フリーランスが解説するコミュニティの選び方

ここからは、実際にどうやってコミュニティを選べばいいのか、選別のポイントを解説します。現役のフリーランスである編集部の厳しい目で7つの項目をピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

十分な会員数がいるかどうか

コミュニティに入るメリットは、様々な方と出会えることです。そのため、会員数は重要な指標になります。10人しかいないコミュニティより100人いるコミュニティの方が、自分と同じ職種や年代の方がいる可能性は高いです。

また、人数が多いほど様々な性格や仕事の方と交流できるチャンスがあり、出会いの幅も広がります。「いつもデザイナーとばかり話していたけど、エンジニアの仲間ができて、仕事をする時に新しい視点を持てた」「ディレクターの人に話を聞いて、イラストレーターして何を期待されているかが分かった」といったように、自分と違う職種だからこそ気づけることもあります。コミュニティ探しの際には、まず会員数を確認しましょう。

参加している人の属性が合うかどうか

コミュニティにも性格があり、参加している方の属性は様々です。例えば、若手が多いコミュニティでは20代前半から30代前半までの方が多くを占め、活気に溢れていることが多いです。駆け出しの方も多く、熱気を感じることで自分も「これからフリーランスとして頑張ろう!」と前向きな気持ちになれます。

一方でミドル層が多いコミュニティでは、ある程度の経験があり、「クライアントからのリピートを得るにはどうすればいいか」「次のキャリアステップをどうすべきか」といった具体的な悩みを共有し、お互いに自分の経験を相手に伝えることができます。フリーランス歴が長い人も多く、広い人脈を持つ方とつながれるチャンスもあるでしょう。

属性は、年齢だけでははかれません。例えば、エンジニアの集うコミュニティやマーケターが大半を占めるコミュニティなど、職種が集中しているところもあります。そういった場では、自分と似ているキャリアの方や、同じ悩みを持った方と出会える確率が高いです。話も通じやすく、より多くの情報や仕事を共有し合えるでしょう。

まずは複数のコミュニティのイベントに参加してみて、自分にあっている属性はどんなものかを見極めましょう。

コミュニティが目的に合うかどうか

コミュニティを選ぶときには、目的をはっきりさせることが大切です。何のためにコミュニティに所属するのか、改めて考えてみましょう。

案件獲得

コミュニティに所属することで、案件獲得につなげたいと考える方は多いです。実際にフリーランス同士で仕事を紹介しあうケースは多く、人脈が広がれば広がるほど新しい案件を獲得するチャンスは大きくなります。

コミュニティのイベントなどに参加した際は、メンバー同士で案件についてのやり取りがあるかを確認してみてください。「同じ職種の方で一緒に仕事をすることはありますか?」「仕事を紹介した・された経験はありますか?」など聞いてみると、案件獲得につながるコミュニティかどうかがわかります。

スキルアップ

コミュニティを通じて、自身のスキルアップにつながるケースもあります。業界でどんなスキルが求められているか情報を得られ、資格を取ったり新しいツールを使えるようにしたりといった機会につながります。

また、フリーランスは周りに似たような立場の人がいないことも多く、目標となる人を見つけにくいです。しかし、コミュニティに所属することで同じ境遇の方と出会え、「こんな風になりたい」と思える方と近づき、人を通じたスキルアップもできるでしょう。

福利厚生

コミュニティには、独自の福利厚生を用意しているケースがあります。例えば、所属費用を払うことで、弁護士への相談ができたり、賠償責任保証をつけられたりといったものがあります。フリーランスは自分の仕事や案件獲得に時間を使うことが多く、こういった周辺的な作業をおろそかにしたり、もしもの場合に備えることを忘れたりしてしまいがちです。

そのため、コミュニティに入るだけでこういった問題が解決することは、非常に効率的だと言えるでしょう。コミュニティによって内容は様々なので、事前にHPなどから確認してください。

交流イベント

コミュニティには、ほぼ必ず交流イベントがあります。メンバー同士が集まって、新しい人脈を広げるチャンスです。また、外部から講師などを呼んでイベントを行うこともあります。

クライアントにどのような提案をすればいいのかを学んだり、広告やSEOといった専門的な知識について知見を広げたりと、自分の成長の機会となることが多いので、こういったイベントが頻繁に開催されているコミュニティはおすすめです。

オンライン・オフラインの活動どちらが多いか

コロナ禍以降は、コミュニティにおけるオンラインでの活動が活性化しました。ずっとオフラインで行ってきた交流イベントをオンラインに広げたり、Zoomなどをつないで食事会が開かれたりしています。

人によって、「人間関係を深めるためにオフラインで出会いたい」「気軽に参加できるオンラインでの交流がしたい」など考え方は様々です。自分にあったスタイルの活動を行っているかを見極め、どのコミュニティに所属するかを決めましょう。

月会費や年会費などコストパフォマンスが見合うか

コミュニティに所属するには、月会費や年会費がかかります。いずれもさほど高額ではありませんが、定期的に発生するコストとなるので「今の自分にこれだけのお金を払う価値が、このコミュニティにあるのか」と検討しましょう。

あまり背伸びして高額なコミュニティに入っても、期待値が高くなり思ったより成果が得られないことは多いです。無理なく支払える金額のところに長期的に所属する方が、メンバーとの仲も深まり案件紹介などのチャンスに広がりやすいでしょう。

【厳選】現役フリーランスが選ぶフリーランスコミュニティ8選

フリーランスのためのコミュニティは数多くありますが、今回は現役のフリーランスであるフリ転編集部が選ぶおすすめを、8つ紹介します。それぞれ特徴が異なるので、「自分はコミュニティに何を求めているのか」を考えながら、どのコミュニティに入るか検討してみてください。

フリーランス協会

「フリーランス協会」の特徴や内容

フリーランス協会は、会員数10万人を誇る国内最大級のフリーランスコミュニティです。年会費は1万円で、賠償責任補償がつき、弁護士費用保険が利用できます。オンライン・オフラインのどちらでも運営している点も魅力的です。また、収入やケガ、介護に関する保険もあるので、もしもの時にも安心。ベネフィットプランでは、お得なクーポンなどが利用できます。

他のコミュニティとの違いは、政策提言を行っていることです。フリーランスはまだまだ法的な整備が整っていない部分もありますが、どのような課題やニーズがあるのかを分析し、関係省庁と連携しています。これにより、契約ルールの整備など、フリーランスにとって必要な環境が少しずつ整ってきています。いわば、フリーランス業界をけん引する存在だと言えるでしょう。

フリーランス協会に所属する一番のメリットは、キャリア支援を受けられることです。セミナーやワークショップ開催の他、個別にキャリアについて相談でき、駆け出しの方にもおすすめです。また、企業向け副業・兼業人材活用相談窓口である求人ステーションを運営していたり、地方創生の事業を通じてワーケーションや他拠点居住などのイベントを行っていたりします。

入会までの手間も、ほとんどかかりません。無料会員になるには、メールアドレスや氏名など基本情報を入力するだけ。無料会員でも、オンライン学習やコワーキングスペースの優待といったメリットを得られます。

年会費無料/1万円
コミュニティの機能キャリア支援オンライン学習交流イベントセミナー・勉強会開催ベネフィットプラン利用調査・白書
運営会社一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

「フリーランス協会」に関する口コミ

フリーランス協会に関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「フリーランス協会」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・仕事で使うツールを安く利用できてお得

・ベネフィットがありリーズナブルな価格で商品やサービスを購入できる

・セミナーが充実していて学びがある

今やオンライン会議が当たり前の世の中なので、フリーランスとして仕事をする際にZoomなどの利用は必須です。フリーランス協会に入るだけでこれらをお得に使えるとなると、経費削減につながります。また、セミナーも積極的に開かれています。フリーランスになると納税も自分で行わなくてはなりませんが、確定申告やインボイスについて学べるのは駆け出しの方にとってありがたいでしょう。

デメリット

・政策提言などをしているが的外れだという意見も出ている

・国や政府への行動に対し疑問がある

近年、インボイス制度を巡りSNS上でも様々な議論が行われています。人によっては、フリーランス協会の動きや発言に納得できないということもあるようです。とはいえ、メンバーに対する不満や開催しているイベントの質などについての悪評は見られませんでした。

会員数10万人超という、国内でも最大級の規模を誇るフリーランス協会。大きい組織だけに、安心感があります。セミナーや勉強会など、オンライン・オフライン問わず開催されていますし、キャリア相談もできるので駆け出しの方からフリーランス中級者、ベテランまでおすすめの協会です。

Workship

「Workship」の特徴や内容

Workshipは、登録者が5万人を超えるフリーランスのためのプラットフォームです。3500件もの案件があるため、まだなかなか案件が獲れないという方も新しい仕事のチャンスを得られるでしょう。時給3000円〜5000円と高単価案件も多く、キャリアを積んだ中級~ベテランのフリーランスの方もおすすめです。

そんなWorkshipでは、 2021年5月からWorkship LABというクローズドのコミュニティが生まれました。年会費は無料で、基本的にはXを通じて交流しています。コミュニティ内では、フリーランス同士がお互いの悩みを共有したり、ノウハウを教えあったりと相互的な活動が見られます。また、会員に向けたメルマガも発行されています。

Workshipに参加する一番のメリットは、案件を探せることです。エンジニアからディレクター、デザイナー、マーケター、人事、広報など、幅広い職種の仕事を見つけることが可能です。また、Workship MAGAZINEというオンラインメディアも運営しており、フリーランスのよくある悩みを解決するような記事を読んだり、オンライン・オフラインのイベントに参加できます。

入会するには、まずWorkshipの会員になります。この時、自分の職種や年収などを入力してください。登録が完了するとメルマガが送られてくるようになるので、メール本文中にあるリンクからコミュニティに入会しましょう。

年会費無料
コミュニティの機能案件紹介オンラインマガジン交流イベントセミナー・勉強会開催
運営会社株式会社GIG

「Workship」に関する口コミ

Workshipに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「Workship」の口コミ分析によるメリット・デメリット

Workshipに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

https://twitter.com/miyuki_n1111/status/1841289020879614358

「Workship」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・掲載される案件が増えてきている

・新しい仕事を獲得できる

Workshipは案件探しに特化しているため、これから仕事を獲得していきたいフリーランスにおすすめです。実際にWorkshipから新しい仕事を得て稼働を始めた方のコメントも、SNSで見られました。

デメリット

・自分の求める条件の案件が見つかるかわからない

・週2稼働など、ライトな案件が少ない

Workshipにはたくさんの案件がありますが、それでも自分が求めるものがあるとは限りません。「フルリモート希望」「経験が浅くても挑戦したい」など、こだわりが増えるとなかなか案件が見つからないでしょう。特に、稼働時間の少ない案件はさほど多くはないようです。

これからどんどん案件を探したい方にとって、Workshipは頼もしい存在です。特に仕事を探している駆け出しの方は、クラウドソーシングなどに比べると好待遇の案件を見つけられるでしょう。コミュニティであるWorkship LABに入るにはまずWorkshipへの会員登録が必要なので、アカウントを作り仕事を探してみてください。

新しい働き方LAB

「新しい働き方LAB」の特徴や内容

新しい働き方LABは、クラウドソーシングのランサーズが運営するコミュニティです。様々なフリーランス向けイベントがオンライン・オフラインで開催されており、交流会などを通して新しい出会いが見つかります。

セミナーでは、自分と同じ立場であるフリーランスが講師となり、実際に現場で必要となる知見を共有します。フリーランス向けのコワーキングスペースも利用でき、同業者を見つけやすい環境です。

最大の特徴は、研究員制度を取り入れていることです。これは、今の働き方から新しい働き方にチャレンジしたい方を対象とした制度となります。また、自分がやってみたいことを試せる実験プロジェクトというものがあり、個人で考えた企画を実践したり、企業が指定した企画に挑戦したりできます。

入会は、Googleフォームから氏名や職種などを送信し、Facebookグループに参加をリクエストを送るだけです。申請が承認され次第、すぐに入会できます。

年会費無料
コミュニティの機能キャリア支援交流イベントセミナー・勉強会開催
運営会社ランサーズ株式会社

「新しい働き方LAB」に関する口コミ

新しい働き方LABに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「新しい働き方LAB」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・様々なセミナーに参加できる

・研究員制度で成長できる

・イベントを通じて新しい出会いがある

新しい働き方LABでは、様々なテーマのセミナーが開かれています。SEOやクライアントとのコミュニケーションのほか、どうやってキャリアを築いていくかなど、フリーランスとして知っておくべき内容のセミナーが豊富です。また、研究員制度を使って新しいチャレンジに取り組んでいる方も多く見られました。交流会などイベントを通じて人脈が広がる点も、大きなメリットです。

デメリット

調査の結果、デメリットに関してはSNS上で見つかりませんでした。

研究員制度という、他にはない取り組みを実施している新しい働き方LAB。いきなり研究員として申し込むのはハードルが高いかもしれませんが、過去の研究員の方のレポートなども閲覧できるので、まずはそういったコンテンツからチェックしてみましょう。

