フリーランスの直案件とは仲介業者を挟まず直接契約する案件で、単価交渉の余地が広がります。フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)施行後、直接契約の環境整備が進んでいます。この記事では定義の整理から実際の獲得5ステップ、営業メールの型まで解説します。

目次

この記事でわかること

直案件・エンド直・プライムの3用語の違いを図表で整理できます。直案件を探せる3ルートと優先順位が分かります。5ステップの獲得フローと営業メールの型を今日から使えます。

この記事の結論

直案件は仲介マージンがない分、同じ稼働量でも手取り収入が増え、条件交渉の自由度が高まります。ただし営業から契約まですべて自己対応が必要なため、最低限の商談スキルと契約書の確認習慣が不可欠です。まず既存クライアントへの追加発注依頼か、自分のスキルに近い企業への直接応募から始めるのが最短ルートです。

今日やるべき1つ

現在取引中または過去に取引したクライアント1社に対し、追加案件や知人紹介のお願いメールを送ってください(15分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
直案件・直請け・エンド直の違いを知りたい直案件は4用語で整理できる3分
直案件を探す場所を知りたい直案件の探し先は3ルートに集約3分
自分が直案件を取れるか診断したい直案件の獲得準備を3分で診断3分
営業メールや商談の型を知りたい直案件は5ステップで獲得できる5分
エージェントと直案件どちらが向いているか知りたい直案件とエージェントは目的で使い分ける3分

直案件は4用語で整理できる

直案件・直請け・エンド直といった言葉が混在しており、どれが同じでどれが違うのか整理しきれていない方も多いでしょう。まずここで4つの用語を一度整理しておくと、以降の探し方や営業ノウハウが格段に入ってきやすくなります。

直案件と直請けは実務上ほぼ同義

「直案件」と「直請け」は、どちらも仲介業者を挟まずに発注元と直接契約する状態を指します。案件名として使う場合は「直案件」、契約形態として使う場合は「直請け」という表現が多く見られますが(直案件・直請けとは|Hナビ)、実際の場面では同じ意味で使われることがほとんどです。「直案件を取る」と「直請けする」は、文脈によって言い換え可能な表現として覚えておいて問題ありません。

エンド直案件はエンドクライアントと直接契約する状態

「エンド直案件」は、発注の連鎖の末端にいるエンドクライアント(実際にサービスや製品を使う企業)と直接契約している状態を指します。SIerや受託会社などの中間業者を一切挟まないため、マージンがない分だけ報酬が発注元の予算に近い水準になります。一方で「直案件」「直請け」は、必ずしもエンドクライアントが相手とは限らず、元請けの受託会社と直接契約するケースも含みます。この差分を理解しておくと、単価感の違いを明確に説明できます。

プライム案件は元請けポジションの別名

「プライム案件」「元請け直」はいずれも、発注元企業から直接受注した一次請けポジションを指す表現です(元請け直案件一覧|CMC)。「プライム」は英語の「primary(一次)」に由来し、SIer文化の強いIT業界でよく使われます。エンド直案件と似ていますが、プライム案件は「一次請けである」ことを強調する文脈で使われ、二次請け・三次請けとの対比で語られることが多いという特徴があります。

4用語の対比まとめ

4つの共通点は「仲介を減らして発注元に近いこと」であり、違いは「どの段階の発注元か」です。

用語相手マージンの有無特徴
直案件広義の発注元仲介なし最も広義の表現
直請け広義の発注元仲介なし契約形態を指す
エンド直案件エンドクライアント完全なし最も報酬が高い可能性
プライム/元請け直発注元(一次)仲介なしIT業界用語

この4用語の違いを理解した上で案件探しをすると、「エンド直を狙いに行くのか」「元請け受託会社との直請けで十分か」という自分の戦略が立てやすくなります。

CHECK

▶ 今すぐやること: 自分が今取り組んでいる案件が直案件・エンド直・プライムのどれに当たるか確認する(5分)

Q: 直案件と直請けは厳密に使い分ける必要がありますか?

