扶養から外れるタイミングは、税法上は年収123万円超、社会保険上は年収130万円超が基準です。国税庁と健康保険組合の規定に基づき、4つの壁と判断フローを解説します。
この記事の結論
扶養から外れるタイミングは「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類で異なり、それぞれ123万円・130万円などの年収ラインで判定されます。
税金は年末時点の年間所得で判定されるため、年の途中で外れても損得は変わりません。一方、社会保険は外れた月から保険料負担が発生するため、手取りに影響します。
フリーランスの場合は「売上-経費=所得」で計算するため、給与所得者とは判定基準が異なる点に注意が必要です。
今日やるべき1つ
自分の年間所得見込みを計算し、58万円・130万円のどちらの壁に近いか確認してください(15分)。
状況別ショートカット
| 税法と社保の違いがわからない | 扶養の基本は税法と社保の2種類で判定 | 5分 |
| 年収の壁を整理したい | 扶養外れるタイミングは4つの壁で決まる | 7分 |
| 自分が該当するか知りたい | 扶養外れる影響を3分で診断 | 3分 |
| 他の人の事例を見たい | 扶養外れる実例は2パターンで比較 | 5分 |
| 手続き漏れを防ぎたい | 扶養外れるかは7項目でチェック | 5分 |
| 管理を仕組み化したい | 扶養管理は5つの仕組みで解決 | 10分 |
扶養の基本は税法と社保の2種類で判定

「扶養から外れる」と聞いても、税法上と社会保険上では判定基準がまったく異なります。この違いを理解しておかないと、どの金額で何が変わるのか整理しにくいのではないでしょうか。
税法上の扶養は年間所得58万円以下が基準
税法上の扶養とは、配偶者控除や配偶者特別控除の適用を受けられる状態を指します。
2025年の税制改正により、配偶者の合計所得金額が58万円以下(給与収入のみなら年収123万円以下)であれば、配偶者控除が適用されます(国税庁 配偶者控除)。
所得が58万円を超えても133万円以下であれば配偶者特別控除が適用され、控除額は所得に応じて段階的に減少します。なお、配偶者は「扶養控除」の対象ではなく、「配偶者控除」「配偶者特別控除」が適用される点に注意してください。
社会保険上の扶養は見込み年収130万円未満が基準
社会保険上の扶養とは、配偶者の健康保険の被扶養者として保険料負担なしで加入できる状態を指します。
原則として年間収入130万円未満(見込み)であれば被扶養者の資格を維持できます(厚生労働省 年収の壁への対応)。
社会保険の判定は「今後1年間の見込み収入」で行われます。過去の実績ではなく将来の収入予測が基準になる点がポイントです。見込み収入が130万円を超えると判断された時点で扶養から外れ、その月から自分で保険料を負担する必要があります。
2026年4月からは労働契約ベースでの判定に変更される予定です。
フリーランスは売上から経費を引いた所得で判定
フリーランスや個人事業主が配偶者の扶養に入る場合、判定基準は「売上-必要経費=所得」です。給与所得者のように給与所得控除は使えないため、同じ売上でも手取りの感覚と税法上の所得が異なることがあります。
青色申告特別控除(最大65万円)を適用している場合は、控除後の所得で判定されます(freee 個人事業主の扶養)。経費と控除をしっかり計上すれば、扶養の範囲内に収まるケースもあります。
CHECK
・税法上の扶養は年間所得58万円以下が基準
・社会保険上の扶養は見込み年収130万円未満が基準
・フリーランスは「売上-経費」で所得を計算
扶養の基本に関するよくある質問
Q. 配偶者控除と扶養控除は同じもの?
配偶者控除と扶養控除は別の制度です。配偶者には配偶者控除・配偶者特別控除が適用され、16歳以上の親族(配偶者以外)には扶養控除が適用されます(マネーフォワード 扶養控除)。