FleelanceNow

「FleelanceNow」の特徴や内容

FleelanceNowは、5000人以上のフリーランスが登録しているコミュニティです。職種の幅が広く、エンジニアが20%、デザイナーが20%、コンサルタントが20%、ライターが10%、マーケターが10%、ディレクターが10%、その他が10%という構成になっています。

特徴は、年間100回というイベントの多さです。フリーランス同士が集まって飲食をするものもあれば、地方から起業家を呼びチームを作って課題を解決するための方法を考えプレゼンをするといった実践的なものもあります。基本的にはクローズドのFacebookページで交流しており、ページ内では企業からの依頼も投稿されるため、案件獲得も可能です。

入会は、Facebookの「フリーランスに仕事・案件が集まるグループ(FreelanceNow/フリーランスナウ)」に入会し、承認を待つだけ。アカウントさえ持っていれば、すぐに参加できます。

年会費無料
コミュニティの機能案件紹介交流イベントセミナー・勉強会開催
運営会社フリーランス株式会社

「FleelanceNow」に関する口コミ

FleelanceNowに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「FleelanceNow」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・フリーランスにとって有益なセミナーが開催されている

・コミュニティメンバーと交流できる機会が多い

・フリーランスとして活動している人の話を直接聞くことができる

デメリット

調査の結果、デメリットに関してはSNS上で見つかりませんでした。

FleelanceNowの口コミをリサーチすると、フリーランスにとって学ぶべき情報がたくさん入ってくるコミュニティだと感じられました。年会費も無料で気軽に参加できるので、「色々と見てみたが、結局どのコミュニティに入るか決められない」という方は、まずはここでフリーランスコミュニティデビューをしてみるのはいかがでしょうか。

Home Worker’s Community

「Home Worker’s Community」の特徴や内容

Home Worker’s Communityは、「クリエイティブ/IT業界に関わるヒト・コト・モノをつなぐ。」をコンセプトに、フリーランスに対してWeb制作を中心とした案件を紹介しています。会員数は非公開ですが、エンジニアやデザイナー、ライターなどが登録しており、企業HPの制作やLPの運用などを手掛けています。メンバーの実績作りにするため、セミナー講師やイベント登壇などをバックアップしてくれる点は、フリーランスにとって魅力的です。

Home Worker’s Communityの特徴は、営業代行を依頼できることです。スタッフが企業にヒアリングし、登録しているフリーランスのニーズに合わせて提案してもらえます。営業に苦手意識を持つ方は少なくありませんが、ただ待っているだけで仕事が舞い込んでくる状況を作れるので安心です。

登録には、「フリーランスまたは現場にて実務のご経験3年以上」という資格が設定されています。こちらに該当する方は、まず会員登録ページから基本情報を入力し、実績などを登録します。スタッフが一人ひとりにあった案件を紹介してくれます。

年会費無料
コミュニティの機能案件紹介セミナー・勉強会開催
運営会社ホームワーカーズコミュニティ株式会社

「Home Worker’s Community」に関する口コミ

調査の結果、Home Worker’s Communityに関する投稿はSNS上で見つかりませんでした。

3年以上の経験が求められるだけに、登録しているメンバーは中堅〜ベテランがメインとなりそうです。実力がついてきて制作に集中したい方にとっては、営業代行機能があるHome Worker’s Communityは、とても相性のいいコミュニティでしょう。

Wor-Q

「Wor-Q」の特徴や内容

Wor-Qは、「納品したのに報酬が払われない」「立場が弱く取引先からハラスメントを受ける」といった、フリーランスを取り巻く様々な問題を解決するために生まれたコミュニティです。フリーランスを対象としたリサーチを行いレポートを出したり、トラブルの際に弁護士サポートを提供していたりします。

最大の特徴は、Wor-Q共済という独自の共済を提供していることです。入会することで、基本共済と「団体生命共済」「総合医療共済」「賠償保障制度」「所得補償制度」といったオプションを選ぶことができます。

メルマガを受け取るだけの連合ネットワーク会員は、HPからメールアドレスなどを入力するだけで登録できます。こちらは、年会費がかかりません。3000円の年会費を支払いWor-Qライフサポートクラブに加入すると、様々な福利厚生サービスを利用できるようになります。

年会費無料/3000円
コミュニティの機能交流イベントセミナー・勉強会開催福利厚生サービス
運営会社日本労働組合総連合会

「Wor-Q」に関する口コミ

Wor-Qに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「Wor-Q」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・フリーランスへのサポートが期待できる

・運営団体に対する安心感

発足のきっかけがフリーランスを守るためという背景もあり、取引で弱い立場に立たされがちなフリーランスからの期待感が感じられました。また、主催している団体が日本労働組合総連合会であることから、安心感を持っているフリーランスも多いようです。

デメリット

調査の結果、デメリットに関してはSNS上で見つかりませんでした。

Wor-Qのサイトには様々なレポートや記事が掲載されています。どれも非常に有益で、これからフリーランスとして活躍したい方に読んでいただきたい内容ばかりです。また、取引先とのトラブルの際に弁護士に相談できるなど、フリーランスへのサポートが手厚い印象でした。

@World

「@World」の特徴や内容

@Worldは、200名の登録者を持つコミュニティです。旅好きのフリーランスが集まり、オンラインやオフラインで交流しています。基本的にはSlackでのやり取りをメインに、日々の情報交換やコミュニケーションを行っています。フリーランスだけでなく、フルリモートで働く会社員の方も登録可能です。

@Worldでは、様々な交流会が行われています。月に一度メンバーが近況を報告する全体交流会や、「お酒好き」「朝活希望」などの有志が集まるサークル活動のイベント、ちょっとした雑談のためのオンライン集会など、自分の興味のあるものに参加可能です。また、定期的にワーケーションイベントも開催しているので、普段は訪れない町でフリーランス仲間と一緒に仕事ができる点も魅力です。

入会するには、HPからチケットを購入します。年間チケットの他、月額チケットもあるので「まずは試しに雰囲気を味わいたい」という方は、月額がおすすめです。

年会費19,800円
コミュニティの機能交流イベントセミナー・勉強会開催
運営会社合同会社アットワールド

「@World」に関する口コミ

@Worldに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「@World」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・セミナーに参加すると新しい学びがある

・イベントでメンバーとオフラインの交流ができる

・新しいチャレンジのきっかけがある

@Worldでは、フリーランス向けの様々なセミナーが開催されています。少しとっつきにくい内容でも講師から直接教わることで理解度が上がり、一人で勉強するよりも効率的に学べそうです。また、オフラインのイベントも多々行われており、メンバー同士の交流機会も多いです。

デメリット

調査の結果、デメリットに関してはSNS上で見つかりませんでした。

口コミを調べると、明るく積極的なメンバーが多い印象でした。「旅好き」がコンセプトになっているため、行動力のある方が多いからだと思われます。フリーランスとしてたくさんの経験を積みたい方、積極的な仲間を作りたい方、旅が好きな方におすすめのコミュニティです。

DMMオンラインサロン

「DMMオンラインサロン」の特徴や内容

DMMオンラインサロンは、会員数18万人、コミュニティ数1600以上という大規模なコミュニティです。主な事業として、オンラインサロンの運営を行っている方のサポートを提供しています。英会話やヨガ、占いなどの活動をフリーランスで行っている方には、うってつけのコミュニティだと言えます。

最大の特徴は、バリエーション豊かなオンラインサロンが存在していることです。上記に挙げたもの以外にも、医薬品について知識を得られるサロンや、競馬の情報が提供されるサロン、FXに特化したサロンなどがあります。サロンを開くことで、自分が中心となってコミュニティを形成でき、サロンの活動を通して売上を得られるのは、他のサービスにはないメリットです。

入会するには、まずDMMアカウントを取得します。次に活動名やサロンの概要を入力し、送信します。メールで審査結果が送られてくるまで待ちましょう。

年会費無料
コミュニティの機能オンライン学習交流イベントセミナー・勉強会開催
運営会社合同会社DMM.com

「DMMオンラインサロン」に関する口コミ

DMMオンラインサロンに関する口コミを集めてみました。良い点・悪い点のどちらも確認してみましょう。

「DMMオンラインサロン」の口コミ分析によるメリット・デメリット

メリット

・サロンの内容が勉強になる

・オフラインのイベントにも発展する

・サポートが充実している

DMMオンラインサロンには様々なサロンがありますが、それぞれへの満足度は高いようです。ジャンルに関係なく、「勉強になった」という口コミが複数見られました。また、オンラインサロンから発展して、オフラインのイベントが開かれているケースもあるようです。さらに、オーナー専用サポート窓口があるほか、オーナー向け勉強会やサロン解説支援、オフィスレンタルの利用など、サポート体制も充実しています。

デメリット

・怪しいと思っている人がいる

・お金儲けに関するものが多い

口コミを見ていると、オンラインサロンに対して漠然と「怪しい」「詐欺のよう」といったイメージを持っている方が一定数見られました。しかし根拠はなく、「なんとなく怪しそう」というものばかりでした。また、FXや投資関連のサロンも多いことから、お金儲けについてばかりという口コミも見られました。

SNSで様々な情報をリサーチした結果、DMMはサロン参加者にとっては勉強になり、オーナーにとってはコミュニティを形成できるという、どちらにとってもメリットのあるサービスだということがわかりました。オンラインサロンに対して漠然としたネガティブイメージを持っている方もいますが、根拠のある批判はほとんどなかったため、安心してスタートできるでしょう。

フリーランスコミュニティを上手く活用する方法

フリーランスコミュニティは、入っただけでは意味がありません。上手く活用してこそ、入会した効果を実感できます。

コミュニティに入会して終わりではない

コミュニティに入ること自体が目的になってしまうと、自己成長や人脈の広がりなどにつながりません。入った後に、自分がどう動くかが大切です。どのコミュニティでも交流会が行われているので、まずはそれらにどんどん参加してみましょう。

そこで知り合いを作り、おすすめのセミナーに参加したり、キャリア支援のプログラムを受けたりと、どのように活用の幅を広げればよいか相談するとよいでしょう。

セミナーなどのイベントを体験してから入会する

コミュニティに入ったものの「なんだか合わない」「思っていた雰囲気と違う」と後悔してしまうケースはよくあります。そういった失敗を避けるためには、まず体験をしてみることが重要です。セミナーを受講したり、イベントに参加したりと、実際にどのような活動をしているのか自分の目で確かめてみましょう。

オフラインイベントに参加して横のつながりを作る

ほとんどのコミュニティではオンラインイベントを開催していますが、やはり人との関係をゼロから作るにはオフラインがおすすめです。最初にオフラインで関係を作れれば、そこから先はオンラインでも人脈を保ちやすくなります。参加ハードルの低いメンバー交流会などがあれば、積極的に顔を出しましょう。

コミュニティ内で学びを積極的に交流・発信する

コミュニティに入ったら、自分が学んだことや気づいたことなどを、積極的に発信していきましょう。「恥ずかしい」「間違ったことを言っていたらどうしよう」という不安があるかもしれませんが、何も発信しなければコミュニティ内で自分の存在感を出すことはできません。

「新しい案件を獲得したい」「フリーランス仲間を増やしたい」という目的を達成するために、まずはチャットやコミュニティでのSNSで投稿することから始めてみてください。

【調査結果】フリーランスコミュニティに参加した人の声

フリーランスコミュニティに参加した人は、どのような感想を持っているのでしょうか。様々な切り口から、リアルな声を探してみました。

独立前のフリーランスの不安について調査した結果・・・

フリーランスとして独立する前は、とにかく不安を持っている方が多いです。「本当に自分にできる?」「食べていけなかったらどうしよう」など、生活や将来のキャリアへの不安が多々あります。

また、具体的にどのようにフリーランスになったらいいかわからないという不安を抱える方もいました。営業活動にも苦手意識があり、「仕事が獲得できないかも」という声も見られます。

独立後のフリーランスの後悔について調査した結果・・・

会社員であれば、オフィスに行けば同僚や先輩・後輩、上司・部下などとコミュニケーションを取ることができます。しかし、フリーランスにはそういった関係性の人がいないため、孤独を感じやすいです。自由な時間に働けるものの、寂しさを感じる方は少なくありません。

また、一人で仕事をしているとスキルアップのチャンスを逃してしまうこともあります。モチベーションを保つのも難しく、ついついさぼってしまい後悔している方も多いようです。

フリーランスコミュニティに入った人の声を調査した結果・・・

フリーランスコミュニティに入った方は、実際にどんなふうに感じているのでしょうか。リアルな声を、SNSでリサーチしました。

フリーランスコミュニティのポジティブな意見

コミュニティに参加することで、スキルアップのチャンスを得られることは多いです。どのコミュニティでもセミナーを開催していることが多いため、それをきっかけに新しいスキルを手に入れられます。また、すでにプロとして活躍している方と出会えるため、「今はライターだけど、これからディレクターを目指したい」といった相談ができる点もメリットです。

他にも、身近に同じ立場のフリーランスがいることでモチベーションが上がります。出会いの幅も広がり、そこから案件獲得につながることも多いです。

フリーランスコミュニティのネガティブな意見

フリーランスコミュニティには、マイナス面もあります。特に人づきあいが苦手な方は、人とコミュニケーションをとらなくてはならないため、ストレスを感じてしまうかもしれません。また、フリーランスコミュニティとみせかけたマルチ商法や詐欺に遭ってしまった方もいるようです。

