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フリ転編集部

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この記事でわかること

  • 屋号変更は確定申告書への記載だけで完了、別途届出は原則不要
  • 飲食・美容業は変更日から10日以内に保健所への届出が必要
  • 銀行名義変更・取引先通知など5機関の手続きを一覧で確認できる

本記事の情報は2026年4月時点のものです。

目次

この記事の結論

屋号変更は、原則として確定申告時に確定申告書や決算書に新屋号を記載するだけで手続きが完了します(国税庁)。変更の証拠を残したい場合や銀行口座の名義変更に活用したい場合は、「個人事業の開業・廃業等届出書」を任意で再提出することも可能です。青色申告者も、屋号変更に伴って青色申告承認申請書の再提出は不要です。飲食業・美容業など許認可業種は保健所への届出(変更日から10日以内)も忘れずに行いましょう。

今日やるべき1つ

次の確定申告で確定申告書の屋号欄に新屋号を記入することを決め、変更の証拠を残したい場合は国税庁の「個人事業の開業・廃業等届出書」をダウンロードし、屋号欄のみ新屋号に書き換えて税務署に提出または郵送する(所要時間:30分)。

状況別ショートカット

状況読むべきセクション所要時間
まず税務署への手続きを知りたい屋号変更届出は税務署が最優先3分
自分に届出が必要か診断したい屋号変更届出の必要度を3分で診断3分
保健所・銀行など複数機関の手続きをまとめて確認したい屋号変更届出は5機関の実例で比較5分
e-Taxで完結させたい屋号変更届出は5つの仕組みで管理5分
変更後の取引先通知テンプレートが欲しい屋号変更届出は7項目でチェック3分

屋号変更届出は税務署が最優先

「廃業してまた開業するの?」と混乱するケースも珍しくありませんが、実際には原則として確定申告書に新屋号を記載するだけで変更が反映されます。

変更届と開業届は書類が同じ

屋号変更の手続きは、原則として確定申告書や決算書(収支内訳書)の屋号欄に新屋号を記載するだけで完了します(freee・国税庁)。特別な届出は不要です。

ただし、変更の証拠を書類として残したい場合や、銀行口座の名義変更手続きで証明書類が求められる場合には、「個人事業の開業・廃業等届出書」の「その他参考事項」欄に屋号変更の旨を記入して任意で再提出することもできます(国税庁)。屋号の決め方や開業届での使い方も参照してください。

廃業届と再開業届を2枚出す必要はありません。廃業届を誤って提出すると青色申告承認が取り消されるリスクがあるため、注意してください。

提出する場合の期限目安と確定申告との関係

任意で再提出する場合の期限は特段定められていませんが、「個人事業の開業・廃業等届出書」は変更の事実があった日の属する年分の確定申告期限(翌年3月15日)までに提出すれば問題ありません。

確定申告書に新屋号を記載することが簡便な変更手段ですが、年の途中で証拠を残しておきたい場合は早めに任意提出しておくと安心です。

提出方法は3つ(窓口・郵送・e-Tax)

提出方法は①税務署窓口への持参、②郵送、③e-Taxによる電子申請の3種類から選べます。窓口持参は即日受理の確認ができ、郵送は往復時間が不要で利便性が高いです。

e-Taxは24時間対応で手軽ですが、マイナンバーカードとICカードリーダーまたはマイナポータルアプリ対応のスマートフォンが必要です。2025年1月以降、税務署への提出書類の控えへの収受日付印の押印は廃止されています(国税庁)。郵送で返信用封筒を同封しても従来のような「受領印付き控え」は返送されなくなったため、注意してください。e-Taxで提出した場合は、メッセージボックスの「受信通知」が提出証明として活用できます。詳しいe-Taxの活用方法も参考にしてください。

屋号変更を経験したフリーランスは「必要書類を同封すれば郵送でも受理された」と振り返っています(屋号変更をe-Taxでやってみた)。

CHECK

-> 確定申告書への新屋号記載で対応するか、任意で届出書を再提出するかを決め、必要であれば国税庁の書類をダウンロードして変更日から速やかに提出または郵送する(30分)

よくある質問

Q: 屋号変更に伴って廃業届の提出は必要ですか?

