フリーランスや個人事業主にとって、ポートフォリオは案件獲得の成否を左右するツールです。「何を載せればいいかわからない」「作り方がわからない」と悩んでいるなら、まず基本構成を押さえてください。
この記事の結論
ポートフォリオは目次・プロフィール・作品一覧・各作品の詳細・スキル・実績・連絡先の7項目で構成し、ターゲットを決めてから5ステップで作成すれば、未経験でも案件獲得につながる品質に仕上がります。
掲載作品は10点前後を目安に、単なる画像ではなく「課題・役割・工夫・成果」をセットで記載することで、採用担当者やクライアントに問題解決能力を伝えられます。
著作権や守秘義務に配慮しながら定期的に更新し、Web版と紙版を使い分けることで、転職・営業の両方で効果を最大化できます。
今日やるべき1つ
自分のポートフォリオの目的(転職用か営業用か)とターゲット(Web制作会社向けか直クライアント向けか)を紙に書き出してください(10分)。
状況別ショートカット
| ポートフォリオを初めて作る | ポートフォリオの基本は7項目で構成 | 5分 |
| 作り方の手順を知りたい | ポートフォリオは5ステップで完成 | 7分 |
| 自分に必要な対応を知りたい | ポートフォリオの対応を3分で診断 | 3分 |
| 成功・失敗事例を参考にしたい | ポートフォリオの実例は2パターンで比較 | 5分 |
| 抜け漏れなく作りたい | ポートフォリオ作成は10項目でチェック | 5分 |
| 効率的に管理したい | ポートフォリオ管理は5つの仕組みで解決 | 10分 |
| 著作権が心配 | ポートフォリオの著作権は3原則で判断 | 5分 |
ポートフォリオの基本は7項目で構成

私自身、最初は何から手をつけていいか見当もつきませんでした。でも、基本構成は7項目に整理でき、この構成を押さえれば採用担当者やクライアントが求める情報を網羅できます。
ポートフォリオとは作品集と実績集の融合
ポートフォリオとは、自分のスキル・実績・強みを第三者に伝えるための作品集・実績集です。クリエイターにとって履歴書や名刺と同じくらい大切なコンテンツであり、転職活動や営業活動で自分を売り込む際の必須ツールとなっています(ポートフォリオの作り方は?載せるべき項目と作成時の6つのポイント)。
単なる作品ギャラリーではなく、「どのような課題に対して、どう考え、どう解決したか」という思考プロセスを示すことで、採用担当者やクライアントに問題解決能力をアピールできます。
7項目の構成要素と役割

ポートフォリオの基本構成は以下の7項目です。
| 目次 | 全体像の把握 | 掲載内容の一覧、ページ構成 |
| プロフィール | 人物像の理解 | 経歴、自己紹介、強み、人柄が伝わる情報 |
| 作品一覧 | スキルの俯瞰 | 代表作のサムネイル、カテゴリ分け |
| 各作品の詳細 | 能力の証明 | 概要、課題、役割、工夫、成果 |
| スキル一覧 | 技術力の確認 | 使用ツール、言語、習熟度 |
| 実績 | 信頼性の補強 | 受賞歴、メディア掲載、クライアント名 |
| 連絡先 | 行動の促進 | 問い合わせフォーム、SNS、メールアドレス |
この7項目を押さえることで、採用担当者やクライアントが求める情報を過不足なく伝えられます(一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点)。
掲載作品数は10点前後が目安
掲載作品数は10点前後を目安にしてください。多すぎると見る側の負担になり、少なすぎるとスキルの幅が伝わりません。
私の経験でも、作品数よりも「応募先に関連性の高い作品を厳選しているか」の方が評価されると感じています。ジャンル・テイストのバランスを考慮しつつ、古すぎる作品は定期的に入れ替えることで、常に最新のスキルセットを反映させてください。
CHECK
・ポートフォリオは7項目で構成
・作品数は10点前後に厳選
・古い作品は定期的に入れ替え
ポートフォリオ構成に関するよくある質問
Q. プロフィールには何を書けばいい?
経歴だけでなく、自分の強みや得意分野、仕事への姿勢を書くと効果的です。人柄が伝わるエピソードや趣味を添えることで、採用担当者やクライアントに親近感を持ってもらえます。