フリーランスコミュニティに入会すべき人とそうでない人

フリーランスコミュニティは、入るべき人とそうでない人にわかれます。以下の条件をもとに、入るべきかどうか改めて検討してみてください。

人付き合いを増やしたくない人は無理に入らなくてもよい

コミュニティに入ると、たくさんの人との出会いがあります。それによって、新しいスキルが身についたり案件獲得につながったりとたくさんのメリットがあります。しかし、そもそも人付き合いをしたくないという方にとっては、コミュニティに入るメリットはほとんどありません。そういった方は、個人で淡々と仕事を進めるスタイルがあっているでしょう。

フリーランスとして長期で活躍したい人には必須

これからフリーランスとして活躍していきたい、不安はあるものの頑張りたいと思っている方には、フリーランスコミュニティへの入会が非常におすすめです。先輩フリーランスから話が聞けたり、同じ立場の仲間ができたりと、仕事を頑張るモチベーションに繋がります。

また、コミュニティからキャリア支援を受けたり、案件を紹介してもらえたりといった、実利面でのメリットも見逃せません。

新感覚RPGコミュニティのフリ転が始動

2024年、新たなフリーランスコミュニティが生まれました。それがフリ転です。まだ運営を開始したばかりなので、メンバーが凝り固まっていたり、運営内容が固定化されていたりといったことがありません。毎月入会するフリーランスがたくさんおり、メンバーの声も運営に反映される、柔軟なコミュニティです。

「とりあえず、勢いのあるコミュニティに入ってみたい!」という方はもちろん、「初期メンバーとしてコミュニティのベースを一緒に作り上げたい」「こんなコミュニティだったらフリーランスのためになるというアイディアを出したい」という方も大歓迎。セミナーや勉強会の内容、オンライン・オフラインイベントのコンテンツなど、メンバーの意見を積極的に採用します。

「クリエイターRPGギルド」をコンセプトとしたフリ転は、エンジニアやデザイナーなど、様々なスキルを持ったフリーランスが集まっています。ぜひ、あなたのクリエイティブなスキルを活かして、フリ転を一緒に盛り上げていきましょう!

年会費無料
コミュニティの機能<実施中>オンラインマガジンポートフォリオ掲載交流イベント(オフライン・オンライン)セミナー・勉強会開催<準備中>分科会・イベント企画メンター紹介オンライン学習キャリア支援
運営会社株式会社日本デザイン

 

徹底した使う人目線で考える「生成AI議事録ツール」正解はコレ

生成AIを活用した議事録生成は、会議の内容を効率的に記録する方法として注目されています。すでに多くのツールがリリースされ、どれを使おうか迷っている人もいるのではないでしょうか。

生成AIによる議事録生成ツールを選ぶ上で、何よりも重要なのは文字起こしの「信頼性」ですが、その先にある「要約の精度」や「重要ポイントの洗い出し」も大事です。「どの会議ツールと連携させるか」や「機能の拡張性」、さらに「無料でどこまで使えるか」も判断材料になるでしょう。

こうしたポイントを踏まえ、さらにnoteの記事にある第三者の視点も交えながら、この記事ではビジネス環境での生産性向上にどのツールが役立つのかを見ていきます。

上手に使えば劇的な効果も期待できる生成AI×議事録生成

生成AIによる議事録生成は、会議中の音声が文字に起こされ、AIがその内容を要約・整理して議事録としてまとめるものです。複数人が参加する会議や、座談会など、多くの発言が飛び交う場面で重宝されます。

議事録を人の手で作成するのはとても負担の大きい作業ですが、生成AIを活用したソリューションにより、手動で議事録を作成する時間や労力を大幅に削減できます。

例えば、noteが設立したAI領域の新事業に取り組む子会社「note AI creative株式会社」では、独自の議事録作成専用ツールを開発したところ、劇的な工数削減効果があったとのこと。

nAcが作成した生成AIのソリューションを使うことで、作業量が96%も削減され、60分の作業が2分で終わるようになりました。

出典:https://engineerteam.note.jp/n/nf86a183111e3

このように、生成AIを使った議事録作成には、業務負担の軽減のほか、スピーディーな情報共有や精度の向上といったメリットがあります。

ここからは、「議事録生成専門」のツールと、MicrosoftやGoogleといった「プラットフォーマー提供型」のツールに分けて、noteで紹介されている記事をもとに、生成AIによる議事録作成ソリューションを検討してみたいと思います。

議事録生成専門ツール

無料版でも汎用性の高い機能が使える高精度ツール「Tl;Dv」

まず「議事録生成専門」ツールとして取り上げるのはTl;Dvです。

「ShotaIwata|株式会社テクノチェーン代表取締役社長」さんのnote記事『生成AI×議事録生成の最強ツール「Tl;Dv」の使い方を徹底解説』をもとに紹介します。

Tl;Dvは、AIを活用して会議の録画と文字起こしを自動化するツール。ZoomやGoogle Meetなどと統合でき、録画中にリアルタイムで文字起こしが実行されます。

キーワード検索機能や、録画に注釈を加える機能も搭載し、チーム全員で効率的な情報共有ができます。

Tl;Dvの大きな特徴の一つが、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど人気のビデオ会議ツールと容易に連携できる点。記事の中でも、既存のワークフローに簡単に組み込むことができる汎用性の高さが評価されています。

キーワード検索機能など、長時間の録画をすべて見直すことなく会議後のレビューで重要ポイントを素早く把握できる点も大きなアドバンテージといえそうです。

無料プランでも、無制限の録画と文字起こしを提供しており、小規模なチームや個人で利用する分には十分な内容でしょう。さらに有料のプランでは、CRM(顧客関係管理)などのシステムと会議データを統合する、より高度な機能が追加されます。

一方で、記事では英語を母国語としない人に対し、Tl;Dvは文字起こしの精度に課題があるとの指摘もされています。

言語学習によるノンストレスな要約も完全無料「Whispo」

次の議事録生成ツールはWhispo

こちらは、初心者でもわかりやすく最新AIなどの技術を解説している「葉加瀬あい(AI-Hakase)」さんのnote記事『【2024年最新】Google DocsやDragonと徹底比較!音声認識ツールWhispoが選ばれる5つの理由 完全無料で10倍速い文字起こしを実現!たった3ステップで使えるAI技術を徹底解説』をもとに紹介します。

Whispoは、高精度な音声認識技術と、大量のテキストデータを学習したAIにより、話し言葉を自然で読みやすい文章に変換してくれます。

他の議事録生成ツールと比べて、無料で利用できるオープンソースである点が大きな特徴です。

notoの記事の中で、Whispoの強みとして挙げられているのが機械学習アルゴリズムを駆使した最新のAI技術です。LLM(Large Language Model)と呼ばれる、大量のテキストデータを学習したAIを使うことで、Whispoは「ただ文字起こしをする」だけでなく「起こした内容をきれいにまとめてくれる」までカバーしてくれます。LLMが、私たちの普段使っている言葉を学習し、話し言葉特有の曖昧な言い間違いを正しく修正してくれるのです。

また、カスタマイズ機能が充実しているのもWhispoの特徴。特定の業界ならではの専門用語に対応した文字起こしや、自分だけのカスタムコマンドの作成など、ユーザーの使い方に合わせて機能の調整ができます。

そして記事でも強調されているポイントが、Whispoがオープンソースであるという点です。これは、多くの議事録生成ツールがクローズドソースなのに比べると、大きな違いといえます。すべての機能が無料で利用できるメリットがあります。

ユーザーフレンドリーながらまだ成長途上?な「notta」

最後に取り上げる議事録作成専門のツールはnottaです。

「ぴの|40代の気づきを与える管理職」さんのnote記事『【Notta】自動文字起こしサービスを使ってみて感じたこと』をもとに、その使い勝手を見ていきましょう。

Nottaは自動で音声を文字起こしし、AIで要約してくれるサービス。1時間の音声データを5分程度で処理し、議事録作成が効率化されます。ただ今回の記事では、精度や機能面での課題と、現状では十分な効率化が得られないとの意見が述べられています。

この記事でまず指摘されているのは、認識精度の問題です。録音デバイスから離れた話者の発言だけでなく、クリアに聞こえるはずの自分の発言でも認識ミスが発生したといいます。

話者分離機能の不安定さも指摘され、文字起こしされたテキストを手動で修正する必要があったとのこと。結論として、議事録作成を効率化する時短目的としては信頼できるレベルにないという意見が述べられています。

一方で、Nottaの長所として、ユーザーフレンドリーなインターフェースが挙げられています。すべて日本語表記でわかりやすく、シンプルな画面で押すべきボタンも迷いにくいデザインになっています。

GoogleカレンダーやZoomとの連携など、豊富な拡張機能もメリットの一つ。オンラインストレージとの連携も可能で、業務のワークフローに統合しやすいのは便利とのことです。また、無料トライアル期間が設けられていることについても評価されています。

ビジネスユースを想定するならベストはこれ

ここまで3つの「議事録作成専門」ツールを見てきました。ビジネスでの利用を想定し、議事録作成の業務負担軽減という観点で考えるなら、精度の高さが評価されているTl;Dvが頭一つ抜けているように思われます。

一方で「会議の参加者が多い」「会議の内容をなる早で関係者に共有する必要がある」など、後からうまく要約しなくてはならない場面では、乱雑な話し言葉をスムーズな日本語にまとめてくれるWhispoという選択肢も十分にあり得るでしょう。

プラットフォーマーの議事録生成ツール

アジェンダ作成から日程調整まで周辺機能にも連携できるMicrosoft「Copilot」

続いて、プラットフォーマーが提供する議事録生成ツールとして、まずはCopilotを取り上げます。

IT業界でマーケターとして活動している「谷垣かける」さんのnote記事『【2024年11月】生成AIサービス「Copilot」とは?何ができるか解説』をもとに、その特徴を紹介します。

Copilotはマイクロソフト社が提供する生成AIサービスで、WordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft365アプリと連携することで、業務効率を上げることができます。そのうちオンライン会議アプリのTeamsと連携することで、議事録作成や要点の表示が可能です。

Copilot 自体ははChatGPTと同じようなAIツールで、チャット形式で自然な回答を返してくれたり、画像を生成してくれたりします。

特徴的なのはWordやExcel、PowerPointといったMicrosoft365の各アプリと連携ができる点。議事録生成に関しては、TeamsにCopilotを連携することで作業の効率化ができます。

オンライン会議中の音声を自動で文字に起こし、さらに会議と同時並行で要点をサイドパネルのチャット欄に表示させる、といった使い方ができます。

また、会議前にCopilotにチャット履歴を読み込ませることで、会議に向けたアジェンダを作成させることもでき、会議終了後には次回の日程をスケジューリングしてもらえるなど、議事録作成だけにとどまらない活用法があるのも魅力といえるでしょう。

注意が必要なのは、Copilotには無料版と有料版があり、無料版でも処理性能の高いAIへのアクセスが可能ですが、Microsoft365アプリとの連携は有料版だけのサービスになる点です。Teamsと連携して議事録生成ツールとして利用するには、有料版の契約が必要になります。

ChatGPTと連携して高精度の要約を自動生成Google「Record, Transcribe & ChatGPT for Google Meet」

最後に取り上げるのは、やはりプラットフォーマー提供の議事録生成ツールであるRecord, Transcribe&ChatGPTforGoogleMeetです。

「かいと/10秒で分かるAI仕事術」さんのnote記事『ChatGPT×google ビデオ会議の議事録を革新する!「Record,Transcribe&ChatGPTforGoogleMeet」の魅力』をもとに紹介します。

Record, Transcribe & ChatGPT for Google Meetは、Chromeの拡張機能の一つで、オンライン会議の生産性を大幅に向上させてくれる強力なツールです。多言語にも対応し、国際的なチームにとっても有用といえます。

Record, Transcribe & ChatGPT for Google Meetの特徴について、記事の中では大きく3点が挙げられています。

1点目が「録音と文字起こし」。オンライン通話中の音声をリアルタイムで録音し、文字起こしを自動で行います。

2点目が「多言語対応」で、20以上の言語での文字起こしと音声翻訳をサポートしています。

そして3点目が「ChatGPTによる要約機能」。長時間の会議でも、重要なポイントをChatGPTが自動的に要約してくれます。

また、導入のメリットとしては時間の大幅な節約や正確性の向上はもちろん、多言語対応による言語バリアの解消や復習の効率化についても言及されています。人間の聞き間違いや記憶の曖昧さを排除し、より正確な議事録が作成できるツールとして、日々のオンラインコミュニケーションを変える可能性を秘めていると評価しています。

会議まわりをまるっとAIに頼りたい人には……

もし日常的にMicrosoft 365 を使っているなら、Copilotの利用がおすすめです。

Teams以外のアプリとも連携して、事前のアジェンダ作成から次回会議のスケジューリングまで、まるっとAIに振れるのはかなり便利なのではと思います。

Record, Transcribe & ChatGPT for Google Meetについては、ChatGPTによる要約精度の高さが魅力的ですが、他のツールでも文字起こししたテキストをChatGPTに要約させる使い方ができるので、決定的な利点にはなりにくいかと思います。