A: 実務上は同義として扱って問題ありません。ただし商談の場では「直請け」より「直接契約」という言葉の方が相手に伝わりやすいため、クライアントとの会話では「直接ご契約いただく形で」という表現が無難です。

Q: 現在二次請けの案件ですが、エンド直に切り替えることはできますか?

A: 可能なケースはあります。ただし現在の元請け会社との契約内容(競業禁止条項など)を事前に確認してください。エンドクライアントが直接フリーランスと契約することを希望するかどうかは相手次第のため、まずは元請けを通した信頼実績を積みつつ、関係構築のなかで打診するのが現実的なルートです。

直案件の探し先は3ルートに集約

「どこで探せばよいか分からない」という声は非常に多く、直案件が取れないままでいる方の大半はここで止まっています。探し先は大きく3つのルートに整理でき、それぞれ向いているタイミングが異なります。

ルート1は既存関係からの紹介と追加発注

最もコストが低く成約率が高いのは、すでに信頼関係がある人・企業からの紹介や追加発注です。過去の取引先、業務委託で関わったチームメンバー、SNSでつながった同業者など、既存のネットワークを起点に声がかかるケースは珍しくありません。フリーランスの案件探し体験記|Zennでは、ある開発者が「エージェント経由のマージンを避けるため、成果報酬型でないダイレクトリクルーティング系サービスと企業への直接応募を使った」と報告しています。既存関係の活用とダイレクトアプローチを組み合わせることで、エージェントを挟まない直案件ルートが実際に成立しています。

ルート2は直接応募とダイレクトリクルーティング

企業の採用ページやWantedlyなどのプラットフォームを通じて、業務委託枠に直接応募する方法です(フリーランス直案件獲得ガイド)。企業側がフリーランスを直接採用したいニーズを持っている場合、エージェントを介さない分スピーディーに商談が進むことがあります。ただしこの方法では、自分で職務経歴書・ポートフォリオの準備と営業メール対応が必要です。実績が少ない時期はポートフォリオよりも「何の課題を解決できるか」を一言で伝えられる文章を用意する方が、企業の担当者に読まれやすくなります。なお、新規開拓営業のやり方で解説しているターゲット選定の考え方も、直接応募先を絞り込む際に役立ちます。

ルート3は直案件特化型プラットフォームの活用

エンド直案件を多く持つことを明示しているプラットフォームを活用するルートもあります(チョクフリフリーランスハブ)。エージェントと異なりマージンがない分、提示単価が手取りに近い水準になる点が特徴です。一方で案件の質や量はプラットフォームごとに差があるため、複数に登録して比較する方が選択肢が広がります。案件サイトを使う際は「稼働条件・契約期間・支払いサイト(締め日から入金日までの期間)」を最初から確認する習慣をつけると、後のトラブル防止につながります。

CHECK

▶ 今すぐやること: 過去1年以内に取引した企業または知人をリストアップし、追加発注依頼の候補を3名選ぶ(10分)

Q: 実績が少ない状態でも直接応募は有効ですか?

A: 有効です。実績数よりも「自分が解決できる課題を具体的に書けているか」が企業の反応を左右します。1件でも成果が示せる事例があれば、その案件の「課題・取り組み・結果」を数値で書いた職務経歴書を用意することで、実績数の少なさを補えます。

Q: 直案件特化プラットフォームはエージェントと何が違いますか?

A: エージェントはマージン(案件によって異なりますが、おおむね20〜30%程度)を取ったうえで案件を紹介しますが、直案件特化プラットフォームはマージンなしか、あっても低率で提示単価が透明化されているケースが多いです。ただしエージェントの方が企業との交渉代行や条件調整のサポートが手厚いため、商談・契約対応に不安がある時期はエージェント併用も選択肢に入ります。

直案件の獲得準備を3分で診断

以下のフローで現在地を確認してください。

Q1: 実務経験は2年以上ありますか?