Q. フリーランスでも社会保険の扶養に入れる?
フリーランスでも、年間収入(見込み)が130万円未満であれば配偶者の健康保険の被扶養者になれます。ただし、健康保険組合によって判定基準が異なる場合があるため、事前に確認してください。
扶養外れるタイミングは4つの壁で決まる

「123万円・106万円・130万円・160万円」と複数の壁があり、どこまで稼ぐと得か損か判断しにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。4つの壁を整理し、それぞれ何が変わるかを解説します。
123万円の壁は配偶者控除の適用ライン
2025年の税制改正により、配偶者控除の適用ラインは103万円から123万円に引き上げられました。給与収入123万円から給与所得控除65万円を差し引くと、所得が58万円となり、配偶者控除の適用条件を満たします。
123万円を超えると配偶者控除の適用から外れます。ただし、配偶者特別控除は160万円まで満額適用されるため、世帯全体の税負担が急激に増えるわけではありません(三菱UFJ銀行 年収の壁)。
給与所得者本人の所得税が課税され始めるラインは、基礎控除の引き上げにより160万円まで引き上げられています(給与所得控除65万円+基礎控除最大95万円=160万円)。
106万円の壁は勤務先の社保加入ライン
106万円の壁は、一定規模以上の企業で働く短時間労働者が勤務先の社会保険に加入する基準です。
従業員51人以上の企業で週20時間以上・月額賃金8.8万円以上などの条件を満たすと、年収約106万円で勤務先の厚生年金・健康保険に加入します(弥生 パートの扶養)。
2025年の年金制度改正法により、月額8.8万円の賃金要件は2026年10月をめどに撤廃される予定です。撤廃後は「週20時間以上」の労働時間要件のみとなります。
この壁はフリーランスには直接関係しません。ただし、パートや副業で給与収入がある場合は注意が必要です。勤務先の社会保険に加入すると、配偶者の扶養から外れます。
130万円の壁は社会保険の扶養限度ライン
130万円の壁は、社会保険上の扶養から外れる基準です。
年間収入(見込み)が130万円を超えると、配偶者の健康保険の被扶養者資格を失います。その場合、自分で国民健康保険・国民年金に加入するか、勤務先の社会保険に加入する必要があります。
社会保険料の負担は年間約20万円以上になることもあり、130万円をわずかに超えると手取りが減る「働き損」が発生しやすいラインです。
2026年4月からは労働契約ベースでの判定に変更されます。契約上の年収が130万円未満であれば、一時的な残業で130万円を超えても扶養が維持される運用に変わる予定です。
160万円の壁は配偶者特別控除の満額ライン
2025年の税制改正により、配偶者特別控除が満額(38万円)適用される上限は150万円から160万円に引き上げられました。
年収160万円を超えると控除額が段階的に減少し、201万円を超えると配偶者特別控除は適用されなくなります。
社会保険の扶養を外れる覚悟があるなら、160万円で止めるよりも年収200万円以上を目指す方が世帯全体の手取りは増えやすい傾向にあります。
壁別で年間負担差は最大約40万円
4つの壁を超えた場合の年間負担差を試算すると、最も影響が大きいのは130万円の壁です。
年収129万円(扶養内)と年収140万円(扶養外)を比較した場合、社会保険料負担(約20万円)と配偶者の税負担増(約5-10万円)を合わせると、年収140万円の方が手取りで約15-20万円少なくなるケースがあります。
一方、年収180万円まで稼げば社会保険料を差し引いても手取りが増え始めます。年収200万円を超えると扶養内より世帯手取りが多くなる傾向があります。
扶養を外れるなら「中途半端に超えない」ことがポイントです。
CHECK
・123万円の壁は配偶者控除の適用ライン
・130万円の壁は社会保険の扶養限度ライン
・扶養を外れるなら170万円以上を目指す方が有利
年収の壁に関するよくある質問
Q. フリーランスの場合は123万円の壁は関係ない?
フリーランスの場合、123万円の壁は給与所得控除を前提としているため直接は当てはまりません。フリーランスは「売上-経費」で計算した所得が58万円を超えると配偶者控除の対象外になります。
Q. 130万円の壁を超えたらいくら稼げば損しない?
一般的に、年収170万円〜180万円以上を稼げば、社会保険料を差し引いても扶養内より手取りが増える傾向があります。ただし、配偶者の年収や加入する保険によって異なるため、具体的な試算を行ってください。
扶養外れる影響を3分で診断
「自分は扶養から外れるべきか」「外れた場合どうなるか」と迷う方も多いのではないでしょうか。以下の診断で3分以内に判定できます。
Q1: あなたの年間所得(売上-経費)は58万円を超えていますか?