まとめ

今回は5つの議事録生成ツールを見てきましたが、使う人のリアルな目線に立って考えるとそれぞれ一長一短があったように思います。

文字起こしと要約の精度はもちろんベースにあるとして、その他に何を重視するのかで、実は正解も変わってくるのではないでしょうか。費用なのか、拡張性なのか、デザインのわかりやすさなのか、外国語対応なのか、重視するポイントによってツールごとに得意不得意があります。

リモートでのやり取りが定着した現代のビジネス環境では、今後も議事録生成ツールの進化は続くはずです。実際にどんなシーンで使うことが多そうかをイメージしながら、生産性向上と業務負担軽減に役立つツールを選んでみてください。

フリーランスのHTMLコーダーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのHTMLコーダーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

HTMLコーダーの仕事は、HTMLなどを使ってWebサイトの構築を行うことです。よく混同されますが、フロントエンドエンジニアはプロジェクトを俯瞰してユーザーが目にする画面の開発に携わり、プログラマはユーザーの目に触れないバックエンドの開発に特化しているという違いがあります。現在、HTMLコーダーとして正社員を募集している企業は少なく、派遣社員やアルバイト人材がHTMLコーダーとして活躍しています。HTMLコーダーとして成功するためには、ツールを使ってコーディングの効率化に取り組んだり、スケジュールを管理してコーディング以外の勉強をしたりしましょう。

フリーランスのHTMLコーダーの仕事

フリーランスのHTMLコーダーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

HTMLコーダー単体だけでのフリーランス独立の実現は厳しい

現在、HTMLコーダーだけで独立することは難しいでしょう。これは、案件当たりの単価が安く、生活できるだけの収入を得にくいためです。副業として月5万円ほどを稼ぐという目標であれば問題ありませんが、「フリーランスとして独立したい」「月30万円以上は稼ぎたい」という方は、別の職種と並行する選択肢を検討してください。

HTMLコーダーの主な業務内容

HTMLコーダーの仕事は、HTMLやCSSといった言語でWebサイトを構築することです。Webデザイナーの作ったデザインや、ライターの書いた文章が正しく表示されるように作り、動作チェックやバグの修正などを行います。

コーダーとフロントエンドエンジニア・プログラマとの業務範囲の違い

コーダーの仕事はフロントエンジニアやプログラマと混同されることが多いです。コーダーはあくまでコーディングを担当するポジションで、業務内容は比較的限られています。基本的に、ユーザーが見える部分をメインで扱います。

フロントエンジニアはプロジェクト全体を見ながら、ユーザーが目にする画面の開発に携わります。上流工程に関わることも多く、コーダーよりも上位の職種だと言えるでしょう。プログラマは、ユーザーからは見えないバックエンドの開発を行います。データの取得や展開などにも対応できるスキルが必要です。

CHECK

・案件当たりの単価が安く、HTMLコーダーだけで独立することは難しい
・HTMLコーダーの仕事は、HTMLやCSSといった言語でWebサイトを構築すること
・コーダーはフロントエンジニアやプログラマと混同されがちだが、Webサイトのデザインやテキストを取り扱う

フリーランスのHTMLコーダーのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのHTMLコーダーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

HTMLコーダー案件をクラウドソーシングで獲得する場合

HTMLコーダー案件をクラウドソーシングで獲得する場合、1案件あたり1~5万円が相場です。

HTMLコーダー案件をエージェント経由で獲得する場合

HTMLコーダー案件は、エージェント経由では見つかりませんでした。フロントエンジニアやUI/UXデザイナーがコーディングも行うという案件であれば、週5日稼働で20~50万円ほどが相場です。

フリーランスのHTMLコーダーになる道のり

フリーランスのHTMLコーダーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

HTMLコーダーになるのには特別な資格は必要はない

HTMLコーダーは資格職ではないため、必須の資格はありません。転職やスキルアップのために何か取得したい場合は、HTML5プロフェッショナル認定試験やWebクリエイター能力認定試験が役立つでしょう。

未経験・独学でもHTMLコーダーとして実務経験を積むことは可能

HTMLコーダーは、未経験から独学で身に着けられます。というのも、HTMLやCSSは知識がなくても直感的に理解しやすく、他の言語に比べて難易度が低いからです。初心者向けの書籍も多く、ネット上で記事や動画を探すこともできます。

独学で基本的な部分を学び、仕事を通じて実務経験を積むこともできます。簡単な案件であれば数時間で完了することもあるので、報酬を得ながらスキルアップを目指しましょう。

派遣・アルバイトの求人が多く正社員でのHTMLコーダー単体の需要は少ない

現在、HTMLコーダーとして正社員が募集されているケースはほとんどありません。基本的には派遣社員やアルバイトがこの業務を担っています。そのため、HTMLコーダーとしてお金を稼ぐには、副業として取り組むことがおすすめです。また、HTMLコーダーからIT業界に入り、スキルアップして別のキャリアパスを目指す方法もあります。

CHECK

・HTMLコーダーに必須の資格はないが、HTML5プロフェッショナル認定試験などがおすすめ
・HTMLコーダーは、未経験から独学で身に着けられる
・正社員の募集は少ないため、HTMLコーダーとしてお金を稼ぐには副業として取り組むとよい

フリーランスのHTMLコーダーから単価アップや年収を上げる方法

フリーランスHTMLコーダーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

フロントエンド開発の専門スキルを身につけフロントエンドエンジニアになる

まずはHTMLコーダーとして基本を学び、そこから発展してフロントエンド開発も学びましょう。どちらもユーザーから見える画面の開発が業務範囲となりますが、フロントエンドエンジニアの方が上流工程に携わり、より高いスキルが求められます。その分、報酬も高くなるためフリーランスとして独立する道も見えてきます。

JavaScript・PHPのスキルを身に着けWordPressの開発・カスタマイズをできるようにする

より高額な報酬を得るために、JavaScriptやPHPを扱えるようになりましょう。HTMLはWebサイトの基本となる部分を作りますが、JavaScriptで動きをつけ、PHPはバックエンドでデータを取り扱うというイメージです。

また、現在WordPressを使っているWebサイトの数は非常に多く、今後も高い需要が継続すると考えられるため、WordPressのスキルを身に着けることで仕事の幅が広がります。WordPressをカスタマイズするにはCSSの知識も必要となるので、ぜひ勉強してみてください。

構造化データなどSEOに必要なマークアップの方法を学びコーディングをできるようにする

Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードが検索された時、なるべく上位に表示させることをSEO対策と言います。SEO対策には、単語や文章に意味を追加する構造化マークアップが必要です。構造化マークアップに対応できることで、仕事の幅が広がりより多くのクライアントから仕事を得られるようになります。

CHECK

・HTMLコーダーがフロントエンドスキルを身につけると、年収が上がる
・WordPressの開発に対応できるHTMLコーダーは、単価の高い案件を獲得できる
・構造化マークアップについて学びSEO対策ができるようになると、クライアントの幅が広がり年収を上げられる

HTMLコーダーだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのHTMLコーダーを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

コーディングの時間を短くする効率化のための方法を模索する

コーディングを効率化するには、いくつかの方法があります。まずは基本として、ブラインドタッチやショートカットをマスターすることから始めましょう。その後、コーディングの高速化に役立つEmmetを活用したり、ショートハンドを使ったりしてください。

このように効率化を進めることで、時間あたりの仕事量が増え、よりたくさんの案件を受けられるようになります。

コーディング以外のスキルの学習時間を常に確保できるようにスケジュール管理する

コーディング以外のスキルを身に着けることで、請け負える仕事の幅が広がります。しかし、働きながらスキルアップのために勉強を続けることは簡単ではありません。「まずは仕事をして、余った時間で勉強する」といった決め方では勉強が進まないことがほとんどです。しっかり時間を確保できるように、スケジュール管理を徹底してください。

HTMLコーダーの案件市場と生成AIによる業界の変化

HTMLコーダーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

HTMLコーダーという案件市場の将来性。AIの発展でデザインを起こすだけの需要は減る可能性

残念ながら、HTMLコーダーAIに奪われる仕事の候補の一つとなっています。すでに指示通りにデザインを起こす作業であればAIが活用されており、今後はより人間の介入する余地が小さくなるでしょう。そのため、今後もIT業界で活躍するには工夫が必要です。

仕事の紹介やまないHTMLコーダーになるには。コードの修正ができる人材としてWebの他職種への転身も一考

これからも仕事を得られるHTMLコーダーになるためには、コードの修正もできるようになりましょう。コードを書くだけであれば「AIに任せられる」「人を使う意味がない」と思われてしまいます。

そこで、フロントエンドエンジニアとして上流工程に携わったり、PMとしてプロジェクトチームをまとめたりといった他職種への転身もおすすめです。「コードを書くことが好き」という方は、プログラマーになるのも一手です。

CHECK

・HTMLコーダーの仕事は、今後AIに取って代わられる可能性がある
・コードが修正できる人材になることで、今後も仕事を得ることができる
・HTMLコーダーにこだわらず、フロントエンドエンジニアやPMといった他職種の業務も請け負うことで、長期的に活躍できる人材になる

HTMLコーダーは、HTMLやCSSといった言語でWebサイトを構築します。現在、HTMLコーダーの相場は1案件あたり1〜5万円と安いため、副業として案件獲得をすることがおすすめです。HTMLコーダーになるための必須資格はなく、未経験の方も比較的簡単に独学で学ぶことができます。単価を上げるためには専門スキルを身につけフロントエンドエンジニアになったり、WordPressの開発・カスタマイズに対応できるようになったりといった方法があります。決められたデザインを起こすだけのコーディングはAIに取って代わられる可能性があるため、他職種への転向を考えるのも一手です。

フリーランスのフロントエンドエンジニアの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのフロントエンドエンジニアに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリにおいてユーザーが目にする画面の開発を担当します。単にコードを書けるだけでは不十分で、プレゼンテーション能力やコンサルティング能力も必要です。フロントエンドエンジニアの案件は、クラウドソーシングで探すと10〜40万円、エージェント経由で探すと30〜70万円が相場となります。未経験でも独学でスキルを習得できますが、企業に就職し3年以上の実務経験を積む方が望ましいでしょう。言語のバージョンは頻繁に変わるため、常に最新情報にキャッチアップしなくてはなりません。また、業務を効率化して学習時間を確保することも大切です。AIの台頭でコーディングは取って代わられる可能性がありますが、幅広い知識を身に着けたり、一つの分野に特化して専門性を高めたりすることで、市場価値が高くクライアントから求められるフロントエンドエンジニアでいられます。

フリーランスのフロントエンドエンジニアの仕事

フリーランスのフロントエンドエンジニアについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

フロントエンドエンジニアの主な業務内容

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリにおいてユーザーが目にする画面の開発を担当します。初めて利用するユーザーも画面を見てどこをどう操作すればよいのかがすぐわかるよう、使いやすい設計を目指して実装することが仕事です。開発の中で、HTMLやCSSといった言語を使用します。

フロントエンドエンジニアのコーダーやプログラマとの業務範囲の違い

エンジニアの仕事は、システムの全体を設計し、構築していくことです。プロジェクト全体を見ながら、設計や実装を進めます。コーダーやプログラマと混同されることもありますが、役割や業務内容が異なります。

コーダーは与えられた要件に従ってコードを実装し、見た目を整えたり機能を作ったりします。使用する言語はHTMLやCSSです。プログラマは、コンピュータープログラムを設計、開発します。フロントだけでなく、バックエンドの開発にも携わります。使用する言語はC++やC#、JavaScript、Pythonなどです。

フロントエンドエンジニアは実務以外に実装内容を提案・コンサルするスキルも今後求められる

フロントエンドエンジニアは与えられた通りに開発をするだけではなく、自らプロジェクト全体をチェックして推進していくスキルが求められます。そのため、クライアントに実装内容を提案するプレゼンテーション能力や、クライアントの課題や理想を明らかにし実現のために何が必要かを明らかにするコンサルティング能力も必要です。

フリーランスと企業で働くフロントエンドエンジニアの違い

フリーランスのフロントエンドエンジニアは、基本的に働く場所や時間にとらわれません。オフィスに出社するスタイルもありますが、自宅や出先で稼働して、オンラインでコミュニケーションを取ることもあります。また、平日の日中だけでなく早朝や深夜、土日に稼働することも可能です。

自分の裁量で案件を受けられるため、興味のある分野や自分にあったレベルの仕事だけを続けられます。案件を多く受ければ受けるほど報酬もたくさん得られるため、収入が青天井である点も特徴です。

CHECK

・フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリにおいてユーザーが目にする画面の開発を担当する
・フロントエンドエンジニアはコーダーやプログラマと違い、システムの全体を設計して構築していく
・フロントエンドエンジニアは、プログラミングスキルだけではなく、プレゼンテーション能力やコンサルティング能力も求められる

フリーランスのフロントエンドエンジニアのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのフロントエンドエンジニアがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