A: 不要です。廃業届を出すと青色申告承認が取り消されるリスクがあります。屋号変更は原則として確定申告書に新屋号を記載するだけで完了します。変更の証拠を残したい場合に限り「個人事業の開業・廃業等届出書」を任意で再提出することも可能です(国税庁)。

Q: 変更届の提出が遅れた場合はどうなりますか?

A: 屋号変更は確定申告書への記載で反映されるため、確定申告期限(翌年3月15日)までに対応すれば問題ありません。任意で届出書を提出する場合も、法的罰則は現状ありません。気づいた時点で確定申告書に新屋号を記載して対応しましょう。

CHECK

・確定申告書の屋号欄を新屋号に更新した
・変更の証拠が必要な場合は届出書を任意提出した
・廃業届を誤提出していないことを確認した

屋号変更届出の必要度を3分で診断

以下の質問に答えることで、自分に必要な届出機関を3分で特定できます。

Q1: 銀行口座に屋号を使用しており、名義変更の証拠書類として届出書の控えが必要ですか?

  • Yes → 任意で「個人事業の開業・廃業等届出書」を再提出し控えを取得する(Q2へ)
  • No → 確定申告書への新屋号記載のみで対応可能(Q2へ)

Q2: 青色申告の承認を受けていますか?

  • Yes → Q3へ(※青色申告承認申請書の再提出は不要)
  • No → Result B(確定申告書への記載のみ・または任意で届出書提出)

Q3: 飲食業・美容業・理容業・医療関連など許認可が必要な業種ですか?

  • Yes → Result C(確定申告書への記載+保健所への変更届が必要)
  • No → Result D(確定申告書への記載のみ・青色申告も継続承認済みで問題なし)

Result A:

税務署届出が未対応 確定申告書の屋号欄に新屋号を記載して提出することで変更が反映されます。任意で届出書を再提出することもできます。確定申告での屋号不一致を防ぐために早めの対応が安心です。

Result B:

確定申告書への記載のみ(青色申告なし) 確定申告書・収支内訳書の屋号欄に新屋号を記載するだけで完了です。銀行口座・請求書の更新も同時期に進めると効率的です。確定申告の青色・白色どちらを選ぶかも確認しておきましょう。

Result C:

確定申告書への記載+保健所への変更届が必要 確定申告書への新屋号記載と、保健所への施設変更届を並行して進めてください。保健所の変更届は変更日から10日以内が提出期限(食品衛生法)で、業種・都道府県によって様式が異なるため、管轄の保健所(例:東京都保健所 食品営業許可)に事前確認してください。

Result D: 確定申告書への記載のみ(青色申告も継続) 確定申告書に新屋号を記載するだけで手続きが完了します。青色申告承認申請書の再提出は不要です。申告書の屋号欄を確認し、修正漏れのないようにしましょう。

CHECK

-> 上記診断の結果を確認し、必要な届出機関をリストアップして提出スケジュールを作成する(10分)

よくある質問

Q: 複数の業種を掛け持ちしている場合、届出はどうなりますか?

A: 許認可が必要な業種が1つでも含まれる場合は、その業種に対応する保健所等への届出が必要です。主たる事業が許認可不要でも、副業が飲食業であれば保健所への届出をしてください。

Q: 都道府県税事務所への届出も必要ですか?

A: 個人事業税の申告をしている場合は、都道府県税事務所への変更届が必要な都道府県があります。たとえば大阪府の場合は大阪府税事務所への届出が求められます。管轄の都道府県税事務所に確認してください。個人事業税の仕組みについても理解しておくと安心です。

CHECK

・自分の業種が許認可業種に該当するか確認した
・都道府県税事務所への届出要否を確認した
・診断結果をもとに提出機関リストを作成した

屋号変更届出は5機関の実例で比較

実際に屋号変更を経験した個人事業主のケースを2つ紹介します。成功と失敗のパターンを比較することで、手続きの落とし穴を事前に把握できます。

ケース1(成功パターン): 変更日の翌日に税務署へ郵送し2週間で完結

Webデザイナーのフリーランスが、ブランドイメージ刷新のため屋号を変更しました。変更日の翌日に「個人事業の開業・廃業等届出書」の「その他参考事項」に屋号変更の旨を記入し、税務署へ郵送。その後すぐに銀行口座の名義変更と請求書テンプレートの更新を行い、2週間で全手続きが完了しました。なお、2025年1月以降は控えへの収受日付印の押印は廃止されているため、郵送時の返信用封筒では従来のような受領印付き控えの返送はありません。e-Taxの受信通知や提出前のコピー保管を活用してください。