- はい → Q2へ
- いいえ → 【結果A】税法上も社会保険上も扶養内
Q2: あなたの年間収入(売上または給与)は130万円を超える見込みですか?
- はい → Q3へ
- いいえ → 【結果B】税法上は扶養外、社会保険上は扶養内
Q3: 年収170万円以上を稼ぐ予定がありますか?
- はい → 【結果C】扶養を外れて働く方が有利
- いいえ → 【結果D】扶養内に収めるか、170万円以上を目指すか検討
診断結果の活用方法
| 結果A | 現状維持でOK。年末に所得を再確認する |
| 結果B | 配偶者特別控除の範囲内か確認し、130万円を超えないよう調整する |
| 結果C | 扶養から外れる手続きを進め、国民健康保険・国民年金に加入する |
| 結果D | 年収130万円未満に抑えるか、170万円以上を目指すかを決め、中途半端なラインを避ける |
この診断はあくまで目安です。
CHECK
・診断結果を確認し該当する「次のステップ」を実行
・結果Dの場合は130万円未満か170万円以上のどちらかを選択
・判断に迷う場合は専門家への相談を検討
扶養診断に関するよくある質問
Q. 結果Bになったが、社会保険の扶養は維持できる?
はい。税法上の配偶者控除の対象外でも、年間収入が130万円未満であれば社会保険上の扶養は維持できます。ただし、健康保険組合によって判定基準が異なる場合があるため確認してください。
Q. 結果Dで迷った場合はどうすればよい?
130万円をわずかに超える年収は「働き損」になりやすいため、扶養内に収めるか170万円以上を目指すかのどちらかを選んでください。
扶養外れる実例は2パターンで比較
「扶養を外れるか迷っている」という気持ちはわかります。実際のケースを見ると判断の参考になります。成功パターンと失敗リスクを体験談をもとに解説します。
ケース1: 事前準備で年収管理に成功
状況: Webライターとして活動する30代女性。年間売上が100万円前後で推移しており、配偶者の扶養に入りたいと考えていた。
判断: 開業届を提出し、確定申告で経費を適切に計上して、所得を58万円以下に収めた。青色申告特別控除も活用し、税金と社会保険料の負担を整理した。
結果: 家庭の収支が安定し、扶養内で働きながら必要な保障を維持できた。
事前準備で年収管理に成功したWebライターからは「扶養に入るために開業届や確定申告をきちんと行った結果、税金や社会保険料の負担が整理され、家庭の収支が安定した」という声も上がっています(フリーランスが配偶者の扶養に入る条件)。
分岐点: もし経費の計上や確定申告を怠っていたら、所得が58万円を超え、配偶者控除を受けられなかった可能性があります。
ケース2: 連絡遅れで手続きが煩雑に
状況: フリーランスとして活動する40代男性。年の途中で売上が急増し、130万円を超えることが確定した。
判断: 「まだ大丈夫だろう」と考え、配偶者の勤務先や自分の保険加入手続きを後回しにした。
結果: 手続きが遅れたことで、配偶者の会社からの書類提出依頼と自分の国民健康保険加入手続きが重なり、事務作業が煩雑になった。
扶養を外れるタイミングでは、勤務先と配偶者の勤務先双方への早めの連絡が必要です。連絡が遅れると手続きが煩雑になりやすいため注意してください(年の途中で扶養から外れる際の相談事例)。