フロントエンドエンジニア案件をクラウドソーシングで獲得する場合

フロントエンドエンジニアの案件をクラウドソーシングで探すと、1案件あたり10〜40万円の案件が見つかります。開発するものや使用する言語は、案件によって異なります。

フロントエンドエンジニア案件をエージェント経由で獲得する場合

フロントエンドエンジニアの案件をエージェント経由で探すと、週5日勤務で30〜70万円の案件が見つかります。開発するものや使用する言語は、案件によって異なります。

フリーランスのフロントエンドエンジニアになる道のり

フリーランスのフロントエンドエンジニアになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

フロントエンドエンジニアになるのには特別な資格は必要はない

フロントエンドエンジニアは資格職ではないため、特別な資格は必要ありません。転職やキャリアアップのために何か取りたいという方には、CIW JavaScript SpecialistやPHP技術者認定試験、Linux技術者認定資格(LinuC)などがおすすめです。

未経験・独学からでもフロントエンドエンジニアとしてスキルを習得することは可能

フロントエンドエンジニアは、未経験の方でも独学でスキルを習得できます。ネット上にはすでにフロントエンドエンジニアとして活躍している方の記事が多くあり、YouTubeでも動画を活用して学ぶことができます。また、書籍も多数販売されているので、自分で実力をつけることができるでしょう。

フリーランスとしてのフロントエンドエンジニアになるには企業での実務経験3年以上が望ましい

フロントエンドエンジニアはゼロから独学で目指せますが、フリーランスとして案件をどんどん獲得したいという方は、まず企業に就職する方法がおすすめです。3年以上務めることで、Webサイトやアプリ、システムなど一通りのプロジェクトに携われるでしょう。

また、開発する上でどんな問題が発生するか、それらをどう解決するかなどを実践的に学ぶことが可能です。先輩エンジニアに相談もできるため、いきなりフリーランスとして独立するよりも素早くスキルアップでき、独立後の成功につながります。

キャリアパスが豊富なフロントエンドエンジニアは企業での下積み経験に無駄はない

フロントエンドエンジニアは、キャリアパスのバリエーションが豊富です。というのも、ネットワークやサーバーサイドを担当するエンジニアなど様々な分野のエンジニアと働く機会があり、他の職種についてイメージがしやすいためです。

また、プログラミング言語を学んだり、データベースについて学んだりと、幅広い知識が身につきます。幅を広げるだけでなく、一つの分野に特化して専門性を高める方も多いです。こうして得たノウハウを活かして、様々なキャリアパスを実現できるでしょう。

CHECK

・フロントエンドエンジニアになるため必須の資格はない
・独学でゼロからフロントエンドエンジニアとして独立できるが、まず企業で3年ほど経験を積む方が望ましい
・フロントエンドエンジニアは多様な知見が身につきキャリアパスが豊富

フリーランスのフロントエンドエンジニアから単価アップや年収を上げる方法

フリーランスフロントエンドエンジニアとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

プロジェクトにおいて企画や上流工程に携わった経験を持つ

単価を上げるために最も有力な方法は、企画など上流工程に関わることです。クライアントにヒアリングしどのようなニーズがあるのかを整理したり、プロジェクト全体を見てチームをまとめたりします。

こうした経験があると上流工程の業務が必要とされる案件を獲得しやすいです。単にコーディングをする案件よりも報酬が高いため、年収アップにつながります。

フロントエンド実装だけではなくバックエンドの専門スキルを身につける

フロントエンドエンジニアとして一通りの業務がこなせるようになったら、ぜひバックエンドの開発も学んでください。バックエンドとは、ユーザーからは見えない裏側部分の開発です。具体的には、PythonやRuby、JavaScriptなどを使い、データの保存や出力などを行います。フロントとバックのどちらも扱えるエンジニアになることで、請け負える案件の幅が広がり、自分の市場価値を高めて年収アップを実現できます。

プログラミング言語・UI/UXデザインといった実践スキルを身につける

エンジニアだけでなく、コーダーやデザイナーとして仕事をするのも一手です。職種を増やすことで案件の幅が広がり、より高収入を目指しやすくなります。また、コーディングやデザインの分野も理解できるようになることで、全体を考慮したフロントエンド開発ができるようになります。そういった人材は少ないため、希少価値が高くより高い報酬で案件を請け負えるようになるでしょう。

CHECK

・収入を上げるには、上流工程に関わった実績を作る
・バックエンドの開発もできるようになると、単価アップにつながる
・コーディングやデザインの知識も身に着けることで、高単価な案件を受けやすくなる

フロントエンドエンジニアだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのフロントエンドエンジニアを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

バージョンの移り変わりが早い言語であるフロントエンドだからこそ最新技術をキャッチアップする

フロントエンドではHTMLやCSS、JavaScriptのほか、PHPやTypeScriptを使うこともあります。これらは頻繁にバージョンが変わるため、常に最新の情報にキャッチアップすることが大切です。新しい情報を知らなければ、開発が上手くいかないだけでなく、クライアントからの信頼も失ってしまいます。

実装時間を短くする効率化のための方法を最新のツールなどを駆使し模索する

フリーランスは、会社員と違い働けば働くほど収入が上がります。つまり、効率化を進めることで高い年収を目指せます。テストの自動化やビルドツールの利用、テンプレートエンジンの活用など、常に「どうすれば効率化できるか」を模索してください。最近ではSNSやYouTubeなどで「開発を爆速にする方法」などを投稿している方も多いので、幅広く情報収集しましょう。

実装以外のスキルの学習時間を常に確保できるようにスケジュールやモチベーションを管理する

フリーランスとして収入を得続けるには、スキルアップし続けることが大切です。仕事に追われて一日が終わってしまうと、現状より上のレベルにはなれません。

だからこそ、勉強時間を確保することを意識してください。日ごと、週ごと、月ごとのスケジュールを引き、いつどのような勉強をするかあらかじめ設定しておきましょう。また、モチベーションが下がらないように「この案件が終わったら○○をする」「ストレスがたまったら○○で解消する」など、自分のやる気を保つための方法をいくつか持っておいてください。

フロントエンドエンジニアの案件市場と生成AIによる業界の変化

フロントエンドエンジニアの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

フロントエンドエンジニアという案件市場の将来性。AIの発展で実装だけの需要は減る可能性

フロントエンドエンジニアの仕事の中でも、実装に関してはAIに奪われてしまう可能性があります。すでに、設計通りに作成するだけであればAIが一瞬で生成できる段階に来ています。そのため、「実装しかできないエンジニア」では今後仕事を得ることが難しいでしょう。

仕事の紹介やまないフロントエンドエンジニアになるには。スキルと経験からキャリアパスを広げ案件の幅を増やす

AIに負けず今後も仕事を獲得していくためには、キャリアパスを広げることが大切です。「キャリアパスが豊富なフロントエンドエンジニアは企業での下積み経験に無駄はない」で説明した通り、フロントエンドエンジニアは様々な分野のエンジニアについてイメージがわきやすく、幅広い知識を身に着けたり、一つの分野に特化して専門性を高めたりといったことができます。こういった工夫をすることで自分の可能性を広げて、「実装のみ」以外の案件をどんどん獲得しましょう。

CHECK

・現在、設計通りに実装するだけであればAIに一任できる段階にきている
・フロントエンドエンジニアとして今後も活躍するには、キャリアパスを広げることが大切
・近しい職種について学んだり、何かに特化して専門性を持ったりすることで、案件の幅が広がる

フロントエンドエンジニアはシステムの全体を設計し、構築します。コードを実装するコーダーやプログラマとは業務内容が異なります。フリーランスのフロントエンドエンジニアは、基本的に働く場所や時間にとらわれません。資格職ではありませんが、CIW JavaScript SpecialistやLinux技術者認定資格(LinuC)などが役立つでしょう。フロントエンドエンジニアはキャリアパスが豊富で、上流工程に関わったり専門スキルを身に着けたりすることで長期的に稼ぐことができます。また、効率化の方法を模索したり最新のツールを活用したりといった点も、収入アップの秘訣です。

フリーランスのUXデザイナーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのUXデザイナーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

UXデザイナーの仕事は、ユーザーの行動を分析し、ワイヤーフレームやヒエラルキー、コンテンツレイアウトなどを作ることです。最近ではAI統合デザインがトレンドとなっており、クロスプラットフォームのUXも増えています。UIデザイナーになるため必須の資格はありませんが、色彩検定やウェブデザイン技能検定などを持っていると役立ちます。これからフリーランスのUIデザイナーを目指す方は、いきなり独立するのではなく、まず会社員として2年以上の経験を積んだ方が案件を獲得しやすいでしょう。また、フロントエンド開発のスキルを身に着けたり、データ分析能力を高めたりすると、市場価値が上がりより高収入を目指せます。

フリーランスのUXデザイナーの仕事

フリーランスのUXデザイナーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

スマホやオンラインのサービスの広がりに伴い需要は増加傾向

この十数年でスマートフォンが広く普及し、様々な種類のオンラインサービスが展開されました。それにともない、UXデザイナーの需要は高まっています。すでにたくさんの案件が募集されていますが、今後もUXデザインに関する仕事の量は増えていくでしょう。

UXデザイナーの5段階モデルと仕事内容

UXの5段階モデルとは、UXを5つにわけた概念です。1つ目が戦略で、プロジェクトのベースとなります。ユーザーのニーズを掘り下げ、ビジネス目標や製品・サービスの目的を定義します。2つ目が要件で、機能要件やコンテンツ要件を定義し、プロジェクトの範囲を定めることでどこに焦点を当てるかを明確にします。

3つ目が構造で、情報アーキテクチャを設計したり、インタラクションデザインを開発したりといったことが含まれます。4つ目が骨格で、インターフェースデザインやナビゲーションデザイン、ユーザーインターフェースのレイアウトなど、いわゆるデザイナーの仕事として想像しやすい業務が多いです。5つ目が表層で、ビジュアルデザインをクリエイティブしたりタイポグラフィやイメージを考えたりといったことが含まれます。

UXデザイナーの仕事は、上記のような各段階を通じて、ユーザーが製品やサービスを利用したときに得る体験をデザインすることです。

UXデザイナーとUIデザイナー職種・業務範囲・成果物の違い

UXデザイナーとUIデザイナーは仕事内容が混同されることもありますが、実際には異なります。

UXデザイナーは、ユーザーにとってより快適で楽しい体験を作るために、ワイヤーフレームやヒエラルキー、コンテンツレイアウトなどを作ります。求められるスキルは、クリティカルシンキングやデータ分析、プロジェクトマネジメントなどです。

UIデザイナーは、製品の購入やサービスの契約を促すことを目的としており、モックアップやインタラクションデザイン、アニメーションなどを制作します。ビジュアルクリエイティブはもちろん、グラフィックデザインやタスクオリエンテッドといったスキルが必要になるでしょう。

UXデザイナーにこそ求められるスキルセット

UXデザイナーに求められるスキルは、主に3つです。1つ目は、クリティカルシンキングです。ビジネスが抱える課題を、どうすればデザインの力で解決できるかを考えなくてはなりません。課題の内容は企業や事業によって様々であるため、テンプレートの対応はできず毎回ゼロから見つけ出す必要があります。

2つ目は、データ分析です。PV数やUU、セッション数などを始め、性別や年齢といったユーザーの属性など、多様なデータを集めます。そこから「どのようなデザインが好まれているか」「何を変化させればよいか」を考えデザインを設計しなくてはなりません。

3つ目は、プロジェクトマネジメントです。UXデザイナーは全体の大枠となる部分のデザインを行い、細部の設計はUIデザイナーなどに任せます。また、ライターやフォトグラファーなどと連携することも多いため、プロジェクト全体を見ながらコミュニケーションを取り、チームとしてプロジェクトを前に進める力が求められます。

フリーランスのUXデザイナーの主な案件トレンドや業務内容

UXデザイナーとして最近トレンドとなっているのが、AI統合デザインです。ブレインストーミングをしたり調査計画を作ったりといった部分は、AIに任せるケースが増えてきました。また、最近ではクロスプラットフォームのUXが多く、今後もこのトレンドは続くと考えられます。

フリーランスと会社員のUXデザイナーの働き方や業務・案件の違い

フリーランスのUXデザイナーは、案件を受ければ受けるほど収入が増えます。会社員はどれだけ仕事をこなしても月給は一定のため、この点は大きな違いだと言えるでしょう。また、フリーランスの場合は働く場所や時間にとらわれず、自宅や旅行先で作業をしたり、土日祝日や深夜に稼働したりといったことも可能です。

CHECK

・スマホやオンラインのサービスが増え、UXデザイナーの活躍の場も広がっている
・UXデザイナーは、ワイヤーフレームやヒエラルキー、コンテンツレイアウトなどを制作する
・UXデザイナーは、クリティカルシンキングやデータ分析、プロジェクトマネジメントといったスキルが求められる

フリーランスのUXデザイナーのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのUXデザイナーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

UXデザイナー案件をクラウドソーシングで獲得する場合

UXデザイナーの案件をクラウドソーシングで探してみると、Webサイトやスマートフォンアプリ、システムに関する案件が多数見つかります。単価は、週5日稼働で15万〜40万円程度が多いです。

