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フリ転編集部

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経過措置の80%控除が2026年9月に終了し、70%へ引き下げられます。「自分はどう動けばいいのか」——この疑問を抱えている免税事業者は少なくありません。

本記事では課税転換・免税継続・取引先交渉の3つの選択肢と5つの実務ハックを整理しました。国税庁と公正取引委員会のガイドラインに基づく内容です。

目次

この記事の結論

免税事業者のインボイス対応は、BtoB取引中心なら課税事業者への転換を選んでください。消費者向け取引中心なら免税事業者のまま継続が合理的です。課税事業者に転換する場合、2割特例(2026年分まで)で消費税の納税負担を抑えられます。

個人事業者は2027〜2028年分に3割特例も利用可能です。経過措置の70%控除期間(2026年10月〜2028年9月)を活用し、段階的に準備を進めるのが最も現実的な対応策です。

今日やるべき1つ

自分の取引先がBtoB中心かBtoC中心かを確認し、課税事業者への転換が必要かどうかを判断する(10分)。

状況別ショートカット

あなたの状況読むべきセクション所要時間
インボイス制度の基本を理解したい免税事業者のインボイス対応は3つの基本で整理5分
取引先から値下げ・取引停止の圧力がある免税事業者の取引影響は2つの経過措置で軽減5分
自分がどの対応を取るべきか判断したい免税事業者のインボイス対応を3分で診断3分
実際にどんなケースがあるか知りたい免税事業者のインボイス対応は2パターンで比較5分
具体的な手続きの漏れをチェックしたい免税事業者のインボイス対応は8項目でチェック5分
すぐ使える実務テクニックが欲しい免税事業者のインボイス対応は5つの仕組みで解決10分

免税事業者のインボイス対応は3つの基本で整理

インボイス制度の影響範囲は、取引先の業態と自分の売上規模によって大きく変わります。「課税事業者にならないと仕事が減るのか」「免税のままでも問題ないのか」——判断の軸を3つのポイントに分けて整理します。まずは自分の現在地を確認するところから始めてください。

免税事業者は課税売上高1,000万円以下が対象

免税事業者とは、基準期間(個人事業主は前々年、法人は前々事業年度)の課税売上高が1,000万円以下の事業者です。消費税の申告・納税義務が免除される一方、インボイス(適格請求書)発行事業者としての登録はできません。

登録できないため、取引先は仕入税額控除を受けられません。この点がインボイス制度開始後の免税事業者にとって最大の課題です。

インボイス未登録だと取引先の控除が減少

インボイス制度では、課税事業者が仕入税額控除を受けるために「適格請求書」が必要です。免税事業者はこの適格請求書を発行できないため、取引先が負担する消費税額が増加します。

たとえば税込110万円の取引の場合、取引先は本来10万円の仕入税額控除を受けたいところです。しかしインボイスがなければ、経過措置期間中でも全額は控除できません(公正取引委員会 インボイスQ&A)。

課税事業者への転換はe-Taxで申請可能

免税事業者がインボイスを発行するには、2つの届出が必要です。「課税事業者選択届出書」と「適格請求書発行事業者の登録申請書」を税務署に提出してください。e-Taxならオンラインで完了します(国税庁 新規事業者FAQ)。

ただし、課税事業者になると消費税の申告・納税義務が発生し、手取り収入が減少します。この点が最も判断を悩ませる要因です。

CHECK

自分の課税売上高が1,000万円以下かを確認し、インボイス登録の要否を検討する(5分)

免税事業者のインボイス基本に関するよくある質問

Q. 免税事業者はインボイスを発行できないのか?

いいえ、免税事業者のままでは発行できません。発行するには課税事業者に転換し、適格請求書発行事業者として登録してください。

Q. 消費税を請求書に記載してもよいのか?

はい、免税事業者でも消費税相当額を記載すること自体は違法ではありません。ただし「適格請求書」とは記載できません。取引先が仕入税額控除を受けられない点を明確に伝えてください(免税事業者の領収書の書き方)。


免税事業者の取引影響は2つの経過措置で軽減

取引先からの値下げ要求や取引停止の圧力は、免税事業者が直面する最も切実な問題です。ただし、経過措置の仕組みを正しく理解すれば、交渉の余地は十分にあります。ここでは経過措置のスケジュールと、値下げ要求への具体的な対処法を整理します。

経過措置は80%から段階的に縮小(税制改正で緩和)