Yesの場合はQ2へ進んでください。Noの場合はまずエージェント経由で経験を積むフェーズです。エージェントを活用しながら実績を作り、2年目以降に直案件へ移行するプランが現実的です。

Q2: 過去の案件で「課題・取り組み・結果」を数値で説明できますか?

Yesの場合はQ3へ進んでください。Noの場合は職務経歴書の見直しが先決です。売上改善率・工数削減時間・バグ件数削減数など、成果を数値化する作業に1〜2時間かけることで、商談での説得力が大きく変わります。個人事業主の職務経歴書書き方では採用率を上げる実務ノウハウを詳しく解説しています。

Q3: 営業メールを送ったことがあるか、または商談で自分の稼働条件を説明できますか?

YesならResult Aへ、NoならResult Bへ進んでください。

Result A: 今すぐ直案件獲得を始められる状態

既存関係への追加発注依頼か、直接応募から着手できます。次のステップは5ステップ獲得フローを参照して、営業メールの型を用意してください。所要時間は準備含めて1〜2日が目安です。

Result B: 商談スキルの練習を並行して進める段階

直案件の探索と並行して、知人や小規模クライアントに「稼働条件の確認会話」をする練習を重ねると自信がつきます。最初の商談は本命クライアント以外でトライアルしてください。

CHECK

▶ 今すぐやること: Q2で「No」だった場合は、直近1件の案件について「課題・取り組み・結果」を数値付きで100文字にまとめる(15分)

Q: 経験2年未満でも直案件を取れたケースはありますか?

A: あります。ただし経験が浅い場合は「専門領域を極端に絞る」ことが条件になりがちです。例えばデザインならLPのCVR改善特化、開発ならRailsのAPIのみ対応可と打ち出すことで、特定の課題を持つ企業からの反応が得やすくなります。全般的に対応できるより、ニッチに刺さる方が実績数の少なさをカバーできます。

直案件は5ステップで獲得できる

直案件の営業は5つのステップに分解すると対処可能なレベルになります。

ハック1: 職務経歴書を成果ベースで再構成して通過率を上げる

【対象】: 直接応募やダイレクトリクルーティングで書類選考を通過したいフリーランス全般

【手順】:

直近3案件を書き出し、各案件の「課題(Before)→取り組み→結果(After)」をセットで整理します(30分)。次に結果を数値化します。売上改善率・工数削減時間・バグ件数・リリース短縮日数など、小さい数値でも構いません(30分)。最後に職務経歴書の各案件説明を「課題・取り組み・結果の数値」3点セットのフォーマットに書き換え、冒頭に「自分が解決できる課題を1文」で追記します(30分)。

【ポイントと理由】: 担当した業務の羅列では「その人に依頼するとどんな結果が出るか」が伝わりません。課題解決の実績を数値で示すことで、担当者が社内稟議を通すための根拠になり、書類通過率が上がります。実務では「結果数値の有無」が通過を左右することが多いとされています。

【注意点】: 技術スタック羅列よりも成果1件の方が採用担当者の記憶に残りやすいため、スキル欄は最低限にとどめ、成果記述に集中する方が費用対効果は高いです。

ハック2: 既存クライアントへの追加発注依頼で新規営業ゼロから直案件を作る

【対象】: 過去6ヶ月以内に納品実績がある取引先を持つフリーランス

【手順】:

過去に取引したクライアントを書き出し、「再度依頼が来たら嬉しい」と感じる相手を3社選びます(10分)。次に「納品後の成果報告メール」として、納品した成果物がその後どう活用されているかを簡潔に伝えるメールを1通送ります(15分)。メール末尾に「次のフェーズで何かお手伝いできることがあればお声がけください」という1文を自然に添えます(5分)。フリーランスが初営業で挫折しないためにでも、既存関係を起点にした案件獲得の進め方を詳しく解説しています。