UXデザイナー案件をエージェント経由で獲得する場合

UIデザイナーの案件をエージェント経由で探してみると、Webサイトやスマートフォンアプリ、システムに関する案件が多数見つかります。単価は、週5日稼働で20万〜80万円程度がメインです。

CHECK

・クラウドソーシングでもエージェント経由でも、Webサイトやスマートフォンアプリ関連の案件を見つけられる
・クラウドソーシングでは週5日稼働で15万~40万円程度の案件が多い
・エージェント経由では週5日稼働で20万~80万円程度の案件が多い

フリーランスのUXデザイナーになる道のり

フリーランスのUXデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

UXデザイナーになるのには特別な資格は必要はないがスキルと実務経験は必須

UXデザイナーは、必須の資格がありません。無資格でも仕事はできますが、色彩検定やウェブデザイン技能検定、UX検定などがあると役立ちます。

基本的には、資格よりもスキルと実務経験が求められます。スキルについては、上記で解説した通りです。実務経験は、少なくとも2年以上の経験がなければフリーランスとして案件を獲得するのは難しいでしょう。

未経験からUXデザイナーになる道のりは困難。まずは企業でWebデザインの実務経験から始める

未経験でフリーランスのUXデザイナーを目指している方は、まず企業で経験を積んでください。高いスキルがあっても、実際に仕事をしたことがなければ仕事が見つかりません。

また、企業に勤めていれば、デザインについて悩んだときに周りの人にすぐ相談ができます。自分よりもスキルの高い上司や先輩の仕事を身近で学べる点も、大きなメリットです。

CHECK

・資格を持っていなくても、UXデザイナーになることができる
・UXデザイナーとして案件を獲得するには、2年以上の実務経験が求められることがほとんど
・まずは会社員として経験を積み、その後独立する方法がおすすめ

フリーランスUXデザイナーの単価アップや年収を上げる方法

フリーランスUXデザイナーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

フロントエンド開発の専門スキルを身につけフロントエンドエンジニアの案件を狙う

フロントエンド開発とは、ユーザーが目にする部分のソフトウェアの開発です。UXデザイナーとは「ユーザーが直接操作・閲覧する部分」に携わるという共通点があります。UXデザイナーだけでなく、プログラミングを勉強してフロントエンドエンジニアとしても仕事ができるようになることで、幅広い案件を獲れるようになり収入アップにつながります。

A/Bテストやユーザー行動分析などデータ分析とコンサルティング能力を高める

異なるデザインを用意してどちらの方がコンバージョンにつながるかなどを検証するA/Bテストや、Web上やアプリ上でのユーザーの動きについて情報を収集し分析するユーザー行動分析などに対応できるようになると、より価値の高いUXデザイナーとして活躍できます。

また、単にデザインを作るのではなくコンサルティングまでできるようになることで、より単価の高い案件への挑戦が可能です。そのためにも、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力をぜひ磨いてください。

言い値での案件獲得ができるような代表作となる実績を作って広報活動を行う

UXデザイナーとして単価交渉をするには、自身の代表作が必要です。「あのサイトを作った」「あのアプリを担当した」とクライアントにアピールできるよう、大きなプロジェクトに参加しましょう。また、営業資料を作ったり、SNSに投稿したりと、自分の実績が第三者から見てわかるようにする工夫も必要です。この場合、事前にクライアントに対し「自身のポートフォリオにのせてよいか」「SNSに投稿してよいか」と確認を忘れないでください。

CHECK

・フロントエンド開発ができるUIデザイナーは収入が上がる
・データ分析やコンサルティング能力を高めると、より単価の高い案件を獲得できる
・自身の代表作となる実績を作っていくことで、単価の高い仕事を得て年収を上げていくことができる

UXデザイナーだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのUXデザイナーを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

最新技術や動向やサービスの実体験からインプットの引き出しを増やしておく

第一線で活躍しているUIデザイナーは、常にトレンドに敏感です。現在どのようなものが流行っているのか、新しくどんな技術が生まれたのかなど、いつでも情報を集めておくようにしましょう。

また、自分自身がユーザーの立場になる機会も増やしてください。開発目線ではなくユーザー目線で様々なサービスに触れることで、「こういったデザインがよい」「こういうデザインはわかりにくい」といった実体験に基づいたインプットが増え、自身がUXデザイナーとして仕事をする際に役立ちます。

第一線で活躍するUI/UXデザイナーがスピーカーのセミナーやカンファレンスに赴く

フリーランスとして働いていると、同僚や先輩もおらず情報のキャッチアップが難しくなりがちです。だからこそ、成功しているUXデザイナーは自らセミナーやカンファレンスなどに参加し、新しい情報をインプットしています。

「直接の売上にならないから時間がもったいない」「そんなことをしているくらいなら仕事をしたい」という気持ちになるかもしれませんが、こういった場で知識を学びネットワークを広げることで、新しい仕事につながり収入アップにもつながるので、ぜひ参加してください。

インプットした知識をもとに実際に自分で自分のデジタルプロダクトを作ってみる

新しく得た知識は、どんどんアウトプットしていきましょう。クライアントの仕事で活かせるシーンがない場合は、自分でプロダクトを作ってみるのも一手です。それをポートフォリオにして営業資料として見せたりSNSに載せたりすることで、最新情報をおさえたUXデザイナーであるとアピールできます。

CHECK

・これからのUXデザイナーには常に最新情報を集めたり、ユーザーとしての体験を増やしインプットしたりといった努力が必要
・積極的にセミナーやカンファレンスに参加し、知識を得て人脈を広げることが大切
・知識をインプットしたら、自らプロダクトを作りアウトプットするよう心がける

UXデザイナーの案件市場と生成AIによる業界の変化

UXデザイナーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

UXデザイナーという案件市場の将来性。AIの発展で実装工程の中の分割的作業には価値がなくなる

AIの発展により、今や専門的な知識を有しておらずともUXデザイナーの業務をこなすことができるようになりつつあります。すでにUXデザイナーとして活躍している方であれば、リサーチや情報設計、ワイヤーフレームの作成などは、今までの何倍も速いスピードで機械的に完了させられると実感しているのではないでしょうか。これからUXデザイナーを目指す方は、こういった機械的な作業だけできるようになっても仕事を得ることは難しいでしょう。

仕事の紹介やまないUXデザイナーになるには定量化できない人間心理に向き合い仕事をする

今後も活躍できるUXデザイナーになるには、機械的に進められない部分を積極的に対応しなくてはなりません。すでに算出されたデータからわかることだけでなく、データをもとに「こういう課題があるのではないか」と推測したり、クライアントが言語化できていない部分をくみ取ってわかりやすく整理してあげたりといった技術が求められます。人間心理を理解して一歩先の仕事ができるUXデザイナーになれれば、今後も仕事を獲得し続けることができるでしょう。

CHECK

・AIの発展により、UXデザイナーの業務でも機械的な作業は誰でもできるようになっている
・これから活躍するUXデザイナーになるには、データの先にあるニーズを見つけ出すことが大切
・クライアントの課題を言語化できるUXデザイナーには、今後も多くの仕事が集まる

UXデザイナーの仕事は、戦略、要件、構造、骨格、表層の5つの要素から成り立っています。これらの業務の中で必要とされるスキルは、クリティカルシンキングやデータ分析、プロジェクトマネジメントなどです。フリーランスのUXデザイナーは会社員に比べて自由度が高く、案件を受ければ受けるほど収入を増やすことが可能です。案件の相場は、クラウドソーシングで15万〜40万、エージェント経由で20万〜80万円程となります。自身の代表作となる実績があると、営業活動がしやすく収入アップにつながるでしょう。また、AIが台頭するなかでも仕事を得られるUXデザイナーになるためには、人間心理を一歩先の仕事ができるように工夫することがおすすめです。

フリーランスのUIデザイナーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説

フリーランスのUIデザイナーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。

UIデザイナーは、Webサイトやアプリのデザインを行います。世界的にDXが進む中、UIデザイナーの需要は拡大中。フリーランスとして活躍する人も増えており、会社員と違い、場所や時間にとらわれない働き方を実現しています。独立するためには、まず企業に入り実務経験を積む方法がおすすめです。UIデザイナーとして自身の価値を高めるには、UXリサーチやユーザーテストなど企画も提案できるようになるとよいでしょう。また、最新技術や動向などトレンド情報のキャッチアップし、ユーザーからのフィードバックを活かせると、市場価値を高められ高単価な案件の獲得につながります。

フリーランスのUIデザイナーの仕事

フリーランスのUIデザイナーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速で需要が急速に増加

ここ数年で、各業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進んでいます。それにともないUIデザイナーの需要は拡大しており、ITやDXに知見のある方は特に仕事が増加している傾向です。

UIデザイナーとUXデザイナーの職種・業務範囲・成果物の違い

UIデザイナーとUXデザイナーは、とても似ていますが違いもあります。UIデザイナーがブランディングやビジュアルデザインを行うのに対し、UXデザイナーはユーザージャーニーやナビゲーションを担当します。

また、UIデザイナーは、モックアップやインタラクションデザイン、アニメーション、ビューポートレイアウトなどを制作します。一方で、UXデザイナーの制作物は、ワイヤーフレームやヒエラルキー、コンテンツレイアウトなどです。

UIデザイナーに求められるスキルセット

UIデザイナーには、グラフィックデザインのスキルが必須です。また、ビジュアルクリエイティブに知見があり、デザインと機能のバランスを適切に取らなくてはなりません。

単に美しいデザインを作るのではなく、ユーザーのインタラクションや行動まで考えられたデザインを作る必要があります。どうすればユーザーが製品やサービスを購入・契約するのかを検討し、デザインを完成させるスキルを身につけなくてはなりません。

フリーランスのUIデザイナーの主な案件トレンドや業務内容

UIデザイナーの主な案件は、Webサイトやアプリのデザイン業務です。最近ではAIを用いた案件がトレンドとなっており、他にもモーションデザインを取り入れたものが流行しています。

業務内容は、ユーザーが閲覧する画面のデザインを考えることです。ユーザーに「もっと見たい」「購入したい」「契約したい」と思ってもらえるような、イメージ画像やボタンなどをデザインします。業務では、Adobe PhotoshopやAdobe Illustrator、Sketch、Adobe XDなどを利用することが多いです。

フリーランスと会社員のUIデザイナーの働き方や業務・案件の違い

フリーランスのUIデザイナーは、リモート業務をするケースも多々あります。自宅やカフェ、もしくはワーケーション先など働く場所を自由に選ぶことが可能です。また、ミーティングなどは時間を合わせる必要がありますが、制作時間は自由であることも。早朝や深夜、土日など自分の好きなタイミングで働けます。

報酬が青天井であることも、フリーランスUIデザイナーの特徴です。請け負う案件が増えるほど、多くの収入を得ることができます。

CHECK

・DXを背景にUIデザイナーの需要は拡大している
・UIデザイナーはグラフィックデザインやビジュアルクリエイティブに関するスキルが求められる
・UIデザイナーは主にWebサイトやアプリのデザイン業務を行う

フリーランスのUIデザイナーのチャネル別案件の事例と単価感

フリーランスのUIデザイナーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。

UIデザイナー案件をクラウドソーシングで獲得する場合

UIデザイナーの案件をクラウドソーシングで探してみると、コーポレートサイトやサービスサイトなどのWebサイトや、スマートフォンアプリに関する案件が多数見つかります。単価は、週5日稼働で15万〜50万円程度が多いです。

UIデザイナー案件をエージェント経由で獲得する場合

UIデザイナーの案件をエージェント経由で探してみると、Webサイトやスマートフォンアプリ、プロダクトデザインに関する案件が多数見つかります。単価は、週5日稼働で30〜80万円程度が多いです。

フリーランスのUIデザイナーになる道のり

フリーランスのUIデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。

UIデザイナーになるのには特別な資格は必要はないが必要なスキルセットと実務経験は多種

UIデザイナーになるため、必須の資格はありません。そのため一つも保持していなくても問題ありませんが、おすすめの資格としてはウェブデザイン技能検定(UIデザイン)や色彩検定、ウェブ解析士などがあります。

UIデザイナーとして案件を獲得するには、資格よりもスキルセットが重要です。基本的なものとして、グラフィックデザインの知見は必須です。また、ユーザーのニーズを探るため、調査・分析のスキルも必要になります。他にも、プロダクト全体を考えられる設計力があると仕事を得やすいでしょう。

未経験からUIデザイナーになる道のりは困難。まずは企業でUIデザインに必要なデザイン実務を積み独立

フリーランスのUIデザイナーを目指すには、まず企業で経験を積む方法がおすすめです。独立後の案件獲得時には実務経験が求められるため、いくらスキルを磨いても、過去にUIデザイナーとして仕事をしたことがない状態ではなかなか案件を得られません。