インボイス制度には免税事業者からの仕入れに対する経過措置が設けられています。令和8年度税制改正大綱(2025年12月閣議決定)により、当初の予定より引き下げペースが緩和されました。適用期限も2年延長されています。

期間仕入税額控除の割合取引先の追加負担(税込110万円の場合)
2023年10月〜2026年9月80%約2万円
2026年10月〜2028年9月70%(改正後)約3万円
2028年10月〜2030年9月50%約5万円
2030年10月〜2031年9月30%約7万円
2031年10月〜0%約10万円

当初は2026年10月から50%への引き下げが予定されていましたが、税制改正により70%控除の期間が新設されました。完全終了も2031年10月以降に延長されました。免税事業者と取引先双方に対応の猶予が広がっています(経過措置と80%控除の要件)。

値下げ要求への対応は消費税負担分の計算が鍵

取引先から値下げを求められた場合、感覚ではなく消費税の負担分を正確に計算して交渉してください。

たとえば年間売上500万円のフリーランスの場合を考えます。取引先の追加負担は経過措置80%期間で約9万円です(500万円×10%×20%)。この金額を提示した上で値下げ幅を交渉すれば、一方的な値下げを避けられます。

公正取引委員会は、免税事業者に対する一方的な取引条件の変更や取引停止を問題視しています。独占禁止法上の優越的地位の濫用として注意喚起しています(公正取引委員会 インボイスQ&A)。

シミュレーションで年間負担額を試算

課税事業者に転換した場合と免税事業者のまま値下げに応じた場合の年間負担を比較します。

年間売上500万円・経費率30%のフリーランスの場合:

項目課税転換(2割特例適用)免税継続(値下げ5%応じた場合)
年間売上500万円475万円(5%値下げ)
消費税納税額約9.1万円(売上税額の20%)0円
手取り減少額約9.1万円約25万円

2割特例を活用すれば、課税事業者に転換した方が手取り減少額が少なくなるケースがある。BtoB取引が売上の半分以上を占める場合は転換を検討してください。

CHECK

・自分の年間売上と取引先構成(BtoB/BtoC比率)を確認し、転換と継続のどちらが有利か試算する(15分)

免税事業者の取引影響に関するよくある質問

Q. 経過措置の80%控除を受けるために取引先は何が必要か?

取引先は、区分記載請求書等と同様の事項が記載された請求書と、経過措置の適用を受ける旨を帳簿に記載してください。免税事業者側で特別な対応は不要です。

Q. 取引先から一方的に取引を打ち切られたらどうする?

公正取引委員会の相談窓口に連絡してください。インボイス未登録を理由とした一方的な取引停止は、独占禁止法上の優越的地位の濫用に該当しうると指摘されています。


免税事業者のインボイス対応を3分で診断

対応方針を決められずに時間だけが過ぎていく——そんな状態が最もリスクが高い。以下の診断フローで3分以内に方針を判定してください。

Q1: 取引先の大半は事業者(BtoB)ですか?

  • はい → Q2へ
  • いいえ → 【結果A】免税事業者のまま継続

Q2: 年間売上は300万円以上ですか?

  • はい → Q3へ
  • いいえ → 【結果B】経過措置期間中に段階的に検討

Q3: 取引先からインボイス発行を求められていますか?

  • はい → 【結果C】課税事業者への転換を検討
  • いいえ → 【結果D】取引先に意向を確認してから判断

診断結果の活用方法

結果次のステップ
結果A消費者向け取引を維持し、免税事業者のまま事業を継続する
結果B経過措置期間を活用し、売上推移を見ながら転換時期を判断する
結果C課税事業者選択届出書とインボイス登録申請書をe-Taxで提出し、2割特例の適用を検討する
結果D主要取引先3社にインボイス発行の必要性を確認し、結果に応じて対応を決定する

CHECK

・診断結果を確認し、該当する「次のステップ」を今日中に実行する(3分+行動時間)

免税事業者のインボイス診断に関するよくある質問

Q. 結果Aになったが、今後BtoB取引が増えた場合はどうする?

BtoB取引の割合が売上の30%を超えた時点で再度診断を行い、課税事業者への転換を検討してください。

Q. 結果Cになったが、すぐに転換しないとまずいか?

いいえ、経過措置期間中は取引先も一定の控除を受けられるため、即座の転換は不要です。ただし2026年10月以降は控除率が70%に下がるため、それまでに方針を確定してください。