実際に手続きを行ったこのデザイナーは「必要書類を同封すれば郵送でも受理された」と振り返っています(屋号変更をe-Taxでやってみた)。

もし変更を後回しにしていたら、確定申告時に旧屋号との不一致が生じ、税務署からの確認対応に時間を取られていた可能性があります。

ケース2(失敗パターン): 税務署は完了したが銀行名義変更を後回しにして混乱

飲食業のフリーランスが屋号変更後、税務署への届出は速やかに完了させましたが、銀行口座の名義変更を後回しにしました。取引先への新屋号での請求書発行後、入金口座の名義が旧屋号のままだったため、振込名義の不一致で取引先の経理部門から確認が入り、対応に3営業日かかりました。フリーランスの受発注管理についても事前に把握しておくと役立ちます。

ケース2のフリーランスは「屋号変更後の銀行名義変更に1週間かかった」と振り返っています(開業届再提出で税務署に行ったときの注意点)。

届出と同時に銀行名義変更の申請手続きも開始していれば、取引先への混乱を防げた可能性があります。

CHECK

-> 確定申告書への新屋号記載・銀行名義変更・請求書更新の3点を同時進行で着手する(初日30分)

よくある質問

Q: 保健所への屋号変更届出は全員必要ですか?

A: 飲食業(食品衛生法)・美容業(美容師法)・理容業(理容師法)など、営業許可が必要な業種のみ必要です。IT・デザイン・ライターなど許認可不要の業種は保健所への届出は不要です。飲食業では変更日から10日以内に変更届を管轄保健所に提出する義務があります(食品衛生法)。

Q: 屋号変更後、取引先への通知は義務ですか?

A: 法的義務ではありませんが、請求書・領収書の屋号が変わるため、取引先の経理部門に事前通知しないと入金処理の遅延や確認対応が発生します。変更前1週間以内にメールで通知してください。

CHECK

・銀行名義変更は届出と同日に着手した
・取引先への通知を変更前に送付した
・請求書テンプレートを変更日当日に更新した

屋号変更届出は5つの仕組みで管理

ハック1: e-Tax提出で証跡をクラウド保管し再提出ゼロを実現

【対象】: 屋号変更の届出書を任意提出し、証跡をデジタル管理したいITリテラシーのある個人事業主

【効果】: 提出証跡をクラウドに自動保管でき、紛失リスクを大幅に削減

【導入時間】: 中(マイナンバーカード取得済みかつICカードリーダーまたは対応スマートフォンがあれば初回設定30分、2回目以降は10分)

【見込める効果】: 高

手順:

  1. e-Tax公式サイトにアクセスし、マイナンバーカードでログインする(5分)
  2. 「個人事業の開業・廃業等届出書」を選択し、屋号変更欄・その他参考事項に新屋号を入力する(10分)
  3. 内容を確認して送信し、受信通知(メッセージボックス)を保存する(5分)

ポイント: e-Taxの受信通知は改ざん不可能な電子証跡として機能し、紛失リスクが大幅に低減されます。2025年1月以降、窓口・郵送とも控えへの収受日付印は廃止されているため、紙の控えよりもe-Taxの受信通知が証明力として優位な面があります。

なぜ効くのか: e-Taxで送信するとメッセージボックスに受信通知が記録されます。税務署側のシステムに直接記録されるため第三者が改ざんできない仕組みです。後日「提出したかどうか」の確認が1分以内に完了します。

注意点: e-Tax(e-Taxソフト)での開業届提出は原則パソコンが必要で、スマートフォン単独では利用できないケースがあります。マイナポータルアプリ対応のスマートフォンをICカードリーダーの代わりに使うことは可能ですが、freee開業等のサービスを使う場合は各サービスの対応状況を事前確認してください。パソコンとICカードリーダー(またはマイナポータルアプリ対応スマートフォン)が必要です。

最初の一歩: e-Tax公式サイトでマイナンバーカードのICチップ読み取り確認を行う(5分)