Q. 作品一覧はカテゴリ分けした方がいい?
はい、カテゴリ分けを推奨します。「Webサイト」「バナー」「ロゴ」などに分類することで、見る側が目的の作品を見つけやすくなります。
ポートフォリオは5ステップで完成

ポートフォリオ作成は5つのステップに分解すれば、未経験でも着実に進められます。完成までの目安期間は2〜4週間です。
ステップ1は目的とターゲットの明確化
最初のステップは「誰に見せるポートフォリオか」を決めることです。転職用と営業用では、強調すべきポイントが異なります。
| 転職用 | Web制作会社、事業会社 | 制作プロセス、チームでの役割、成長意欲 |
| 営業用 | 直クライアント、代理店 | 課題解決力、対応できる範囲、料金感 |
| 案件応募用 | クラウドソーシング発注者 | 類似案件の実績、納期遵守、コミュニケーション力 |
目的とターゲットを明確にすることで、掲載作品の選定や説明文の書き方が決まります。
ステップ2は媒体の選択と準備
ポートフォリオの媒体は、Webサイト、note、ポートフォリオサービス、PDFなど複数の選択肢があります。
| 自作Webサイト | 自由度が高い、SEO対策可能 | 制作に時間がかかる | Web制作スキルをアピールしたい |
| note | 手軽に始められる、検索流入あり | デザインの自由度が低い | ライター、早く公開したい |
| ポートフォリオサービス | テンプレートで簡単 | 他者と似やすい | デザイン初心者 |
| オフラインで配布可能 | 更新が手間 | 面接・商談用 |
Web版とPDF版の両方を用意し、シーンに応じて使い分けてください。
ステップ3は作品と解説の準備
各作品について、以下の5要素をセットで準備します。
- 概要(クライアント・用途・制作期間)
- 課題(何を解決したかったか)
- 役割(自分が担当した範囲)
- 工夫(こだわったポイント)
- 成果(数値で示せるもの)
未経験者は実案件がなくても、架空案件や自主制作で構いません。「実在サービスを改善したリデザイン」「自分の趣味・経験分野をテーマにした課題解決」などストーリー性のある題材を選ぶと、思考プロセスを示しやすくなります。
ステップ4は構成の組み立てと制作
準備した素材を、7項目の構成に沿って配置します。制作期間の目安は以下のとおりです。
| ワイヤーフレーム作成 | 2〜4時間 |
| デザイン制作 | 8〜16時間 |
| コーディング(Webサイトの場合) | 8〜20時間 |
| 作品説明文の執筆 | 4〜8時間 |
| 全体の調整・確認 | 2〜4時間 |
合計で24〜52時間、1日2時間作業すれば2〜4週間で完成する計算です。
ステップ5は応募先に合わせた調整
作成したポートフォリオを、応募先ごとに調整します。すべての作品を見せるのではなく、応募先の業種や求める人材像に合わせて、掲載作品の順番や説明文の強調ポイントを変えてください。
CHECK
・目的とターゲットを最初に明確化
・媒体はWeb版とPDF版の両方を用意
・応募先ごとに作品の優先順位を調整
ポートフォリオ作成ステップに関するよくある質問
Q. 未経験で載せる作品がない場合はどうする?
架空案件や自主制作で問題ありません。「実在するサービスのリデザイン」「自分の趣味をテーマにしたWebサイト」などを制作すれば、思考プロセスを示せます。
Q. 完成までどのくらいかかる?
1日2時間の作業で2〜4週間が目安です。最初に完成期限を決めておくと、途中で挫折しにくくなります。
ポートフォリオの対応を3分で診断

以下の診断で3分以内に判定できます。
Q1: ポートフォリオをすでに持っていますか?
- はい → Q2へ
- いいえ → 【結果A】ゼロから作成
Q2: 掲載作品は10点以上ありますか?
- はい → Q3へ
- いいえ → 【結果B】作品数を増やす
Q3: 各作品に「課題・役割・工夫・成果」の4要素を記載していますか?
- はい → Q4へ
- いいえ → 【結果C】説明文を充実させる
Q4: 直近6か月以内に更新していますか?