分岐点: 130万円を超える見込みが立った時点で早めに連絡していれば、手続きがスムーズに進み、余計な時間と労力を使わずに済んだ可能性があります。
CHECK
・事前準備と経費計上で扶養内に収めることが可能
・130万円を超える見込みが立ったら早めに連絡
・手続きの遅れは事務作業の煩雑化につながる
扶養実例に関するよくある質問
Q. ケース1のように経費を計上すれば扶養内に収まる?
経費として認められるのは事業に直接関係する支出のみです。過度な経費計上は税務調査のリスクがあるため、適正な範囲で計上してください。不明な点は税理士に相談してください。
Q. ケース2のように手続きが遅れるとペナルティがある?
社会保険の資格喪失届が遅れると、遡って保険料を支払う必要が生じる場合があります。また、配偶者の会社からの信頼を損なう可能性もあるため、早めの連絡を心がけてください。
扶養外れるかチェック

扶養から外れるかどうかの判断は、複数の項目を確認すれば整理できます。以下のチェックリストを印刷またはコピーして、年末調整・確定申告前に活用してください。
年間所得チェックリスト
- 今年の売上(または給与)の見込み額を把握している
- 必要経費を漏れなく計上できている
- 青色申告特別控除の適用可否を確認した
- 売上-経費-控除=所得が58万円以下か計算した
社会保険チェックリスト
- 今後1年間の見込み収入が130万円未満か確認した
- 配偶者の健康保険組合の判定基準を確認した
- 扶養から外れた場合の手続き先(国保・年金事務所)を把握した
税法上の扶養は年末時点で判定されます。年度途中で扶養に入ったり外れたりする場合でも、最終的には12月31日時点の状態で税控除が決まります(年度途中の扶養に関する解説)。
CHECK
・年間所得チェックリスト4項目を確認
・社会保険チェックリスト3項目を確認
・年末調整前に1項目ずつ実行
扶養チェックリストに関するよくある質問
Q. チェックリストは毎年確認する必要がある?
はい。収入や経費は毎年変動するため、年に1回は確認してください。特に年末調整や確定申告の前に確認すると漏れを防げます。
Q. 配偶者の健康保険組合の判定基準はどこで確認できる?
配偶者の勤務先の人事部門または健康保険組合に直接問い合わせてください。組合によって判定基準(月額基準・年額基準)が異なります。
扶養管理は5つの仕組みで解決

扶養の範囲内で働くか外れるかの判断は、毎年悩む方も珍しくありません。仕組み化して判断を楽にする5つの方法を紹介します。
ハック1: 月次収支表で年間所得を3か月前に予測
【対象】 フリーランスとして活動しており、売上が月によって変動しやすい方
【効果】 年間所得の見込みを3か月前に把握でき、扶養ラインを超えそうな場合に早めの対策が打てる
【導入時間】 [低](30分)
【見込める効果】 [高]
【手順】
- Excelまたはスプレッドシートを開き、月・売上・経費・所得の列を作成する(5分)
- 過去3か月の実績を入力し、残り月の売上見込みを記入する(15分)
- 年間所得合計を計算し、58万円・130万円との差を確認する(5分)
- 毎月末に実績を更新し、見込みを修正する(5分/月)
【コツ】月次で所得を追跡し、「今月は受注を控える」「経費を前倒しで計上する」などの調整を先手で行うことです。確定申告時に所得を計算するのでは対策が間に合いません。
【注意点】 売上見込みは楽観的になりがちなため、過去の実績に基づいて保守的に見積もってください。
【最初の一歩】 今日中にスプレッドシートを作成し、過去3か月の売上・経費を入力してください(20分)。
ハック2: 壁別シミュレーションで損益分岐点を10分で把握
【対象】 123万円・130万円・160万円のどの壁を基準にすべきか迷っている方
【効果】 世帯全体の手取りを壁別に比較でき、自分に最適な年収ラインを10分で判断できる