ハック2: 確定申告書の屋号欄を変更年の申告から更新して屋号不一致を防止

【対象】: 青色申告・白色申告を問わず、確定申告を行うすべての個人事業主

【効果】: 確定申告時の屋号不一致をゼロにし、税務署からの確認対応を回避

【導入時間】: 低(確定申告書の屋号欄を書き換えるだけで2分)

【見込める効果】: 高

手順:

  1. 確定申告書(第一表・第二表)の屋号欄に変更後の新屋号を記入する(2分)
  2. 収支内訳書または青色申告決算書にも新屋号を記入する(2分)
  3. 任意で「個人事業の開業・廃業等届出書」を再提出する場合は、変更日に合わせて提出する(10分・任意)

ポイント: 青色申告承認申請書の再提出は、屋号変更では不要です。既存の青色申告承認はそのまま有効で、屋号が変わっても承認は継続されます。「屋号変更で青色申告承認書を出し直さなければならない」は誤解です。確定申告ガイドもあわせてご確認ください。

なぜ効くのか: 税務署は確定申告書の記載情報をもとに屋号を把握します。確定申告書に新屋号を記載することでシンプルに変更が反映され、別途の届出書提出は原則不要です。

注意点: 前年の確定申告書と当年の申告書で屋号が変わる場合、税務署から照会が入ることがありますが、適切に変更屋号を記載していれば問題なく処理されます。

最初の一歩: 次の確定申告書に使用する会計ソフトまたはテンプレートの屋号欄を確認し、新屋号に更新する(3分)

ハック3: 銀行口座の名義変更申請を変更届提出日に即日着手して入金遅延ゼロ

【対象】: 屋号付き口座(例:「山田太郎 花屋工房」名義)を保有する個人事業主

【効果】: 取引先からの振込名義不一致による入金保留を防止し、入金遅延を0日に抑制

【導入時間】: 中(窓口手続きは1〜2時間、書類郵送の場合は1〜2週間)

【見込める効果】: 中

手順:

  1. 取引銀行の公式サイトまたは窓口で「屋号変更に伴う口座名義変更」の必要書類を確認する(10分)
  2. 変更の証拠書類(確定申告書の控えや任意提出した開業届のコピー等)をコピーして銀行の書類と合わせて提出する(30分)
  3. 名義変更完了後、取引先全員に新屋号の口座情報を記載した通知メールを送付する(20分)

ポイント: 変更日と銀行手続き着手日を同日にすることが効率的です。後回しにすると取引先の締め日・振込日と名義変更タイミングがズレ、1〜3営業日の入金遅延が生じます。事業用銀行口座の開設方法も参考にしてください。

なぜ効くのか: 振込処理は受取口座の名義と振込人の記録している名義が一致するかを確認します。不一致の場合、銀行または取引先の経理担当者が手動確認を行うため処理が1〜3営業日停止します。変更日に銀行への申請を開始すれば、銀行側の処理(約1週間)が終わる頃には取引先への通知も済んでいる状態を作れます。

注意点: 銀行によっては屋号変更の書類として「確定申告書の写し(前年分)」や「開業届の控え」を求めるケースがあります。「確定申告書の記載変更だけで銀行手続きできる」かどうかは金融機関によって異なるため、事前に各金融機関へ必要書類を電話確認してください。

最初の一歩: 取引銀行のカスタマーサービスに「屋号変更の口座名義変更に必要な書類」を電話確認する(15分)

ハック4: 取引先への通知メールを変更2週間前に送付して経理処理の混乱を防止

【対象】: 複数の取引先に屋号名義で請求書を発行しているフリーランス

【効果】: 取引先の経理部門への確認工数をゼロにし、支払遅延リスクを約90%削減

【導入時間】: 低(テンプレート作成20分、送付5分)

【見込める効果】: 高

手順:

  1. 新屋号・変更予定日・新請求書フォーマットを含む通知メールのテンプレートを作成する(20分)
  2. 変更予定日の2週間前に全取引先の経理担当者へ一斉送信する(5分)
  3. 変更後初回の請求書に「旧屋号:〇〇から変更」と注記を入れる(2分)

ポイント: 事前通知がないと取引先の経理部門がシステム上の業者名称変更処理を済ませられず、振込名義の照合で1〜3営業日の遅延が生じます。2週間前通知で取引先側の対応時間を確保するのが実務上の正解です。フリーランスの請求管理も参考にしてください。