- はい → 【結果D】応募先別に調整
- いいえ → 【結果E】定期更新の仕組みを作る
診断結果の活用方法
| 結果A | 「ポートフォリオは5ステップで完成」を読み、ステップ1から開始 |
| 結果B | 架空案件や自主制作で作品を追加し、10点を目指す |
| 結果C | 既存作品に4要素を追記し、問題解決能力を示す |
| 結果D | 応募先の業種・求める人材像に合わせて作品を厳選 |
| 結果E | 「ポートフォリオ管理は5つの仕組みで解決」を参照 |
迷った場合は「ポートフォリオの基本は7項目で構成」に立ち返って全体を見直してください。
CHECK
・診断は3分で完了
・結果に応じた次のステップを実行
・迷ったら7項目の基本に立ち返る
ポートフォリオ診断に関するよくある質問
Q. 結果Aになったが、何から始めればいい?
まず「誰に見せるポートフォリオか」を決めてください。転職用か営業用かで、構成や強調ポイントが変わります。
Q. 結果Cになったが、成果を数値で示せない場合は?
数値がない場合は、「クライアントからの評価」「制作後の変化」など定性的な成果でも構いません。何も書かないよりは、プロセスや工夫を詳しく書く方が効果的です。
ポートフォリオの実例は2パターンで比較

実際の体験談をもとに成功パターンと失敗パターンを解説します。自分の状況と照らし合わせて、どちらに近いか確認してください。
ケース1: 架空案件で案件獲得の足がかりを作る
状況: ライターとして活動を始めたばかりで、実務案件がゼロの状態。クラウドソーシングで応募しても「実績がない」という理由で落とされ続けていた。
判断: 実績ゼロでも「書ける人」と認識してもらうため、架空案件や自分の趣味・体験を題材にした記事を複数作成し、ポートフォリオとしてまとめた。
結果: クラウドソーシングでの応募に活用し、発注者に「この人は書ける」と認識してもらえる状態を作った。
ポートフォリオ作成を経験したライターは「実績ゼロでも架空案件や自分の趣味・体験を題材にした記事でポートフォリオを作り、”書ける人”だと思ってもらうことが大事だった」と振り返っています(初心者ライターのポートフォリオ作成体験談)。
分岐点: もし「実績がないから作れない」と諦めていたら、いつまでも案件獲得のループに入れなかった可能性があります。
ケース2: 完成期限を決めずに挫折
状況: Webデザイナー転職を目指し、ポートフォリオサイトの制作を開始。デザインにこだわりすぎて、何度も作り直しを繰り返していた。
判断: 「もっと良くできるはず」と完璧を目指し、完成期限を設けずに制作を続けた。
結果: 3か月経っても公開できず、転職活動を始められないまま時間だけが過ぎてしまった。
ポートフォリオ制作で挫折を経験したWebデザイナーは「最初に完成期限とスケジュールを決めておくことが大切。悔いのないように作り込むことを前提として、期限を決めておくべきだった」と振り返っています(未経験転職者のポートフォリオ制作プロセス)。
分岐点: もし最初に「2週間で公開する」と期限を決めていれば、早期に転職活動を開始できた可能性があります。
CHECK
・実績ゼロでも架空案件で「書ける人」をアピール可能
・完成期限を最初に決めることで挫折を防止
・完璧を目指しすぎず、まず公開を優先
ポートフォリオ実例に関するよくある質問
Q. 架空案件でも採用担当者に評価される?
はい、評価されます。「どのような課題に対して、どう考え、どう解決したか」という思考プロセスが評価対象です。架空案件でも、リアルな課題設定と論理的な解決策を示せば、実案件と同等に評価されます。
Q. 完成期限はどう決めればいい?
転職活動や営業開始の目標日から逆算してください。「〇月〇日までに応募を開始したい」と決めれば、ポートフォリオの完成期限は自動的に決まります。
ポートフォリオ作成は10項目でチェック
ポートフォリオを作成する際、見落としがちな項目もあります。以下のチェックリストを印刷またはコピーして、抜け漏れなく作成を進めてください。
構成チェックリスト(7項目)
- 目次を配置した
- プロフィール(経歴・強み・人柄)を記載した
- 作品一覧をカテゴリ分けして配置した
- 各作品に「課題・役割・工夫・成果」を記載した
- スキル一覧(ツール・言語・習熟度)を記載した
- 実績(受賞歴・メディア掲載など)を記載した
- 連絡先・問い合わせ導線を設置した
品質チェックリスト(3項目)