また、企業に勤めることで、業務で悩んだときに相談をする相手がいたり、自分より実力のある先輩UIデザイナーの仕事を見ながら学べたりといったメリットもあります。

企業での実務経験とともに副業としてのポートフォリオの作成でフリーランスに転身するケースも

企業でUIデザイナーの経験を積みながら、副業としてフリーランスのUIデザイナーとして挑戦する方法もあります。副業の仕事をいくつかこなしてポートフォリオにすることで、独立後に案件を獲得しやすくなるでしょう。案件獲得の方法やクライアントとの折衝など、フリーランスになった後の練習にもなります。また、副業にチャレンジした結果「自分にはフリーランスが向いていない」とわかるケースもあるでしょう。

CHECK

・UIデザイナーに必須の資格はなく、スキルや実務経験が重視される
・未経験からUIデザイナーとして独立するのは困難であるため、まず企業への就職がおすすめ
・企業で働きながら副業でUIデザイナーとしての仕事を得る方法もある

フリーランスUIデザイナーの単価アップや年収を上げる方法

フリーランスUIデザイナーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。

プロトタイピングやインタラクションデザイン・フロントエンド開発の専門スキルを身につける

UIデザイナーにおすすめのスキルが、プロトタイピングです。これは製品やサービスを開発するとき、試作モデルをもとに改善を重ね、より質の高い完成品を作り上げることです。SketchやAdobe XDなどのツールを使って、プロトタイプを作れるようになりましょう。

また、インタラクションデザインも必要なスキルです。これは、ユーザーが何か操作をした際、システム側がどのように変わるかデザインすることを指しています。また、ユーザーが実際に目にする部分であるフロントエンドの開発もできると、より収入を上げやすくなります。

データドリブンデザインの需要からA/Bテストやユーザー行動分析などの高度スキルを身につける

A/Bテストとは、Webサイトや広告などにおいて、一部の要素を変更したパターンを作り、それぞれどのような結果となったかを比較するテスト方法です。デザイン面でA/Bテストができるようになると、単価を上げやすくなります。

ユーザー行動分析とは、ユーザー一人ひとりがWebサイト上でどのような行動をとっているか、ページのトラフィックはどの程度かなどを分析することです。ユーザーの行動から、「より利益を上げられるデザインは何か」を分析できるUIデザイナーは、高い報酬の案件を獲得しやすいでしょう。

UXリサーチやユーザーテストなど企画も提案し高単価案件を受けられるようにする

UXリサーチとは、ユーザーが商品やサービスを認知し、購入するまでの体験に関わる調査です。ユーザーテストとは、Webサイトやアプリなどを一般ユーザーに体験してもらい、制作側が気づかない改善点などを見つけるための施策を指します。

こういった、UIデザインとは直接関係のない部分まで含めて企画できるデザイナーは、多くありません。ここまで広い業務を請け負えるようになると、高単価の案件を獲得できるようになります。

CHECK

・単価アップのためには、プロトタイピングやインタラクションデザインのスキル獲得がおすすめ
・A/Bテストやユーザー行動分析に対応できると報酬額が上がる
・UXリサーチやユーザーテストも請け負えるUIデザイナーは希少価値が高く高単価案件を獲得しやすい

UIデザイナーだからこそ、特に心がけたい仕事の進め方のポイント

これからフリーランスのUIデザイナーを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。

最新技術や動向などトレンド情報のキャッチアップをする

UIデザイナーは、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorといった様々なツールを使います。これらは常にアップデートが行われていますし、新しいツールが登場してメジャーとなることもあります。また、UIデザインのトレンドは時代と共に移り変わるものです。

そんな中で、「古い知識しかなく新しいツールを使えない」「最新のトレンドを知らず時代遅れなデザインしかできない」というUIデザイナーには、なかなか仕事が来ません。常に、新しい情報をキャッチアップするよう心掛けましょう。

ユーザー中心の設計のため常に実際のユーザーからのフィードバックを得る

開発を進めていると、つい開発者側の目線でしか製品を見られなくなってしまいます。しかし、それでは本当にユーザーから喜ばれるデザインは作れません。積極的にユーザーからの意見を集め、フィードバックを活かすよう意識してください。

開発の質と効率のため共通のコンポーネントやスタイルガイドを作成しチームに共有する

UIデザイナーが、一人でものづくりをすることはありません。エンジニアやフォトグラファーなど多くの職種の人とチームとなり、みんなで進めていきます。そのため、積極的に共通のコンポーネントやスタイルガイドを作成して共有する方は、チームから歓迎されます。チーム内で認識が統一され開発の質が高まるので、積極的に作成しましょう。

CHECK

・常に最新技術などの情報にキャッチアップするとよい
・ユーザーからのフィードバックを得てデザインに活かすことがおすすめ
・共通のコンポーネントやスタイルガイドを作成するとチームで評価され次につながる

UIデザイナーの案件市場と生成AIによる業界の変化

UIデザイナーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。

UIデザイナーという案件市場の将来性。AIの発展で上流工程にも関与しより包括的な役割に

AIの台頭により、簡単なデザインであれば知識がない人でもすぐに作れるようになりました。だからこそ、UIデザイナーとして今後も活躍し続けるには、上流工程にも関与するスキルが必要です。コンセプト設計や企画の段階から有益な意見が出せる方は、これからもしっかりと仕事を取っていけるでしょう。

仕事の紹介やまないUIデザイナーになるにはフィンテックやモビリティといった専門性も視野に

フリーランスのUIデザイナーとして今後も仕事を獲得し続けるには、専門性を持つことが大切です。特に、これから盛り上がる業界・分野に専門性を持つことで、たくさんの案件を獲得することができます。例えば、金融サービスとITを結びつけたフィンテックや、移動手段であるモビリティは、2024年以降も注目されると考えられているテーマです。こうした分野での知見をどんどん深めましょう。

CHECK

・AIの台頭により、誰でも簡単に基本的なデザインを作れるようになる
・上流工程に関われるUIデザイナーが、この先も長く生き残る
・専門性を持つことで長期的に活躍できるUIデザイナーになる

Webサイトやアプリのデザインを行うUIデザイナーには、グラフィックスキルやビジュアルクリエイティブへの知見が求められます。案件の相場は、クラウドソーシングの場合は15〜50万円、エージェント経由の場合は30〜80万円程度です。フロントエンド開発のスキルを身に着け、ユーザー行動分析をできるようになると、単価を上げられるでしょう。UIデザイナーに必須の資格はありませんが、ウェブデザイン技能検定(UIデザイン)や色彩検定が役立ちます。今後は、AIの台頭により誰でも簡単なデザインができるようになります。そんな中で、より上流の工程に関与できるようになると長期的に活躍し続けられるでしょう。

フリーランスの請求管理を効率化|電子帳簿保存法対応の請求書テンプレ・回収遅延対応を解説

提供したサービスや販売した商品の代金を請求する書類を「請求書」と言います。フリーランスにとって請求書は売上請求をするためだけでなく、取引完了の証明や支出の管理などさまざまな役割を持つ書類です。

請求書を漏れずに送るだけでなく、請求書をきちんと保管するまでが請求管理。フリーランスとしておろそかにはできない大切な業務です。

フリーランスの請求管理業務は経営戦略を立てるために必要な経験 

フリーランスとしての請求管理は、キャッシュフローを安定させ、経営戦略を効果的に立てるために不可欠です。経理業務代行サービスもありますが、フリーランスとして独立したばかりであれば資金の流れを理解するためにも一度自分でやってみることをおすすめします。

フリーランスが​行う請求管理に伴う​経理業務

経理の業務は基本的に月次で毎月行うものと、年次で年に1回行うものに分かれます。毎月の業務を漏れなく行っていれば年度ごとの経理業務が楽になります。

毎月​行う​請求管理に伴う経理業務

通帳の​記帳、​または​入出金チェック

入出金チェックは経理管理の重要な部分です。定期的に行うことで財務状況を把握しやすくなります。

請求書の​発行

フリーランスとして請求書を発行することは、金銭トラブルの防止や報酬を正しく受け取るために必要不可欠です。漏れやミスなく、納品と同時に請求書を送付しましょう。

経費の​支払い 

フリーランスにとっての経費とは事業に関して支出した金額のことです。家賃、wifi代、ツールの利用料金などが該当します。

帳簿の​抜け漏れの​確認

帳簿の作成はすべての事業主の義務であり、白色申告や青色申告をしているフリーランスも帳簿をつけなければなりません。毎月の家計簿と同じように帳簿をつける癖をつけ、漏れがないかチェックをしましょう。

領収書や​請求書などの​整理と​保存

電子帳簿保存法により、取引の際に発生する税務関連の書類を指定に沿って保存が必要です。これは領収書や請求書も該当します。忙しいとフォルダ保存をし漏れていることもあるので、毎月漏れがないか確認します。

毎年行う請求管理に伴う経理業務

棚卸作業

個人事業主や法人は、年に1度必ず決算を行わなければなりません。決算にともない、資産の残高を適切に把握するために棚卸を行います。Webデザイナーなどのフリーランスの場合は在庫を持たないビジネスですが、使用しているツールやライセンスなどを見直しをするタイミングです。

決算書の​作成

棚卸後、年間の収支をまとめた決算書を作成して確定申告書に添付しなければなりません。freeeなどの会計ソフトを使って作成すると簡単です。

確定申告 

フリーランスの確定申告は、収入や経費を正確に申告する重要なものです。確定申告とは、その年の収益と経費を申告し、所得に対する正しい税金を計算して納税することです。毎年2月16日から3月15日までの期間中に前年度の所得に関する申告を行う必要があります。

CHECK

・キャッシュフローを知るために、フリーランスでも自分で経理業務をやってみるのがおすすめ
・毎月の経理業務には入出金チェックや請求書発行、帳簿づけがあります
・年度末に年1回行われる経理業務は確定申告がメインになります

フリーランスが請求書を発行する際の注意点

フリーランスにとって、請求書は非常に重要な書類です。請求書に必ず記載しなければならない項目は、国税庁の「請求書等の記載事項や発行のしかた」にて、以下の5つに定められています。

1.書類作成者の氏名または名称
2.取引年月日
3.取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
4.税率ごとに区分して合計した税込対価の額
5.書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
国税庁「請求書等の記載事項や発行のしかた

振込手数料の対応

報酬の振込手数料は支払側が負担するのが一般的です。新規の取引先の業務を初めて受託する場合は、どちらが振込手数料を負担するかを確認して明確にしておきましょう。

源泉徴収の対応

源泉徴収とは取引先がフリーランスに支払う報酬から一定の税金(所得税)を差し引き、直接税務署に納付する制度です。契約時に源泉徴収の有無や条件を確認し、対象の場合は源泉徴収された分を明記した請求書の保管が必要です。

消費税の書き方

フリーランスも消費税を請求できますので、請求書には消費税欄が必要です。インボイス対応の場合は適格請求書発行事業者の氏名や登録番号の記載、適用税率の記載が必要になります。

押印の必要性

請求書には印鑑の押印義務はありません。もしフォーマットとして押印をしたい場合は角印を使うことが一般的です。

PDF化した後のパスワード処理 

請求書はデータが誤って消えたり改ざんされたりしないように、パスワード付きPDFにして取引先に送ります。請求書を送るメールと請求書のパスワードを知らせるメールは別々に送信します。

CHECK

・請求書に記載しなければならない項目は法律で定められている
・振込手数料や源泉徴収の対応など注意が必要
・請求書はPDF化してパスワードを付けて取引先に送る

電子帳簿保存法に準じた請求書作成・送付後に必要な保存のポイント 

フリーランスが請求書を電子で保存する際、電子帳簿保存法を理解しておく必要があります。電子帳簿保存法とは、税務関係帳簿書類のデータ保存の方法について細かく定めている法律です。

取引年月日・金額・取引先名をファイル名に記載

保存したデータの中から必要な書類を探しやすくするために、検索しやすいファイル名を付けることが推奨されています。例えば以下のように、ファイル名に検索できる要件名を入れておくと良いでしょう。

[取引先名]_[取引内容]_[YYYYMMDD]_[金額].pdf

請求書は5年・インボイス(適格請求書)は7年保存が義務

請求書は法律にもとづき一定期間保存しなければなりません。確定申告が終わったからもう使わなくなると思って削除するとアウトです。通常の請求書は5年、インボイス(適格請求書)に関しては7年の保存が義務付けられています。

DropboxやBoxなど電子保存用のストレージを契約しておくと便利 

DropboxBoxといったクラウドストレージに保存をしておくとどこからでもアクセスでき、社内外のユーザーと簡単にデータ共有が可能になり便利です。クラウドストレージとは、インターネット上で利用できるファイルの保管場所のことです。ファイルを保管するだけでなく、クラウドストレージ上の(保管場所の)URLを共有することでファイルの共有も簡単に行えます。

CHECK

・電子帳簿保存法により請求書の保存のしかたが定められている
・ファイル名は検索しやすい名前のパターンを決めて保存すること
・最長で7年の書類の保存が義務付けられており、クラウドストレージに入れておくと便利

提案や案件の進捗・請求や支払いなどの一元管理で経理業務の負担を減らす

経理業務の負担を減らすためには、ツールの導入が欠かせません。プロジェクト管理と会計ソフトが統合された統合管理システムの導入や、手作業によるミスを減らすために請求を自動化する仕組みを作るなど、できるだけ自動化・効率化しましょう。