免税事業者のインボイス対応は2パターンで比較

実際の対応事例を知ると、自分の行動計画が具体化しやすくなります。ここでは事前交渉で成功したケースと、対応を先延ばしにして失敗したケースの2つを比較します。どちらに自分が近いか、照らし合わせてみてください。

ケース1: 事前交渉で取引条件を維持

状況: フリーランスのWebデザイナー。主要取引先が3社、すべてBtoB取引。インボイス制度開始前に取引先から対応を問われた。

判断: 制度開始前に取引先と個別に面談し、経過措置の仕組みと自身の対応方針(2割特例を活用した課税転換)を丁寧に説明した。

結果: 取引先からの理解を得られ、値下げ要求なしで取引が継続。課税転換後の消費税納税額は2割特例により年間約8万円に抑えられた。

事前交渉をしなかった個人事業主は「課税事業者相手にインボイスなしで値下げ交渉され取引継続困難」と報告しています(個人事業主のインボイス対応体験談)。この事例のように事前の交渉がなければ、一方的な値下げ要求を受ける可能性がありました。

分岐点: 制度開始まで放置していれば、取引先から一方的な値下げを求められ、手取りが大幅に減少していた。

ケース2: 対応を先延ばしにして仕事が半減

状況: フリーランスのライター。主要取引先が5社。インボイス制度への対応を「まだ先のこと」と考えて準備していなかった。

判断: 制度開始後も免税事業者のまま継続し、取引先への説明も行わなかった。

結果: 取引先から次々とインボイス対応を求められ、対応できないまま仕事が半減。取引先との関係も悪化した。

対応を先延ばしにしたライターは「取引先から着服扱いの中傷を受け仕事半減」と報告しています(インボイス開始後の免税事業者排除実例)。

分岐点: 制度開始前に取引先と事前協議していれば、経過措置を活用しながら段階的に対応できた。

CHECK

・自分の状況がケース1・2のどちらに近いか確認し、該当する対応策を今日中に1つ実行する(10分)

免税事業者のインボイス対応事例に関するよくある質問

Q. 取引先への事前説明は何から始めればよいか?

「自分が免税事業者であること」「経過措置の仕組み」「今後の対応方針」の3点をまとめたメールを送ってください。

Q. すでに取引先との関係が悪化している場合はどうする?

公正取引委員会の相談窓口や商工会議所に相談し、第三者を介した交渉を検討してください。一方的な取引条件の変更は独占禁止法上の問題になりえます。


免税事業者のインボイス対応は8項目でチェック

手続きの漏れや見落としは、あとから取り返しがつかない場合があります。以下のチェックリストで現在の対応状況を確認してください。

インボイス対応の基本チェックリスト

  • 自分の基準期間の課税売上高を確認した
  • 取引先の構成(BtoB/BtoC比率)を把握した
  • 主要取引先にインボイス発行の必要性を確認した
  • 課税事業者への転換が必要か判断した
  • 2割特例・3割特例・簡易課税制度の適用条件を確認した
  • 課税転換する場合、届出書と登録申請書の提出期限を確認した
  • インボイス対応の会計ソフト導入を検討した
  • IT導入補助金の申請要件を確認した

届出・申請チェックリスト

転換を決めた場合は、以下も確認してください。

  • 課税事業者選択届出書を作成した
  • 適格請求書発行事業者の登録申請書を作成した
  • e-Taxのアカウントを取得した
  • 提出後の登録番号通知を受領した

CHECK

・チェックリストの未完了項目を確認し、上から順に1つずつ実行する(5分)

免税事業者のインボイスチェックに関するよくある質問

Q. チェックリストはすべて一度に完了する必要があるか?

いいえ、一度に完了する必要はありません。まず上から3項目(売上確認・取引先構成・取引先への確認)を優先し、方針が決まってから残りの項目に取り組んでください。

Q. IT導入補助金は誰でも使えるか?

いいえ、中小企業・小規模事業者が対象です。インボイス対応の会計ソフト導入費用の一部が補助されます。申請要件や補助額は年度によって変わるため、IT導入補助金の公式サイトで最新の申請要件を確認してください。


免税事業者のインボイス対応は5つの仕組みで解決

制度への対応は「何から手を付ければいいか」が最大のハードルです。ここで紹介する5つのハックは、それぞれ異なる状況に合わせた実務テクニックです。自分に合うものを1つ選び、最初の一歩を踏み出してください。