- 掲載作品は10点前後に厳選した
- 応募先に関連性の高い作品を優先配置した
- 古すぎる作品(2年以上前)は入れ替えた
CHECK
・構成は7項目で網羅
・品質は3項目で確認
・チェックリストは印刷して活用
ポートフォリオチェックリストに関するよくある質問
Q. すべての項目を満たさないと応募できない?
いいえ、最低限「プロフィール」「作品一覧」「各作品の詳細」「連絡先」があれば応募可能です。ただ、他の項目も揃っている方が評価は高くなります。
Q. チェックリストは応募ごとに確認する?
応募先ごとに作品の順番や説明文を調整する場合は、その都度確認してください。特に「応募先に関連性の高い作品を優先配置した」は毎回確認が必要です。
ポートフォリオ管理は5つの仕組みで解決
ポートフォリオは作って終わりではなく、定期的な更新・管理が必要です。効率的に管理するための5つのハックを紹介します。
ハック1: 月1回の定期更新で最新状態を維持
【対象】 ポートフォリオを作成したが、更新が後回しになりがちな方
【効果】 月1回15分の作業で、常に最新のスキルセットを反映した状態を維持できる
【導入時間】 低(15分/月)
【手順】
- 毎月1日にカレンダーで「ポートフォリオ更新」のリマインダーを設定する(1分)
- 直近1か月で制作した作品をリストアップする(5分)
- 掲載価値のある作品を選び、4要素(課題・役割・工夫・成果)を記載する(5分)
- 古い作品と入れ替え、全体のバランスを確認する(4分)
【コツ】 先にスケジュールを確保することです。更新が習慣化します。時間があるときに更新しようと思っていると、永遠に更新されません。
【なぜ効くのか】 採用担当者やクライアントは、ポートフォリオの更新頻度も見ています。直近の作品が掲載されていれば「この人は現役で活動している」と信頼感が高まります。
【最初の一歩】 今日中にカレンダーで「毎月1日 ポートフォリオ更新」のリマインダーを設定してください(1分)。
ハック2: Web版と紙版の使い分けで対応力アップ
【対象】 転職活動と営業活動の両方を並行して行っている方
【効果】 オンライン・オフライン両方のシーンで、最適な形式でポートフォリオを提示できる
【導入時間】 中(初回2〜4時間)
【手順】
- Web版ポートフォリオを完成させる(既存のものを使用可)
- Web版から印刷用PDF版を作成する(1〜2時間)
- 面接・商談では紙版を配布し、詳細はWeb版を案内する
- 紙版は10ページ程度に厳選し、持ち運びやすいサイズにする(30分)
【コツ】 面接では紙版を見せながら説明し、後日詳細をWebで見てもらう流れを作ることで、印象に残りやすくなります。
【なぜ効くのか】 対面の場では紙の方が説明しやすく、相手の手元に残ります。一方、更新が頻繁なWeb版は最新情報を伝えるのに適しています。
Web版と紙版の両方を制作したWebデザイナーは「WEBバージョンと紙バージョンの2種類のポートフォリオをつくった。WEBデザイナー志望だったため、紙よりWEBの方に力を入れた」と振り返っています(未経験からWebデザイナーになった就活体験談)。
【最初の一歩】 Web版ポートフォリオのPDF出力機能を確認し、紙版のページ構成を決めてください(15分)。
ハック3: 作品説明テンプレートで執筆時間を半減
【対象】 作品の説明文を書くのに時間がかかりすぎている方
【効果】 テンプレートに沿って記入するだけで、1作品あたりの執筆時間を30分から15分に短縮できる
【導入時間】 低(初回15分)
【手順】
- 以下のテンプレートをコピーする(1分)
- 各作品についてテンプレートを埋める(10〜15分/作品)
- 埋めた内容をポートフォリオに転記する(5分/作品)
テンプレート:
【概要】
クライアント:
制作期間:
用途:
【課題】
このプロジェクトで解決したかった課題:
【役割】
私が担当した範囲:
【工夫】
特にこだわったポイント:
【成果】
数値で示せる成果:
定性的な成果:
【コツ】テンプレートを埋めることから始めることです。型を覚えてからアレンジすることで、結果的に質の高い説明文が書けます。
【最初の一歩】 上記テンプレートをコピーし、直近の作品1つについて埋めてください(15分)。
ハック4: SEOキーワード設計で検索流入を獲得
【対象】 Webポートフォリオサイトを持っているが、検索からの流入がほとんどない方
【効果】 ターゲットが検索しそうなキーワードを設計することで、指名検索や自然検索からの案件獲得につながる