【ポイントと理由】: 「新規営業が苦手」と感じる原因の多くは、初見の相手への売り込みコストです。既存クライアントは信頼実績があるため、追加発注の確度が新規に比べて高くなりやすいとされています。既存関係のフォローアップから始めると、最初の直案件を得るまでの時間が大幅に短縮されます。

【注意点】: 「仕事をください」という直接的な依頼文は逆効果になるケースが多いです。成果報告・近況共有・役立つ情報提供の形で接触し、依頼は相手のタイミングに委ねる構成にすると返信率が上がります。

ハック3: 営業メールに「課題仮説」を入れて返信率を高める

【対象】: 企業へのコールドメールまたはDM営業を始めたいフリーランス

【手順】:

対象企業のサービスや採用ページを5〜10分確認し、「自分のスキルで解決できそうな課題」を1つ仮説として立てます(10分)。次に以下の構成でメールを作成します。件名には「【業務委託のご相談】〇〇課題の改善についてご提案したい件」と書き、本文には「御社の〇〇の部分で△△という課題があると仮定すると、私のXX経験で対応できます。もし合致していればお時間30分いただけますか」という構成を入れます(20分)。送信前に「自分の名前・スキル・過去の成果数値」へのリンクまたは添付を確認してから送ります(5分)。フリーランスのメール書き方で、返信率を上げる構成の詳細なノウハウを確認できます。

【ポイントと理由】: 「お仕事させてください」型のメールではなく「相手の課題への仮説提示」を採用する理由があります。課題仮説があると担当者は「この人は自分たちの状況を考えてくれている」と認識し、返信する理由が生まれます。汎用的な自己紹介メールは「自分たちに関係ない」と判断されて読まれません。課題仮説の精度は高くなくて構わず、「的外れでも構わないのですが」という一文を添えると担当者が返信しやすくなります。

【注意点】: 1通のメールで単価や条件を提示する必要はありません。最初のメールの目的は「返信をもらうこと」のみです。単価交渉は商談の場で行うのが原則で、メール段階での条件提示は選考の余地を狭めるため避けてください。

ハック4: 商談で「できること」より「任せられる範囲」を伝えて成約率を上げる

【対象】: 企業との初回商談・面談に臨むフリーランス全般

【手順】:

商談前に「自分が単独で完結できる範囲(例: 要件定義〜実装〜テストまで)」と「連携が必要な範囲(例: インフラ設計)」を整理します(15分)。商談の冒頭で「私が単独で担当できる範囲は〇〇まで、外部との連携が必要になる場合は事前にご相談します」と先出しします(商談中1〜2分)。相手の期待値と自分の担当範囲のズレを確認するため、「今お困りの業務の中で一番急ぎの部分はどこですか?」と逆質問します(商談中2〜3分)。

【ポイントと理由】: 「できること」の羅列は自己紹介であり、相手が求める「この人に任せたら何が解決するか」への回答になりません。「任せられる範囲」を最初に示すことで、担当者が稟議を通す際の「役割の明確化」がしやすくなり、成約に至るまでの確認往復が減ります。実際の現場では「担当範囲の明確化」が発注判断を加速させることが多いとされています。

【注意点】: 商談中に「なんでもできます」という表現は避けてください。守備範囲を広く見せようとすると担当者の不安が増し、選考が長引くケースがあります。専門領域を絞って提示した方が発注判断が早まります。

ハック5: 初回契約の支払いサイト・検収条件を確認してキャッシュフローを安定させる

【対象】: 初めて直接契約する企業との取引を始めるフリーランス

【手順】:

契約書または取引条件書を受領したら、「締め日・支払日・支払いサイト(例: 月末締め翌月末払い=30日サイト)」の3点を確認します(15分)。次に検収条件(何をもって納品完了とするか)が明記されているかを確認し、曖昧な場合は「検収完了の定義を明確にしていただけますか」と書面で確認します(15分)。支払いサイトが60日を超える場合は、フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)の観点から相手に確認するか、前払いまたは分割払いの交渉を検討します(10分)。請求書の支払期限・60日ルールの記事も、契約条件確認のための参考資料として活用してください。

【ポイントと理由】: 直案件で多いトラブルの一つは「検収が完了しない」「支払いが遅れる」という資金ショートリスクです。エージェントがいない直接契約では、この確認を自分でする必要があります。確認を後回しにすると、請求書を送っても「検収待ち」という状態が続き、入金が遅延するケースがあります。

【注意点】: 支払い条件の交渉を気にする必要はありません。プロフェッショナル同士の取引として「書面で明確にしたい」という姿勢は、企業側からも誠実な対応として受け取られることの方が多いです。確認しないまま進める方がリスクは大きいため、確認作業は省略しないでください。

CHECK

▶ 今すぐやること: 職務経歴書の直近1案件に「課題・取り組み・数値結果」の3点セットが揃っているか確認し、揃っていなければ今日中に追記する(30分)

Q: 単価交渉はいつ、どうやって切り出すのがよいですか?

A: 初回商談では単価を先出しせず、まず「どんな課題を解決したいか」を確認することを優先します。課題の規模感が見えてきた段階で「この規模感であれば月額〇〇万円〜でご提案できます」と数値レンジで提示するのが標準的な流れです。単価だけでなく稼働日数・リモート比率・契約期間もセットで提示すると、相手も比較しやすくなり商談が進みやすくなります。

Q: 商談後にお断りされた場合、フォローは必要ですか?

A: 丁寧に断られた場合は、短い感謝メールを1通送るだけで十分です。半年〜1年後に「そのときの担当者が別会社に転職して声をかけてくれた」というケースもあります。断られた相手を「将来の候補」として扱うことで、長期的な営業資産になります。

直案件とエージェントは目的で使い分ける

「直案件とエージェント、どちらが良いのか」という質問は非常によくありますが、実際には「今の自分の状況で何を優先するか」によって答えが変わります。どちらが絶対に優れているわけではなく、使い分けが正解です。

直案件が向いているケースとデメリット

直案件は単価交渉の余地が大きく、上流工程から関わりやすく、クライアントとの関係が深まりやすいというメリットがあります(直案件営業ガイド)。一方でデメリットとして、営業・商談・契約・請求をすべて自己対応する必要があり、案件が途切れた際のセーフティネットがないという点があります。自分でパイプラインを管理できる状態になるまでは、稼働が安定しないリスクがあります。

エージェントが向いているケースとデメリット

エージェントは案件紹介・企業との交渉代行・契約サポートを担ってくれるため、営業コストを大幅に削減できます(フリーランスエージェント比較|Qiita Jobs)。経験2年未満の段階や、手元の案件が切れたときの保険として機能します。デメリットはマージン(案件によって異なりますが、おおむね20〜30%程度)が引かれるため、同じ工数でも手取りが直案件より少なくなる点と、条件交渉がエージェント経由に限られる点です。フリーランス募集サイト比較では主要7サイトの手数料・単価を一覧で整理しているため、エージェント選びの参考に活用してください。

比較表

項目直案件エージェント経由向いているケース
単価高い傾向マージン分低め経験豊富で実績があるとき
営業コスト自己負担少ない営業に時間をかけられないとき
条件交渉自由度高いエージェント依存条件にこだわりが強いとき
安定性自己管理次第案件が途切れにくい経験が浅い時期
上流工程への関与入りやすい案件による上流スキルを伸ばしたいとき

フリーランス開始から一定期間はエージェントで実績を積み、複数の実績が積み上がった段階から並行して直案件を探し始めるのが安定した移行パターンとして挙げられることが多いです。

CHECK

▶ 今すぐやること: 現在の稼働状況と実績数を確認し、「直案件に専念」「エージェント併用」「エージェント優先」の3段階のどれが現状に合っているか判断する(10分)

Q: エージェントを使いながら同時に直案件営業をしてよいですか?