ハック1: 2割特例で消費税納税額を80%軽減

【対象】

課税事業者への転換を検討中で、消費税の納税負担を最小限にしたい免税事業者

【効果】

消費税の納税額を売上税額の20%に軽減。年間売上500万円なら約9.1万円の納税で済む

【所要時間】約30分

【見込める効果】

【手順】

  1. 自分の年間売上額から消費税額を計算する(5分)
  2. 2割特例適用時の納税額(売上税額×20%)を算出する(5分)
  3. 課税事業者選択届出書をe-Taxで作成する(10分)
  4. 適格請求書発行事業者の登録申請書を同時に提出する(10分)

【コツ】

2割特例では売上税額の20%だけ納めます。仕入税額の実額計算が不要で、申告作業も大幅に簡素化されます。

【なぜ効くのか】

2割特例は免税事業者からの転換者を対象とした時限的な軽減措置であり、事前届出なしで確定申告時に選択できます。仕入税額の実額計算が不要なため、経理作業の手間も削減されます。

【注意点】

2割特例は個人事業主の場合2026年分の確定申告まで適用可能です。令和8年度税制改正大綱により、個人事業者に限り2027〜2028年分で「3割特例」が新設される予定です。納税額を売上税額の30%に抑えられます。2割特例終了後は3割特例または簡易課税制度への切り替えを検討してください。

【最初の一歩】

今日中に自分の年間売上から2割特例適用時の納税額を計算し、転換の判断材料にする(10分)。


ハック2: 簡易課税制度で申告負担を業種別みなし計算に軽減

【対象】

課税売上高が5,000万円以下で、仕入税額の実額計算が煩雑だと感じている事業者

【効果】

業種ごとのみなし仕入率(40%〜90%)で計算でき、帳簿管理の手間を約50%削減

【所要時間】約20分

【見込める効果】

【手順】

  1. 自分の業種がどのみなし仕入率に該当するか確認する(5分)
  2. みなし仕入率で計算した場合の納税額を試算する(5分)
  3. 「消費税簡易課税制度選択届出書」をe-Taxで作成・提出する(10分)

【コツ】

経費率の低いサービス業(第5種・みなし仕入率50%)では、簡易課税を選ぶと納税額が少なくなるケースが多い。まず自分の業種のみなし仕入率を確認してください。

【なぜ効くのか】

簡易課税制度はみなし仕入率を使って消費税を計算するため、仕入れにかかる消費税の実額を一つひとつ集計する必要がありません。個人事業主にとっては経理の負担軽減が最大のメリットです。

【注意点】

簡易課税制度を選択すると原則2年間は変更できません。設備投資が大きい年は本則課税の方が有利になる場合があるため、事前にシミュレーションしてください。なお、2割特例や3割特例の適用期間中は、確定申告時に特例と簡易課税のどちらが有利か選択できます。

【最初の一歩】

国税庁のサイトで自分の業種のみなし仕入率を確認し、本則課税との納税額を比較する(15分)。


ハック3: 取引先への事前協議メールで値下げ要求を回避

【対象】

取引先からの値下げ要求や取引停止を心配している免税事業者

【効果】

事前に取引先と協議し、一方的な値下げ要求を回避して取引条件を維持できる

【所要時間】1時間あれば可能

【見込める効果】

【手順】

  1. 主要取引先リストを作成し、各社のインボイス対応状況を確認する(15分)
  2. 経過措置の仕組みと自分の対応方針をまとめた文書を作成する(20分)
  3. 取引先ごとに個別メールを送信し、面談や電話での協議を依頼する(15分)
  4. 協議結果を書面で確認し、取引条件を明文化する(10分)

【コツ】

制度変更前に自分から協議を持ちかけてください。先手を打つことで交渉の主導権を握れます。

【なぜ効くのか】

取引先も経過措置の仕組みを正確に把握していないケースが多く、「免税事業者=取引できない」と誤解している場合がある。正確な情報を提供すれば、不必要な取引条件の変更を防げます。

【注意点】

値下げ交渉時は感情的にならず、消費税の負担分を具体的な数字で提示してください。一方的な値下げ要求は公正取引委員会のガイドラインで独占禁止法上の優越的地位の濫用として問題視されているため、相談窓口を活用できます。