【導入時間】 中(初回2〜3時間)
【手順】
- 自分が獲得したい案件のターゲット(地域・業種・規模)を明確にする(15分)
- ターゲットが検索しそうなキーワードをリストアップする(30分)
- タイトル・H1・見出しにキーワードを自然に含める(1時間)
- メタディスクリプションに強みとターゲットを明記する(15分)
- 月1回、Google Search Consoleで検索クエリを確認し、改善する(15分/月)
【コツ】 「地域名+職種」「未経験 Webデザイナー ポートフォリオ」などの検索キーワードを意識することで、検索経由の案件獲得が可能になります。
【なぜ効くのか】 ポートフォリオサイトは「見てもらう」だけでなく「見つけてもらう」ことも必要です。SEOを意識することで、営業をしなくても問い合わせが来る状態を作れます。
【最初の一歩】 ラッコキーワードなどのツールで「自分の職種+ポートフォリオ」の関連キーワードを調べてください(15分)。
ハック5: ポートフォリオ持参の習慣化で印象アップ
【対象】 面接や商談の機会があるが、ポートフォリオを活かしきれていない方
【効果】 求人情報に「ポートフォリオ必須」と書かれていなくても、持参することで他の応募者と差別化できる
【導入時間】 低(10分)
【手順】
- 紙版ポートフォリオを常にカバンに入れておく(1分)
- 面接・商談の冒頭で「ポートフォリオをお持ちしました」と伝える
- 説明しながら見せることで、会話のきっかけを作る
- 帰り際に「よろしければお持ち帰りください」と渡す
【コツ】自分の「宝」として常に持参する姿勢を持つことです。差別化につながります。
面接にポートフォリオを持参し続けたデザイナーは「ポートフォリオは自分の宝だと信じていたので、どこに面接へ行くにしても、ファイルを持って行って面接官に見てもらっていた」と振り返っています(デザイナー転職のポートフォリオ作り体験談)。
【なぜ効くのか】 採用担当者やクライアントは、多くの応募者と面談しています。ポートフォリオを持参する人は少数派であり、それだけで「準備がしっかりしている」という印象を与えられます。
【最初の一歩】 次の面接・商談に備えて、紙版ポートフォリオをカバンに入れておいてください(1分)。
CHECK ・月1回の定期更新で最新状態を維持 ・Web版と紙版を使い分けて対応力アップ ・テンプレートで説明文の執筆時間を半減
ポートフォリオ管理ハックに関するよくある質問
Q. 5つのハックすべてを実践する必要がある?
いいえ、自分の状況に合うものから1つずつ取り入れてください。まずは「月1回の定期更新」から始めることを推奨します。
Q. SEO対策は必須?
転職用であれば必須ではありませんが、営業用であればSEO対策を推奨します。検索経由で問い合わせが来るようになれば、営業の手間が大幅に削減されます。
ポートフォリオの著作権は3原則で判断

「過去に会社やクライアントのために作った作品を載せていいのか」という悩みは共通です。著作権や守秘義務に配慮しながら、安全にポートフォリオを運用するための3原則を解説します。
原則1は著作権の帰属先確認
ポートフォリオに掲載する作品の著作権が誰に帰属するかを確認することが最初のステップです。
| 企業所属時の職務著作 | 原則として企業 | 企業の許可が必要 |
| クライアントワーク | 原則としてクライアント | クライアントの許可が必要 |
| 自主制作・架空案件 | 自分 | 自由に掲載可能 |
企業所属時に制作したものは、契約書や就業規則で著作権の帰属先が定められているケースが多いです(ポートフォリオ作成で注意すべき著作権と守秘義務の基礎知識)。
原則2は掲載許可の取得
著作権が自分以外にある作品を掲載する場合は、事前に許可を取得します。
許可を取る際のポイントは以下のとおりです。
- メールなど記録が残る形で依頼する
- 掲載範囲(Web公開、PDF配布、面接時のみなど)を明確にする
- 自分の担当範囲・役割を明示する旨を伝える
- 必要に応じてモザイク処理や情報マスキングを提案する
許可を得た場合でも、守秘義務や機密情報を含まないよう配慮が必要です。
原則3は出典明記と引用ルールの遵守
一般公開済みの作品を掲載する場合は、出典元のURLや媒体名を明記し、著作権法の引用要件を意識してください。引用要件の主なポイントは、引用部分が従で自作品が主であること、引用範囲が必要最小限であることなどです(著作権法)。