A: 問題ありません。ただし一部のエージェントとの契約では「同一クライアントへの直接営業禁止」条項が含まれる場合があります。契約書の競業禁止・直接取引禁止条項を事前に確認してから並行活動を始めてください。

Q: エージェント経由から同じ企業と直接契約に切り替えることはできますか?

A: エージェントとの契約終了後、一定期間(6〜12ヶ月が多いとされています)は直接取引禁止となるケースがあります。契約前にエージェントに確認しておくことで、将来の直案件移行の見通しが立てやすくなります。

まとめ:直案件は5ステップで動けば取れる

直案件は仲介を減らして発注元に近づくほど交渉余地と単価が上がる仕組みで、実践的な5ステップ(職務経歴書の成果化・既存関係フォロー・課題仮説メール・商談での担当範囲の明確化・契約条件の事前確認)で対処できます。完全に独力でゼロから営業する必要はなく、既存クライアントへの追加発注依頼という最も低コストな起点から始めると、早期に最初の直案件が動き出すケースが多いとされています。エージェントと直案件は対立するものではなく、自分の実績数と営業余力に応じて使い分けるのが長期的な収入安定の観点からも合理的です。

直案件への移行は一度にすべてを切り替える必要はなく、今の案件を続けながら並行して1ルートずつ試していくことが現実的です。最初の1件が取れると、そのクライアントからの紹介や継続発注が自然に生まれやすくなるため、最初の突破口を作ることに集中してください。

状況次の一歩所要時間
実績が少ない状態直近案件の成果を数値化して職務経歴書に追記1〜2時間
既存取引先がある成果報告メールを1通送る15〜30分
直接応募に挑戦したい課題仮説型の営業メールを1社に送る30〜45分
商談の機会がある担当範囲と条件を商談前にリスト化する15分
初回契約が決まりそう支払いサイト・検収条件を書面で確認する15〜30分

フリーランス直案件に関するよくある質問

Q: 直案件の単価はエージェント経由と比べてどのくらい違いますか?

A: エージェントのマージンは案件によって異なりますが、おおむね20〜30%程度とされています。同じ企業への参画でも、直案件であればその分が手取りに回る計算になります。ただし単価の絶対値はスキルや案件内容によって大きく異なるため、「マージン分必ず増える」ではなく「増える余地がある」という理解が正確です。

Q: 直案件の営業は何件くらい送れば1件決まりますか?

A: 業種や送り方によって差が大きいですが、コールドメール(初見企業へのメール)で10〜20通送って返信が1〜3件というのが一般的な感触です。一方で既存クライアントへの追加発注依頼であれば、数社に打診して複数から反応が来ることが多いとされています。コールドよりもウォームアプローチ(既存関係)の方が効率が高いため、まず既存関係から着手してください。

Q: フリーランス新法は直案件にどう影響しますか?

A: フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)は、業務委託契約における支払い条件の書面明示や支払い遅延の禁止などを規定しています。直案件においてもこの法律の対象となるため、発注企業が契約条件を書面で明示する義務があります。契約書に支払いサイト・業務内容・報酬が明記されているかを確認する習慣が、直案件において特に重要です。最新の法令情報については、フリーランス・事業者間取引適正化等法|公正取引委員会にてご確認ください。

【出典・参照元】

フリーランスの案件探し体験記(Zenn)

フリーランス直案件獲得ガイド

直案件・直請けとは(Hナビ)

フリーランスエージェント比較(Qiita Jobs)

チョクフリ(直契約案件サービス)

フリーランスハブ

元請け直案件一覧(CMC)

フリーランス・事業者間取引適正化等法(公正取引委員会)