【最初の一歩】

主要取引先3社のリストを作成し、各社の経理担当者の連絡先を確認する(15分)。


ハック4: IT導入補助金で会計ソフト導入コストを最大75%削減

【対象】

インボイス対応の会計ソフトを導入したいが、コストが気になる小規模事業者

【効果】

会計ソフトの導入費用(年間3〜10万円程度)の最大75%が補助され、実質負担を年間1〜3万円に抑制

【所要時間】3〜5時間

【見込める効果】

【手順】

  1. IT導入補助金の公式サイトで申請要件と対象ソフトを確認する(30分)
  2. 自社に合った会計ソフト(freee・弥生・マネーフォワード等)を選定する(30分)
  3. IT導入支援事業者を通じて申請書類を作成する(1〜2時間)
  4. 申請を提出し、採択結果を確認する(1時間)
  5. 採択後、対象ソフトを導入し、初期設定を行う(1〜2時間)

【コツ】

IT導入支援事業者に相談して補助金対象の中からソフトを選んでください。補助金対象外のソフトを先に購入すると、補助を受けられません。

【なぜ効くのか】

インボイス対応の会計ソフトは、適格請求書の作成・発行・保存を自動化でき、消費税の申告作業も効率化されます。補助金を活用すれば、導入コストを大きく抑えられます(freee インボイス制度と免税事業者)。

【注意点】

IT導入補助金は年度ごとに予算があり、締切や要件が変更される場合があります。申請から採択まで1〜2か月かかるため、早めに準備を始めてください。

【最初の一歩】

IT導入補助金の公式サイトにアクセスし、最新の申請スケジュールと対象ソフト一覧を確認する(20分)。


ハック5: 消費者向け取引シフトで免税事業者のまま売上を維持

【対象】

BtoC取引の比率が高く、課税事業者への転換メリットが小さい事業者

【効果】

消費税の申告・納税義務を回避しつつ、売上を維持できる。年間の経理作業を約20時間削減

【所要時間】2〜3時間

【見込める効果】

【手順】

  1. 現在の取引先リストをBtoB・BtoCに分類する(15分)
  2. BtoC比率が70%以上であれば、免税継続が有利と判断する(5分)
  3. BtoB取引先には経過措置の仕組みを説明し、取引条件を協議する(1時間)
  4. 新規顧客開拓では消費者向けサービス・ECサイト・直販を優先する(1時間)

【コツ】

BtoC取引を強化して免税メリットを活かすアプローチです。消費者はインボイスを必要としないため、免税事業者のままでも取引に影響しません。

【なぜ効くのか】

インボイス制度の影響を受けるのはBtoB取引のみです。消費者向け取引ではインボイスが不要なため、免税事業者のまま事業を継続しても売上への影響はありません(インボイス制度における免税事業者のデメリット)。

【注意点】

BtoC中心への切り替えは即座にはできず、集客チャネルの構築に時間がかかります。既存のBtoB取引を急に打ち切らず、段階的にシフトしてください。

【最初の一歩】

今日中に自分の取引先をBtoB・BtoCに分類し、BtoC比率を算出する(15分)。

CHECK

・上記5つのハックから自分に合う1つを選び、今日中に最初の一歩を実行する(10〜30分)

免税事業者のインボイスハックに関するよくある質問

Q. 2割特例と簡易課税はどちらを選ぶべきか?

まず2割特例を適用し、2026年分の確定申告まで利用してください。個人事業者の場合、2027〜2028年分は3割特例(売上税額の30%を納税)が利用できる予定です。3割特例終了後は簡易課税に切り替える流れが一般的です。

Q. 税理士に相談した方がよいのはどんな場合か?

年間売上500万円以上、複数業種にまたがる事業、設備投資を予定している場合です。初回相談無料の税理士事務所も多いため、該当する場合は税理士に連絡してください。


免税事業者のインボイス請求書は3パターンで記載

請求書の書き方を間違えると、取引先が経過措置の控除を受けられなくなります。免税事業者の請求書は、自分の現在のステータス(免税/課税転換済み/経過措置期間中)に応じて3つのパターンに分かれます。テンプレートを用意したので、該当するパターンをそのまま活用してください。

パターン1: 免税事業者のまま発行する場合

免税事業者が発行する請求書は「区分記載請求書」の形式となります。「適格請求書」「インボイス」とは記載できませんが、消費税相当額の記載自体は可能です。

テンプレート例:

請求書
〇〇株式会社 御中

件名: 〇月分 Webデザイン制作費
税抜金額: 100,000円
消費税相当額: 10,000円(※当方は適格請求書発行事業者ではありません)
合計: 110,000円
振込先: 〇〇銀行 〇〇支店 普通 1234567
お支払期限: 〇年〇月〇日

なぜこの表現か: 「適格請求書発行事業者ではありません」と明記すれば、取引先が経過措置の適用を判断しやすくなります。

アレンジ例: 登録番号欄に「未登録」と記載する方法もあります。取引先の経理担当者が一目で判断できるよう、目立つ位置に記載してください。

このテンプレートをコピーして使用してください。

パターン2: 課税転換後にインボイスを発行する場合

課税事業者に転換し登録が完了すれば、適格請求書(インボイス)を発行できます。登録番号(T+13桁の法人番号またはT+13桁の番号)を必ず記載してください。

パターン3: 経過措置期間中の取引先向け補足書類

取引先が経過措置の控除を受けるための補足書類です。「当方は免税事業者であり、経過措置(80%控除/70%控除)の対象取引です」と記載した文書を添付してください。

CHECK

・自分の現在のステータス(免税/課税)を確認し、該当するパターンの請求書テンプレートを準備する(15分)

免税事業者のインボイス請求書に関するよくある質問

Q. 免税事業者が消費税を請求すると違法になるか?

いいえ、消費税相当額を請求すること自体は違法ではありません。ただし「適格請求書」や「インボイス」と表示することは禁止されています。

Q. 登録番号はどこで確認できるか?

国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」で法人番号または氏名から検索できます。


まとめ:免税事業者は3択で対応

免税事業者のインボイス対応は3つの選択肢があります。課税事業者への転換・免税事業者のまま継続・取引先との交渉から、自分の事業形態に合った方法を選んでください。

BtoB取引中心 → 2割特例(2026年分まで)や3割特例(個人事業者は2027〜2028年分)を活用してください。課税転換が有利なケースが多い。BtoC取引中心 → 免税事業者のまま継続するのが合理的です。

令和8年度税制改正により経過措置の70%控除期間が新設されました(2026年10月〜2028年9月)。完全終了も2031年10月以降に延長されたため、段階的に対応を進める猶予が広がっています。

まず自分の取引先構成を確認し、今日中に診断フローで方針を判定してください。


インボイス制度への対応は、一度方針を決めて手続きすれば完了するものです。2割特例や3割特例、簡易課税制度など、免税事業者の負担を軽減する仕組みは整っています。この記事で紹介した5つのハックの中から1つだけ選び、今日中に最初の一歩を踏み出してください。小さな行動が、制度変更への不安を解消する最善の方法である。

状況別/次の一歩

あなたの状況次の一歩所要時間
まだ何も対応していない診断フローで自分の対応方針を判定する3分
課税転換を決めたe-Taxで届出書と登録申請書を提出する30分
免税継続を決めた主要取引先に経過措置の仕組みを説明する1時間
値下げ要求を受けている消費税負担分を計算し、交渉材料を準備する15分
会計ソフトを導入したいIT導入補助金の申請要件を確認する20分

免税事業者のインボイス対応に関するよくある質問

Q. 免税事業者がインボイスを発行するにはどうすればよい?

課税事業者選択届出書と適格請求書発行事業者の登録申請書を税務署に提出してください。e-Taxならオンラインで手続きが完了します(国税庁 新規事業者FAQ)。

Q. 経過措置はいつまで適用されるのか?

令和8年度税制改正により経過措置のスケジュールが変更されました。80%控除は2023年10月〜2026年9月、70%控除は2026年10月〜2028年9月です。その後、50%控除が2028年10月〜2030年9月、30%控除が2030年10月〜2031年9月に適用されます。2031年10月以降は経過措置が終了し、免税事業者からの仕入れは全額控除不可となります。

Q. 2割特例はいつまで使えるのか?

2023年10月1日から2026年9月30日を含む課税期間まで適用可能です。個人事業主の場合、2026年分の確定申告まで利用できます。令和8年度税制改正大綱により、個人事業者は2027〜2028年分で「3割特例」も利用できる予定です。納税額を売上税額の30%に抑えられます。

本記事の情報は2026年2月時点のものです。

【出典・参照元】

本記事の作成にあたり、以下の公式情報および信頼性の高い資料を参照しています。

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