著作権に関する詳細は、文化庁の「著作権制度の概要」のページも参考にしてください(文化庁 著作権制度の概要)。
CHECK
・著作権の帰属先を最初に確認
・掲載許可は記録が残る形で取得
・引用ルールを遵守して出典を明記
ポートフォリオ著作権に関するよくある質問
Q. 退職した会社の作品を載せてもいい?
退職後であっても、著作権が会社に帰属している作品は許可が必要です。退職前に掲載許可を取っておくか、退職後に連絡して許可を得てください。
Q. 許可を取るのが難しい場合はどうする?
自主制作や架空案件で代替作品を制作してください。実在するサービスのリデザインなど、許可不要で制作できる作品は多くあります。
まとめ:ポートフォリオは戦略的に育てる
ポートフォリオは7項目(目次・プロフィール・作品一覧・各作品の詳細・スキル・実績・連絡先)で構成し、5ステップ(目的設定→媒体選択→素材準備→制作→調整)で作成すれば、未経験でも案件獲得につながる品質に仕上がります。
掲載作品は10点前後を目安に、「課題・役割・工夫・成果」の4要素をセットで記載することで、単なる作品ギャラリーではなく、問題解決能力を示すツールになります。著作権や守秘義務に配慮しながら、Web版と紙版を使い分け、月1回の定期更新で最新状態を維持することが、転職・営業の成功率を高めるポイントです。
ポートフォリオは「作って終わり」ではなく、「育てていく」ものです。今日から1つずつ改善を重ねてください。
ポートフォリオは、フリーランスや個人事業主にとって「自分を売り込む営業ツール」です。時間をかけて作り込む価値は十分にあります。まずは診断結果に応じた次のステップを実行し、完成度を高めてください。迷ったときは、この記事に立ち返って7項目と5ステップを確認すれば大丈夫です。
状況別:次の一歩
| ポートフォリオがない | 目的とターゲットを紙に書き出す | 10分 |
| 作品数が少ない | 架空案件を1つ制作する | 4〜8時間 |
| 説明文が不十分 | テンプレートで1作品を書き直す | 15分 |
| 更新が止まっている | 月1回のリマインダーを設定する | 1分 |
| 著作権が心配 | 掲載作品の帰属先をリストアップする | 15分 |
ポートフォリオ 作り方に関するよくある質問
Q. ポートフォリオは何点くらい載せればいい?
10点前後を目安にしてください。多すぎると見る側の負担になり、少なすぎるとスキルの幅が伝わりません。応募先に関連性の高い作品を優先的に配置し、古すぎる作品は定期的に入れ替えてください。
Q. 未経験で実績がない場合はどうすればいい?
架空案件や自主制作で問題ありません。「実在するサービスのリデザイン」「自分の趣味をテーマにしたWebサイト」など、ストーリー性のある題材を選ぶことで、思考プロセスを示せます(一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点)。
Q. Web版と紙版はどちらを作るべき?
両方作ってください。面接や商談では紙版を配布し、詳細はWeb版を案内する流れを作ることで、印象に残りやすくなります。更新が頻繁なWeb版と、手元に残る紙版を組み合わせることで、シーンに応じた対応が可能です。
Q. 会社員時代に作った作品は載せていい?
著作権が会社に帰属している場合は、会社の許可が必要です。退職前に掲載許可を取っておくか、退職後に連絡して許可を得てください。許可を得られない場合は、自主制作や架空案件で代替作品を制作してください(ポートフォリオ作成時に気をつけたい著作権)。
Q. ポートフォリオの更新頻度はどのくらいが適切?
月1回程度を推奨します。直近の作品を追加し、古い作品を入れ替えることで、常に最新のスキルセットを反映した状態を維持できます。更新が止まっていると「この人は活動していないのかも」と思われるリスクがあります。
【出典・参照元】
本記事は以下の情報源をもとに作成されています。
公的機関
民間調査/企業
- Tayori「ポートフォリオの作り方は?載せるべき項目と作成時の6つのポイント」
- MOREWORKS「一目置かれるWebデザイナーのポートフォリオ!作り方や注意点」
- レバテッククリエイター「ポートフォリオ作成時に気をつけたい著作権」
- マイナビクリエイター「ポートフォリオ作成で注意すべき著作権と守秘義務の基礎知識」
体験談/ユーザーの声
- note「初心者ライターのポートフォリオ作成体験談」
- note「未経験転職者のポートフォリオ制作プロセス」
- note「未経験からWebデザイナーになった就活体験談」
- note「デザイナー転職のポートフォリオ作り体験談」