なぜ効くのか: 企業の経理担当者は振込先情報を自社の会計システムに登録しており、屋号変更は「業者マスタの更新」が必要です。この更新には社内承認フローが伴うケースがあり、担当者1人では即日対応できません。2週間の余裕を持つことで取引先側の社内フローに乗せることができ、振込処理が途切れずに継続します。

注意点: 通知メールを一斉送信する際、BCC(非公開)で送ることを徹底してください。複数の取引先のメールアドレスが相互に見える状態で送付すると、個人情報保護の観点から問題が生じます。TO一括送信は取引先間の情報漏洩につながります。

最初の一歩: 取引先一覧と経理担当者のメールアドレスを確認し、通知メール送付リストを作成する(10分)

ハック5: 請求書・見積書テンプレートを変更日に一括更新して帳票二重管理を防止

【対象】: 会計ソフトまたはExcelで請求書・見積書を管理している個人事業主

【効果】: 旧屋号帳票の誤発行件数をゼロにし、帳票修正の追加工数(1件あたり約20分)を削除

【導入時間】: 低(テンプレート更新15分、ファイル整理10分)

【見込める効果】: 中

手順:

  1. 会計ソフト(freee弥生等)の事業者情報画面で屋号を新屋号に変更する(5分)
  2. Excelなどの自作テンプレートがある場合、旧ファイルをアーカイブフォルダに移動し新ファイルを作成する(10分)
  3. 更新後のテンプレートで1通テスト発行し、屋号・銀行口座名義・印鑑が正しいか確認する(5分)

ポイント: 既存テンプレートの屋号部分だけ上書きすると旧バージョンが残らず、税務調査時に「以前の帳票はどこか」と問われた際に対応できません。旧テンプレートはアーカイブとして保管し、新旧を明確に分けることが税務上の正解です。会計ソフトの選び方も参考にしてください。

なぜ効くのか: 税務調査では過去の帳票との整合性が確認されます。旧屋号時代の請求書と新屋号時代の請求書が存在する場合、その切り替えタイミングが確定申告上の屋号変更と一致しているかが見られます。旧テンプレートをアーカイブ保管しておくことで、調査時の説明が30分以内で完了します。

注意点: freeeや弥生などのクラウド会計ソフトで屋号を変更すると、過去の発行済み請求書の屋号が自動で書き換わるソフトと書き換わらないソフトがあります。使用しているソフトの仕様を事前確認しないと過去帳票が書き換わってしまうリスクがあります。freee公式サポートまたは弥生公式サイトで仕様を確認してください。

最初の一歩: 使用中の会計ソフトの「事業者情報」または「設定」画面を開き、屋号欄を確認する(3分)

CHECK

-> 上記5つのハックの中で自分に該当するものをチェックし、変更届提出日または確定申告をゴールとして逆算したスケジュールを作成する(15分)

よくある質問

Q: 屋号変更でfreeeや弥生の設定はどこを変えればいいですか?

A: freeeの場合は「事業所の設定」>「事業所情報」から屋号欄を更新します。弥生の場合は「環境設定」>「事業者情報」から変更できます。詳しくはfreee公式サポートまたは弥生公式サイトを確認してください。

Q: 住所変更と屋号変更を同時に行う場合の記載方法は?

A: 事務所・事業所の移転に伴い納税地が変わる場合は、「個人事業の開業・廃業等届出書」に住所変更と屋号変更の両方を記入して1回で提出できます。単なる自宅住所のみの変更(事務所移転なし)であれば開業届の再提出は不要で、確定申告書に新住所を記載するだけで対応できます(国税庁・2023年1月以降の改正)。

CHECK

・e-Tax提出の受信通知を提出証明として保管した
・確定申告書の屋号欄を新屋号に更新した
・銀行名義変更の着手日と届出日を同日に設定した
・取引先への通知メールを変更2週間前に送付した
・旧テンプレートをアーカイブフォルダに移動した

屋号変更届出は7項目でチェック

変更届出後に「やり残し」が発覚するケースの多くが、このチェックリストの7項目のいずれかの対応漏れです。確定申告での新屋号記載を完了した後も、以下を順番に確認してください。