【導入時間】 [低](15分)
【見込める効果】 [中]
【手順】
- 自分の年収を「120万円・130万円・160万円・180万円」の4パターンで仮定する(2分)
- 各年収での所得税・住民税・社会保険料を概算する(5分)
- 配偶者の税負担増(配偶者控除・配偶者特別控除の減少)を計算する(3分)
- 世帯全体の手取りを比較し、最も手取りが多いラインを特定する(5分)
【コツ】 「170万円以上を目指す」から始めることです。中途半端な年収帯を避ければ、働き損を防げます。「130万円を超えないように」という考え方は必ずしも最適ではありません。
【注意点】 税率や社会保険料率は年度によって変わる可能性があります。最新の情報は国税庁や年金事務所で確認してください。
【最初の一歩】 今日中に自分の年収を4パターンで仮定し、ざっくりとした手取り比較を行ってください(15分)。
ハック3: 年末調整リマインダーで申告漏れをゼロに
【対象】 毎年、年末調整や確定申告の時期に慌てて書類を揃えている方
【効果】 11月にリマインダーが届くことで、必要書類の準備と扶養状況の確認を計画的に行える
【導入時間】 [低](5分)
【見込める効果】 [中]
【手順】
- スマートフォンのカレンダーアプリを開く(1分)
- 11月1日に「年末調整・扶養確認」のリマインダーを設定する(2分)
- リマインダーの説明欄に「年間所得見込み確認」「扶養状況確認」「必要書類リストアップ」を記載する(2分)
【コツ】 12月に入ると配偶者の会社の年末調整に間に合わなくなるため、1か月前の準備が必要です。「11月1日にリマインダーを設定する」ことで強制的に確認タイミングを作れます。
【注意点】 リマインダーを設定しても、実際に行動しなければ意味がありません。リマインダーが届いたら、その日のうちに確認作業を始めることを習慣化してください。
【最初の一歩】 今すぐスマートフォンを開き、11月1日にリマインダーを設定してください(5分)。
ハック4: 扶養外れ後の手続きを3ステップで完了
【対象】 扶養から外れることが確定し、どこで何の手続きをすればよいかわからない方
【効果】 手続き先と必要書類が明確になり、扶養外れ後の保険加入を最短3日で完了できる
【導入時間】 [中](2時間)
【見込める効果】 [高]
【手順】
- 配偶者の勤務先に「被扶養者資格喪失届」の提出を依頼する(30分)
- 市区町村の窓口で国民健康保険・国民年金の加入手続きを行う(1時間)
- 資格喪失証明書と加入証明書を保管し、確定申告用に控えを取る(30分)
【コツ】 「資格喪失証明書を先にもらう」ことがポイントです。証明書がないと国保加入手続きが進まないため、順序を間違えないでください。
【注意点】 資格喪失日から14日以内に国民健康保険・国民年金の加入手続きを行う必要があります。手続きが遅れると、遡って保険料を支払う場合があります。
【最初の一歩】 今日中に配偶者の勤務先に連絡し、資格喪失届の提出方法と必要書類を確認してください(15分)。
ハック5: 会計ソフト連携で所得見込みを自動更新
【対象】 毎月の収支管理が面倒で、所得見込みの計算を後回しにしてしまう方
【効果】 会計ソフトに売上・経費を入力するだけで、年間所得見込みが自動で更新され、扶養ライン超過のリスクを早期発見できる
【導入時間】 [中](1時間)
【見込める効果】 [高]
【手順】
- freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトに登録する(10分)
- 銀行口座・クレジットカードを連携し、売上・経費を自動取得する(20分)
- レポート機能で「年間所得見込み」を表示し、58万円・130万円との差を確認する(15分)
- 毎月1回、レポートを確認して見込みを更新する(15分/月)