見積から請求まで一気通貫のおすすめ請求管理ソフト

フリーランスとして請求管理をするメリットは、事務作業の効率化、請求ミスの削減、キャッシュフローの管理、収益の可視化など多くあります。請求漏れは収入減だけでなく取引先からの信用低下にもつながります。請求管理をミスなく行うために専用ソフトの導入をおすすめします。

Make Leaps

Make Leapsは帳票作成から入金管理までをWEB上で一元管理できる請求管理クラウドサービス。誰でも直感的に使えるシンプルでわかりやすい操作性が特長で、2019年度グッドデザイン賞を受賞しています。

Tooon

Tooonは取引管理や決済機能をワンストップで完結する業務管理ツールで、ブラウザ上で共同編集出来るのが特徴。フリーランスやクリエイター向けに開発された取引アプリで、業務負担の軽減を実現することで創造的な活動に集中できる環境をつくることを目的としています。

INVOY

INVOYは請求書の作成や取引先の追加など請求・経理業務に必要な多くの機能を無料で利用できるサイトです。インボイス制度や電子帳簿保存法など最新の法令にも対応しています。

INVOICY 

INVOICYはフリーランス向けの完全無料な請求書、作業報告書管理ツール。請求書、見積書だけでなくフリーランスには欠かせない作業報告書の作成&管理を行うことができる クラウドサービスです。

CHECK

・経理業務やツールの導入により自動化することが可能
・キャッシュフローの管理、収益の可視化といった観点から請求管理は不可欠
・見積から請求まで一気通貫でできるソフトもいろいろあります

フリーランスとして請求管理はお金の流れを可視化し、計画的に資金管理をするために大切なこと。守らなければいけない法律もいくつかあるので、知識をみにつけながらこつこつと経理スキルも身に着けていきましょう。

フリーランスに改正電子帳簿保存法が義務化|取引書類の保存義務・保存期間にクラウド活用

2024年1月1日より電子帳簿保存法で電子取引のデータ保存が完全義務化となりました。フリーランスも対象で、違反すると罰則の対象になりますので必ず対応が必要です。

取引先との書類のやり取りは、今ではオンライン(メールやWeb経由)で行うのが主流になりました。これを機会にすべてを電子化し、電子帳簿保存法に対応した会計ソフトを導入することで経理や書類管理にかける労力を効率化しましょう!

フリーランスは電子帳簿保存法で電子取引のデータ保存が完全義務化に

電子帳簿保存法はほぼすべての事業者が対象であり、フリーランスももちろん対象です。会社員で副業している場合も、所得を雑所得として申告しており、前々年分の雑所得の収入金額が300万円を超える場合は電子帳簿保存法の対象です。これにより、電子取引によって発行・受領した書類は、すべて電子データでの保存が必要になっています。

そもそも電子帳簿保存法とは

電子帳簿保存法とは、税務関係帳簿書類のデータ保存の方法について細かく定めている法律を指し、税務関係帳簿書類とは国税関係帳簿と国税関係書類の2種類に分かれます。2024年1月1日以降の電子取引はデータ保存が完全義務化されています。

国税関係帳簿と国税関係書類をデータで保存する場合の要件を定めた法律

電子帳簿保存法では「電子帳簿等保存」、「スキャナ保存」、「電子取引データ保存」の3種類の保存手法に分けられており、それぞれに保存要件が定められています。帳簿や書類を紙で保存する代わりにデータで保存することでヒューマンエラーの防止や税務調査の時間短縮を目的としています。

国税関係帳簿に該当する書類

総勘定元帳・仕訳帳・現金出納帳・固定資産台帳・売掛金元帳・買掛金元帳

国税関係書類に該当する書類

・決算関係書類

貸借対照表・損益計算書・試算表・棚卸表・財産目録・事業報告書

・取引関係書類

見積書・契約書・請求書・領収書・小切手・納品書・送り状・注文書・見積書・入庫報告書など

改正により電子取引のデータ保存への対応が2024年1月1日より完全義務化に

2022年1月から施行されて2年間の猶予期間が設けられていた電子帳簿保存法ですが、2024年から完全義務化されています。これにより電子データでやり取りをしている帳簿書類はデータ保存対応をしなければなりません。

電子帳簿保存法と電子帳簿等保存制度は似て非なる法律であり要注意

帳簿や書類をデータ保存するためのルールをまとめた「電子帳簿等保存制度」は、「電子帳簿保存法」とは別物。電子帳簿保存法は遵守するべき法律なので国税庁電子帳簿等保存制度特設サイトを確認しながら対応しましょう。

CHECK

・電子帳簿保存法はフリーランスも対象
・対象となる書類は「国税関係帳簿」と「国税関係書類」
・名前が似ている「電子帳簿等保存制度」とは違う法律なので注意

電子帳簿保存法は電子帳簿等保存・スキャナ保存・電子取引に区分される

電子帳簿保存法における保存方法は以下3つに区分されています。

・電子帳簿等保存…自分で作成した書類の電子データを電子データのまま保存すること

・スキャナ保存…紙で受領した書類をスキャンして画像保存すること

・電子取引データ保存…取引先から受領した電子データの書類は電子データのまま保存すること

電子帳簿等保存は国税関係帳簿書類のデータ保存を認める任意対応

総勘定元帳や仕訳帳、貸借対照表、損益計算書などの帳簿は電子データでの保存は必須ではありませんが、データで作成している場合は電子での帳簿保存が可能です。

スキャナ保存は取引先から受け取った紙の請求書などのデータ保存を認める任意対応

取引先から紙で受け取った契約書、納品書、請求書、領収書、見積書、注文書、検収書などの取引関係書類は電子データの保存は必須ではありませんが、スキャナ保存も可能です。その場合、改ざん防止のための保存条件が定められています。

電子取引が電子データで行った電子取引のファイルをデータ保存する義務対応

電子データでやりとりした取引関連書類(契約書、見積書、納品書、請求書、領収書、送り状など)は電子保存が必須になります。取引年月日・金額・取引先名をファイル名に記載して、すぐに見つけやすいように保存をしておきましょう。

電子データでの保存が必要な主な取引関係書類の例

取引関係書類として電子帳簿保存法の適用に当てはまる書類を、作成・入手シーン別にまとめました。

見積書や発注書、請求書といった自身の業務取引上の書類

自社で作成した書類に関しては、電子帳簿保存法に対応している会計ソフトで作成をすれば自動で保存がされるので便利です。エクセルなどを使って書類作成をしている場合は、タイムスタンプや検索機能を付けて保存をする必要があります。

データで発行されダウンロードした領収書や請求書などの書類

取引先から電子データで送られた領収書や請求書は、電子帳簿保存法に適合した形式で保存が必要です。メールに添付された状態での保存ではなく、パソコンやドロップボックスに専用のフォルダを作って、検索してすぐに探し出せるように整理しておく必要があります。

インターネットバンキングやクレジットカードの明細・履歴などの取引情報書類

電子データで受け取ったインターネットバンキングやクレジットカードの領収書は、紙に印刷せずに電子データのまま保存が必要です。電子データで受け取った領収書などを紙に印刷をして保存しても税務上は証憑書類として認められません。また、クレジットカードの利用明細は国税関係書類に該当せず経費を証明する書類にはならないので、領収書の保管が必要となっています。

CHECK

・電子帳簿等保存(帳簿の電子保存)は必須ではない
・紙で受け取った書類をスキャナ保存することは必須ではない
・オンラインで電子データでやり取りした書類は電子取引データとして保存が必須

電子取引のデータ保存を安全に行うために必要な指定要件

電子取引のデータ保存を安全に行うためには、電子帳簿保存法に基づいて一定の指定要件を満たす必要があります。要件には、「真実性の確保」と「可視性(検索性)の確保」の2点が求められています。

電子データの真実性を確保する要件

電子データの真実性とは、データが削除・改ざんされていないことが確認できる状態を保っていることを指します。これにはタイムスタンプの付与が有効です。

検索機能を確保する要件

電子データの検索性とは、誰もがすぐに確認できる状態を確保していることを指します。具体的には以下の方法があります。

・保存するファイル名に規則性を定める

・Excelなどで検索簿・データ一覧を作る

・検索要件に対応したシステムを利用する

フリーランスが電子帳簿保存法に違反した場合の罰則・リスク

フリーランスが電子帳簿保存法に違反した場合、以下のような罰則、信頼性の低下などさまざまなリスクが伴います。税務署への提出や税務調査の際に必要となる帳簿や書類の電子保存は必ず行いましょう。

違反すると青色申告が取り消される可能性もある

電子帳簿保存法で定められた要件に満たされない管理・保存方法だったとしても直ちに青色申告が取り消されることはありませんが、税務調査で帳簿書類の提示を求められたにもかかわらず、提示を拒否した場合などは青色申告の承認の取消事由に該当することになります。

電子取引データの改ざんなど不正があれば重加算税10%加重の可能性も

電子帳簿保存法では国税関係書類の電子データ上で悪質な不正などがあった場合の重加算税の加重措置も明記されています。データ保存が適切でなく、税務調査においてデータ不正や意図的な隠ぺいをしたとみなされた場合は重加算税が適用されます。

フリーランスが電子帳簿保存に対応する手順

フリーランスや個人事業主であっても電子帳簿保存法への対応は必須です。まず自分の場合はどの書類が対象になるのかを洗い出し、どこにどのようなルールで保存をしていくべきかを決めてから運用するとやりやすいです。

自身が関わっている電子取引の範囲の確認をする

電子取引とは、電子メールのやり取りだけでなく、Webサイトからの資料ダウンロード、クラウド上で契約を行う電子契約、EDI(電子的データ交換)取引など様々なものが含まれます。それらのやり取りの中で、電子帳簿保存法で電子データ保存が求められている書類を洗い出します。

既存の会計ソフトが電子帳簿保存法に対応しているかを確認する

会計ソフトを使っている場合は、ツールが電子帳簿保存法に対応しているか確認しましょう。電子帳簿保存法の要件すべて(電子帳簿保存・スキャナ保存・電子取引)に対応している会計ソフトが理想です。

クラウドストレージなどデータの保管場所とファイルの命名ルールを決める

電子帳簿保存法における保存場所としては、クラウドストレージ、会計ソフト内、自社サーバー、外部ストレージなどが一般的に使用されます。いつでもアクセスでき、検索や印刷が可能な状態で保存されていて、バックアップ保存をされていることが理想です。

また、検索しやすいようにファイル名のルールを決めると良いので、以下のように検索できる要件名を入れておくと良いでしょう。

[取引先名]_[取引内容]_[YYYYMMDD]_[金額].pdf

保存形式を一元管理するためにスキャナーの導入などペーパーレスの運用を行う

保存が必要な書類が紙と電子の両方になる可能性もあります。その場合は統一して同じフォーマットで管理をするほうが効率的なので、電子データ保存で一本化するためにペーパーレス化を検討することを推奨します。

CHECK

・保存には「真実性の確保」と「可視性(検索性)の確保」の要件を満たさなければならない
・違反したとみなされた場合は罰則の対象となり得る
・まず手順に則って体制を整えよう

フリーランスの経理業務の効率化する電子帳簿保存法に対応のおすすめ会計ソフト

電子帳簿保存法に対応している会計ソフトには、請求書や納品書を電子化しクラウドへ保存する機能や、帳票の作成から送付・保管まで一括で行うことができる機能など、さまざまなシステムがあります。自身の経理状況に合わせたツールを選ぶことで業務効率向上につなげましょう。

MoneyForwordクラウド確定申告 

MoneyForwordクラウド確定申告は、ステップに沿って入力していくだけで確定申告に必要な書類をカンタンに作成できるサービスです。銀行口座やクレジットカードからの取引明細自動取得、勘定科目の自動提案などの機能も充実しています。

freee会計 

freee会計は、請求・支払業務から会計帳簿・決算書の作成、経営管理まで、経理をスムーズに効率化してくれます。法人、個人の事業規模を問わず、会計や経理作業全体を効率化し時間とコストを削減することができます。

やよいの青色申告オンライン 

やよいの青色申告オンラインは、入力画面が直感的で、簿記知識がない人でも簡単に使用できるのが特徴です。デスクトップアプリ(インストール型)とオンライン(クラウド型)がありますが、オンラインのほうが価格が安く気軽に始められます。

やよいの白色申告オンライン 

やよいの白色申告オンラインは、シンプルな画面で家計簿感覚で簡単に帳簿がつけられるので初心者に使いやすいソフト。白色申告に必要な機能がすべて使えて利用料金がずっと無料です。

CHECK

・電子帳簿保存法の要件に沿って電子データを保管できるのが会計ソフト導入のメリット
・会計ソフトによって確定申告まで対応しているものなどもある
・会計ソフト導入により経理業務の効率化にも役立つ

フリーランスを含むすべての事業者は電子帳簿保存法に基づき、電子取引の書類(見積書や請求書など)の電子保存が求められています。フリーランスは電子取引の範囲を確認し、適切な会計ソフトを導入し、ペーパーレス運用を進めましょう。

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