No確認項目対応機関期限目安完了チェック
1確定申告書・収支内訳書の屋号欄を新屋号に記載(必須)/または任意で個人事業の開業・廃業等届出書を再提出税務署変更年の確定申告期限(翌年3月15日)まで ※任意提出は随時可
2青色申告承認申請書は屋号変更では再提出不要(変更なし)税務署対応不要
3都道府県税事務所への変更届(対象者のみ)都道府県税事務所変更日から1か月以内(都道府県によって異なる)
4保健所への施設変更届(許認可業種のみ)管轄保健所変更日から10日以内(食品衛生法等)
5銀行口座の名義変更申請取引銀行変更日に着手
6取引先への屋号変更通知取引先経理担当変更2週間前
7請求書・見積書・名刺テンプレートの更新社内対応変更日当日

特に項目4(保健所への変更届)は変更日から10日以内という厳格な期限があるため、許認可業種は優先的に対応してください。e-Tax公式サイトでは電子申請の相談窓口も案内されています。税理士への依頼を検討すべきケースも参考にしてください。

CHECK

-> 上表の7項目を印刷または手帳にコピーし、各項目の完了日を記入しながら順番に対応する(初日15分)

よくある質問

Q: 名刺の屋号変更は公的手続きとして必要ですか?

A: 名刺の変更は法的義務ではありませんが、旧屋号の名刺を使い続けると取引先との認識齟齬が生じます。変更後、1か月以内を目安に名刺を更新してください。フリーランスの名刺活用術も参考にしてください。

Q: 印鑑(屋号入り)も変更が必要ですか?

A: 法的義務はありませんが、屋号入りの認印・ゴム印を使用している場合は、変更後の帳票との統一感が失われます。コスト(1,000〜3,000円程度)と重要度を考慮した上で変更を判断してください。

CHECK

・7項目すべての完了日を記入した
・項目4(保健所届出)の期限10日以内を確認した
・名刺・印鑑の更新要否を判断した

屋号変更届出を完了させる:確定申告書への記載から5機関の手続きまで

屋号変更の本質は「確定申告書に新屋号を記載するだけ」というシンプルな手続きです。税務署への届出書の再提出は原則不要で、変更の証拠を残したい場合や銀行口座の名義変更手続きの書類として活用したい場合に任意で「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出することができます(国税庁)。

今日中に、次の確定申告書に使用する会計ソフトや書類の屋号欄を確認し、新屋号への更新を進めることから始めましょう。許認可業種(飲食・美容業等)の方は保健所への変更届(変更日から10日以内)を優先的に対応してください。

状況次の一歩所要時間
確定申告書への記載をまだしていない次の確定申告書の屋号欄に新屋号を記入する(または会計ソフトの屋号設定を更新する)10分
変更の証拠書類が必要(銀行用等)国税庁サイトから届出書をダウンロードし屋号欄と「その他参考事項」に記入して提出する30分
保健所届出が必要か不明管轄保健所に業種と屋号変更を伝えて届出要否を確認する15分
取引先への通知が未対応経理担当者宛の通知メールテンプレートを作成する20分

屋号変更届出に関するよくある質問

Q: 屋号変更届出に手数料はかかりますか?

A: 税務署への変更届の提出は無料です。確定申告書への記載のみでの変更も無料です。ただし保健所への営業許可名義変更は、業種・自治体によって数千円〜数万円の手数料が発生する場合があります。事前に管轄保健所へ確認してください。

Q: 屋号なしから屋号ありへの変更も同じ手続きですか?

A: 同じく確定申告書の屋号欄に新屋号を記載するだけで対応できます。変更の証拠を残したい場合は「個人事業の開業・廃業等届出書」の屋号欄に新たな屋号を記入して提出することで、屋号の新規設定として処理されます(国税庁)。屋号の決め方の完全ガイドも参考にしてください。

Q: 複数の屋号を持つことはできますか?

A: 開業届上では原則1つの屋号のみ登録します。複数の屋号で事業を行っている場合でも、税務署への届出は代表的な1つの屋号で問題ありません。ただし請求書や帳票上では複数屋号を使用できます。

【出典・参照元】

国税庁「個人事業の開業・廃業等届出書」

e-Tax公式サイト(個人事業主の届出関係)

東京都保健所(食品営業許可)

大阪府税事務所「個人事業の変更届」

freee公式「屋号変更に関する手続きまとめ」

弥生「個人事業主が屋号を変更する場合の届出」

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