【コツ】銀行口座連携で自動取得する方法を採用することです。手入力は漏れや入力ミスが発生しやすく、正確な所得見込みが把握できません。
【注意点】 会計ソフトの自動仕訳は完璧ではないため、月に1回は仕訳内容を確認してください。特に経費の分類ミスは所得計算に影響します。
【最初の一歩】 今日中に会計ソフトの無料プランに登録し、銀行口座を1つ連携してください(30分)。
CHECK
・月次収支表で年間所得を3か月前に予測
・壁別シミュレーションで損益分岐点を把握
・会計ソフト連携で所得見込みを自動更新
扶養管理ハックに関するよくある質問
Q. 会計ソフトは有料プランでないと使えない?
freeeやマネーフォワードには無料プランがあり、基本的な収支管理は無料で可能です。確定申告書の作成機能を使う場合は有料プランが必要になることがあります。
Q. 月次管理は毎月必ずやるべき?
理想は毎月ですが、最低でも四半期に1回(3か月に1回)は確認してください。特に売上が急増した月は、その月のうちに所得見込みを更新してください。
まとめ:扶養は年収と時期で判断
扶養から外れるタイミングは、税法上と社会保険上で判定基準が異なります。
税法上は年末時点の年間所得で判定されるため、年の途中で外れても税金面での損得は変わりません。一方、社会保険上は外れた月から保険料負担が発生するため、タイミングによって手取りが変わります。
フリーランスの場合は「売上-経費=所得」で計算するため、経費を適切に計上すれば扶養の範囲内に収まるケースもあります。
2025年の税制改正により、配偶者控除の適用ラインは123万円、配偶者特別控除の満額ラインは160万円に引き上げられました。社会保険の130万円の壁を理解し、自分に最適な年収ラインを設定してください。
扶養から外れる場合は、130万円をわずかに超える「働き損」ゾーンを避け、170万円以上を目指すか、扶養内に収めるかのどちらかを選んでください。
今日から実践できる3つのアクション
- 自分の年間所得見込みを計算し、58万円・130万円のどちらの壁に近いか確認する(15分)
- 壁別シミュレーションで世帯全体の手取りを比較する(15分)
- 11月1日に年末調整リマインダーを設定する(5分)
扶養の判断は複雑に見えますが、「税法上」と「社会保険上」の2種類を分けて考えれば整理できます。
年の途中で焦る必要はありません。月次で所得を追跡し、年末前に対策を打つ仕組みを作れば、毎年の判断が楽になります。
まずは今日、自分の年間所得見込みを計算することから始めてください。
状況別/次の一歩
| 扶養の基本を理解したい | 税法上と社会保険上の違いを整理する | 15分 |
| 年収の壁を確認したい | 自分の所得見込みと4つの壁を比較する | 20分 |
| 扶養を外れることが確定した | 配偶者の勤務先に連絡し、手続きを開始する | 30分 |
| 扶養管理を仕組み化したい | 月次収支表または会計ソフトを導入する | 30分 |
扶養外れるタイミングに関するよくある質問
Q. 年の途中で扶養から外れると税金で損をする?
税金は年末時点の年間所得で判定されるため、何月に扶養から外れても税額は変わりません(年の途中で扶養から外れる影響)。ただし、社会保険料は外れた月から発生するため、手取りには影響します。
Q. 一度扶養から外れたら戻れない?
収入が減少して扶養の条件を満たせば、再び扶養に入れます。ただし、配偶者の健康保険組合によって判定基準が異なるため、事前に確認してください。
Q. フリーランスでも123万円の壁は適用される?
フリーランスの場合、123万円の壁は給与所得控除を前提としているため直接は適用されません。フリーランスは「所得58万円」が配偶者控除の基準になります。
Q. 扶養から外れるメリットは何?
収入の上限を気にせず仕事を受けられること、厚生年金に加入すれば将来の年金額が増えること、傷病手当金などの保障が充実することがメリットです。
Q. 専門家に相談すべきタイミングはいつ?
年間所得が58万円や130万円のラインに近づいたとき、扶養から外れる手続きを進めるとき、確定申告で不明点があるときは、税理士や社会保険労務士に相談してください。
【出典・参照元】
本記事は以下の情報源をもとに作成されています。
公的機関
- 国税庁「配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか」
- 国税庁「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」
- 厚生労働省「「年収の壁」への対応」
- 三菱UFJ銀行「配偶者控除・配偶者特別控除とは」
- 弥生「パートが扶養から外れる条件と手続き」
民間調査/企業
- マネーフォワード「扶養控除・配偶者控除・年収の壁の基礎解説」
- freee「個人事業主が配偶者の扶養に入る条件」
体験談/ユーザーの声
- 税金・社会保障教育「年の途中で扶養から外れるとダメ?税金などへの影響は?」
- Invest Concierge「年の途中で扶養から外れたケースの相談と回答」
- HR BrEdge社会保険労務士法人「年度途中で扶養に入る・外れる際の手続き方法」
- SOKUDAN Magazine「フリーランスが配偶者の扶養に入る条件」
※記事内容は2026年1月時点の情報に基づいています。
